FXの損切りとは?損切りをするべき3つの理由とスタイル別の目安

  • 更新日: 2019/07/31

FXでもっとも大事なものの1つが損切りです。これがきちんとできない人は、いずれ退場してしまうことになるかもしれません。しかし、損失を確定してしまう損切りは、いざという場面で簡単にできるものではないのも事実です。

  • 「頭ではわかってるつもりだが、なかなか自分で定めたルールのとおり実践できてない。」
  • 「今まで大きな損失につながっていないため、これからもなんとかなるはず……。」
  • 「ついつい損切りを先延ばしにして、損失が大きくなってしまう。」

損切りをすると、実際に資金が減ることが確定してしまいます。それはやはり心理的に抵抗のある行為でしょう。ただ、FXの技術を上げるには、その抵抗を乗り越えなければなりません。この記事では解説する損切りの基本を理解して、FXで利益を上げ、勝者になるための一歩をぜひ踏み出してください。

損切りは資産を守るためのセキュリティネット

損切りというのは、自分の持っているポジションが含み損を抱えている状態の時に、その損失を確定させることです。損切りをすれば、当然ですが資金は減ってしまいます。ですが、大事なのはそこではなく、損切りをすることによって将来どこまで増えるかわからない損失額を限定することができるというところです。

誰もが取引をする時には、自分なりの予想を持っています。しかし、ポジションが含み損を抱えているということは、その予想が外れてしまっているということです。そんな相場が思い通りに動いていない中でポジションを持ち続けることは、非常にリスクの高い行為と言えるでしょう。

そういったリスクの高い状態から断ち切ってくれるのが損切りなんです。ある意味では、ズルズルと損失を拡大してしまう状況から、トレーダーを救い出してくれるセキュリティネットのようなものと言ってもいいでしょう。

損切りは資金を減らしてトレーダーを退場に追い込むものではなく、大切な資金を守って退場のピンチから救い出してくれるものなのです。

トレードスタイル別に損切りの目安

損切りについての基本となる考え方について確認したので、次はどの程度の逆行で損切りをすればいいのか、切り方の目安についてトレードスタイル別に見ていきます。通貨、ボラティリティ、手法などによって許容損失のも変わってきますが、具体的な損切りのイメージをつかむ参考にしていただければと思います。

スキャルピングは10pips以内

スキャルピングでは、数分から数十分という短期間の取引を、1日に何回も何回も繰り返していきます。短期売買の場合は、利食いも損切りもとにかく早いので、逆行されたら10pips以内でもすぐに切ってしまうケースが多くなります。

イメージがズレたらすぐに損切りをして、いったん仕切り直す。そして、また次のチャンスを待つ。こんなかたちで、機械的にどんどん頭を切り替えて損切りを徹底していきます。局面によっては、少しの躊躇で損失幅がグッと大きくなることもあるので、損切りの的確さ、判断の早さがリスク管理において非常に重要になってきます。

デイトレードは30pips程度

デイトレードでは、1日の中で取引を完結させるやり方で、1日あたり1回から数回の取引を行うことになります。スキャルピングよりも利益を伸ばしにいくので、多少の逆行には耐えられるように30pips程度は含み損に耐えることも多くなります。

比較的損失幅は広めになってくるので、損切りをする際には決断力が必要になってきます。デイトレードでは、損切りができずに日またぎ取引になってしまうこともよくあります。そうなると想定以上の損失を出す可能性のある危険なことなので、絶対に避けるようにしましょう。

スイングトレードは100pips近く

スイングトレードでは日をまたいでポジションを持ち続け、1回の取引で数日から数週間かけることになります。狙いに行くトレンドも大きい分、大きな調整局面に耐えられる必要があります。タイミングによっては100pipsぐらいまでマイナスになったとしても、損切りを我慢することもあります。

スイングトレードでは損切り幅がだいぶ大きくなる一方、取引が比較的ゆったりしています。大きな損切りはしたくない、状況が急変するわけでもないということで、ついつい先送りをしてしまいやすいところがあります。そうしているうちに傷口が広がることもあるので、感情をコントロールして損切りをちゃんとすることはとても大事になってきます。

