FXの時間ごとの特徴を解説/取引できる時間とスタイル別のおすすめ

  • 更新日: 2019/07/02

FXは株などに比べて幅広い時間帯での取引が可能なので、逆にどの時間に取引をすればよいのか迷ってしまう人は多いのではないでしょうか。そんなFXの時間について知りたい投資家のみなさんに、各時間帯の詳細を解説していきます。

  • 「FXの取引時間はどのくらいなのか?」
  • 「取引する時間によって特徴は異なるのか?」
  • 「デイトレードにおすすめの時間は?」
  • 「自分の手法に向いている時間は?」

このような疑問を持っている人に向けて解説をしていきますので、ぜひご覧になってみてください。FXの大まかな時間帯を知って、それぞれの時間帯の特徴を活かしたトレードを行っていただければ幸いです。

FX専門家 五十嵐勝久 解説

FXの舞台となる外国為替市場は、「場所と市場の組み合わせで呼ばれています。オセアニア市場、東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場など。たとえば、東京市場というのは9時から16時位、ロンドン市場は16時から-翌日の0時まで、ニューヨーク市場は21時から-翌日6時位までをいいます。外国為替市場のスタートと終わりは、ニューヨーク時間が起点になり、このニューヨーククローズでその日の外国為替市場が終わり、日付がかわります。このように外国為替市場の日付は日本時間ではなく、アメリカ時間が起点となることを覚えておきましょう。

> FX専門家 五十嵐勝久について

24時間取引がFXの強み

各時間帯の詳細を知る前に、あらためてFXのメリットを確認しておきましょう。

月曜日の取引時間

日本の一般的なFX会社の場合は、日本時間の午前6時前後~午前7時前後から取引できることが多いです。一部、午前4時など早朝の早い時間帯から取引できる会社もありますが、そのような会社はかなり珍しい存在です。

金曜日の取引時間帯

FXの相場は月曜日にオープンして、金曜日にクローズします。金曜のクローズ時間は、日本時間の翌6時~7時(土曜日の午前6時~午前7時前後)の間で、5分、10分刻みで各FX会社がクローズしていくので、厳密なクローズ時間は、利用しているサービスを確認してみてください。また、夏時間(サマータイム)期間中の場合ですと、取引終了時刻は1時間繰り上がりますので、ご注意ください。

取引できない時間

外国為替市場は、土日は銀行が休みのため、取引は行われていません。

平日は基本的に24時間取引できるという認識で問題ないFXですが、ニューヨーク市場クローズ時に十数分の取引できない時間が発生します。
多くのFX会社が午前6時~午前7時のわずかな時間を使って切り替えを行い、中にはこの際の取引できない時間が存在しない会社もあります。

時間に柔軟なのがFX

このように月曜のオープンから金曜のクローズまで、ほとんどの時間で取引できるのがFXのメリットでもあります。日本株の場合は、1日のうちの限られた時間しか相場が開いていないので、これはFXの大きな強みであるといえるでしょう。

早朝【4時~8時】

この時間帯は市場に参加者が少なく、流動性の乏しい時間帯です。値動きも限定的で、流動性の低さが市場に与える影響としてスプレッドの広がりに注意する必要があります。

オセアニア時間

早朝の時間帯については、オセアニア時間と呼ばれることもあり、最も早くオープンする市場として知られています。

基本的には、値動きが限定されますが、経済指標や週末に特別な材料が発表された場合は、大きく値動きする場合もあります。ポジションを持ち越している場合は、この取引時間帯は注意しましょう。

東京時間【8時~15時】

日本人投資家が積極的に相場に参加する時間帯なので、こう呼ばれています。8時~15時は、日本株の市場がオープンする時間帯に重なり、為替と日本株の連動にも気を配る必要があります。特に、ゴトー日と呼ばれる5と10の付く日は、日本企業の決済日であることが多いため、海外への支払いのためにドル買いが出やすくなります。

ただし、10時を過ぎると値動きが緩やかになることが多く、レンジ相場となる傾向が多いのが、東京市場の特徴です。

全体的には穏やかな値動き

日本人をはじめ、アジアの投資家が積極的に参加するもののロンドン市場やニューヨーク市場はクローズしている状態なので、全体的には比較的おだやかな値動きになります。

特別な材料には注意

基本的には穏やかな時間帯になりますが、参加者が限定されるため何らかの材料が発生した場合、急激に相場が変動することもあります。

スキャルピングなどで小さな利益を重ねる投資家が、この波にのまれてしまうと一瞬でその利益が帳消しになってしまう可能性もあるので十分に注意しましょう。特別な材料としては、世界情勢不安、各国の政治ニュースなど様々です。

