2019年7月8日|日経平均株価は米雇用統計の結果を受けた大幅利下げ観測の後退により軟調。ドル円も上値の重い展開に。

  • 更新日: 2019/07/08

2019年7月8日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年7月8日|本日午後からのFX相場予想

本日の日経平均株価は前週末比80円59銭安の21,665円79銭で寄り付いた後も軟調に推移し、後場の日経平均株価は前週末比211円46銭安の21,534円92銭で寄り付いている。

先週金曜日の米雇用統計の結果を受け、早期利下げ観測が後退したとして米株価が軟調に推移した流れを引き継いだ形だ。

一方、ドル円は実需筋のドル買いと日経平均株価がいったん若干戻したことを受けて水準を上げ、一時1ドル108円50銭台を回復した。

しかし、その後、日経平均株価が下げ幅を広げたことで、ドル円は水準を下げている。

先週金曜日のドル円は、この日発表の米雇用統計の発表を前に様子見ムードとなった。

ただ、この日が五十日(ごとおび)で東京時間の仲値に実需筋のドル買いが入ったことに加え、東京時間の終盤からロンドン時間にかけての米長期金利の上昇がドル円を後押しし、1ドル108円台を回復。

その後に発表された米雇用統計は、6月の非農業部門雇用者数変化が前月比22.4万人増と、事前予想の16.0万人増から大幅に上振れたことが材料視され、ドル円は一気に円安地合いに。

1ドル108円60銭台まで値を上げる場面もあったが、トランプ米大統領が「政策金利を引き下げれば、米国経済の成長はロケットのような速さになるだろう」「米金融当局は自分たちが何をやっているのかわかっていない」などとドル高をけん制し、利下げ圧力を強める発言をしたことから、ドル買いは一服した。

先週金曜日に発表された6月の米雇用統計は、先述のとおり6月の非農業部門雇用者数変化(前月比)が事前予想を大幅に上振れる結果となった。

そのため、ドル買いが一気に進んだものの、内容は決して芳しくなく、今年4月から6月までの3か月平均の増加幅は好不調の目安となる20万人を下回る前月比17万人増にとどまっている。

また、今回発表された平均時給が事前予想の前年同期比+3.2%を下回る+3.1%となったことから、インフレ圧力の弱さについても改善が進んでいないことが読み取れる。

ただ、ハト派で知られるセントルイス連銀のブラード総裁が0.50%の利下げを「やり過ぎである」と否定していることと今回の結果を勘案すると、一部市場関係者が期待していた大幅な利下げの可能性は後退したものと考えられる。

その一方で、6月の平均時給の上昇が弱いことや同月の失業率がわずかながら悪化したこと、また軟調な米経済指標の原因となっている米中貿易摩擦に関しても、中国側が「米国の関税措置撤回が必要である」との立場をとっていることを踏まえると、利下げそのものの可能性が後退したとは考えにくい。

今週水曜日にパウエルFRB議長の議会証言が予定されているが、ここでパウエルFRB議長が7月のFOMCでの利下げを大方の予想どおり行うのか、あるいは先送りするのかに注目が集まっている。

利下げを予想どおり行うのであれば、円高要因になるため注意が必要だ。

米国経済の行方を占う上でも重要な米中貿易摩擦に関しては、先週金曜日に、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが7月8日の週に米国側の交渉団が北京を訪れて協議を行うと報じた。

今回の協議のメインはファーウェイの部品の禁輸措置の一部緩和になるが、この交渉がうまくいかない場合は、対中制裁関税が行われる可能性があると指摘している。

さらに、懸念されている米国とイランとの対立についてであるが、イランが、米国をはじめとする主要6か国との核合意で定めたウラン濃縮度上限の3.67%を上回る濃縮作業を開始し、当面5%前後まで濃縮すると発表した。

このことについて、トランプ米大統領が「脅しには気をつけろ」とイランに対する警告をTwitterに投稿し、痛い目にあうとの見方を示している。さらにポンペオ米国務長官もTwitterに「核開発の拡大はさらなる孤立と制裁につながる」との投稿をし、イランへ警告。

核武装したイランは、世界にますます大きな危険をもたらすとして、関係各国に対して連携を求めている。

このように、世界情勢の不安定化と米中貿易摩擦の動向の不透明感が再燃していることもあり、ドル円は上伸しきれない状態である。

そのため、本日の東京時間のドル円は、この後も上値の重い展開が続くものと考えられる。

本日は上海総合指数が軟調。前日の終値を割り込んで始まった後、下げ幅を拡大している。

また、ハンセン総合指数も軟調。前日の終値を割り込んで始まった後、マイナス圏で推移している。

米長期金利は緩やかに下落し、2.01%台で推移している。また、NYダウは下落している。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の上にある。ボリンジャーバンドは拡大し、上向きに。

ただ、ドル円が小動きながらも水準を下げていることから、バンド幅はやや収縮傾向にある。

この後、東京時間のドル円は、1ドル108円45銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。

それを上抜けた場合は、1ドル108円55銭が抵抗線として意識されるとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル108円30銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル108円20銭前後が支持線として意識されるとみられる

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年7月8日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

  • 強気予想:107.95円~109.16
  • 弱気予想:107.44円~108.81

ユーロ/円

  • 強気予想:121.55円~122.26
  • 弱気予想:121.36円~122.00円

ポンド/円

  • 強気予想:135.96円~136.09
  • 弱気予想:135.35円~135.97

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年7月8日|本日のFX経済指標カレンダー

08:50 (日) 5月 機械受注 [前月比] 
 前回…5.2% 今回予想…-4.7%
08:50 (日) 5月 機械受注 [前年同月比] 
 前回…2.5% 今回予想…-3.9%
08:50 (日) 5月 国際収支・経常収支(季調前) 
 前回…1兆7074億円 今回予想…1兆3850億円
08:50 (日) 5月 国際収支・経常収支(季調済) 
 前回…1兆6001億円 今回予想…1兆2310億円
08:50 (日) 5月 国際収支・貿易収支 
 前回…-982億円 今回予想…-7589億円
14:00 (日) 6月 景気ウオッチャー調査-現状判断DI 
 前回…44.1 今回予想…43.8
14:00 (日) 6月 景気ウオッチャー調査-先行き判断DI 
 前回…45.6 今回予想…44.5
15:00 (独) 5月 鉱工業生産 [前月比] 
 前回…-1.9% 今回予想…0.3%
15:00 (独) 5月 鉱工業生産 [前年同月比] 
 前回…-1.8% 今回予想…-3.2%
15:00 (独) 5月 貿易収支 
 前回…179億ユーロ 今回予想…170億ユーロ
15:00 (独) 5月 経常収支 
 前回…226億ユーロ 今回予想…125億ユーロ
28:00 (米) 5月 消費者信用残高 [前月比] 
 前回…175.0億ドル 今回予想…170.0億ドル

2019年7月9日|本日のFX経済指標カレンダー

08:01 (英) 6月 英小売連合(BRC)小売売上高調査 [前年同月比] 
 前回…-3.0% 今回予想…-1.5%
08:30 (日) 5月 毎月勤労統計調査-現金給与総額 [前年同月比] 
 前回…-0.3% 今回予想…-0.8%
08:50 (日) 6月 マネーストックM2 [前年同月比] 
 前回…2.7% 今回予想…2.6%

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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