ポジショントレードは数百pips

ポジショントレードはさらに取引期間が長く、1回ポジションを持つと数週間以上、長い時は数年持つということもあります。小さな相場の上下動は気にせず、長期的な相場の天底を見極めて何百pipsというレベル感で含み損に耐えられるようにします。

損切り幅は相当広くなってくるので、それに耐えられるような取引量にすることが大事になってきます。また、大きな流れを分析しての取引になるので、その取引に対する自信があるケースが多いです。そのため、なかなか負けを認めにくいという面もあるように思います。

損切りを絶対にするべき3つの理由

前章では、トレードスタイルごとの損切りのイメージを解説しました。値幅の広さはさまざまでしたが、どのトレードスタイルでもメンタルを揺さぶられることなく損切りするのが大事という点はすべて共通しています。この章では、損切りがなぜそこまで大事なのか、損切りを絶対にするべき理由について解説していきます。

含み損を我慢するといつか大損する

損切りができない人というのは、残念ながら含み損を抱えても我慢するという癖がついてしまっています。確かに、含み損を抱えたまま我慢し続けると、そのうちに相場が元のところまで戻ってきて助かるということは少なくありません。

しかし、10回、20回と損切りできないで含み損を我慢し続けるとどうなるでしょうか? いつかは元に戻らない相場、取り返しのつかないところまで逆行する相場に出会うはずです。含み損を我慢するという行為は、ロシアンルーレットで引き金を引くのと同じようなことなんです。

今回助かったからといって、次も助かる保証はありません。引き金を引き続ければ、いつか必ず取り返しのつかない大損を食らい、撤退の憂き目に遭う可能性を高めることになります。その時だけたまたま損切りができるなんていう都合のいいことは、まず期待できないでしょう。

取引機会を失ってしまう

FXにおいてポジションを持つということは、それだけ資金が拘束されるということです。含み損を抱えたポジションを損切りせずにホールドし続けていれば、そのポジションに拘束された資金を使うことはできなくなります。

しかし、相場は待ってくれませんよね。含み損を抱えている間も相場は常に動き続けていて、取引の新しいチャンスは次々と訪れます。資金を拘束されていると、そういった取引チャンスにチャレンジしていくことができなくなります。

利益を生み出さないポジションのために取引チャンスを逃すのは、とてももったいないことです。投資家は、常に最善の行動を考えて動かなければなりません。FXで利益を出すためには、できるだけ多くの取引をこなしていくしかありません。損切りの先送りは大損する可能性を生み出すと同時に、利益のチャンスを放棄することにもなるわけです。

精神的につらくなる

損切りをしないで含み損のポジションを放置した場合、そのポジションが助かるとしても、それまでずっと保有し続け、いわゆる塩漬けする期間が長くなることがあります。その間ずっと、含み損が表示されたそのポジションを見続けることになります。

おそらく含み損のポジションを見るのが好きな人はいないはずです。取引ツールを立ち上げるたびに含み損が表示されることを考えてみてください。そして、相場を見ている間もずっと含み損を見なければならなくなります。

ジワジワとですが、これはけっこう精神的につらいものです。やがてFXをやること自体にも、ストレスを感じるようになってしまうでしょう。これが原因となって、そのままFXをやめてしまうこともあるかもしれません。損切りを怠ると、こういった精神面にも悪影響が出てしまうわけです。

損切り設定にチャート分析を活かす・様々な損切りの方法

損切りは絶対にやるべきことです。かといって、適当にエントリーして、前述した値幅だけ逆行したら損切りするというだけでは、なかなかうまくいくものではありません。では、どういうかたちで損切りをしていけばいいんでしょうか? ここでは、その方法について説明していきます。

シナリオが崩れところに損切りラインを置く

FXで取引をする時には、チャート分析などを通じて、「これから相場がこう変動していくだろう」という思惑、いわゆるシナリオがあるはずです。そして、実際にそのシナリオに沿ったエントリーをして、その後の相場の推移を見守ることになるわけです。

このシナリオが生きている間は、利益を出せる可能性があるということです。なので、多少下落して逆行されたとしても、損切りはすべきではありません。逆に言うと、適切に損切りをしないといけないのは、予想した値動きのシナリオが崩れてしまった時です。

