FXのウィジェット機能/スマホトレーダーにおすすめのサービスを紹介
- 更新日: 2020/05/27
スマートフォンの良さは、移動先でも手軽に取引できることです。そのため、どこに行くにもスマートフォンが欠かせない、という人は多いのではないでしょうか。
そんなスマートフォンには、ウィジェットという便利な機能があります。多くのスマートフォンに、ウィジェットが搭載されており、ウィジェットとは知らずに使っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、
- 「FXでもウィジェットが使えるのか知りたい。」
- 「FXのウィジェットを用意しているFX会社がどこか知りたい。」
という人に、FXにおけるウィジェットの現状と、FXのウィジェットを提供しているFX会社を紹介します。
また、「そもそもウィジェットとは何か」ということも解説します。主にスマートフォンを使って取引する人は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
ウィジェットとは何か?
スマートフォンの普及とともに、「ウィジェット」という言葉を聞く機会も増えました。ここでは、ウィジェットがどのようなものなのかということと、ウィジェット機能のついたFXアプリについて説明します。
ウィジェットとは
ウィジェットは、PCのデスクトップやスマートフォンのホーム画面上に表示する小型化されたアプリで、簡単に言うと、アプリの機能の一つです。
ショートカットのような役割を果たしていて、アプリを起動するのに、わざわざアプリ画面を開いてそこから起動させなくても、ウィジェットを立ち上げることでアプリが起動します。
また、ウィジェットは一目で情報を把握できるよう工夫されています。
実は、スマートフォンを使っている人のほとんどが、知らず知らずのうちにウィジェットを使っています。
例えば、スマートフォンのホーム画面に、デジタル時計を表示している人は非常に多いのではないかと思いますが、これは時計ウィジェットです。
また、Googleなどの検索バーがホーム画面に表示されている人もいるのではないでしょうか。
これは検索ウィジェットです。また、この他に、天気予報やカレンダーが表示されている人も多いのではないでしょうか。これらも、ウィジェットの一種です。
このように、ウィジェットには様々なものがあります。ウィジェットは主にスマートフォンで使っている人が多いようですが、PC用のウィジェットもあります。
なお、PC用のウィジェットをガジェットと呼ぶこともあります。ウィジェットとガジェットには、厳密には微妙な違いがあるようですが、基本的には同じものとして理解されています。
PC用のウィジェットもスマートフォン用と同様、デスクトップアプリケーションとして動き、時計やカレンダー、家計簿、乗り換え案内など、様々な種類があります。
PC用ウィジェットも、デスクトップから簡単に起動できるのが特徴で、わざわざ「すべてのプログラム」を立ち上げるほどではないものの、あると便利なものがウィジェットとして提供されています。
ウィジェットの機能は限定されているため、たくさんの機能が使えるわけではありません。しかし、わざわざアプリを立ち上げる手間が省け、よく使われる機能のみを一目で確認できるようにしているため、利便性が高いのが特徴です。
ウィジェットを使った便利なFXのサービス
内閣府の調査によれば、2018年3月末時点で2人以上世帯の耐久財の普及率では、スマートフォンが最も高い伸び率を示し、75.2%になったとのことです。
この調査から分かるように、現在、スマートフォンは速いペースで広がりを見せています。一方、PCの普及率は、2016年3月の79.1%がピークで、その後は頭打ちになっています。
スマートフォン以前のいわゆる「ガラケー」は、スマートフォンに比べて機能も限定されており、インターネット一つとっても、PCを使うのと、携帯電話を使うのとでは、雲泥の差がありました。
しかし、スマートフォンが登場したことで、状況は一変しました。
それまで、PCと携帯電話は「別のもの」でしたが、スマートフォンは、電話機能のついた超小型パソコンであったため、それまでの携帯電話がPCに比べて大きく劣っていたインターネットの部分や、その形状から、携帯電話では制限されていた操作性の部分でも大きく飛躍し、あっという間に広がりを見せました。
スマートフォンは、インターネットもメールも、PCと遜色ないレベルで使えます。また、操作性が高いため、難しい説明をせずとも、直感的に操作することができます。
このように便利なスマートフォンの登場と、その後の爆発的な普及により、若い世代の中には、スマートフォンは使えても、PCを使うことはできない人もいるほどです。
さて、スマートフォンの普及は、FX業界にも影響を与えました。それまで、FXの取引ツールといえば、基本的にはPC用がメインで、携帯電話用は機能が非常に限定されたものでした。
そのため、携帯電話用のトレードツールは、お世辞にも使いやすいとは言えないものが多かったのです。
しかし、スマートフォンの登場により、状況は大きく変わりました。スマートフォンでもPCとそれほど変わらないレベルの取引環境になり、超小型で持ち運びにも便利なことから、スマートフォンでFXを取引する人が増えています。
スマートフォンを使って取引する人が増えたことで、FX会社もスマートフォン用のツールを以前より充実させています。その中で出てきたのが、FX用のウィジェットです。
