- 更新日: 2020/05/29
2019年9月18日|本日午後からのFX相場予想
本日の日経平均株価は前日比13円33銭高の22,014円65銭で寄り付いた後、下げ幅を広げ、マイナス圏へ。しかし、その後は下げ幅を縮小し、前日の終値を挟んだ動きとなっている。
前日のNYダウが終盤プラス圏に転じたことが底支えしているものの、昨日までに日経平均株価は10日続伸したことから、利益確定売りに押されている模様。
なお、後場は前日比1円72銭高の22,003円04銭で寄り付いたが、その後は下げ幅を拡大し、再びマイナス圏に転じている。
一方、ドル円は米長期金利の上昇を受けて、堅調。豪ドルなどオセアニア通貨を中心にドル高が進んだ影響がドル円にも波及したようだ。
仲値近辺では実需筋のドル買いが入り、1ドル108円20銭近辺まで水準を上げた。
その後は方向感のない展開となっている。
昨日のドル円は、東京時間中はリスク回避の円買いと有事のドル買いがせめぎ合う展開となり、もみ合いに。
サウジアラビアの主要石油施設が無人機による攻撃を受け、一日あたりの石油生産量の約半分が生産停止となった問題が材料視された格好だ。
原油価格の高騰によるインフレ発生で、FOMCが利下げを躊躇するのではないかとの見方がある一方、原油価格による企業業績の悪化を懸念し、FOMCでは利下げを行うとの見通しが拮抗し、ドル円は一進一退の動きとなった。
また、この日はFOMCの1日目がニューヨーク時間に開催されることから、結果を見極めたいとの思惑も強かった。
ロンドン時間に入っても様子見ムードは続いたが、昨日発表された8月の米鉱工業生産が事前予想の前月比+0.2%を上回る同+0.6%となったことからドル円は1ドル108円35銭まで浮上する場面もあった。
その後は押し戻される展開となったが、9月のNAHB住宅市場指数も事前予想の66を上回る68となったことからドル円は1ドル108円33銭まで再び浮上した。また、サウジアラビアの石油生産の7割が、2~3週間ほどで正常な水準に戻るとの報道があったことも、ドル円を底支えした。
昨日発表された8月の米鉱工業生産は、109.9と前月の改定値から+0.6%上場した。
企業設備の生産は前月比1%上昇し、1年ぶりの大幅な伸びとなった、自動車の生産は4か月ぶりの大幅なマイナスとなる同-1%となったが、製造業全体で予想を上回る伸びが確認された。
米中貿易摩擦による製造業の低迷が懸念されていたが、今回の結果からは、製造業が安定してきたことが伺える。
この結果を受けて市場ではドル買いが強まったものの、サウジアラビアの石油生産に関し、予想より早い生産回復見込みとの報道を受け、原油価格が下落。
これにより米長期金利は低下し、ドル円は押し戻される展開となった。
なお、NYダウが終盤持ち直しプラス圏に転じたため、それに伴い米長期金利の低下も一服している。
昨日から開催のFOMCでは、0.25%の追加利下げとの見通しが根強い。
なお、今回の追加利下げと年内にあと1回、0.25%の利下げがあるとの見方が優勢のようだ。
このことに関して市場では織り込み済みだが、もしもさらなる利下げの可能性が示されれば、ドル円は円高地合いになることが考えられる。
反対に、年内のあと1回の利下げの可能性がなくなった場合は、NYダウの下落と米長期金利の上昇により、ドル円は方向感のない展開になることが考えられる。
本日この後の東京時間のドル円は、FOMCとパウエルFRB議長の会見を前に様子見ムードが続き、値動きに乏しい状態が続くと考えられる。
本日の上海総合指数は堅調。一時上げ幅を縮める場面もあったが、再び浮上し高水準で推移している。
また、ハンセン総合指数も堅調。上げ幅を縮める展開となったものの、プラス圏を維持している。
米長期金利は軟調。いったん1.817%台まで上昇したものの、再び低下し、1.812%台で推移している。
NYダウ先物も軟調。マイナス圏で推移している。
テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の上にある。
ドル円が方向感なく推移していることから、ボリンジャーバンドは横ばいとなっている。
この後、東京時間のドル円は、1ドル108円30銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。
それを上抜けた場合は、1ドル108円40銭が抵抗線として意識されるとみられる。
一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル108円05銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル107円95銭前後が支持線として意識されるとみられる。
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)
2019年9月18日|本日のFXレンジ予想
ドル/円
- 強気予想:107.97円~108.49円
