2019年6月10日|米国のメキシコへの制裁関税見送りにより、日経平均株価は堅調。ドル円は黒田日銀総裁の発言を受けて上昇。

  • 更新日: 2019/06/11

2019年6月10日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年6月10日|本日午後からのFX相場予想

本日の東京時間は日経平均株価が前日比210円69銭高でスタートした後、堅調に推移している。

ドル円は米長期金利がやや低下したことで上値が重かったものの、仲値近辺で実需筋による五十日(ごとおび)のドル買いが入ったことで水準を上げた。

その後はもみ合いとなったが、日銀の黒田総裁が大規模緩和を行う余地があると発言したことを受けて、1ドル108円60銭台まで水準を上げた。

先週金曜日のドル円は、この日のニューヨーク時間に5月の米雇用統計が発表されることもあり、東京時間からロンドン時間の序盤まで様子見ムードとなった。

その後発表された米雇用統計が事前予想の前日比+18.5万人を大幅に下回る7.5万人となり、5月の平均時給も前月比、前年同月比ともに事前予想を下回った。

これが悲観視されドル円は1ドル107円88銭まで下落する場面もあった。

今回の米雇用統計については、その前に発表された5月のADP米雇用統計が事前予想を大幅に下回るものだったことから、事前予想を下回る結果になることが懸念されていた。

その不安が当たった形になり、経済活動のモメンタムが低下し労働市場にも影響が出たとして、このところ強まっている米国の早期利下げの可能性を後押しするものになったとの見方がある。

FF金利先物は7月の25bp利下げが織り込まれるなど、債券市場では早期利下げの見方が強まっていて、このまま米中貿易協議に関し進展がなければ、6月のFOMCで利下げが発表される可能性も浮上してきている状態だ。

一方で、前回の米雇用統計は前月比22.4万人増と大幅な伸びを記録しており、今年に入ってからの結果のばらつきが大きいことや、失業率と平均時給の伸び率は悪くない数字であることを考慮すると、FRBが果たして早期利上げに踏み切るのかと懐疑的な見方をする向きもある。

このように冴えない米雇用統計の結果を受け、為替市場ではドル売りが強まった。

しかし、それは限定的なものに留まり、1ドル107円88銭の安値を付けた後は徐々にドルが買い戻されて、マーケットクローズ時には1ドル108円20銭近辺までドル円は浮上した。

このように米雇用統計の結果を早々と為替市場が消化した理由として考えられるのは、5月のADP雇用統計の結果が大幅に悪化したことを受けて、今回の米雇用統計の結果の大幅な下振れがある程度織り込み済みだったことに加え、この日のNYダウが堅調に推移したこと、

また、トランプ米大統領がメキシコとの協議について「メキシコと合意する可能性は十分にある」とTwitterに投稿したことが好感され、ドルが徐々に買い戻されたと考えられる。

なお、もう一つの懸念事項として注目されていた米国のメキシコへの制裁関税については、トランプ米大統領が7日夜に発動を見送ることを表明。

メキシコが同国経由の米国への移民について対策を講じることに同意したと発表した。

このことが好感され、本日のドル円はオセアニア時間のスタートと同時に上方向に大きく窓を開け、米雇用統計で急落した値幅を一気に戻した形となった。

米国とメキシコとの貿易摩擦への警戒感が後退し、本日の日経平均株価は冒頭でも書いたとおり、前週末比プラスで始まり堅調に推移している。

一方ドル円は米国とメキシコとの緊張緩和が好感されたものの、米国の利下げが意識され、上値の重い状態に。仲値近辺で水準を上げたものの、その後はもみ合いが続いた。

しかし、冒頭でも書いたとおり黒田日銀総裁が大規模緩和の可能性について言及したことで、円は売られドル円は水準をさらに上げた。

なお、上海総合指数は上昇。一時前週末の終値を割り込む場面もあったが、再びプラス圏へ転じ、そのまま上昇している。

また、ハンセン総合指数も堅調。前週末比プラスで始まり、そのまま上げ幅を拡大している。

米長期金利は上昇。2.12%台に乗せる場面もあった。その後は2.11%台後半で推移していたが、再び2.12%台に上昇している。

また、NYダウ先物も堅調。プラス圏で推移している。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の上にある。ボリンジャーバンドは横向きに。

値動きが乏しいことから方向感の出ない状態になっていて、ドル円の一時間足は+1σ近辺で小動きとなっている。

この後、東京時間のドル円は、1ドル108円70銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。

それを上抜けた場合は、1ドル108円80銭が抵抗線として意識されるとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル108円50銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル108円40銭前後が支持線として意識されるとみられる

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年6月10日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:107.85円~108.96円弱気予想:107.50円~108.58

ユーロ/円

    強気予想:122.23円~123.14円弱気予想:121.84円~122.88

ポンド/円

    強気予想:137.46円~138.53円弱気予想:137.11円~138.17

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年6月10日|本日のFX経済指標カレンダー

未定 (中) 5月 貿易収支(米ドル)
 前回…138.4億ドル 今回予想…232.0億ドル
未定 (中) 5月 貿易収支(人民元)
 前回…935.7億元 今回予想…1360.0億元
未定 (豪) 休場
未定 (スイス) 休場
未定 (独) 休場
08:50 (日) 4月 国際収支・経常収支(季調前)
 前回…2兆8479億円 今回予想…1兆5155億円
08:50 (日) 4月 国際収支・経常収支(季調済)
 前回…1兆2710億円 今回予想…1兆4402億円
08:50 (日) 4月 国際収支・貿易収支
 前回…7001億円 今回予想…50億円
08:50 (日) 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値) [前期比]
 前回…0.5% 今回予想…0.5%
08:50 (日) 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値) [年率換算]
 前回…2.1% 今回予想…2.1%
14:00 (日) 5月 景気ウオッチャー調査-現状判断DI
 前回…45.3 今回予想…45.5
14:00 (日) 5月 景気ウオッチャー調査-先行き判断DI
 前回…48.4 今回予想…48.0
17:30 (英) 4月 商品貿易収支
 前回…-136.50億ポンド 今回予想…-129.60億ポンド
17:30 (英) 4月 貿易収支
 前回…-54.08億ポンド 今回予想…-47.00億ポンド
17:30 (英) 4月 鉱工業生産指数 [前月比]
 前回…0.7% 今回予想…-0.7%
17:30 (英) 4月 鉱工業生産指数 [前年同月比]
 前回…1.3% 今回予想…1.0%
17:30 (英) 4月 製造業生産指数 [前月比]
 前回…0.9% 今回予想…-1.0%
17:30 (英) 4月 月次国内総生産(GDP) [前月比]
 前回…-0.1% 今回予想…-0.1%
21:15 (加) 5月 住宅着工件数
 前回…23.55万件 今回予想…20.00万件
21:30 (加) 4月 住宅建設許可件数 [前月比]
 前回…2.1% 今回予想…0.5%

2019年6月11日|本日のFX経済指標カレンダー

07:45 (NZ) 1-3月期 四半期製造業売上高 [前期比]
 前回…-0.5%
08:50 (日) 5月 マネーストックM2 [前年同月比]
 前回…2.6% 今回予想…2.6%

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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