2019年5月17日|日経平均株価は堅調。ドル円も堅調だが、米中貿易協議関連の報道を受けて急激に水準を下げる。

  • 更新日: 2019/05/17

2019年5月17日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年5月17日|本日午後からのFX相場予想

本日の東京時間は、昨日のNYダウが3日続伸したことを受けて、日経平均株価は上昇。半導体関連に買いが入るなど好調で、昨日の終値を上回って始まった後、高水準で推移した。

後場で若干水準を下げたが、堅調に推移している。ドル円は日経平均株価の上昇に伴い円安地合い。

ただ、午後に入り中国国営メディアが「中国は現時点で米国との貿易交渉の継続に関心がないかもしれない」と報じたことを受け、一気に円高方向へ振れている。

昨日の東京時間のドル円は、再びリスクオフムードに。

その前日に発表された中国の4月鉱工業生産と4月小売売上高、米国の4月小売売上高、4月鉱工業生産の結果が悪化したことから、いったん後退した米中貿易摩擦への懸念が再燃した。

さらに、米商務省が中国のファーウェイへの事実上の輸出規制を決めたことも、ドル円相場の上値押下げ要因となったようだ。

これにより、ドル円は一時1ドル109円30銭台まで下落。

いったん回復したものの1ドル109円40銭台~1ドル109円50銭で推移し、1ドル109円50銭台になかなか乗せきれない状態が続いた。

欧州勢が参加する終盤には再び1ドル109円30銭台に下落する場面もあるなど、軟調だった。

状況が変わったのは、ロンドン時間の午後に入ってから。

この日発表された米国の経済指標が軒並み良好だったのだ。

4月米住宅着工件数は年率換算件数が事前予想の120.5万件を上回る123.5万件で着地し、前回の116.8万件から伸長した。

また、前月比は前回の+1.7%に対し+5.7%と大幅上昇し、強さが伺える内容となった。

4月建設許可件数も、年率換算件数が129.6万件と事前予想の129.0万件を上振れる結果に。前回の126.9万件から2.7万件増加している。

また、この日発表された5月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数も事前予想の9.0を大幅に上回る16.6となり、前回の8.5から8.1pt上昇するなど良好だった。

出荷が9.2pt上昇し、雇用も5か月ぶりの高水準になるなど強い内容となっている。

この結果について、フィラデルフィア連銀は「製造業は慎重ながらも楽観視している」と分析している。

この他にも、前週分新規失業保険申請件数が事前予想の22.0万件を下回る21.2万件となり二週連続の減少になるなど、昨日発表された米経済指標の結果からは、米国経済の堅調さが確認できる。

さらに、この日の米国時間に発表された米ウォルマートの1Q決算も円安・ドル高の支援材料になった模様。

同社の1Q決算では米国の既存店売上高が前年同期比3.4%増と市場予想の同3.1%増を上回る好調な結果となった。

昨日発表された4月の米小売売上高は前月比-0.2%と冴えなかったが、今回のウォルマート決算の結果により、米国の個人消費の底堅さが確認できたと考えられる。

このように、昨日は米国の好調な経済指標の結果を受けて、リスク回避の円買いの勢いは和らいだ。

先週行われた米中貿易協議終了後、トランプ米大統領が対中追加関税第4弾を行う準備を開始すると発表した。

それに対し中国も報復関税を課すと発表したことで、米中貿易摩擦激化への懸念が再燃していた。

だが、実際に第4弾の制裁措置が実施されるのは6月下旬以降とみられる。

その前に大阪でG20が開催され、そこでトランプ米大統領と中国の習近平主席との会談が行われる予定であることから、対中制裁関税第4弾の発動が延期されるのではとの見方も根強い。

とはいえ冒頭でも書いたとおり、中国国営メディアが「中国は米国との貿易交渉の継続に関心がないかもしれない」という論説記事を報じるなど、現在は再び雲行きが怪しくなってきている。

この後も、米中貿易協議に関する報道には注意したい。

また、今月公表が予定されている為替報告書についても注意が必要である。

為替報告書で円安をけん制する内容が記載されているかどうかが市場の注目ポイントであるため、為替報告書の内容への不安感がドル円相場の上値抑制要因になると考えられる。

本日は、上海総合指数は下落。下げ幅を拡大した後、午後に若干下げ幅を縮小したが軟調。

ハンセン総合指数は昨日の終値を上回って始まった後、上げ幅を急速に縮めマイナス圏へ。

若干下げ幅を縮めたが、午後に入っても軟調に推移している。

NYダウ先物は上昇したが、現在マイナス圏に下落している。

米長期金利は昨日の米国の経済指標を受けて急上昇したが、現在は上昇が一服し、横ばいで推移している。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の上にある。

ボリンジャーバンドはドル円の急落で収縮している。

この後、東京時間のドル円は、1ドル109円80銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。

それを上抜けた場合は、1ドル109円90銭が抵抗線として意識されるとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル109円55銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル109円45銭前後が支持線として意識されるとみられる

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年5月17日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:109.49円~110.36円弱気予想:109.10円~110.12円

ユーロ/円

    強気予想:122.56円~123.21円弱気予想:122.33円~123.00円

ポンド/円

    強気予想:140.29円~141.14円弱気予想:139.96円~140.88円

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年5月17日|本日のFX経済指標カレンダー

13:30 (日) 3月 第三次産業活動指数 [前月比]
 前回…-0.6% 今回予想…0.1%
18:00 (欧) 3月 建設支出 [前月比]
 前回…3.0%
18:00 (欧) 3月 建設支出 [前年同月比]
 前回…5.2%
18:00 (欧) 4月 消費者物価指数(HICPコア指数、改定値) [前年同月比]
 前回…1.2% 今回予想…1.2%
18:00 (欧) 4月 消費者物価指数(HICP、改定値) [前年同月比]
 前回…1.7% 今回予想…1.7%
23:00 (米) 4月 景気先行指標総合指数 [前月比]
 前回…0.4% 今回予想…0.2%
23:00 (米) 5月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値
 前回…97.2 今回予想…97.5

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

FXで分からないことは、こちらで検索してみましょう!

 

※本資料は情報の正確性、完全性を保証するものではありません。自己責任に基づき、投資の最終的な判断をお願いいたします。この情報に基づくいかなる損害についても、ナビナビFXおよび運営者は一切の責任を負いかねます。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お好みの条件で自分に合ったFX会社を検索

FXのことで悩んだら、専門家に相談!

FXに関するご相談を無料で受け付けております。
お問い合わせが多い場合は、返信が遅れることやお問い合わせ内容によっては返信が出来ない場合がございます。
※お問い合わせ頂いた内容はナビナビFX編集部に送信されます。

(必須)
(必須)

利用規約プライバシーポリシーにご同意いただき、ご利用下さい。