- 弱気予想:107.83円~108.30円
ユーロ/円
- 強気予想:119.12円~120.38円
- 弱気予想:118.54円~120.04円
ポンド/円
- 強気予想:134.28円~136.29円
- 弱気予想:133.41円~135.72円
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)
※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。
2019年9月18日|本日のFX経済指標カレンダー
17:00 |
(南ア) 8月 消費者物価指数(CPI) [前月比] 前回…0.4% 今回予想…0.2% |
---|---|
17:00 |
(南ア) 8月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比] 前回…4.0% 今回予想…4.2% |
17:30 |
(英) 8月 消費者物価指数(CPI) [前月比] 前回…0.0% 今回予想…0.5% |
17:30 |
(英) 8月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比] 前回…2.1% 今回予想…1.9% |
17:30 |
(英) 8月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比] 前回…1.9% 今回予想…1.8% |
17:30 |
(英) 8月 小売物価指数(RPI) [前月比] 前回…0.0% 今回予想…0.7% |
17:30 |
(英) 8月 小売物価指数(RPI) [前年同月比] 前回…2.8% 今回予想…2.6% |
17:30 |
(英) 8月 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI) [前年同月比] 前回…2.0% 今回予想…1.9% |
18:00 |
(欧) 7月 建設支出 [前月比] 前回…0.0% |
18:00 |
(欧) 7月 建設支出 [前年同月比] 前回…1.0% |
18:00 |
(欧) 8月 消費者物価指数(HICP、改定値) [前年同月比] 前回…1.0% 今回予想…1.0% |
18:00 |
(欧) 8月 消費者物価指数(HICPコア指数、改定値) [前年同月比] 前回…0.9% 今回予想…0.9% |
20:00 |
(米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比] 前回…2.0% |
20:00 |
(南ア) 7月 小売売上高 [前年同月比] 前回…2.4% 今回予想…2.6% |
21:30 |
(加) 8月 消費者物価指数(CPI) [前月比] 前回…0.5% 今回予想…-0.2% |
21:30 |
(加) 8月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比] 前回…2.0% 今回予想…1.9% |
21:30 |
(米) 8月 住宅着工件数 [年率換算件数] 前回…119.1万件 今回予想…125.0万件 |
21:30 |
(米) 8月 住宅着工件数 [前月比] 前回…-4.0% 今回予想…5.0% |
21:30 |
(米) 8月 建設許可件数 [年率換算件数] 前回…131.7万件 今回予想…130.0万件 |
21:30 |
(米) 8月 建設許可件数 [前月比] 前回…6.9% 今回予想…-1.3% |
27:00 |
(米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表 前回…2.00-2.25% 今回予想…1.75-2.00% |
27:30 | (米) パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見 |
2019年9月19日|本日のFX経済指標カレンダー
未定 |
(日) 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表 前回…-0.10% |
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未定 |
(南ア) 南アフリカ準備銀行(中央銀行)政策金利 前回…6.50% 今回予想…6.50% |
07:45 |
(NZ) 4-6月期 四半期国内総生産(GDP) [前期比] 前回…0.6% 今回予想…0.4% |
07:45 |
(NZ) 4-6月期 四半期国内総生産(GDP) [前年同期比] 前回…2.5% 今回予想…2.0% |
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)
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