スマートフォン用のトレードツールを提供しているFX会社はたくさんありますが、FX用のウィジェットを提供しているFX会社は、まだ少数です。FX用のウィジェットは、数は少ないものの、非常に便利です。
というのも、スマートフォンでFXを取引する場合、スマートフォン用のトレードアプリを立ち上げる必要があります。
トレードアプリは、ログインしてからしばらく時間が経つと自動でログアウトしてしまうため、「ちょっとレートが気になるな」「今、チャートはどんな状態になっているのだろう」と考えてチェックしようとした時に、トレードアプリを起動してログインし直すという、一連の操作が必要になります。
一つ一つは面倒な作業ではないものの、すぐに確認したい時に操作に時間がとられてしまい、ストレスとなります。
その点、ウィジェットは、スマートフォンのホーム画面上に常に表示することができるため、いちいちアプリを開かずとも、知りたい情報を一目で確認することができます。これが、ウィジェットの最大の強みです。
FXのウィジェットは、まだ一部のFX会社でしか提供されていませんが、今後は提供する会社がもっと増えるのではないかと考えられます。
FXのウィジェットの欠点
FXのウィジェットは非常に便利です。知りたい情報を手間なく一目で確認できるため、情報を得られるスピードが速く、素早い対応が求められるFX取引にぴったりです。
しかし、ウィジェットは限定された機能のみが搭載されているため、「あれもこれも」というように、様々な操作を行うことはできません。
そのため、例えば現在のドル円のチャートをウィジェットで確認し、「すぐにロングポジションを持ちたい」と思った場合、そのまま発注できるウィジェットは、今のところはないようです。
もしも新規・決済の注文を入れたいと思ったら、ウィジェットからアプリを立ち上げて行う必要があります。そのため、例えばPC用の取引ツールでよくあるような、チャート上からすぐに発注をかけられる機能を搭載したウィジェットはありません。
ウィジェットは機能が限定されたものですので、実際の取引画面のように様々な機能が使えるわけではないことに注意が必要です。もちろん、機能が限定されている分、素早く手軽に知りたい情報を得ることができます。
その反面、自分が「今すぐにしたい・知りたい」と思った機能のウィジェットが無い場合は、利便性を享受できません。その場合は、従来どおり、アプリを起動するところから始めなければなりません。
ウィジェットの手軽さはメリットですが、機能が限定されているため、自分のニーズに合った機能のウィジェットがなければ、利便性が半減してしまうことが欠点であると言えます。
また、FXのウィジェットの欠点として挙げられるのが、提供している会社の少なさです。
PC・スマートフォン用のトレードツールを提供していても、ウィジェット機能まで搭載している会社が少ないため、「ウィジェットが使いたい」と思っても、利用できる会社が限られてしまいます。このことも、FXのウィジェットの欠点と言えます。
さらに、FXのウィジェットを提供しているFX会社は、Android用のウィジェットしか提供していないため、iPhoneユーザーは、ウィジェットを使いたくても使えないのもデメリットです。
FX会社が提供するウィジェット
スマートフォンの普及と共に広がりを見せるウィジェットですが、FX会社の中でウィジェットを提供している会社は、今のところ一部に限られています。
ここでは、FX会社の中でウィジェットを提供している会社を紹介します。
楽天証券
楽天証券で提供しているトレードツールの「iSPEED」のスマホ用の取引ツールでは、ウィジェットを提供しています。ただし、このウィジェットは、Android端末のみに対応しているため、iPhoneで利用することはできません。
「iSPEED」のウィジェットは、国内株式や市況、為替のチャート、レート、各種ニュースなどの情報を提供しています。
レートウィジェット、チャートウィジェット、ニュースウィジェットをそれぞれ表示することができ、知りたい情報を一目で確認することができます。
レートウィジェットは1×1のコンパクトサイズで、個別銘柄、指数、為替のレートを表示することができます。
Androidデスクトップのレイアウトが4×4の場合は、最大16銘柄を一画面に設置したり、使用頻度の高いアプリのアイコンと併せて設置することも可能です。
また、あらかじめ設定しているお気に入りの銘柄が、レートウィジェットの中で自動で切り替わって表示されます。なお、1つのウィジェットで最大10銘柄のレートを確認することができます。
チャートウィジェットは、個別銘柄や株式指数、為替のチャートを画面上表示することができます。
また、レートウィジェット同様、お気に入り銘柄の表示も可能で、あらかじめ設定しておくと、お気に入り銘柄が自動で切り替わって表示される「お気に入りチャート」を表示することも可能です。
さらに、ニュースウィジェットでは、国内株式や為替、金利や債券など、6つのジャンルのニュースの中から、任意で2種類を表示させることができます。
ウィジェット上のニュースタイトルをクリックすると、iSPEEDアプリのニュース一覧画面が起動し、最新ニュースを確認することもできます。
なお、ウィジェットに表示される情報は最新ではないものもあります。例えば、国内株式や指数については15分から20分ほど遅れて表示されます。
為替は楽天FXのプライスがリアルタイムで表示されます。更新時間は任意で設定できますので、更新を早めたい場合は、アプリ設定より設定することが可能です。
