2019年7月11日|日経平均株価はマイナス圏に。ドル円はパウエルFRB議長の議会証言を前に様子見ムード。

  • 更新日: 2019/07/11

2019年7月11日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年7月11日|本日午後からのFX相場予想

本日の日経平均株価は前日比65円69銭安の21,499円46銭で寄り付いた後、下げ幅を縮めプラス圏に。寄り付きがマイナス圏となったのは、前日の米株式市場が株安となったことが原因だが、一方で半導体関連が堅調に推移したことと、円安が日経平均株価の押し上げ要因になった模様。

ただ、その後は失速し、再びマイナス圏に沈んだ。後場は前日比19円57銭安の21,545円58銭で寄り付いている。

一方、ドル円は五十日(ごとおび)の実需筋によるドル買いが入ったこともあり、一時1ドル109円近辺まで値を上げたが、同水準に入っているドル売りオーダーや11日、12日のNYカットオプションが意識され、押し戻される展開に。現在はやや水準を下げている。

昨日のドル円は、日経平均株価が上げ幅を縮め一時マイナス圏に沈んだために、東京時間中は1ドル108円70銭台前半まで下落する場面もあったが、底堅かった。

米長期金利の上昇が後押しし、ロンドン時間からニューヨーク時間にかけて、ドル円は上昇トレンドを形成している。

ドル円の上昇要因となった米長期金利は昨日のニューヨーク時間中に2.7%台まで上昇し、現在は2.8%台で推移している。

先週金曜日の米雇用統計の結果が重しとなり、早期大幅利下げ観測が後退した結果、債券相場が軟調であるため、米国債は下落している。

そのため米長期金利は上昇し、ドル円相場の追い風となっているようだ。

とはいえ、相場は本日と明日に行われるパウエルFRB議長の議会証言を前に様子見ムード。

早期大幅利下げ観測は後退したが、同氏は先月19日のFOMCで、景気拡大を維持するために適切に行動するとしている。

6月の雇用統計の結果は米国の労働市場の底堅さが確認できる内容となったものの、依然としてインフレ圧力は弱く、7月のFOMCで予防的利下げを行うのではとの見方をする市場関係者は多い。

昨日、クドロー米国家経済会議委員長が米CNBCのインタビューで、FRBの独立性を尊重するとしたうえで、「FRBは雇用指標ではなく、物価指標を見るべき」「トランプ米大統領は他国の通貨が弱くなりすぎることを懸念している」と発言。

先週金曜日にブルームバーグテレビジョンのインタビューで語った「金融当局は昨年12月の利上げを取り消すべき」との考えを、今回改めて示す形となった。

一方で、昨日はハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が「現時点で金利の変更の必要はない」との見解を示したことを、昨日ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じている。

ただ、同氏はFOMCでの投票権を持っていない。

本日と明日の議会証言で、パウエルFRB議長は前回のFOMCでのスタンスを踏襲するだろう、というのが、大方の市場関係者の予想である。

もしその予想どおりになれば、市場は次回のFOMCで0.25%の利下げをすると受け止めるだろう。

いずれにせよ、同議長の議会証言での発言が為替相場に大きな影響を与えることが予想されるため、注意が必要だ。

また、昨日は、ライトハイザー通商代表部代表とムニューシン財務長官が、中国の劉鶴副首相、鐘山商務相と電話協議を行った。

ただ、中国による撤回前の合意をベースに協議を行いたい米国と、そうではない中国との隔たりは依然として大きく、今後の協議の進展は不透明だ。

先日のG20で中国は米国産農産品を大量購入することを約束したものの、即時購入を確約したわけではない。

また、ファーウェイに対する禁輸措置の一部緩和についても、一定期間の実施になると、電話協議後の記者会見でクドロー米国家経済会議委員長が明かしている。

さらに、ロス米商務長官も、ファーウェイをエンティティ・リストに残しておくことを昨日明らかにしており、同社への部品供給は限定的なものに留まる可能性が高まっている。

このように、米中貿易協議に関しては引き続き難航が予想されている。

そのため、今後の動向や関連するヘッドラインには注意が必要だ。

本日の東京時間のドル円は、パウエルFRB議長の議会証言を前に様子見ムードが続くため、小動きになると考えられる。

なお、本日の上海総合指数は軟調。前日の終値を上回って始まった後、マイナス圏に沈んだ。

ただ、現在は下げ幅を縮めている。一方、ハンセン総合指数は堅調。プラス圏で推移している。

米長期金利は堅調。債券相場の下落を受けて、2.08%台で推移している。NYダウは軟調。

午前中はおおむねプラス圏で推移していたが、現在はマイナス圏に沈んでいる。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の上にある。

ボリンジャーバンドはやや拡大し、上向きに。ただ、ドル円が小動きであることから、バンド幅は狭い。

この後、東京時間のドル円は、1ドル109円00銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。

それを上抜けた場合は、1ドル109円10銭が抵抗線として意識されるとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル108円80銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル108円70銭前後が支持線として意識されるとみられる

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年7月11日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

  • 強気予想:108.10円~109.23
  • 弱気予想:107.87円~108.78

ユーロ/円

  • 強気予想:121.83円~122.46
  • 弱気予想:121.70円~122.21

ポンド/円

  • 強気予想:135.20円~136.34
  • 弱気予想:134.92円~135.91

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年7月11日|本日のFX経済指標カレンダー

13:30 (日) 5月 第三次産業活動指数 [前月比]
 前回…0.8% 今回予想…-0.1%
15:00 (独) 6月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前月比]
 前回…0.3% 今回予想…0.3%
15:00 (独) 6月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前年同月比]
 前回…1.6% 今回予想…1.6%
15:45 (仏) 6月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前月比]
 前回…0.2% 今回予想…0.2%
15:45 (仏) 6月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前年同月比]
 前回…1.2% 今回予想…1.2%
20:30 (欧) 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
21:30 (加) 5月 新築住宅価格指数 [前月比]
 前回…0.0%
21:30 (米) 6月 消費者物価指数(CPI) [前月比]
 前回…0.1% 今回予想…0.0%
21:30 (米) 6月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]
 前回…1.8% 今回予想…1.6%
21:30 (米) 6月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前月比]
 前回…0.1% 今回予想…0.2%
21:30 (米) 6月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比]
 前回…2.0% 今回予想…2.0%
21:30 (米) 前週分 新規失業保険申請件数
 前回…22.1万件 今回予想…22.0万件
21:30 (米) 前週分 失業保険継続受給者数
 前回…168.6万人
23:00 (米) パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
27:00 (米) 6月 月次財政収支
 前回…-2078億ドル

2019年7月12日|本日のFX経済指標カレンダー

未定 (中) 6月 貿易収支(米ドル)
 前回…416.5億ドル 今回予想…452.5億ドル
未定 (中) 6月 貿易収支(人民元)
 前回…2791.2億元 今回予想…2760.0億元

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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