- 更新日: 2020/05/29
2019年8月7日|本日午後からのFX相場予想
本日の日経平均株価は前日比37円24銭安の20,548円07銭で寄り付いた後、下げ幅を拡大。後場は前日比171円91円安の20,413円40銭で寄り付いた。米中貿易摩擦の先行き不透明感に加え、円高が進行したことも株式相場の重しとなった」。
ドル円は、日経平均株価が100円超下落したことに加え、NYダウ先物も100ドル超下落したこと、さらには米10年債利回りが1.67%代に低下したことから円高が進み、1ドル106円00銭近辺まで下落。
さらには、ニュージーランドが大幅利下げに踏み切ったことから、ドル円は一時1ドル105円台まで下落した。なお、現在はいったん下落が止まり、もみ合いが続いている。
昨日のドル円は、米国による中国の「為替操作国」指定を受けたドル売りが続き、東京時間は円高地合いで始まった。ただ、この日公表された中国人民銀行の基準値が市場予想よりも元高だったことから、投資家の過度な警戒感が後退。
これにより米長期金利が上昇し、NYダウ先物も上昇するなど相場が回復したため、ドル円は1ドル107円台に乗せる場面もあった。しかしその後は欧州通貨の対ドルでの下落がドル円にも波及し、ドル円は1ドル106円30銭台まで下落した。
ロンドン時間、ニューヨーク時間に入ってからも投資家のリスク回避姿勢の後退は続き、ドル円は1ドル106円30銭台~106円40銭台のレンジで推移した。
米国が中国を「為替操作国」に指定したことで、昨日は中国人民銀行がどれくらいのレートを中心に設定するかに注目が集まっていた。結局昨日は1ドル6.9683元に設定したため、為替相場は、米中対立に関する投資家の過度な懸念が後退した格好となった。
また、昨日、中国人民銀行の当局者が外国の複数の輸出企業との会合を行い、人民元の大幅下落は続かないと伝えたことについても、市場は好感した。
さらに、クドロー米国家経済会議委員長が、米CNBCに対し、中国との閣僚級貿易協議を依然として進めていることを話し、今後も中国との交渉を続けることを示唆したことも、米中対立激化への懸念を和らげることとなった。
これにより、昨日は投資家のリスク回避姿勢が後退し、ドルが買い戻される展開となったものの、上値は重く、ドル円は水準を上げきれなかった。
昨日に引き続き、本日の中国人民銀行の対ドル基準値にも注目が集まっていたが、本日については1ドル6.9996と7に非常に近い数値を中心に設定した。
これにより、米中通貨戦争が再び意識され、ドル円は円買い優勢となった。さらに、ニュージーランドの中央銀行であるRBNZが0.50%の大幅利下げ(市場は0.25%の利下げを予想)をしたことで、NZドルが売られた。
これがドル円にも波及し、本日の東京時間のドル円は、一時1ドル105円台まで下落する場面もあった。現在は再び1ドル106円台まで戻しているものの、株式相場が軟調に推移しているため、ドル円の戻りは鈍い。
このように、本日はいったん後退した投資家の米中貿易摩擦への懸念が、再燃する形となっている。そのため、この後の東京時間のドル円は、引き続き上値の重い展開が続くと考えられる。
本日の上海総合指数はプラス圏で始まった後、下落しマイナス圏へ。午後は再びプラス圏へ戻すなど、値動きの荒い展開になっている。一方、ハンセン総合指数は下落して始まった後、反発し、下げ幅を縮める展開となっている。
米長期金利は1.66%台まで低下したが、現在1.68%台まで上昇している。また、NYダウ先物は横ばい。マイナス圏で推移している。
テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の中にある。ボリンジャーバンドは値動きに乏しいことからバンド幅が収縮。ドル円の1時間足が-2σと-3σの間を推移するバンドウォークを形成していたが、-3σを超えたことから、現在はいったん反発している。
この後、東京時間のドル円は、1ドル106円30銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル106円40銭が抵抗線として意識されるとみられる。
一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル106円00銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル105円90銭前後が支持線として意識されるとみられる
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。
2019年8月7日|本日のFXレンジ予想
ドル/円
- 強気予想:105.57円~107.84円
- 弱気予想:104.82円~107.08円
ユーロ/円
- 強気予想:118.59円~120.39円
- 弱気予想:118.07円~119.75円
ポンド/円
- 強気予想:128.46円~130.95円
- 弱気予想:127.57円~130.15円
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)
※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。
2019年8月7日|本日のFX経済指標カレンダー
11:00 |
(NZ) ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利 前回…1.50% 今回予想…1.25% |
---|---|
15:00 |
(独) 6月 鉱工業生産 [前月比] 前回…0.3% 今回予想…-0.5% |
15:00 |
(独) 6月 鉱工業生産 [前年同月比] 前回…-3.7% 今回予想…-3.1% |
15:45 |
(仏) 6月 貿易収支 前回…-32.78億ユーロ 今回予想…-40.00億ユーロ |
15:45 |
(仏) 6月 経常収支 前回…3億ユーロ |
20:00 |
(米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比] 前回…-1.4% |
23:00 |
(加) 7月Ivey購買部協会指数 前回…52.4 |
28:00 |
(米) 6月 消費者信用残高 [前月比] 前回…170.9億ドル 今回予想…165.0億ドル |
2019年8月8日|本日のFX経済指標カレンダー
未定 |
(中) 7月 貿易収支(米ドル) 前回…509.8億ドル 今回予想…442.3億ドル |
---|---|
未定 |
(中) 7月 貿易収支(人民元) 前回…3451.8億元 今回予想…3095.1億元 |
08:01 |
(英) 7月 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数 前回…-1 今回予想…-1 |
08:50 |
(日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前回…-1622億円 |
08:50 |
(日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前回…375億円 |
08:50 |
(日) 6月 国際収支・経常収支(季調前) 前回…1兆5948億円 今回予想…1兆1744億円 |
08:50 |
(日) 6月 国際収支・経常収支(季調済) 前回…1兆3057億円 今回予想…1兆7565億円 |
08:50 |
(日) 6月 国際収支・貿易収支 前回…-6509億円 今回予想…7080億円 |
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)
※本資料は情報の正確性、完全性を保証するものではありません。自己責任に基づき、投資の最終的な判断をお願いいたします。この情報に基づくいかなる損害についても、ナビナビFXおよび運営者は一切の責任を負いかねます。
当サイトが選ぶ部門別No.1のFX口座はこちら!
FXを始めてみたい方は、こちらで人気の会社を見てみましょう!
FXで分からないことは、こちらで検索してみましょう!