- 更新日: 2020/05/29
2019年8月5日|本日午後からのFX相場予想
本日の日経平均株価は前週末比177円18銭安の20,909円98銭で寄り付いた後、下げ幅を拡大。後場は前週末比571円07銭安の20,516円09銭で寄り付くなど軟調に推移している。
前週末に欧米で株価が下落したことを受け、売り優勢となっているようだ。
ドル円は、日経平均株価の下落を受けて円高地合いに。
中国が米農産物購入停止を要請したとの一部報道を受けて1ドル105円台まで下落し、その後も軟調に推移している。
前週末のドル円は、その前の日にトランプ米大統領が9月に対中関税第4弾の発動を発表したことを受けたドル売りが続き、ドル円は急速に円高が進んだ。
東京時間中に1ドル106円台まで下落した後、米雇用統計の結果が事前予想通りの着地となったことや、米CNBCが「トランプ米大統領が対中関税発動の延期や中止を考えている」と報道したことを受けて、再び1ドル107円台まで浮上する場面もあったが、戻りは限定的なものに留まった。
その後発表された7月ミシガン大学消費者態度指数(確報値)が事前予想の98.5を下回る98.4になったことで、ドル売りはさらに強まった。
先週金曜日発表の7月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が16.4万人の増加と事前予想通りの着地に。
ただ、前回の伸び(19.3万人)と比較すると伸びは鈍化している。
一方、賃金は緩やかに上昇した。このように、7月の米雇用統計は、米国の労働市場がおおむね堅調に推移していることが伺える内容であるといえる。
一方、その後発表された7月のミシガン大学消費者態度指数(確定値)は事前予想の98.5を若干下回る98.4となった。
だが、内容は悪いものではなく、むしろ米国経済の好調さが伺える内容だ。
昨年3月の101.4に近い水準となっていることから、米国民の景気見通しが安定していることが伺え、個人消費を下支えするものとなっている。
米中貿易摩擦を巡る先行き不透明感が重しとなっているものの、それでも米国の景気に対する信頼感は安定的に推移していることが今回の結果から見て取れる。
このように米国経済の堅調さが確認できる内容となった米経済指標だったが、相場が材料視したのはそちらではなく、トランプ米大統領による対中関税第4弾発動の投稿だったようである。
同大統領が1日に3,000億ドル相当の中国製品に対し新たに10%の追加関税を賦課するとTwitterに投稿したことが、先週金曜日の相場の重しとなった。
パウエルFRB議長が利下げを発表した翌日にトランプ米大統領が対中追加関税を発表し、貿易摩擦の激化が進行する方向に舵を切ったことから、同大統領がFRBに対し、利下げをはじめとしたいっそうの緩和策を採るように圧力をかけているのではないかとの見方もされている。
これにより、CMEのFedWatchでは、9月のFOMCでさらに0.25%の利下げを行うとの見方が8月2日には98.5%まで高まった。
現在は少し低下したものの、9月のFOMCでの利下げをするとの見方は依然として強い。
なお、すでに書いたとおり、トランプ米大統領が対中追加関税第4弾の延期や中止を考えていると一部報道機関が報道したが、その後、クドロー米国家経済会議委員長が「確実なことは何も聞いていない」として否定している。
米中貿易摩擦の激化による景気の先行き不透明感が広がり、本日はこの後もドル円は円高地合いが続くものと考えられる。
なお、本日13時45分から財務省、日銀、金融庁による三者会合が開催される。その結果には注意が必要だ。
本日の上海総合指数はマイナス圏でスタートした後、下げ幅を縮める展開となってたものの、失速し再び下落している。
一方、ハンセン総合指数は軟調。下げ幅を縮小する場面もあったが、再び下落し、低水準で推移している。
米長期金利は低下が続き、現在1.77%台となっている。また、NYダウ先物も下落が続き、下げ幅を拡大している。
テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の下にある。
ボリンジャーバンドはバンド幅が再び拡大し、ドル円の一時間足は-3σと-2σの間を推移するバンドウォークを形成している。
この後、東京時間のドル円は、1ドル106円10銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。
それを上抜けた場合は、1ドル106円20銭が抵抗線として意識されるとみられる。
一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル105円75銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル105円65銭前後が支持線として意識されるとみられる
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。
2019年8月5日|本日のFXレンジ予想
ドル/円
- 強気予想:106.20円~107.97円
- 弱気予想:105.81円~107.28円
ユーロ/円
- 強気予想:118.06円~119.52円
- 弱気予想:117.70円~118.97円
ポンド/円
- 強気予想:128.94円~131.07円
- 弱気予想:128.31円~130.32円
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)
※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。
2019年8月5日|本日のFX経済指標カレンダー
未定 | (豪) 休場 |
---|---|
未定 | (加) 休場 |
10:45 |
(中) 7月 Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI) 前回…52.0 今回予想…52.0 |
14:45 |
(スイス) 7月 スイスSECO消費者信頼感指数 前回…-6 今回予想…-8 |
15:30 |
(スイス) 6月 実質小売売上高 [前年同月比] 前回…-1.7% |
16:50 |
(仏) 7月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 前回…52.2 今回予想…52.2 |
16:55 |
(独) 7月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 前回…55.4 今回予想…55.4 |
17:00 |
(欧) 7月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 前回…53.3 今回予想…53.3 |
17:30 |
(英) 7月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 前回…50.2 今回予想…50.2 |
22:45 |
(米) 7月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 前回…52.2 今回予想…52.3 |
22:45 |
(米) 7月 総合購買担当者景気指数(PMI、改定値) 前回…51.6 |
23:00 |
(米) 7月 ISM非製造業景況指数(総合) 前回…55.1 今回予想…55.5 |
2019年8月6日|本日のFX経済指標カレンダー
07:45 |
(NZ) 4-6月期 四半期失業率 前回…4.2% 今回予想…4.3% |
---|---|
07:45 |
(NZ) 4-6月期 四半期就業者数増減 [前期比] 前回…-0.2% 今回予想…0.3% |
07:45 |
(NZ) 4-6月期 四半期就業者数増減 [前年同期比] 前回…1.5% 今回予想…1.2% |
08:01 |
(英) 7月 英小売連合(BRC)小売売上高調査 [前年同月比] 前回…-1.6% 今回予想…0.7% |
08:30 |
(日) 6月 全世帯家計調査・消費支出 [前年同月比] 前回…4.0% 今回予想…1.2% |
08:30 |
(日) 6月 毎月勤労統計調査-現金給与総額 [前年同月比] 前回…-0.5% 今回予想…-0.8% |
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)
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