2019年7月18日|日経平均株価は本日も軟調。ドル円は水準を下げた後、材料難から小動きに。
- 更新日: 2019/07/18
2019年7月18日|本日午後からのFX相場予想
本日の日経平均株価は前日比60円62銭安の21,474円63銭で寄り付いた後、下げ幅を拡大し、後場は前日比77円15銭安の21,458円10銭で寄り付いている。
トランプ米大統領が、米中貿易協議が長期化するとの見通しと、対中追加関税第4弾を示唆したことを受け、NYダウが小幅に下落して終わったことから、日経平均株価も軟調に推移している模様。
ドル円は、軟調な日経平均株価の動向を受けて上げ渋る展開に。
実需筋のドル買いが入ったものの、日経平均株価が下げ幅を拡大していることが嫌気され、円高地合いとなっている。ただ、材料難のため、小動き。
昨日のドル円は、東京時間は仲値近辺で実需筋によるドル買いが入ったことで1ドル108円台まで浮上したが、再び1ドル107円台まで押し戻された。
その後も材料難から小動きとなったが、終盤に入り欧州勢が参加すると、再び1ドル108円台に浮上。
ニューヨーク時間に入ると6月の米小売売上高が発表され、事前予想を上回ったことから、ドル買い地合いに。
また、この日発表されたドイツの7月のZEW景況感調査が事前予想を下回る軟調な結果になったことでユーロ売り優勢となり、対ユーロでのドル買いが入ったこともドル買いを後押しした。
昨日発表された6月の米小売売上高は、前月比+0.1%を上回る前月比+0.4%となった。
また、GDPの消費支出に最も近いとされる、自動車やガソリン、建材、食品サービスを除くコア指数は鈍化が懸念されていたが、結果は前月比+0.7%と今年3月以来最大の伸びとなり、2Qからの好調が継続する形となっている。
今年の1Qの米国の個人消費は米中貿易摩擦の影響を受けて弱含んでいたが、今回の6月米小売売上高のコア指数の結果は、2Qに入り個人消費が改善し加速していることが伺える内容となった。
今回の6月の米小売売上高の結果は、FRBが金融政策を判断する際に重要視する指標の一つであるとパウエルFRB議長が指摘していたことから、今回の結果には非常に注目が集まっていた。
今回予想を上回る結果となったことから、今月の終わりに開催されるFOMCでの0.50%の利下げ観測は後退した。
とはいえ、利下げそのものは確定的と考えられており、おそらく0.25%の利下げに留まるだろうとの見方がされている。
なお、現在CMEのFedウォッチによれば、0.25%の利下げをするとの見方が約70%となっている。
なお、昨日パウエルFRB議長は講演で「不確実性の高まりに対し、FRBは適切に行動する」等の発言をしたが、目新しい内容はなく、市場の反応は乏しかった。
また、昨日は7月のNAHB住宅指数の発表もあり、住宅市場指数が前月の64から65に上昇し、販売の現況指数、見通し指数、購買見込み客足指数がすべて上昇するなど、堅調な内容となった。このことも、ドル買いをサポートしたようだ。
本日この後のドル円は、東京時間は材料難から小動きになりやすいと考えられる。
また、本日のニューヨーク時間ではベージュブックの公表が予定されているが、その内容にも注目したい。
なお、本日と明日に開催されるG7財務省・中央銀行総裁会議については、ドル高是正に関する発言の有無が警戒されている模様。
こちらに関するヘッドラインにも注意が必要だ。
本日の上海総合指数は前日の終値を割り込んで始まった後、もみ合いながらもプラス圏に浮上。
しかし、その後再びマイナス圏に沈み、下げ幅を縮める展開に。
一方、ハンセン総合指数は、前日の終値を割り込んで始まった後、下げ幅を縮小したものの、その後は上げ渋っている。
米長期金利は下落が続いており軟調。一方、NYダウは、プラス圏に持ち直した後、上昇しており堅調だ。
テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の中にある。
ドル円の値動きが乏しいことから、ボリンジャーバンドは上向きだが、値動きが乏しいことから、バンド幅が若干縮小してきている。
この後、東京時間のドル円は、1ドル108円25銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。
それを上抜けた場合は、1ドル108円35銭が抵抗線として意識されるとみられる。
一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル108円00銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル107円90銭前後が支持線として意識されるとみられる
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。
2019年7月18日|本日のFXレンジ予想
ドル/円
- 強気予想:107.76円~108.49円
- 弱気予想:107.59円~108.21円
ユーロ/円
- 強気予想:121.03円~121.63円
- 弱気予想:120.91円~121.39円
ポンド/円
- 強気予想:133.89円~134.95円
- 弱気予想:133.57円~134.58円
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)
※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。
2019年7月18日|本日のFX経済指標カレンダー
10:30 |
(豪) 6月 新規雇用者数 前回…4.23万人 今回予想…0.90万人 |
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10:30 |
(豪) 6月 失業率 前回…5.2% 今回予想…5.2% |
17:30 |
(英) 6月 小売売上高(除自動車) [前月比] 前回…-0.3% 今回予想…-0.2% |
17:30 |
(英) 6月 小売売上高(除自動車) [前年同月比] 前回…2.2% 今回予想…2.7% |
17:30 |
(英) 6月 小売売上高 [前月比] 前回…-0.5% 今回予想…-0.3% |
17:30 |
(英) 6月 小売売上高 [前年同月比] 前回…2.3% 今回予想…2.6% |
21:30 |
(米) 7月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数 前回…0.3 今回予想…5.0 |
21:30 |
(米) 前週分 新規失業保険申請件数 前回…20.9万件 今回予想…21.6万件 |
21:30 |
(米) 前週分 失業保険継続受給者数 前回…172.3万人 |
23:00 |
(米) 6月 景気先行指標総合指数 [前月比] 前回…0.0% 今回予想…0.1% |
2019年7月19日|本日のFX経済指標カレンダー
08:30 |
(日) 6月 全国消費者物価指数(CPI) [前年同月比] 前回…0.7% 今回予想…0.7% |
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08:30 |
(日) 6月 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) [前年同月比] 前回…0.8% 今回予想…0.6% |
08:30 |
(日) 6月 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く) [前年同月比] 前回…0.5% 今回予想…0.5% |
08:50 |
(日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前回…2971億円 |
08:50 |
(日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前回…1922億円 |
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)
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