では、どうなったらシナリオが崩れてしまうかというのは、どうやって考えていけばいいんでしょうか? 次の項で、その具体的な考え方について、紹介していきたいと思います。

基本は相場の高値・安値を基準にする方法

どこまで逆行したらシナリオが崩れるかを考える際、もっとも基本となるのが相場の高値・安値を基準にする考え方です。この相場の高値・安値はトレーダーにもっとも意識されるレートで、そこには実際に多くの注文が入りやすいところでもあります。

例えば、上昇トレンドの時というのは、通常、高値・安値を切り上げながら相場が推移します。この上昇トレンドが続くというシナリオであれば、直近安値が割り込まれることはないはずです。逆に言うと、これを割り込めばシナリオが崩れることになります。そのため、買いポジションに対する損切りラインは、直近安値の下に置くことになります。

では、レンジ相場が続いている場合ではどうでしょうか? レンジ相場であれば、高値・安値のレンジ内で相場が動くことになります。レンジがこのまま続くというシナリオで取引をする場合、このシナリオが崩れるところに損切りラインを置きます。つまり、買いポジションに対する損切りラインは安値の下、売りポジションに対する損切りラインは高値の上、ということになりますね。

これは損切りラインの設定方法としては、もっとも基本となる考え方です。そして、実戦でもこういう考え方をベースに、損切りラインを置くことはよくあります。もっと複雑な考え方もありますが、まずは基本としてこの部分をしっかり押さえておくようにしましょう。

損切りラインから逆算してエントリーしよう

チャート分析を通じて相場のシナリオが作り、そのシナリオが崩れるところに損切りラインを置いていくという流れについて話をしました。この部分をもう少し突っ込むと、シナリオができた時点で、すでに損切りラインを決められることも多々あるということです。

取引の順番でいけば、エントリーしてからイグジット(利食い、損切り)をするかたちです。ですが、取引の考え方としては、シナリオから損切りラインが先に決まって、その後にエントリー場所を探すというやり方もできるというわけです。

先に損切りラインが決まってしまえば、どこでエントリーしたらどれだけのリスクがあるかもあらかじめわかります。つまり、闇雲にエントリーするのではなく、自分が許容できるぐらいにリスクになるまでエントリーを待つということもできるわけですね。こういった損切りラインから逆算するテクニックというのもあるので、ぜひ参考にしていただければと思います。

資金の割合で損切りする方法

「市場に投入した資金のうち、5%下がったら損切りする」といったように、自分の資金に応じて損切りポイントを設定して、自分が許容できる損失を下回ったら損切りを行うという手法。

初心者を含め多くのFXトレーダーが使っている手法で、自分の資金がどれだけ失われているのかといった部分が見やすいことから、損切りにも踏み切りやすい手法です。例で5%とした部分は、人によっても投入する資金によっても変わってくるので、個人で調整して自分に合っている数字を見つけましょう。

ATRとボラティリティに基づいて損切りする方法

ATRとは「Average True Range」の略で、変動率から相場の過熱感を見極める優秀なテクニカル指標のひとつです。これに基づいて、エントリーポイントのATRから、その上限と下限で損切りポイントを設定する方法も、よく使われる損切りルールのひとつです。

ATRに基づいていることで、本当に損切りが必要なタイミングでそれが成されるようになり、無意味な損切りをしてしまうといったミスがグッと抑えられるようになるはずです。売りで入った場合は、上限を損切りラインに設定するといいでしょう。

損切りは手動よりも逆指値注文がベター

損切りラインの決め方について解説しましたが、いざ損切りラインを決めても、それをちゃんと実行できるかはまた別問題です。実際に損切りをするとなると、どうしても人間の心理的に抵抗感が出やすいからです。ということで、確実に損切りを実行するための方法について、最後に触れておきたいと思います。

決済同時発注で逆指値注文を出す

大雑把に言うと、損切りをする方法としては2つあります。1つが自分で決済の成行注文を出して、手動で損切りをする方法、もう1つがあらかじめ逆指値注文を入れておくことで、一定のレートになったら自動で損切りをする方法です。

