2019年7月9日|日経平均株価は米雇用統計の結果を受けた大幅利下げ観測の後退により軟調。ドル円も上値の重い展開に

  • 更新日: 2019/07/10

2019年7月9日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年7月9日|本日午後からのFX相場予想

本日の日経平均株価は前週末比63円80銭高の21,598円15銭で寄り付いた後も上げ幅を拡大し、堅調に推移している。

昨日の株価の下落を受けて、買い戻しが進んでいる模様。後場の日経平均株価は前週末比211円46銭安の21,534円92銭で寄り付いている。

ドル円は、米長期金利と日経平均株価の上昇を受け、一時1ドル108円80銭台後半まで水準を上げる場面もあった。

昨日のドル円は、東京時間は日経平均株価の下落を受けて軟調に推移し、一時1ドル108円20銭台まで円高が進んだ。

しかし、終盤に入り米長期金利が上昇に転じると、ドル円は上昇。

ロンドン時間ではユーロ圏主要国の利回りが回復したことが追い風となり、米長期金利はさらに上昇した。

これを受けてドル円は1ドル108円70銭台まで回復。

ニューヨーク時間では、米長期金利が2.04%台まで回復したことが好感され、1ドル108円80銭台まで円安が進んだ。

ドル円が1ドル108円台後半まで水準を上げた背景には、既に書いたとおり米長期金利の回復がある。

先週金曜日に発表された米雇用統計では、失業率や平均時給などが事前予想より悪化したものの、6月の非農業部門雇用者数変化の大幅な上振れが好感され、投資家のリスク回避姿勢が後退した結果、リスク資産である債券は軟調に。

米10年債の利回り上昇により米長期金利も上昇し、ドル円の上押し材料となっている。

米中貿易摩擦の影響を受け、このところ結果の良くなかった米経済指標の内容から、7月のFOMCでは0.50%の大幅利下げもあり得ると市場では見ていたが、今回の米雇用統計の結果から、0.50%の利下げ観測についてはいったん後退した模様。

ただ、7月の0.25%の利下げについてはあり得ると考えている市場参加者は多いようで、CMEのFEDウォッチによれば、0.25%の利下げ確率については今のところ約94%となっている。

根強い利下げ観測の背景にあるのは、やはり米中貿易摩擦の長期化が理由として挙げられる。

ファーウェイへの禁輸措置については一部汎用品について緩和するとの報道がされているが、今のところ米中どちらも自国の立場を崩してはおらず、先週、中国商務部は米中が合意するには米国の関税措置の解除が前提になるとの立場を明らかにしている。

今週に入ってからこの問題についての動きは特に見られていないものの、先週金曜日の時点で、電話会議による交渉を今週中に再開させるとの報道がされている。

また、米国とイランの対立に関しても、事態は深刻化している。すでに報道されているとおり、イランは核合意で定められた濃縮度上限を上回る濃縮作業を開始し、当面5%前後まで濃縮すると発表した。

8日には濃縮度が4.5%に達したことが明らかになっており、欧米諸国は警戒を強めている。

この問題に関し、昨日ペンス米副大統領が米国での講演で、「中東地域での国益や米国人を守るため、米軍は準備ができている」と発言し、軍事攻撃も辞さないとの考えを示すなど、イランへ牽制している。

さらに、ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は、8日の演説で、イランが核開発を断念するまで圧力を強めると警告し、「制裁履行に関し、同盟国との協力をさらに深める」との考えを示した。

このように、米中貿易摩擦が続いていることと、米国とイランの対立が懸念事項となり、今後の世界経済の見通しは不透明だ。

6月の米雇用統計の結果から分かるように、6月の平均時給が事前予想を下回るなど、米国のインフレ圧力は依然として弱い。

これらの要因から、米国が7月に予防的利下げを行うのではとの見方が根強いのである。

なお、先週金曜日にFRBが公表した金融政策報告書にも、「景気拡大を維持するために適切な行動をとる」との文言が明記され、FRBは予防的利下げを行う可能性を示唆している。

一方で、早期利下げ観測については、「経済状況とその見通し次第」として牽制しているが、このことも、市場の早期利下げ観測を後押しする材料の一つになっているものと考えられる。

本日の東京時間のドル円は、日経平均株価と米長期金利の動向に左右されるものと考えられる。

ただ、明日、明後日に行われるパウエルFRB議長の議会証言が意識され、次第に様子見ムードが強まるものと考えられる。

なお、本日は上海総合指数、ハンセン総合指数ともに軟調。マイナス圏で推移している。

また、米長期金利は堅調。2.03%台で推移している。一方、NYダウは下落している。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の上にある。

ボリンジャーバンドは拡大し、上向きに。+1σと+2σの間を推移するバンドウォークを形成している。

この後、東京時間のドル円は、1ドル108円90銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。

それを上抜けた場合は、1ドル109円00銭が抵抗線として意識されるとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル108円70銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル108円60銭前後が支持線として意識されるとみられる

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年7月9日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

  • 強気予想:108.40円~109.13円
  • 弱気予想:108.09円~108.92円

ユーロ/円

  • 強気予想:121.63円~122.30円
  • 弱気予想:121.32円~122.12円

ポンド/円

  • 強気予想:135.69円~136.53円
  • 弱気予想:135.31円~136.30円

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年7月9日|本日のFX経済指標カレンダー

10:30 (豪) 6月 NAB企業景況感指数
 前回…1
14:45 (スイス) 6月 失業率
 前回…2.3% 今回予想…2.2%
21:15 (加) 6月 住宅着工件数
 前回…20.23万件 今回予想…20.86万件
21:30 (加) 5月 住宅建設許可件数 [前月比]
 前回…14.7%

2019年7月10日|本日のFX経済指標カレンダー

08:50 (日) 6月 国内企業物価指数 [前月比]
 前回…-0.1% 今回予想…-0.1%
08:50 (日) 6月 国内企業物価指数 [前年同月比]
 前回…0.7% 今回予想…0.4%

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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