• 更新日: 2019/08/09

2019年8月9日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年8月9日|本日午後からのFX相場予想

本日の日経平均株価は前日比164円80銭高の20,758円15銭で寄り付いた後も高水準で推移している。

前日の米株式市場でNYダウが高水準で推移したことを受けて株高が続いている模様。

後場は前日比117円04銭高の20,710円39銭で寄り付いた。

一方ドル円は、NYダウ先物が下落しているため、上値が抑えられる展開に。

早朝に米国がファーウェイとの取引再開許可を先送りしたとの報道を受けて水準を下げたが、仲値近辺で実需筋によるドル買いが入ったため、ドル円は水準をいったん上げた。

しかしその後は1ドル106円近辺で小動きとなっている。

なお、本日発表の人民元の対ドル基準値は7.0136元と昨日より元安になった。これにより、人民元の基準値は、7営業日連続で元安が続いている。

また、同じころに発表された本日の中国の7月消費者物価指数は事前予想を上回る前年比+2.8%、同生産者物価指数は前年比-0.3%と事前予想を下回る結果となったが、相場への反応は限定的なものに留まっている。

昨日のドル円は、この日発表の人民元の対ドル基準値が市場予想よりも元高だったことから、米中対立への懸念がさらに後退し、ドル高地合いに。

リスク回避姿勢後退による株価上昇もドル円の上昇を後押しした。

また、ニューヨーク時間に入ってからは、この日発表された米国の前週分新規失業保険申請件数が事前予想の21.5万件より少ない20.9万件となったことが好感され、ドル円は上昇した。

しかし、その後、イタリアで政局不安が発生。現政権の一つである「同盟」のサルビーニ伊副首相が、イタリアのトリノとフランスのリヨンを結ぶ高速鉄道計画に反対する「五つ星運動」に対し、連立解消の意向を示したのである。

同副首相は解散総選挙を呼び掛けており、イタリアの政局不安が高まったとしてユーロが下落。米長期金利が低下したことから、ニューヨーク時間中にドル円は水準を下げた。

また、トランプ米大統領が、米国はFRBの金利水準が他国より高く、米国の製造業が平等な競争を行うのを困難にしているとTwitterに投稿し、「私が強いドルに喜んでいると思うだろうが、そうではない」とドル高をけん制したことも、ドル円の水準を押し下げた。

このところ、ニュージーランドの他、インド、タイ、フィリピンなどの新興国が相次いで利下げを発表している。

米国の利下げを機に世界的に金融緩和が拡大している状況を考慮すると、トランプ米大統領によるドル高けん制発言が今後も飛び出す可能性がある。

このところ、中国人民銀行による対ドルでの人民元の基準レートに注目が集まっているが、すでに書いたとおり、人民元レートは7営業日連続で元安方向に設定されている。

そのため、市場では中国当局が元安を容認しているとの見方が強まっているようだ。

また、中国当局が人民元安を容認する背景には、中国経済の減速があると考えられている。

中国経済が弱いことから中国の為替需要も減少し、元安方向に振れたとの見方がされているのだ。

中国の元安地合いが続いていることから、今後米国が中国の元安に対し圧力を強めることが予想される。

すでに米国は中国を「為替操作国」に指定しているが、9月1日に予定されている対中追加関税第4弾の発動前に、米中の対話が再開されれば市場はリスク選好にシフトすると考えられる。ただ、現状はその気配すらない状態だ。

今後も、市場では中国の人民元の対ドル基準値への注目が高まるものと考えられる。元安傾向が続き、トランプ米大統領をはじめとした米国の要人がそれに対し批判的な発言をすれば、市場は一気にリスク回避に傾くであろう。

本日の上海総合指数は軟調。プラス圏で始まった後に上げ幅を縮め、現在はマイナス圏に沈んでいる。ハンセン総合指数も軟調。プラス圏からマイナス圏に沈んでいる。

米長期金利はイタリアの政局不安を機に下落し、1.6%台に低下。しかし現在は低下が一服し、1.7%台前後で推移している。また、NYダウ先物は軟調。マイナス圏で推移している。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の中にある。値動きが乏しいことから、ボリンジャーバンドはバンド幅の狭い状態で横ばいとなっている。

この後、東京時間のドル円は、1ドル106円20銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル106円30銭が抵抗線として意識されるとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル105円85銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル105円75銭前後が支持線として意識されるとみられる

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年8月9日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

  • 強気予想:105.64円~106.54円
  • 弱気予想:105.40円~106.21円

ユーロ/円

  • 強気予想:118.12円~119.48円
  • 弱気予想:117.80円~118.96円

ポンド/円

  • 強気予想:128.14円~129.79円
  • 弱気予想:127.69円~129.19円

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年8月9日|本日のFX経済指標カレンダー

10:30 (中) 7月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]
 前回…2.7% 今回予想…2.7%
10:30 (中) 7月 生産者物価指数(PPI) [前年同月比]
 前回…0.0% 今回予想…0.0%
10:30 (豪) 豪準備銀行(中央銀行)、四半期金融政策報告
14:45 (スイス) 7月 失業率
 前回…2.1% 今回予想…2.1%
15:00 (独) 6月 貿易収支
 前回…206億ユーロ 今回予想…198億ユーロ
15:00 (独) 6月 経常収支
 前回…165億ユーロ 今回予想…214億ユーロ
15:45 (仏) 6月 鉱工業生産指数 [前月比]
 前回…2.1% 今回予想…-1.2%
17:30 (英) 6月 月次国内総生産(GDP) [前月比]
 前回…0.3% 今回予想…0.1%
17:30 (英) 4-6月期 四半期国内総生産(GDP、速報値) [前期比]
 前回…0.5% 今回予想…0.0%
17:30 (英) 4-6月期 四半期国内総生産(GDP、速報値) [前年同期比]
 前回…1.8% 今回予想…1.4%
17:30 (英) 6月 鉱工業生産指数 [前月比]
 前回…1.4% 今回予想…-0.2%
17:30 (英) 6月 鉱工業生産指数 [前年同月比]
 前回…0.9% 今回予想…-0.3%
17:30 (英) 6月 製造業生産指数 [前月比]
 前回…1.4% 今回予想…-0.2%
17:30 (英) 6月 商品貿易収支
 前回…-115.24億ポンド 今回予想…-118.00億ポンド
17:30 (英) 6月 貿易収支
 前回…-23.24億ポンド 今回予想…-26.00億ポンド
21:15 (加) 7月 住宅着工件数
 前回…24.57万件
21:30 (加) 6月 住宅建設許可件数 [前月比
 前回…-13.0%
21:30 (加) 7月 新規雇用者数
 前回…-0.22万人
21:30 (加) 7月 失業率
 前回…5.5%
21:30 (米) 7月 卸売物価指数(PPI) [前月比]
 前回…0.1% 今回予想…0.2%
21:30 (米) 7月 卸売物価指数(PPI) [前年同月比]
 前回…1.7% 今回予想…1.7%
21:30 (米) 7月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く) [前月比]
 前回…0.3% 今回予想…0.2%
21:30 (米) 7月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く) [前年同月比]
 前回…2.3% 今回予想…2.4%

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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