この2つの方法のうち確実に損切りをするためには、自動で損切りをしてくれる逆指値注文を入れる方法がおすすめです。自分の手で損切りをするとなると、ためらいや迷いといった心境の変化が出てしまうことがあり、そのちょっとした遅れが傷口を広げてしまうかもしれないからです。

また、この逆指値注文は、決済同時発注という機能を使ってエントリ―と同時に入れてしまうのがより確実。エントリー後に逆指値注文を入れ忘れるということもなくなります。大事な損切りを確実にするために、こういった機能をぜひ活用して損切りのルール作りをして下さい。

トレール注文で利益を伸ばす

この逆指値注文の延長線上の注文方法で、トレール注文というものがあります。トレール注文を直訳すると「追いかける注文」ということになりますが、取引においてシナリオ通りに相場が動いた場合、相場を追いかけて逆指値注文を動かしていく注文方法です。

例えば米ドル/円の取引で、100.00で買いポジションを持ったとして、損切りの逆指値注文を99.50に置いていたとします。予想通りに相場は上昇していって、レートが101.00になると、トレール注文を使えば逆指値注文を100.50に自動的に切り上げることができるわけです。

その後も上昇が続いてレートが102.00になれば逆指値注文は101.50に、レートが103.00になれば逆指値注文は102.50に……、という具合にどんどん自動で逆指値注文を切り上げていくことができます。上昇がおさまって、トレンドが反転して逆指値注文にかかったとこおで利食いされることになります。

トレール注文を使うことで、損切りラインに置いていた逆指値注文を使って、リスクを限定しながら安全に利益を伸ばしていくということもできます。上手な逆指値注文の使い方ということで、ぜひ覚えておいていただければと思います。

損切りしないようにするには

これまで、FXにおける損切りやロスカットについて説明をしてきましたが、多くのトレーダーが「できればロスカットされないようにしたい」と考えています。

また、自分で行う損切りに関しても、「できるだけしたくない」と考えるトレーダーが少なくありません。ここでは、損切りせずにFXを取引するにはどうしたら良いか、ということを考えてみます。

1. 大きな資金で取引する

FXで損切りしなければならない時というのは、損失が大きくなり、証拠金維持率が低くなった時です。そのまま放置し、さらに損失が拡大すれば、いずれロスカットされます。

なお、ロスカットの前に、マージンコールが発生するFX会社もあります。その場合、マージンコール後も証拠金維持率が回復することなく損失が膨らむと、ロスカットが執行されます。

ロスカットが執行されると手元に残る金額が少なくなるため、そうなる前に自分で損切りするトレーダーが多いのですが、それをしないようにするためには、大きな資金で取引することが大切になります。

大きな資金で取引すれば、FX会社によるロスカットを回避できる可能性が高まります。また、より大きな為替変動に耐えられるようになるため、自分で損切りする必要がなくなり、仮に損失が発生しても、相場の回復を待つことができるようになります。

2. 追加入金する

証拠金額ギリギリでの取引の場合、相場が自分のポジションと反対方向に動いた時に、自分で損切りしなくても、ロスカットが執行されてしまいます

そんな時、「ロスカットされたくないが、自分で損切りもしたくない」というのであれば、追加入金する必要があります。そうすることで、証拠金維持率を上げ、より大きな為替変動にも耐えられるようになります。

あるいは、他のポジションを持っているのであれば、そちらを一度決済してしまいます。そうすることで、証拠金維持率を上げることができます。

損切りをせずに現在のポジションをキープするためには、証拠金維持率を上げるしかありません。そのためには追加入金するか、他のポジションをクローズする必要があります。

自分で損切りすることなく、FX会社によるロスカットを回避したいというのであれば、この方法で相場の回復を待つしかありません。

3. 取引ロット数を小さくする

FXは、為替変動によって損益が発生しますが、その損益の大小は、ロット数の大小が関係します。例えば、1万通貨単位の取引をするのと、10万通貨単位の取引をするのとでは、損益には10倍の差があることになります。

たとえば1ドル100円で1万通貨単位のドルを買うと、1円円安になると1×10,00010,000で、1万円の利益が出ます。反対に、円高になった場合は1万円の損失が発生することになります。

