- 更新日: 2020/05/29
2019年9月26日|本日午後からのFX相場予想
本日の日経平均株価は前日比140円37銭高の22,160円52銭で寄り付いた後、上げ幅を縮める展開に。
25日に日米貿易協定の締結で合意したことが好感されたようだ。ただ、利益確定売りも多く、その後は伸び悩んでいる。
なお、後場は前日比68円82銭高の22,088円97銭で寄り付いた。
ドル円は日経平均株価の上げ幅縮小と米長期金利の低下を受けて伸び悩む展開に。
底堅いものの、株高を意識したドル買いは限定的なものに留まり、もみ合いとなっている。
昨日のドル円は、東京時間中は日経平均株価が下げ幅を縮小したことや、RBNZが政策金利を1.00%に据え置いたことによるNZドル円の上昇を受け、ドル円は小幅に上昇した。
その後はロンドン時間の午前中までもみ合いが続く展開となった。
動きが出たのはニューヨーク時間がスタートしてから。この日発表された8月新築住宅販売件数が、年率換算件数が事前予想の66.0万件、前月比+3.5%に対し、結果はそれぞれ71.3万件、前月比+7.1%と大幅に上回ったことが好感された。
また、7月の販売件数についても上方修正され、これまでの63.5万件から66.6万件となった。
住宅市場は金利の影響を受けやすく、住宅ローン金利が急低下した恩恵を受け、この数か月住宅市場は回復傾向にある。
8月に入ってから住宅関連の指標は好調で、需給のひっ迫という問題はあるものの、8月の米住宅着工件数や8月の米中古住宅販売戸数も高水準となった。
この結果を受け、ドル円は円安地合いに。さらに、日米貿易協定がこの日最終合意に至ったこともドル円相場の下支え材料となった。
今回締結された日米貿易協定では、将来的な日本製自動車、同部品の関税撤廃が明記され、懸念されていた為替条項については明記されなかった。
一方、米国産の牛・豚肉はTPPと同水準の関税引き下げを行い、米国側は産業機械や化学品、鉄鋼製品など自動車を除く工業品に関する関税を撤廃、削減することとなった。
また、注目されていた日本製自動車・同部品への追加関税は当面発動されないこととなった。
なお、トランプ米大統領の弾劾に関しては、昨日、トランプ米大統領がウクライナのゼレンスキー大統領との通話記録を公表した。
バイデン氏に関する捜査について、トランプ米大統領がウクライナ側に協力を求めたことが明らかになった一方、ウクライナへの軍事支援への見返りに捜査を行うよう要求した事実はなかったことが明らかになったことから、米国の政局不安は後退した。
また、米下院でトランプ米大統領の弾劾について、下院数の3分の2に該当する218票の支持票が得られていないこと、共和党が多数を占める米上院で弾劾が可決される可能性が低いことも、米国の政局不安の後退要因になった。
このように、昨日はニューヨーク時間に入り、市場のリスク回避姿勢が後退することとなった。
本日の東京時間もその流れが続いているが、冒頭でも書いたとおり日経平均株価が伸び悩んだため、現状は戻りが鈍い状態である。
本日この後の東京時間のドル円は、引き続き方向感の出ない展開が続くものと考えられる。
懸念されていた日米貿易協定がひと段落したことから材料難となり、小動きになりやすいだろう。
本日の上海総合指数は軟調。途中までプラス圏で推移していたものの、下落し、前日の終値を割り込む展開となっている。
一方、ハンセン総合指数は堅調。途中上げ幅を縮める場面もあったが、プラス圏で推移している。
米長期金利は低下。早朝から低下が続き、1.73%台から1.70%へ。
現在は低下が一服している模様。また、NYダウ先物も軟調。水準を落とした後、横ばいで推移している。
テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の上にある。ボリンジャーバンドはバンド幅が拡大し、上向きになっている。
本日この後の東京時間のドル円は、1ドル107円75銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル107円85銭が抵抗線として意識されるとみられる。
一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル107円50銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル107円40銭前後が支持線として意識されるとみられる。
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)
2019年9月26日|本日のFXレンジ予想
ドル/円
- 強気予想:107.18円~108.41円
- 弱気予想:106.65円~108.06円
ユーロ/円
- 強気予想:117.76円~118.40円
- 弱気予想:117.56円~118.18円
ポンド/円
- 強気予想:132.63円~134.48円
- 弱気予想:132.16円~133.79円
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)
※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。
2019年9月26日|本日のFX経済指標カレンダー
15:35 | (日) 黒田東彦日銀総裁、発言 |
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17:00 |
(欧) 8月 マネーサプライM3 [前年同月比] 前回…5.2% 今回予想…5.1% |
18:30 |
(南ア) 8月 卸売物価指数(PPI) [前月比] 前回…-0.2% 今回予想…0.4% |
18:30 |
(南ア) 8月 卸売物価指数(PPI) [前年同月比] 前回…4.9% 今回予想…4.6% |
21:30 |
(米) 4-6月期 四半期実質国内総生産(GDP、確定値) [前期比年率] 前回…2.0% 今回予想…2.0% |
21:30 |
(米) 4-6月期 四半期GDP個人消費・確定値 [前期比] 前回…4.7% 今回予想…4.7% |
21:30 |
(米) 4-6月期 四半期コアPCE・確定値 [前期比] 前回…1.7% 今回予想…1.7% |
21:30 |
(米) 前週分 新規失業保険申請件数 前回…20.8万件 今回予想…21.1万件 |
21:30 |
(米) 前週分 失業保険継続受給者数 前回…166.1万人 今回予想…166.6万人 |
22:30 | (欧) ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言 |
22:45 | (英) カーニー英中銀(BOE)総裁、発言 |
23:00 |
(米) 8月 住宅販売保留指数 [前月比] 前回…-2.5% |
23:00 |
(米) 8月 住宅販売保留指数 [前年同月比] 前回…1.7% |
2019年9月27日|本日のFX経済指標カレンダー
08:01 |
(英) 9月 GFK消費者信頼感調査 前回…-14 今回予想…-14 |
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08:30 |
(日) 9月 東京都区部消費者物価指数(CPE、生鮮食料品除く) [前年同月比] 前回…0.7% 今回予想…0.6% |
08:50 |
(日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前回…4760億円 |
08:50 |
(日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前回…-9719億円 |
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)
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