ロンドン時間【15時~21時】

為替相場が本格的に熱を帯びてくる時間帯で、ロンドン時間や欧州時間と呼ばれる時間です。ロンドンをはじめ欧州勢の投資家が積極的に参加し取引量が多くなり、ユーロ圏の経済指標などが発表されることもあります。そのため、その日の相場の方向性が見えてくる時間帯でもあります。

値動きが大きい

欧州関連の材料があれば激しい値動きになる可能性もありますが、特に材料がなくとも東京時間に比べて、値動きが大きくなるのが一般的です。そのため、デイトレーダーなどはこの辺りから集中力を高めていく必要があります。

ニューヨーク時間【21時~】

為替相場がピークを迎える時間帯で、アメリカの投資家が多数参加します。また、アメリカ勢の参加に値動きが大きくなることを見越して、その他の投資家も続々と参加してきます。

経済指標の発表で荒れる

この時間帯にはアメリカ関連の重要指標が多数発表されます。例えば、FXで最も重要な指標といわれる雇用統計についても、この時間帯に発表されるのです。
その際には、値動きが乱高下することも多いので、各FX会社が提供してくれる指標カレンダーなどで事前確認をしておきましょう。

また、午前0時(冬時間であれば、午前1時)にロンドンフィックスがあるため、月末はユーロやポンドの値動きが激しくなります。

翌2時頃から収束に向かう

ニューヨーク市場のオープンによって値動きが活発化した市場も、翌2時くらいを境にして、落ち着きを取り戻してきます。

もちろん、状況によっては、この時間帯になっても要人発言や米国の金融政策が発表される場合があります。そのため、まだまだ値動きが激しいこともあるので、あくまでも目安として覚えておくとよいです。

おすすめの取引時間

FXの1日のスケジュールを知ったら、今度はおすすめの取引時間を確認してみましょう。

早朝

オセアニア市場の状況によっては値動きが大きくなることもありますが、基本的にあまりおすすめできない時間帯です。

値動きが限定的のため利益になりにくいですし、何より取引において重要なコストであるスプレッドが広くなりやすいので、取引を重ねれば重ねるほどスプレッド分の損失が発生します。
少ない値動きで小さな利益を重ねるなら、通常のスプレッドで取引できる東京相場の方がメリットは大きいはずです。

東京時間

東京時間は値動きが少ないので、初心者がとりあえず取引をしてみたい。といった場合にも利用できます。また、スキャルピングのような値動きが少ない状況でも利益を上げられる手法なら、相場の状況を確認して、取引してみるのもよいでしょう。

逆に、相場の方向性が見えないことも多いので、先を予測してデイトレードやスイングトレードを行う場合は、高いスキルが求められることも多いです。

ロンドン時間

ロンドン時間は、相場に何らかの方向性が出てくる可能性のある時間帯です。そのため、短期トレンドを利用したデイトレードなら十分に利益を狙える時間帯です。
また、スキャルピングについても値動きが活発化する時間帯なので、利益を上げやすいでしょう。

ニューヨーク時間

この時間は多くのFX投資家が市場に参入します。経済指標などに注意しつつ大きい値幅を狙っていける時間帯です。ロンドン時間以上に活発化するので、どんな手法の投資家でもチャンスがあります。
初心者は、経済指標の発表前に上がるか下がるのかのギャンブルのような投資は避けるべきで、指標発表後にスプレッドが落ち着いた状況を見計らっての短期的な取引が無難です。

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まとめ

いかがだったでしょうか。FXの時間帯別にまとめてみると、FXの1日の時間割は、各市場の開閉による参加している投資家によって分かれていることや市場の盛り上がりが異なるということが理解できたはずです。

東京・ロンドン・ニューヨークは、世界の三大市場と呼ばれ、その市場の開閉が為替相場に大きな影響を与えていることがわかります。

特にロンドン時間とニューヨーク時間は、FXに真面目に取り組む投資家ならば、見逃したくない時間帯なので、ここまでに集中力を高めておきましょう。

順張りや逆張りに関しては、各市場の時間帯に合わせて使い分ける必要があります。

午前9時から午後15時までといった限られた時間でしか取引ができない株式市場と違い、FXの相場は24時間取引ができるといっても過言ではありません。しかし、24時間人間の集中力が続くことはありませんので、相場ごとの特徴を把握して、1日の取引にメリハリをつけることが大切なのです。

監修者紹介/FX専門家 五十嵐勝久

中央大学経済学部卒。アルゴ株式会社代表取締役。銀行や証券、FX会社に勤務し、営業、企画、マーケティング部に所属。40歳で会社を辞めて起業。現在はFXや証券会社などのプロモーション業務、システム開発を行う一方、システムトレーダーとしても活躍。

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