これが10万通貨の場合はどうなるでしょうか。1ドル100円で10万通貨のドルを買うと、1円円安になると1×100,000100,000で、つまり、10万円の利益が発生することになります。反対に、円高になった場合は10万円の損失が発生することになります。

このことから分かるように、取引ロット数が大きくなればなるほど、損益も大きくなります。損益は証拠金維持率に大きく関係します。損切しないようにFXを取引するのであれば、証拠金維持率は高いレベルを維持する必要があります。

そのため、同じ金額の資金で取引するのであれば、取引ロット数が小さければ小さいほど、損失が生じた場合のダメージが小さくなります。そして、証拠金維持率への影響も少なくなり、損切りはもちろん、ロスカットも執行される可能性が低くなります。

そのため、仮に損失が発生しても、損切りしないまま相場の回復を待つことができるようになります。

このように、損切りせずにFXを取引したいのであれば、取引ロット数をできるだけ小さくした方が、損切りしなくて済む可能性が高まり、ロスカットも執行されにくくなります。

出来るだけロット数を小さくしたい方は最小取引ロット数が1通貨単位(約4円)から始められる「SBI FXトレード」がおすすめです。

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4. 両建てする

FX取引で損失が発生してしまった場合、反対方向のポジションを持つことで、損失を小さくすることができます。

たとえば、1ドル100円で1万通貨のドルを買ったとします。しかし、相場が円高方向に進んでしまい、1ドル99円になったとします。この時に発生する損失は1万円です。

ここで、1万通貨のドルを新規で売り建てすることにします。このまま円高が進めば、新たに売り建てしたポジションの方で利益が出て、買い建てしている1万通貨分の損失を軽減することができます。

反対に、円安に進んだ場合は、新たに売り建てしたポジションで損失が発生しますが、最初に建てた1万通貨のドルの買い建てポジションの損失が軽減されるため、トータルの損失はそれほど変わらないことになります。

両建ての場合、円安と円高、どちらの方向に今後進んでいくか見極めることが大切です。上記の例の場合、このままさらに円高が進むと予想するのであれば、さらにドルを新たに売り建てして追加することで、最初に買い建てしたポジションの損失を軽減することができ、利益を生むことができます。

また、もしも円安方向に進むのであれば、追加で買いポジションを建てて、売りポジションでの損失を相殺しつつ、利益を生むことができます。そして、さらにレートが回復すれば、最初に建てたポジションでも利益が出るようになります。

ポイントは、どこでポジションクローズするか、ということです。両建てはポジションを多く持たなくてはならず、基本的にはその分の資金がかかってしまうため、資金効率が良くありません。

ただし、業者によっては、両建てした場合にどちらか一方だけ証拠金が必要となる会社や、相殺されて証拠金がかからない会社もあります。そのため、両建てする場合は業者を選んで使うようにしましょう。

また、スプレッド分の損失が発生するため、損失を消すためには、損失が発生してしまった為替変動分に、スプレッド分の為替変動も勘案する必要があります。

そのため、両建てした場合、資金効率を考えても、利益が出た段階で一度全ポジションをクローズして利益確定してしまってから、再びポジションを持った方が良いでしょう。

5. デリバリーを利用する

FX会社の中にはデリバリー(現受け)ができる会社があります。通常、FXで発生した損益は円換算され、利益が出た場合は円で利益分がFX口座にプラスされ、損失が出た場合は円で損失分がFX口座から引かれます。

しかし、デリバリーの場合は、外貨のまま受け取ることができます。

例えば、1ドル100円で1万通貨単位のドルを買ったとします。ところが円高になり、1ドル99円になったとします。

通常はここで1万円分の損失が発生しますが、デリバリーして外貨のまま……この場合、1万米ドルをそのまま受け取ったら、為替差損は発生しないことになります。

外貨で受け取ることができれば、いずれ円安になった時に再び円に両替すれば、その分の為替差益を得ることができます。また、米ドルが流通している外国へ仕事や旅行で行く場合、そのまま米ドルを持って行き使うこともできます。

