• 更新日: 2019/08/16

2019年8月15日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年8月15日|本日午後からのFX相場予想

本日の日経平均株価は前日比33088銭安の20,32425銭で寄り付いた後も軟調に推移している。昨日、米10年債と米2年債の利回りが逆転する逆イールドが発生したため、NYダウが今年最大の下げ幅となる800ドル安に。

これを受けて日経平均株価も下落し、一時400円超下落する場面もあった。後場は前日比25574銭安の20,39939銭で寄り付いた。

一方、ドル円は小動きに。昨日ニューヨーク時間に発生した逆イールドを受けて1ドル10565銭近辺まで下落する場面もあったが、NYダウ先物が小戻ししたことから、いったん下げ止まり、1ドル10590銭台まで浮上した。しかし、その後は上値の重い展開となっている。

昨日のドル円は、前日、米通商代表部が対中関税第四弾に関し、スマホを始めとした一部製品への発動を遅らせると発表したことを受け、投資家のリスク回避姿勢が後退したことから1ドル106円台に水準を上げた。

だが、米長期金利が低下したことから、東京時間中に水準を下げる展開に。ロンドン時間に入ってからは、この日発表されたドイツの今年4-6月期GDPが前期比-0.1%とマイナス成長だったことが懸念され、再び市場はリスクオフムードとなり、ドル円は1ドル105円台まで水準を下げた。

さらにその後、米2年債利回りが米10年債利回りを上回る「逆イールド」が発生したことから、さらに円高が進むことに。ドル円は1ドル10565銭近辺をつける場面もあった。

今回、米国債のみならず英国債でも逆イールドが発生している。米英両国の2年債利回りと10年債利回りが逆転したことで、市場では世界的な景気後退が始まるのではないかとの見方が広がっているのだ。

逆イールドが発生した原因としてまず挙げられるのが、昨日発表された中国の7月小売売上高と同鉱工業生産がどちらも軟調だったことである。

中国の7月小売売上高は、前年同月比7.6%と事前予想の同8.6%を下回る結果となった上、前回の同9.8%から低下した。また、7月鉱工業生産についても、事前予想の前年同月比5.8%を下回る同4.8%となり、前回の同6.3%から低下する結果となっている。

さらに、昨日発表されたドイツの4-6月期GDPは事前予想どおりの前期比-0.1%となった。前回の同0.4%から低下した上、マイナス成長になっている。また、ユーロ圏の6月鉱工業生産も事前予想の前月比-1.5%を下回る同-1.6%と弱い結果になった。

米中貿易摩擦の激化による世界的な需要の軟化や香港デモの激化などをを受け、債券に買いが集まり、米長期金利は低下。ドルが売られ円に買いが集まった格好だ。

このところ主要各国の製造業PMIは、好不況の目安となる50を下回る結果が続いていたため、世界的な景気後退期に入ったのではとの見方がすでに広がっていた。

景気の先行き不安が広がり始めていたところに、昨日の中・独の経済指標の結果がさらなる重しとなり、香港デモなどの地政学的リスクも相場の不安を煽ることとなった。

逆イールドが発生したことを受け、トランプ米大統領はさっそくTwitterFRBに対し過去の利上げを批判し、利下げ圧力を強めた。

今回の逆イールド発生により、米国が9月のFOMC0.50%の大幅利下げをするとの見方が市場では急速に広がっている。

一方、日銀は「必要があれば予防的利下げを行う」としているものの、すでに利下げに踏み切ったインドやタイなどの新興国やニュージーランドに比べると追加緩和への動きが鈍く、このこともドル円の下押し材料となっている。

本日、この後のドル円は、米長期金利の動向に左右されやすい展開が続くものとみられるが、ドル円の下押し材料が多いため、上値を抑えられやすく、円安地合いにはなりにくいと考えられる。

本日の上海総合指数はマイナス圏で始まった後下げ幅を縮めている。ハンセン総合指数もマイナス圏で始まったが、その後は下げ幅を縮め、プラス圏に。その後は失速し、再びマイナス圏に沈んでいる。

米長期金利は軟調。いったん下げ止まったものの、再び低下している。一方、NYダウ先物は緩やかに上昇し、プラス圏で推移している。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の下にある。ボリンジャーバンドは下向きに。ドル円の一時間足は方向感なく推移している。

この後、東京時間のドル円は、1ドル10600銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル10610銭が抵抗線として意識されるとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル10570銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル10560銭前後が支持線として意識されるとみられる

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年8月15日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

  • 強気予想:105.52円~107.03
  • 弱気予想:105.11円~106.48円

ユーロ/円

  • 強気予想:117.49円~119.69
  • 弱気予想:116.95円~118.86

ポンド/円

  • 強気予想:127.23円~129.15
  • 弱気予想:126.75円~128.43

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年8月15日|本日のFX経済指標カレンダー

13:30 (日) 6月 鉱工業生産・確報値 [前月比]
 前回…-3.6%
13:30 (日) 6月 鉱工業生産・確報値 [前年同月比]
 前回…-4.1%
13:30 (日) 6月 設備稼働率 [前月比]
 前回…1.7%
15:30 (スイス) 7月 生産者輸入価格 [前月比]
 前回…-0.5% 今回予想…-0.2%
17:30 (英) 7月 小売売上高(除自動車) [前月比]
 前回…0.9% 今回予想…-0.2%
17:30 (英) 7月 小売売上高(除自動車) [前年同月比]
 前回…3.6% 今回予想…2.3%
17:30 (英) 7月 小売売上高 [前月比]
 前回…1.0% 今回予想…-0.2%
17:30 (英) 7月 小売売上高 [前年同月比]
 前回…3.8% 今回予想…2.5%
21:30 (米) 8月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
 前回…4.3 今回予想…1.9
21:30 (米) 7月 小売売上高 [前月比]
 前回…0.4% 今回予想…0.3%
21:30 (米) 7月 小売売上高(除自動車) [前月比]
 前回…0.4% 今回予想…0.4%
21:30 (米) 4-6月期 四半期非農業部門労働生産性・速報値 [前期比]
 前回…3.4% 今回予想…1.4%
21:30 (米) 4-6月期 四半期単位労働コスト・速報値 [前期比年率]
 前回…-1.6% 今回予想…1.8%
21:30 (米) 前週分 新規失業保険申請件数
 前回…20.9万件 今回予想…21.2万件
21:30 (米) 前週分 失業保険継続受給者数
 前回…168.4万人 今回予想…168.5万人
21:30 (米) 8月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
 前回…21.8 今回予想…10.0
22:15 (米) 7月 鉱工業生産 [前月比]
 前回…0.0% 今回予想…0.1%
22:15 (米) 7月 設備稼働率
 前回…77.9% 今回予想…77.9%
23:00 (米) 8月 NAHB住宅市場指数
 前回…65 今回予想…66
23:00 (米) 6月 企業在庫 [前月比]
 前回…0.3% 今回予想…0.1%
29:00 (米) 6月 対米証券投資
 前回…329億ドル
29:00 (米) 6月 対米証券投資(短期債除く)
 前回…35億ドル

2019年8月16日|本日のFX経済指標カレンダー

08:50 (日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
 前回…2862億円
08:50 (日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
 前回…-3399億円

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

※本資料は情報の正確性、完全性を保証するものではありません。自己責任に基づき、投資の最終的な判断をお願いいたします。この情報に基づくいかなる損害についても、ナビナビFXおよび運営者は一切の責任を負いかねます。

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