- 更新日: 2020/05/29
2019年7月31日|本日午後からのFX相場予想
本日の日経平均株価は前日比182円93銭安の21,526円38銭で寄り付いた後、下げ幅を拡大。
その後やや持ち直し、後場は前週末比160円73銭高の21,548円58銭で寄り付いている。
前日トランプ米大統領がTwitterに投稿した内容を巡り、米株式市場で米中貿易協議の動向への警戒感が広がったことから、昨日のNYダウは下落。本日の株式市場もその流れを引き継ぎ、軟調に推移している。
ドル円は、前述のトランプ米大統領のTwitterへの投稿を受けて水準を下げた後、本日のFOMCを前に小動きとなっている。
昨日のドル円は東京時間中に、日経平均株価の失速と日銀のフォワードガイダンスの維持を受けて水準を下げた後、小動きとなった。
ニューヨーク時間中に発表された米国の経済指標が好調だったことから、ドル円は再び水準を上げる場面もあったが、トランプ米大統領がTwitterで中国批判を行ったことを機に、再び水準を下げる展開となった。
昨日発表された米コンファレンス・ボードによる7月の消費者信頼感指数は、事前予想の125.0を上回る135.7となった。
期待指数が昨年11月以来となる高水準になったほか、現況指数も上昇するなど、先行き不安が解消されつつあることが伺える内容となった。
6か月後に所得が増加していると予想する回答については昨年10月以来の高水準となり、引き続き、米国経済を個人消費がけん引することが予想できるポジティブなものとなった。
ロンドン時間中に米長期金利の低下により1ドル108円40銭台まで下落したドル円は、この結果を受けて1ドル108円70銭台まで浮上した。
また、昨日は米中貿易協議が上海で再開したが、その後に、トランプ米大統領が「中国は米国の農産品を現時点で購入開始しているはずだったが、その気配が全くない」「中国は約束を守らない」とTiwtterに投稿し、中国への批判を展開した。
また、その後、記者団からの質問に対し、米中貿易協議は素晴らしい合意に至るか全く合意しないかのどちらかにになると答えるなど、中国に対する不満をあらわにしている。
なお、米中貿易協議は本日から本格的な交渉に入るが、中国は米国にファーウェイへの禁輸措置を巡り譲歩を求めている。
一方、米国も譲歩に応じる気はなく、平行線のまま協議が終わるのではないかとの見方が強まっている。
今回の協議で大幅な進展はないとの見方が強いが、引き続き米中貿易協議関連のヘッドラインには注意が必要だ。
また、昨日からスタートしたFOMCは、本日FOMC声明が発表され米国の政策金利が決定する。
市場では、0.25%の引き下げとの見方が強いが、トランプ米大統領は「大幅な引き下げを望む」と昨日記者会見で発言するなど、一層の緩和措置を求めている。
このような状況から、0.25%の利下げとの見方が大勢を占めているものの、0.50%の利下げとの見方も根強くあるのが現状だ。
仮に0.50%の利下げを行う場合は、ドル売り要因となり円高が急速に進む可能性がある。一方、大方の予想通り0.25%の利下げとなった場合は、すでに織り込み済みということで、安心感からドルがいったん買われるものとなる。
ただ、その場合はその後のパウエルFRB議長が会見での発言に気を付けたい。
もしも引き下げが今後も断続的に行われることが読み取れる内容であれば、こちらもドル売り要因となるため、円高が急激に進む可能性がある。
本日のドル円は、この後も小動きになりやすいと考えられる。なお、本日もADP米雇用統計などの指標が発表されるため、そちらの結果にも注意したい。
冒頭でも書いたとおり、本日の東京時間のドル円は、FOMCの政策金利発表やパウエルFRB議長の会見を前に小動きとなっている。
本日の上海総合指数は軟調。マイナス圏で始まった後、そのまま下落し下げ幅を拡大している。
ハンセン総合指数も軟調。マイナス圏で推移しているが、いったん下げ止まり、下げ幅を縮小している。
米長期金利は低下。現在は2.05%台で推移している。NYダウ先物は堅調。上昇トレンドが続いている。
テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の下にある。
値動きが乏しくなってきていることから、ボリンジャーバンドはバンド幅が縮小している。
この後、東京時間のドル円は、1ドル108円65銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。
それを上抜けた場合は、1ドル108円75銭が抵抗線として意識されるとみられる。
一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル108円40銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル108円30銭前後が支持線として意識されるとみられる
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。
2019年7月31日|本日のFXレンジ予想
ドル/円
- 強気予想:108.37円~109.14円
