2019年5月31日|米国のメキシコへの関税を受けて日経平均株価は続落。ドル円は1ドル108円台まで下落。

  • 更新日: 2019/06/04

2019年5月31日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年5月31日|本日午後からのFX相場予想

本日の東京時間は、早朝1ドル109円60銭近辺でもみ合っていたドル円が、トランプ米大統領の「メキシコからの全製品に5%の関税を6月10日より実施する」との発言を受けて一気に下落。

一時1ドル109円10銭台まで水準を下げた。トランプ米大統領の発言を受け、日経平均株価は下落。

前日比157円32銭安の20,785円21銭で寄り付いた。

昨日のドル円は、ニューヨーク時間以降、要人発言に左右される展開となった。東京時間中は米長期金利が上昇したことでドル円は円安地合いとなった。

ロンドン時間の午後に入ると、トランプ米大統領が「中国との交渉はうまくいっている」と述べたことや、ボルトン米大統領補佐官が米国のファーウェイの対応について、「最終決定したわけではない」と述べたことが材料視され、ドルを買い戻す動きが強まった。

しかし、ペンス米副大統領が「米国は必要であれば中国への関税を2倍にすることができる」と述べたことでドル円は下落。

さらに終盤には、クラリダFRB副議長がニューヨークでの講演で、インフレ低迷が長期化した場合の利下げを検討するとの考えを示唆したことからドル売りが強まり、1ドル109円40銭台まで下落する場面もあった。

このように、昨日のドル円相場は要人発言に相場が大きく左右される展開となった。

その流れは今朝の東京時間も続いた。冒頭でも書いたとおり、トランプ米大統領が、6月10日以降、メキシコからの輸入品すべてに5%の関税を課す考えを示したからだ。

今回、メキシコからの関税引き上げの理由となったのは、メキシコからの不法移民の問題だ。

犯罪者や違法薬物も流入し、米国人の生活に悪影響を及ぼしているとして、トランプ米大統領はメキシコに対し対策を要求し、メキシコ経由の不法移民の米国への流入が止まるまで関税を引き上げるとしたのだ。

なお、トランプ米大統領は、不法移民問題が改善されるまで関税は徐々に引き上げられ、改善すれば撤廃するとしている。

この関税は最高25%まで引き上げられる可能性があり、6月10日の5%の関税発動後、改善の見込みがなければ7月1日に10%に、それでも改善されない場合は8月1日に15%、9月1日に20%、10月1日に最高関税率の25%に達するとトランプ米大統領は述べている。

これに対し、メキシコのセアデ外務次官は「メキシコは米国との貿易戦争を望まない」と述べるにとどまっているが、今回のメキシコへの関税の報道により、米国と他国との貿易戦争が激化するとの見方が強まったことから、相場はリスクオフムードが再燃。

