- 更新日: 2020/05/29
2019年7月30日|本日午後からのFX相場予想
本日の日経平均株価は前日比65円02銭高の21,681円82銭で寄り付いた後、上げ幅を拡大し堅調に推移している。
後場は前週末比132円78銭高の21,749円58銭で寄り付いていた後、上げ幅を縮小。円安が進み、1ドル108円後半で推移していることが好感され、自動車等景気敏感株を中心に買い注文が入ったが、後場に入り売りに押されている模様。
ドル円は、日経平均株価の動向を受けて円安地合いとなり、1ドル108円95銭台まで水準を上げる画面もあった。
しかし、その後はドル売りに押されて徐々に水準を下げ、後場に入り上げ幅を縮めた日経平均株価の動向を受け、1ドル108円60銭台まで下落している。
昨日のドル円は、本日からのFOMCを前に様子見ムードが強かった。
東京時間中に日経平均株価の軟調と実需筋よるドル売りがあったことでドル円は一時1ドル108円40銭台前半まで下落する場面もあったが、その後は戻し、ロンドン時間に入ってからは方向感のない動きが続いた。
ニューヨーク時間が始まると、好調なNYダウの動向に連れてドル円も水準を上げ、1ドル108円80銭近辺の売り注文をこなした後、ストップロス買い注文を巻き込んで1ドル108円90銭台まで値を上げた。
しかし、その後は同水準での売り注文に押され、ドル円はやや水準を下げた。
昨日は主要な経済指標の発表がなく材料難となり、FOMCが意識される展開となったドル円だが、ニューヨーク時間には、米ダラス連銀の7月製造業景気指数が発表され、-6.3と3か月連続のマイナスとなった。
しかし、前月より5.8pt改善し、生産や新規受注などの主要項目が改善したことから、ポジティブな内容となっている。
また、昨日はポンドが大幅下落となった。英国の新首相に就任したジョンソン氏はEU離脱強硬派であるが、合意なき離脱は規定路線ではないとしながらも、「合意なき離脱にエンジン全開で備える」とし、EU首脳が離脱協定の再交渉に合意しなければ、英国は協議を開始しないとの姿勢を見せている。
それに対し、欧州委員会報道官は従来通りの姿勢を崩しておらず、合意なき離脱に対してもEUは十分な用意があるとの見方を示している。このことが嫌気され、昨日はポンドが大幅に下落した。
このように、英国を巡る動向は、メイ英元首相の退任後も混乱が続いている。
また、本日から再開する米中貿易協議についても、ファーウェイへの制裁や中国の産業補助金などといった構造問題については、米中双方が譲歩しない姿勢を崩しておらず、中国側は2020年の米大統領選まで引き延ばしたい考えだ。
このように世界経済を巡る動向が不透明な中、本日から開催のFOMCでは、0.25%の利下げは規定路線とみられており、市場ではすでにこのことを織り込み済みだ。
しかし、トランプ米大統領は昨日Twitterに「小幅な利下げでは不十分」と0.50%の利下げが好ましいと示唆する投稿をするなど、FRBの金融政策への口先介入を行っている。
この投稿を受け、金融先物市場では、9月のFOMCでさらなる利下げを行うとの見通しが高まっている。
本日のドル円は、この後も小動きになりやすいと考えられる。
ただ、本日はニューヨーク時間に米国の6月個人支出や7月の消費者信頼感指数の発表もあるため、こちらの結果には注意が必要だ。
また、先ほど書いたとおり、本日から再開する米中貿易協議に関するヘッドラインにも引き続き注意したい。
冒頭でも書いたとおり、本日の東京時間のドル円は、1ドル108円95銭近辺まで上伸した後に水準を下げ、日経平均株価の動向を受けて上値の重い展開となっている。
本日の上海総合指数は堅調。プラス圏で始まった後、そのまま上昇し高水準で推移している。
ハンセン総合指数も堅調昨日の終値を下回る水準で始まった後、プラス圏に転じ、高水準で推移している。
米長期金利は堅調。現在は2.06%台で推移している。NYダウ先物は若干上げ幅を縮めたが、堅調に推移している。
テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の上にある。ドル円が水準を下げたため、ボリンジャーバンドは上向きとなっている。
この後、東京時間のドル円は、1ドル108円80銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル108円90銭が抵抗線として意識されるとみられる。
一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル108円50銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル108円40銭前後が支持線として意識されるとみられる。
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。
2019年7月30日|本日のFXレンジ予想
ドル/円
- 強気予想:108.56円~109.20円
- 弱気予想:108.26円~109.03円
- 強気予想:120.91円~121.71円
- 弱気予想:120.53円~121.50円
ポンド/円
- 強気予想:132.42円~135.03円
- 弱気予想:131.85円~134.01円
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)
※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。
2019年7月30日|本日のFX経済指標カレンダー
10:30 |
(豪) 6月 住宅建設許可件数 [前月比] 前回…0.7% 今回予想…0.7% |
---|---|
10:30 |
(豪) 6月 住宅建設許可件数 [前年同月比] 前回…-19.6% |
14:30 |
(仏) 4-6月期 国内総生産(GDP、速報値) [前期比] 前回…0.3% 今回予想…0.4% |
15:00 |
(独) 8月 GFK消費者信頼感調査 前回…9.8 今回予想…9.7 |
15:30 | (日) 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見 |
15:45 |
(仏) 6月 財政収支 前回…-839億ユーロ |
15:45 |
(仏) 6月 消費支出 [前月比] 前回…0.4% |
16:00 |
(スイス) 7月KOF景気先行指数 前回…93.6 今回予想…94.0 |
18:00 |
(欧) 7月 経済信頼感 前回…103.3 今回予想…103.0 |
18:00 |
(欧) 7月 消費者信頼感(確定値) 前回…-6.6 今回予想…-6.6 |
21:00 |
(独) 7月 消費者物価指数(CPI、速報値) [前月比] 前回…0.3% 今回予想…0.3% |
21:00 |
(独) 7月 消費者物価指数(CPI、速報値) [前年同月比] 前回…1.6% 今回予想…1.5% |
21:30 |
(米) 6月 個人所得 [前月比] 前回…0.5% 今回予想…0.3% |
21:30 |
(米) 6月 個人消費支出(PCE) [前月比] 前回…0.4% 今回予想…0.3% |
21:30 |
(米) 6月 個人消費支出(PCEデフレーター) [前年同月比] 前回…1.5% 今回予想…1.5% |
21:30 |
(米) 6月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) [前月比] 前回…0.2% 今回予想…0.2% |
21:30 |
(米) 6月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) [前年同月比] 前回…1.6% 今回予想…1.7% |
22:00 |
(米) 5月 ケース・シラー米住宅価格指数 前回…215.68 |
22:00 |
(米) 5月 ケース・シラー米住宅価格指数 [前年同月比] 前回…2.5% |
23:00 |
(米) 6月 住宅販売保留指数 [前月比] 前回…1.1% 今回予想…0.5% |
23:00 |
(米) 6月 住宅販売保留指数 [前年同月比] 前回…-0.8% |
23:00 |
(米) 7月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 前回…121.5 今回予想…125.0 |
2019年7月31日|本日のFX経済指標カレンダー
08:01 |
(英) 7月 GFK消費者信頼感調査 前回…-13 今回予想…-12 |
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(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)
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