2019年7月5日|日経平均株価はプラス圏ではあるが、手がかり不足。ドル円は、今夜の米雇用統計を前に値動きの乏しい展開に。
- 更新日: 2019/07/05
2019年7月5日|本日午後からのFX相場予想
本日の日経平均株価は前日比1円16銭高の21,703円61銭で寄り付き、上昇した後に下落。
再びプラス圏に持ち直したが、失速し、マイナス圏へ。その後は下げ幅を縮めた。なお、後場の日経平均株価は前日比22円52銭の21,724円97銭でスタートしている。
後場に再びマイナス圏に転落する場面もあったが、持ち直した模様。前日の米国市場が休場だったことから、株式市場は手がかり不足で低調な取引になっているようだ。
また、本日の米雇用統計を控え、商いを手控える動きも広がっている模様。
ドル円も小動き。米国市場が休場だったことから材料不足であることに加え、本日の米雇用統計を見極めたいとする向きも強い。
ただ、日経平均株価がプラス圏に転じるなど概ね好調に推移していることから、ドル円は円買いが後退しているようだ。
昨日のドル円は、米国が休場だったために終日小動きとなった。
昨日一日のドル円の値動きはわずか13銭。同意に欠ける展開が続いた。
すでに書いたとおり、本日は米雇用統計が発表される。
米雇用統計の先行指標として注目される米ADP雇用統計は一昨日発表されたが、こちらは事前予想を下回る軟調な内容となり、前回の結果も上方修正されたが、それでも2010年以来の低い伸びと内容は芳しくない。
米ADP雇用統計と米雇用統計の結果は必ずしも連動するわけではないが、先に発表された今回のADP雇用統計の結果が弱い内容だったことから、本日の雇用統計では、事前予想の下振れが警戒されている。
6月25日に、パウエルFRB議長が「不確実性に対応して利下げが必要かどうか精査している」と講演で延べ、また、ハト派のFRB高官であるセントルイス連銀のブラード総裁もブルームバーグテレビのインタビューの中で、7月の利下げについて「0.50%はやり過ぎ」との考えを示している。
そのため、現状、米国の利下げについては急激な利下げは考えにくいが、今回の米雇用統計の結果が予想以上に下振れた場合は、ブラードセントルス連銀総裁が一度は「やり過ぎ」だと否定した0.50%の利下げが再度意識され、ドル円は急速に円高が進むものと考えられる。
一方、今回、平均時給は前年同期比+3.2%と予想されている。仮にこれを上回る結果となれば、インフレ圧力の弱さが改善されつつあることが確認され、個人消費拡大への期待も高まる。そのため、米長期金利は上昇し、ドル円は円安になるものと考えられる。
いずれにせよ、米雇用統計の結果には注意が必要だ。急落・急騰に備え、発表前にポジションを一旦手じまうなどの対応をした方が良いだろう。
本日この後のドル円は、材料不足と米雇用統計を警戒し、狭いレンジでの値動きが続くものと考えられる。ただ、米中貿易協議や米国とイランの対立などに関するヘッドラインが急激に相場を動かすこともあるため、十分に注意したい。
さらに、本日の15時に発表されるドイツの5月製造業新規受注の結果にも注意したい。ドル円相場に直接的な影響を及ぼすことはないものの、結果が事前予想と大幅にかい離した場合に対ユーロでのドル売りやドル買いが、ドル円にも波及することがある。
本日は上海総合指数が昨日の終値を下回って始まった後、いったんプラス圏まで持ち直す場面もあったが、その後は再びマイナス圏に沈み、軟調。
一方、ハンセン総合指数はマイナス圏に沈んだ後、プラス圏に。上昇した後、上げ幅を徐々に縮めているものの、おおむね堅調に推移している。
米長期金利は軟調。マイナス圏に沈んでいる。NYダウ先物は上昇した後、プラス圏を維持したまま横ばいで推移している。
テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の中にある。ドル円の値動きが乏しいため、ボリンジャーバンドは収縮し横ばいとなっている。
この後、東京時間のドル円は、1ドル107円90前後が短期的な抵抗線になるとみられる。
それを上抜けた場合は、1ドル108円00銭が抵抗線として意識されるとみられる。
一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル107円75銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル107円65銭前後が支持線として意識されるとみられる
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。
2019年7月5日|本日のFXレンジ予想
ドル/円
- 強気予想:107.74円~107.92円
- 弱気予想:107.66円~107.87円
ユーロ/円
- 強気予想:121.75円~121.83円
- 弱気予想:121.47円~121.75円
ポンド/円
- 強気予想:135.51円~135.91円
- 弱気予想:135.33円~135.80円
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)
※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。
2019年7月5日|本日のFX経済指標カレンダー
14:00 |
(日) 5月 景気先行指数(CI)・速報値 前回…95.9 今回予想…95.3 |
---|---|
14:00 |
(日) 5月 景気一致指数(CI)・速報値 前回…102.1 今回予想…103.2 |
15:00 |
(独) 5月 製造業新規受注 [前月比] 前回…0.3% 今回予想…-0.1% |
15:00 |
(独) 5月 製造業新規受注 [前年同月比] 前回…-5.3% 今回予想…-6.3% |
15:45 |
(仏) 5月 貿易収支 前回…-49.81億ユーロ 今回予想…-48.54億ユーロ |
15:45 |
(仏) 5月 経常収支 前回…-8億ユーロ |
21:30 |
(加) 6月 新規雇用者数 前回…2.77万人 今回予想…1.00万人 |
21:30 |
(加) 6月 失業率 前回…5.4% 今回予想…5.5% |
21:30 |
(米) 6月 非農業部門雇用者数変化 [前月比] 前回…7.5万人 今回予想…16.3万人 |
21:30 |
(米) 6月 失業率 前回…3.6% 今回予想…3.6% |
21:30 |
(米) 6月 平均時給 [前月比] 前回…0.2% 今回予想…0.3% |
21:30 |
(米) 6月 平均時給 [前年同月比] 前回…3.1% 今回予想…3.2% |
23:00 |
(加) 6月 Ivey購買部協会指数 前回…55.9 |
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)
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