2019年5月21日|日経平均株価は下落したものの下げ幅を縮める展開に。一方、ドル円は米長期金利やNYダウ先物の上昇を受けて底堅い動きに。

  • 更新日: 2019/05/21

2019年5月21日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年5月21日|本日午後からのFX相場予想

本日の東京時間は、昨日の米株式市場が続落したことを受け、日経平均株価が前日の終値を割り込んで始まり軟調。

一時前日比100円超安となる場面もあったが、その後は下げ幅を縮めている。

一方ドル円は堅調。米長期金利やNYダウ先物の上昇を受けて底堅く、1ドル110円20銭台まで浮上している。

昨日の東京時間のドル円は、好調な米国の経済指標を受けて円安地合いに。

さらには、この日発表された日本の今年の第一四半期GDPが事前予想を上回ったことが好感され、一時1ドル110円30銭台まで浮上する場面もあった。

ただ、日本の第一四半期GDPの内容は決して良くはなく、内需や設備投資はマイナス、輸出もマイナスだったが、輸入がそれ以上のマイナスとなったために結果として全体でプラスに着地したというものであった。

そのため、このことが材料視されたのは一時的なもので、その後、ドル円は徐々に水準を下げた。

ドル円相場が動いたのは、ロンドン時間に入ってから。中国外務省がファーウェイとの取引停止をした企業との取引を控える可能性があると発言したことが材料視され、市場は一気にリスクオフムードに。

安全通貨である円が買われ、ドル円は一時1ドル110円81銭まで下落した。

しかし、ドル円の下値は堅く、その後は徐々にドルが買い戻されている。

ファーウェイを巡る米中の対立は激しくなっている。

トランプ米大統領は5月15日に「情報と通信技術とサービスのサプライチェーンの保護」の大統領令にサインし、これを受けた米商務省は同日、ファーウェイとその関連会社をエンティティ・リスト(輸出管理規則に基づく禁輸措置対象リスト)に追加した。

これにより、ファーウェイは米国の国家安全保障や外交政策の利益に反する活動に関与し重大な危険を及ぼすと見なされ、今後、米国内から同社を排除し、米企業が同社に部品等を供給することが事実上禁じられた形となった。

これに対しファーウェイ側は反発し、米国の措置を批判。翌日には中国商務省も今回の米国の措置に対抗することを示唆した。

中国外務省がファーウェイと取引を停止した企業との取引停止を示唆したのも、この一連の流れに沿ったものである。

このように、米中貿易摩擦は徐々に米中冷戦へとシフトしている。

米国は中国に対し第4弾となる3,250億ドル分の輸入品への追加関税を6月末にも実施する予定でおり、昨年9月の第三弾の関税引き上げ対象2,000億ドル分については、5月10日に10%から25%への引き上げを実施済だ。

これに対し、中国も液化天然ガス(LNG)など主要品目の関税率を6月1日から最大25%引き上げる報復関税を発表している。

これまでに米中双方とも互いの輸入品に対し関税引き上げを実施しているが、今のところ米国側の影響は軽微で、2018年7月から2019年2月までの米消費者物価指数は低下傾向にあった。

その後徐々に上昇しているが、インフレ目標である前年同月比2%以内に収まっている。

一方、中国の消費者物価指数は食品価格が上昇し、4月は前年比+6.1%となっている。

今後、米中両国の関税合戦が自国経済にどのような影響を与えるかに注目が必要だが、米国側の対中輸入額は中国の対米輸入額の4倍強となっていることから、影響の度合いは中国側の方が大きくなることが予想される。

なお、本日の日本時間の午前中にパウエルFRB議長の講演があったが、特段の材料となるような発言はなかった模様。

冒頭でも書いたとおり、本日は日経平均株価が軟調に推移しているが、下げ幅を縮めている。

後場の日経平均株価は前週末比13円13銭安の21,288円60銭でスタートした。

ドル円は米長期金利やNYダウ先物が堅調に推移していることから底堅い。

この後の東京時間のドル円は、日経平均株価の動向を眺めながら推移するものと考えられるが、米長期金利やNYダウが堅調なことから、引き続き底堅い展開になることが考えられる。

ただし、昨日と同様、米中貿易協議に関するヘッドラインには注意が必要だ。

なお、本日の上海総合指数は前日の終値を割り込んでスタートしたものの上昇し、プラス圏に転じた。

一方、ハンセン総合指数は昨日の終値を割り込んで始まった後、下げ幅を縮めてプラス圏に転じたものの、再び下落。

しかし、再び下げ幅を縮めて前日の終値近くまで上昇するなど、値動きの荒い展開となっている。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の上にある。ボリンジャーバンドはバンド幅を縮小している。

この後、東京時間のドル円は、1ドル110円30銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。

それを上抜けた場合は、1ドル110円40銭が抵抗線として意識されるとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル110円00銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル109円90銭前後が支持線として意識されるとみられる

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年5月21日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:109.83円~110.57円弱気予想:109.57円~110.33円

ユーロ/円

    強気予想:122.59円~123.54円弱気予想:122.24円~123.24円

ポンド/円

    強気予想:139.71円~140.93円弱気予想:139.31円~140.52円

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年5月21日|本日のFX経済指標カレンダー

10:30 (豪) 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
17:30 (英) カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
23:00 (欧) 5月 消費者信頼感(速報値)
 前回…-7.9 今回予想…-7.7
23:00 (米) 4月 中古住宅販売件数 [年率換算件数]
 前回…521万件 今回予想…535万件
23:00 (米) 4月 中古住宅販売件数 [前月比]
 前回…-4.9% 今回予想…2.7%

2019年5月22日|本日のFX経済指標カレンダー

07:45 (NZ) 1-3月期 四半期小売売上高指数 [前期比]
 前回…1.7% 今回予想…0.6%
08:50 (日) 4月 貿易統計(通関ベース、季調前)
 前回…5285億円(5278億円) 今回予想…2295億円
08:50 (日) 4月 貿易統計(通関ベース、季調済)
 前回…-1778億円 今回予想…-236億円
08:50 (日) 3月 機械受注 [前月比]
 前回…1.8% 今回予想…0.0%
08:50 (日) 3月 機械受注 [前年同月比]
 前回…-5.5% 今回予想…-3.5%

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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