- 更新日: 2020/05/29
2019年8月22日|本日午後からのFX相場予想
本日の日経平均株価は前日比87円50銭高の20,706円07銭で寄り付いた。
米小売業の好決算を受け、昨日のNYダウが上昇した流れを引き継ぎ前日比プラスでスタートしたものの、その後、いったんマイナス圏に沈んだ。
しかし、反発して前日比29円30銭高で取引を終えている。
なお、後場は前日比10円95銭安の20,594円17銭で寄り月付き、再び軟調に推移している。
一方ドル円は水準を下げ、もみ合いに。米長期金利が1.59%台から1.57%台に低下したことを受け、ドル売り優勢となっている。
昨日のドル円は、主要な経済指標の発表がないことから、東京時間からロンドン時間にかけて引き続き材料難となった。
本日から開催のジャクソンホールでのシンポジウムについては、23日に予定されているパウエルFRB議長の講演内容に注目が集まり、9月の大幅利下げがあるか否かという点と、米国が利下げサイクルに突入するのかという点に市場は特に敏感になっているようだ。
そのため、昨日のニューヨーク時間中に公表されたFOMC議事要旨の内容にも注目が集まっていた。
今回公表されたFOMC議事要旨では世界経済の低成長見通しや米国の低インフレ、米中貿易摩擦による先行き不透明感などが原因の、米国企業の投資低迷リスクに対する予防的措置であるということが確認された。
つまり、7月の利下げについては、長期的な利下げサイクルの一環として行われたわけではなく、景気後退リスクに対する予防的措置だったということが改めて確認される形になったのである。
これにより、9月のFOMCでの0.50%の大幅利下げ観測は大きく後退し、ドル円は円安地合いとなった。
また、昨日発表された米国の7月中古住宅販売件数(年率換算件数)が事前予想の539万件に対し542万件(前月比+2.5%)になったこともドル円の下支え材料となった。
なお、昨日発表された7月の米中古住宅販売件数は、金利低下が住宅の新規購入を後押ししていることが伺える内容となった。
ただ、手ごろな価格帯の住宅が供給不足となっているため、住宅市場が過熱するのではないかとの見方も出てきている。
さらに昨日は、トランプ米大統領が米中の通商合意はなお可能であると記者団に対し話したと報道されたことも、ドル円相場の支援材料となった。
本日のドル円は、この後も様子見ムードが続くと考えられる。
ただ、昨日から本日まで開催の閣僚級の日米通商協議に関するヘッドラインには注意が必要だ。トランプ米大統領は、「8月に非常に良い発表がある」と話していたため、今回の通商協議で、米国産牛肉や農産物の関税が撤廃されるか、あるいはTPP並みの関税になる可能性があると考えられている。
また、従前から警戒されている為替条項が盛り込まれた場合、ドル円は急激に円高に傾くことが予想される。
本日の上海総合指数は先日の終値を挟み一進一退の動きとなったが、下落しマイナス圏に沈んでいる。
一方、ハンセン総合指数は軟調。下げ幅を拡大した後も低水準で推移している。
冒頭でも書いたとおり、米長期金利は1.59%台から1.57%まで低下したが、いったん下げ止まり、現在は1.57%台で推移している。
一方、NYダウ先物は軟調。マイナス圏で推移している。
テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の中にある。
ボリンジャーバンドは横ばい。大きなトレンドが発生していないことから、方向感なく推移している。
この後、東京時間のドル円は、1ドル106円60銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。
それを上抜けた場合は、1ドル106円70銭が抵抗線として意識されるとみられる。
一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル106円35銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル106円25銭前後が支持線として意識されるとみられる。
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)
2019年8月22日|本日のFXレンジ予想
ドル/円
- 強気予想:106.38円~106.87円
- 弱気予想:106.15円~106.74円
ユーロ/円
- 強気予想:118.00円~118.56円
- 弱気予想:117.76円~118.40円
ポンド/円
- 強気予想:128.92円~130.09円
- 弱気予想:128.51円~129.71円
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)
※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。
2019年8月22日|本日のFX経済指標カレンダー
13:30 |
(日) 6月 全産業活動指数 [前月比] 前回…0.3% 今回予想…-0.8% |
---|---|
15:30 |
(スイス) 4-6月期 四半期鉱工業生産 [前年同期比] 前回…4.3% |
16:15 |
(仏) 8月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 前回…49.7 今回予想…49.5 |
16:15 |
(仏) 8月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 前回…52.6 今回予想…52.5 |
16:30 |
(独) 8月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 前回…43.2 今回予想…43.0 |
16:30 |
(独) 8月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 前回…54.5 今回予想…54.0 |
17:00 |
(欧) 8月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 前回…46.5 今回予想…46.2 |
17:00 |
(欧) 8月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 前回…53.2 今回予想…53.0 |
20:30 | (欧) 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨 |
21:30 |
(加) 6月 卸売売上高 [前月比] 前回…-1.8% 今回予想…-0.1% |
21:30 |
(米) 前週分 新規失業保険申請件数 前回…22.0万件 今回予想…21.8万件 |
21:30 |
(米) 前週分 失業保険継続受給者数 前回…172.6万人 |
22:45 |
(米) 8月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 前回…50.4 今回予想…50.5 |
22:45 |
(米) 8月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 前回…53.0 今回予想…52.8 |
22:45 |
(米) 8月 総合購買担当者景気指数(PMI、速報値) 前回…52.6 |
23:00 |
(米) 7月 景気先行指標総合指数 [前月比] 前回…-0.3% 今回予想…0.2% |
23:00 |
(欧) 8月 消費者信頼感(速報値) 前回…-6.6 今回予想…-7.0 |
2019年8月23日|本日のFX経済指標カレンダー
07:45 |
(NZ) 4-6月期 四半期小売売上高指数 [前期比] 前回…0.7% 今回予想…0.2% |
---|---|
08:30 |
(日) 7月 全国消費者物価指数(CPI) [前年同月比] 前回…0.7% 今回予想…0.5% |
08:30 |
(日) 7月 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) [前年同月比] 前回…0.6% 今回予想…0.6% |
08:30 |
(日) 7月 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く) [前年同月比] 前回…0.5% 今回予想…0.5% |
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)
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