- 弱気予想:108.18円~108.85円
ユーロ/円
- 強気予想:120.89円~121.62円
- 弱気予想:120.64円~121.38円
ポンド/円
- 強気予想:131.39円~133.67円
- 弱気予想:130.79円~132.83円
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)
※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。
2019年7月31日|本日のFX経済指標カレンダー
10:00 |
(中) 7月 製造業購買担当者景気指数(PMI) 前回…49.4 今回予想…49.6 |
---|---|
10:00 |
(NZ) 7月 NBNZ企業信頼感 前回…-38.1 |
10:30 |
(豪) 4-6月期 四半期消費者物価(CPI) [前期比] 前回…0.0% 今回予想…0.5% |
10:30 |
(豪) 4-6月期 四半期消費者物価(CPI) [前年同期比] 前回…1.3% 今回予想…1.5% |
14:00 |
(日) 6月 新設住宅着工戸数 [前年同月比] 前回…-8.7% 今回予想…-2.2% |
14:00 |
(日) 7月 消費者態度指数・一般世帯 前回…38.7 今回予想…38.5 |
15:00 |
(独) 6月 小売売上高指数 [前月比] 前回…-1.7% 今回予想…0.5% |
15:00 |
(独) 6月 小売売上高指数 [前年同月比] 前回…4.0% 今回予想…0.6% |
15:00 |
(英) 7月 ネーションワイド住宅価格 [前月比] 前回…0.1% 今回予想…0.2% |
15:45 |
(仏) 7月 消費者物価指数(CPI、速報値) [前月比] 前回…0.2% 今回予想…-0.3% |
15:45 |
(仏) 7月 消費者物価指数(CPI、速報値) [前年同月比] 前回…1.2% 今回予想…1.1% |
16:55 |
(独) 7月 失業者数 [前月比] 前回…-0.1万人 今回予想…0.2万人 |
16:55 |
(独) 7月 失業率 前回…5.0% 今回予想…5.0% |
18:00 |
(欧) 6月 失業率 前回…7.5% 今回予想…7.5% |
18:00 |
(欧) 4-6月期 四半期域内総生産(GDP、速報値) [前期比] 前回…0.4% 今回予想…0.2% |
18:00 |
(欧) 4-6月期 四半期域内総生産(GDP、速報値) [前年同期比] 前回…1.2% 今回予想…1.0% |
18:00 |
(欧) 7月 消費者物価指数(HICP、速報値) [前年同月比] 前回…1.3% 今回予想…1.1% |
18:00 |
(欧) 7月 消費者物価指数(HICPコア指数、速報値) [前年同月比] 前回…1.1% 今回予想…1.0% |
19:00 | (日) 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績) |
20:00 |
(米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比] 前回…-1.9% |
21:00 |
(南ア) 6月 貿易収支 前回…17.4億ランド 今回予想…40.0億ランド |
21:15 |
(米) 7月 ADP雇用統計 [前月比] 前回…10.2万人 今回予想…15.0万人 |
21:30 |
(米) 4-6月期 四半期雇用コスト指数 [前期比] 前回…0.7% 今回予想…0.7% |
21:30 |
(加) 5月 月次国内総生産(GDP) [前月比] 前回…0.3% 今回予想…0.1% |
21:30 |
(加) 5月 月次国内総生産(GDP) [前年同月比] 前回…1.5% 今回予想…1.3% |
21:30 |
(加) 6月 鉱工業製品価格 [前月比] 前回…0.1% |
21:30 |
(加) 6月 原料価格指数 [前月比] 前回…-2.3% |
27:00 |
(米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表 前回…2.25-2.50% 今回予想…2.00-2.25% |
27:30 | (米) パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見 |
2019年8月1日|本日のFX経済指標カレンダー
未定 | (スイス) 休場 |
---|---|
08:50 |
(日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前回…1兆278億円 |
08:50 |
(日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前回…-1100億円 |
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)
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