米国のメキシコからの輸入は中国に次ぐ2番目と多く2018年は3,465億ドルを輸入している。

このすべてに関税がかかることになるため、現状2,500億ドルとなっている対中関税よりも規模は大きくなる。

これを受け、米長期金利は2.18%台まで急低下し、その後も低下が続いている。

また、株式市場では、メキシコの工場から米国に自動車や自動車部品などを輸出する日本企業にも影響を及ぼすことが懸念されている。

米国のメキシコからの輸入の約37%(1,281億ドル)が自動車関連となっているが、これまでNAFTAでは、適用条件を満たせば自動車関税をゼロにできた。

しかし、今回のメキシコへの関税引き上げにより、自動車にも関税が賦課されることになってしまう。

そうなると、これまでよりも輸入によるコストがかかってしまい、日本の自動車メーカーの収益圧迫要因になることが懸念されているのだ。

そのため、冒頭で書いたとおり、今朝の日経平均株価は昨日の終値を割り込んで始まっている。

それに加え、中国政府が米国へのレアアースの禁輸を検討しているとの報道が出たことも、ドル円の上値押下げ要因となっている。

これにより、ドル円は1ドル109円17銭まで下落。そこからさらに下げて、1ドル108円台まで円高が進んでいる。

本日はこのことがドル円の上値抑制要因になり、ドル円は冴えない展開が続くものと考えられる。

なお、後場の日経平均株価は前日比187円19銭安の20,755円34銭で寄り付いた。

本日の上海総合指数は前日の終値を割り込んでスタートした後、上昇に転じたが、再びマイナス圏に転落するなど値動きの荒い展開になっている。

また、ハンセン総合指数も昨日の終値を上回ってスタートした後、一時プラス圏に持ち直したものの再び下落しマイナス圏へ。

下げ幅を拡大した後も軟調に推移している。

なお、NYダウ先物はトランプ米大統領のメキシコへの関税に関する報道を受けて下落したが、その後は下げ幅を縮めている。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の下にある。

ボリンジャーバンドはバンド幅を拡大。ドル円の一時間足が-3σを割り込んだため、現在は反発している。

この後、東京時間のドル円は、1ドル109円15銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。

それを上抜けた場合は、1ドル109円25銭が抵抗線として意識されるとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル108円85銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル108円75銭前後が支持線として意識されるとみられる

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年5月31日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:109.42円~110.14円弱気予想:109.22円~109.88円

ユーロ/円

    強気予想:121.85円~122.41円弱気予想:121.69円~122.21円

ポンド/円

    強気予想:137.93円~139.00円弱気予想:137.66円~138.60円

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年5月31日|本日のFX経済指標カレンダー

10:00 (中) 5月 製造業購買担当者景気指数(PMI)
 前回…50.1 今回予想…49.9
14:00 (日) 4月 新設住宅着工戸数 [前年同月比]
 前回…10.0% 今回予想…-0.8%
14:00 (日) 5月 消費者態度指数・一般世帯
 前回…40.4
15:00 (独) 4月 小売売上高指数 [前月比]
 前回…0.0% 今回予想…0.4%
15:00 (独) 4月 小売売上高指数 [前年同月比]
 前回…-2.1% 今回予想…1.3%
15:30 (スイス) 4月 実質小売売上高 [前年同月比]
 前回…-0.7%  今回予想…-0.8%
17:30 (英) 4月 消費者信用残高
 前回…5億ポンド 今回予想…9億ポンド
17:30 (英) 4月 マネーサプライM4 [前月比]
 前回…-0.5%
17:30 (英) 4月 マネーサプライM4 [前年同月比]
 前回…2.2%
19:00 (日) 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
21:00 (独) 5月 消費者物価指数(CPI、速報値) [前月比]
 前回…1.0% 今回予想…0.3%
21:00 (独) 5月 消費者物価指数(CPI、速報値) [前年同月比]
 前回…2.0% 今回予想…1.6%
21:00 (南ア) 4月 貿易収支
 前回…50億ランド 今回予想…13億ランド
21:30 (加) 1-3月期 四半期国内総生産(GDP) [前期比年率]
 前回…0.4% 今回予想…0.7%
21:30 (加) 3月 月次国内総生産(GDP) [前月比]
 前回…-0.1% 今回予想…0.3%
21:30 (加) 3月 月次国内総生産(GDP) [前年同月比]
 前回…1.1% 今回予想…1.2%
21:30 (加) 4月 鉱工業製品価格 [前月比]
 前回…1.3%
21:30 (加) 4月 原料価格指数 [前月比]
 前回…2.8%
21:30 (米) 4月 個人所得 [前月比]
 前回…0.1% 今回予想…0.3%
21:30 (米) 4月 個人消費支出(PCE) [前月比]
 前回…0.9% 今回予想…0.2%
21:30 (米) 4月 個人消費支出(PCEデフレーター) [前年同月比]
 前回…1.5% 今回予想…1.5%
21:30 (米) 4月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) [前月比]
 前回…0.0% 今回予想…0.2%
21:30 (米) 4月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) [前年同月比]
 前回…1.6% 今回予想…1.6%
22:45 (米) 5月 シカゴ購買部協会景気指数
 前回…52.6 今回予想…54.0
23:00 (米) 5月 ミシガン大学消費者態度指数・確報値
 前回…102.4 今回予想…101.5

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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