- 更新日: 2020/05/29
2019年9月27日|本日午後からのFX相場予想
本日の日経平均株価は前日比113円31銭安の21,934円93銭で寄り付いた後下げ幅を拡大する展開に。一時300円超の下落をした。
本日が9月末配当の権利落ち日ということで、株式市場では売りが先行したようだ。
さらにトランプ米大統領の弾劾をめぐる米国の政局不安が意識されたことに加え、ECBの追加緩和の思惑が交錯したことも、日経平均株価の下押し要因になっている模様。
なお、後場の日経平均株価は前日比293円80銭安の21,754円44銭で寄り付いた。
一方、ドル円は上値の重い展開に。日経平均株価が下落したため1ドル107円60銭台まで軟化したが、上海総合指数の堅調と対ドルでのユーロ安がサポートし、ドル円は下げ渋る展開となっている。
昨日のドル円は、東京時間中に米長期金利が下落したことを受け水準を落とす場面もあったが、その後はロンドン時間まで材料難から動きに乏しい状態が続いた。
動きがあったのは、ロンドン時間の午後に入ってから。ECBのレーン専務理事兼チーフ・エコノミストが独紙のインタビューに対し、「必要になれば、さらに金利を引き下げる十分な余地がある」と話したとの報道を受け、ユーロ円が下落。
また、ドイツ経済研究所が、2019年7月から9月のドイツ経済について、製造業の不振が深刻化し、同時期のGDPは前期比-0.2%になったと予測した上で、おそらく景気後退に陥ったとの見方を示したことも、ユーロの下落に拍車をかけた。
ドル円にもその影響が波及したため、一時1ドル107円40銭台まで下落する場面もあった。
その後ニューヨーク時間が始まると、この日発表された8月の米中古住宅販売件数が事前予想の前月比+0.9%を上回る+1.6%となり、7月の同+2.5%からプラス転換したことが好感され、ドル売りが一服した。
さらに、ロンドンフィキシングのドル買いが入ったこともドル円の下支え材料となった。
それに加え、クドロー米国家経済会議委員長が「このところの商品市場における中国の動きは非常に前向きだ」「最近の中国の大豆に対するバイアスは貿易交渉に良い前兆だ」等の発言をしたことや、王毅中国外相が「中国は国内市場で必要とされる米国製品の購入拡大の用意がある」と発言したことが材料視され、NYダウが上昇。
これによりドル買い優勢となり、1ドル107円96銭まで上昇する場面もあった。
その後はNYダウが失速したため、ドル円もやや水準を下げる展開となったが、概ね底堅い動きが続いた。
なお、本日のドル円は、引き続き材料難が続くものとみられている。
懸念されているトランプ米大統領の弾劾調査については、昨日、ウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談の内容が公開された。
米軍の支援と引き換えにバイデン氏の調査を要求する内容はなかったが、これについても電話会談記録が隠ぺいされているとの指摘もあり、当初の見通しより問題が長引きそうだ。
このことが意識され、本日は株式相場も冴えない展開となっている。
また、冒頭でも書いたとおりECBの追加利下げも意識されており、相場の押し下げ要因が多く積極的なリスクオンにはつながりにくい状況だ。
そのため、この後のドル円は上値の重い展開が続くものと考えられる。
本日の上海総合指数は前日の終値を間に挟み、株価が上下する展開となっている。
マイナス圏に沈む場面も何度かあったが、現在は小幅ながらもプラス圏で推移している。
ハンセン総合指数は前日の終値を割り込んで始まった後、下げ幅を縮める展開となっている。
NYダウ先物は軟調。マイナス圏で推移しているが、下げ幅を縮めている。
一方、米長期金利は上昇し、1.69%台で推移している。
テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の上にある。ボリンジャーバンドは横ばいに。小動きになっていることから、バンド幅は狭い。
この後、東京時間のドル円は、1ドル107円90銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。
それを上抜けた場合は、1ドル108円00銭が抵抗線として意識されるとみられる。
一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル107円65銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル107円55銭前後が支持線として意識されるとみられる。
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)
2019年9月27日|本日のFXレンジ予想
ドル/円
- 強気予想:107.47円~108.24円
- 弱気予想:107.18円~108.00円
ユーロ/円
- 強気予想:117.45円~118.30円
- 弱気予想:117.22円~117.99円
ポンド/円
- 強気予想:132.39円~133.76円
- 弱気予想:131.92円~133.31円
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)
※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。
2019年9月27日|本日のFX経済指標カレンダー
15:00 |
(独) 8月 輸入物価指数 [前月比] 前回…-0.2% 今回予想…-0.4% |
---|---|
15:00 |
(独) 8月 輸入物価指数 [前年同月比] 前回…-2.1% 今回予想…-2.7% |
15:45 |
(仏) 8月 卸売物価指数(PPI) [前月比] 前回…0.4% |
15:45 |
(仏) 8月 消費支出 [前月比] 前回…0.4% 今回予想…0.3% |
15:45 |
(仏) 9月 消費者物価指数(CPI、速報値) [前月比] 前回…0.5% 今回予想…-0.2% |
15:45 |
(仏) 9月 消費者物価指数(CPI、速報値) [前年同月比] 前回…1.0% 今回予想…1.1% |
18:00 |
(欧) 9月 経済信頼感 前回…103.1 今回予想…103.0 |
18:00 |
(欧) 9月 消費者信頼感(確定値) 前回…-6.5 |
21:30 |
(米) 8月 個人所得 [前月比] 前回…0.1% 今回予想…0.4% |
21:30 |
(米) 8月 個人消費支出(PCE) [前月比] 前回…0.6% 今回予想…0.3% |
21:30 |
(米) 8月 個人消費支出(PCEデフレーター) [前年同月比] 前回…1.4% 今回予想…1.4% |
21:30 |
(米) 8月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) [前月比] 前回…0.2% 今回予想…0.2% |
21:30 |
(米) 8月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) [前年同月比] 前回…1.6% 今回予想…1.8% |
21:30 |
(米) 8月 耐久財受注 [前月比] 前回…2.0% 今回予想…-1.2% |
21:30 |
(米) 8月 耐久財受注・輸送用機器除く [前月比] 前回…-0.4% 今回予想…0.3% |
23:00 |
(米) 9月 ミシガン大学消費者態度指数・確報値 前回…92.0 今回予想…92.1 |
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)
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