為替差損が発生することによる、追加入金や損切り、ロスカットを避けたいのであれば、デリバリーは便利なシステムです。外貨そのものを受け取るため、為替変動リスクは生じません。

デリバリーができるFX会社は今のところ限られており、利用にあたっては、銀行の外貨口座が必要となる会社も多いなど、やや手間がかかるのがデメリットです。

また、デリバリー利用にあたり、所定の手数料が発生する場合もあります。しかし、為替変動リスクを取り除くのであれば、デリバリーは非常に便利なシステムですので、利用できるFX会社での取引を考えてみても良いのではないでしょうか。

損切りしないFXで重要なこと

FXをはじめとした投資では、基本的に損切りは行うものとして考えます。その上で資金管理し、投資戦略を練ります。

しかし、損切りしないのであれば、それに応じたトレード方法や資金管理といった戦略を練る必要があります。ここでは、損切りしないFXで大切なポイントが何なのか、考えてみます。

1. トレードするポイントを決める

FXで損してしまう原因には色々ありますが、原因として多いのは、相場の読み間違いです。しっかり相場を分析して読み間違うケースもよくありますが、問題なのは、トレードするポイントを決めず、行き当たりばったりでトレードしてしまった結果、相場の流れとは反対の取引をしてしまう、というものです。

勝ち組トレーダーと言われている人は、明確な買いサイン・売りサインが出た時に集中的に取引しています。そのため、上昇・下降トレンドへ転換した時や、レンジブレイクした時、あるいは、レンジの最中など、為替相場の今後の値動きがはっきり予測できる時に集中して取引し、利益を上げているのです。

FXで損してしまうトレーダーは、きちんとした相場分析を行わず、売買ポイントを決めずに取引してしまっているケースが多く見られます。

明確な根拠を持たずに「何となく」で取引してしまうため、丁半博打のようになってしまうのです。その結果、損失が大きくなり、損切りせざるを得ない状況になったり、ロスカットが執行されてしまうのです。

このような状況に陥らないようにするためには、明確なトレードルールを決め、トレードするポイントを絞って取引することが大切です。そうすることで勝率が上がり、利益も大きくなります。そして、損切りしなくても問題のない状態を維持できるようになります。

2. 長期でポジションを持つ場合は資金とロット数に気を付ける

FXの長期取引をする場合は、証拠金ロット数に気を付けて行う必要があります。証拠金を大きく、取引ロット数を小さくすればするほど、為替変動に耐えやすくなるのです。

また、これまでどれくらいの為替変動があったのかをチェックすることも重要です。例えばドル円を取引する場合、ロングポジションを持つのであれば、円高方向に進んだ場合に損失が発生してしまいます。

自分が買い建てした場合、建玉金額がいくらになりそうかをまずは予想し、そこから反対方向……つまり、この場合は円高方向に相場が進んだ時に、過去にどれくらいまで円高が進んだか考慮し、それ以上円高が進んでも耐えられるような証拠金とロット数での取引をするようにします。

そうすることで、長期取引しても損切りせずにポジションを持つことができるようになります。

また、ポジションを建てる時のタイミングにも気を付けましょう。例えば、ロングポジションを持つ場合、過去の相場と比べて現在かなり円安のレベルにあるのなら、これ以上円安が進む可能性は低く、ショートポジションを持った方が良いと考えます。

そのため、ロングポジションを持ちたいのであれば、もっと円高方向に進んでからポジションを建てた方が良いことになります。

ロングとショート、どちらのポジションでの取引をしたいのか、そして、今後どちらに動くと考えるのか考え、ポジションを建てるタイミングを考慮して取引しましょう。

まとめ

今回はFXでもっとも大事なものの1つ、損切りについて解説してきましたが、そのポイントについて簡単にまとめておきます。

    損切りは資金を守るためのセキュリティネットトレードスタイル別の損切り値幅の目安損切りを絶対にするべき理由チャート分析から損切り設定をする考え方、方法損切りを確実に実行する注文方法

FXでコンスタントに利益をあげられるためには、上手に損切りができることが欠かせません。これらの内容を踏まえて、上手な損切りを確実に実行できるようになっていただければと思います。

FXを基礎から学びたい方は、以下の記事を参考にしていただければ幸いです。

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