GMOクリック証券
GMOクリック証券のAndroid専用アプリの「FXroidプラス」では、ウィジェット機能を搭載しています。
レートやチャート、経済カレンダーなどのウィジェットをホーム画面に表示させることができ、「FXroidプラス」を起動せずとも、知りたい情報を表示しておくことができます。
「FXroidプラス」のレートウィジェットには、「FXroid」のアイコンが表示されています。ウィジェットでレートを確認しながら売買したいと思った時に「FXroid」のアイコンを押すと、「FXroid」が起動し、発注することができます。
また、チャートウィジェットは、1分、5分、10分、30分、60分のローソク足を表示させることができ、Tickの表示も可能です。
さらに、設定したレートに到達した時に、サウンドやバイブレーションで通知してくれるプライスアラートウィジェットもあります。
FXに欠かせない経済指標に関しても、経済カレンダーウィジェットで確認にすることができ、10分以内に発生するイベントに関しては、文字色を変えて表示されます。
GMOクリック証券
口コミ点数 | |
---|---|
総合ランキング | 2位 |
初回入金額 | 無料 |
推しポイント | 低コスト&高スワップ◎ |
主要通貨スプレッド | ||
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米ドル/円 | ユーロ/円 | 豪ドル/円 |
0.20銭原則固定(例外あり) | 0.50銭原則固定(例外あり) | 0.70銭原則固定(例外あり) |
買いスワップポイント | ||
---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 豪ドル/円 |
36円 | -15円 | 43円 |
外為ジャパンFX
外為ジャパンFXでは、Android版のトレードツールの「外為ジャパンFX Trade」でウィジェットを使うことができます。
もともとウィジェットは搭載していなかったのですが、顧客からの要望を受け、2014年11月22日よりウィジェット機能を追加しています。
外為ジャパンのウィジェットは、為替レートのウィジェットです。ホーム画面上に、レートのウィジェットを設置することができます。
また、表示する通貨ペアを切り替えたり、ウィジェット上に表示されている外為ジャパンのアイコンをタップするだけで、アプリを起動させることができます。
なお、ウィジェットのレートは、5秒間隔での更新になります。もっと早いタイミングで更新したいなど、自分の希望する更新ペースに変更したい場合は、ウィジェットに記載されている更新ボタンをタップすることで、簡単に設定を変えられます。
その他のFXに関するウィジェット
FX会社の中でウィジェットが利用できる会社はまだ少数です。しかし、FX会社以外にも、FXに関するウィジェットを提供しているところがあります。ここでは、FX会社以外が提供するウィジェットが、どのようなものなのか紹介します。
FX会社以外の会社が提供するFXのウィジェット
先ほど書いたように、FXのウィジェットには、FX会社以外のところが提供しているものもあります。Androidはもちろん、iPhone用のFXのウィジェットもありますが、どれもレートを表示させるタイプのもののようです。
気を付けなければならないのは、FXが相対取引である、ということです。上場株は、東京証券取引所をはじめとする各取引所で取引された価格がその銘柄の株価ということで、どの証券会社で取引しても同じ価格になります。
しかし、FXの場合、基本的には相対取引となります。取引所取引のくりっく365の場合は別ですが、通常FXといえば相対取引のことを指すケースが多いため、取引するFX会社によってレートが異なります。
そのため、FX会社以外のところで提供しているFXのウィジェットのレートが、自分の取引しているFX会社のレートとは違う可能性があります。
このような理由から、FX会社以外のところで提供しているウィジェットに表示されるレートは、実際の取引に使うことができず、あくまでも参考に見るだけ、ということになってしまいます。
そのため、FX会社以外のところで提供しているFXのウィジェットに関しては、「今日は円高だな」「午後に入ったら、円安になってきたな」など、為替相場の大まかな流れを把握する分には便利かもしれません。
まとめ
今回は、FXのウィジェットについて紹介しました。スマートフォンの普及とともに広がりを見せるウィジェットですが、FXに関しては、提供している会社が現状少ないため、まだこれからといったところです。
FXはスピード感のある取引が必要ですので、知りたい情報を一目で把握できるウィジェットとの相性は良いのではないかと考えられます。今後、FXに関するウィジェットに、どのようなものが登場するのか要注目です。
知りたい情報を手間なくすぐに知ることができるようにしたい、という人は、ウィジェットを提供しているFX会社を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
ほかにもFXの取引ツールについて以下の記事で詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてください。
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