2019年5月15日|市場のリスク回避姿勢の後退を受け、ドル円は底堅い展開。ただ、上値は重い。

  • 更新日: 2019/05/15

2019年5月15日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年5月15日|本日午後からのFX相場予想

本日の東京時間は、日経平均株価が前日の終値を上回って始まった後、そのまま下落しマイナス圏に沈んだ。

そのため、ドル円は一時やや円高が進んだが、その後、日米中の株価指数が小幅ながらもプラス圏で推移したことで、持ち直した。

昨日のドル円は、トランプ米大統領が市場の過度なリスク回避の動きを鎮めるべく、米中貿易協議に関し楽観的な見通しを語ったことが、ドル円相場の支援材料となった。

東京時間では、トランプ米大統領が米中貿易協議に関しうまく行く気がするとコメントしたことが材料視され、日経平均株価が崩れず、ドル円も下値の堅い状態が続いた。

ロンドン時間でも材料難の中、トランプ米大統領の楽観的な見通しがドル円相場の下支え材料となった。

昨日、トランプ米大統領はホワイトハウスで記者団に対し、米中貿易摩擦は些細な口喧嘩であると話し、中国との通商協議は決裂していないと語っている。

また、米中貿易協議での話し合いも非常に良好であると話した。

その上、この日のTwitterでは「適時、中国と合意する」「考えられているより早く合意するだろう」と投稿するなど、米中貿易協議でリスク回避が強まったここ最近の市場の動きを鎮静化するために、楽観的なコメントを述べた模様だ。

さらに、中国外務省報道官も定例会見で、米中は貿易問題をめぐる対話を続けることで合意しているとの認識を示した。

これにより、昨日のニューヨーク時間では米株式市場が堅調に推移し、NYダウは前日比300超高になる場面もあるなど、投資家のリスク回避姿勢が後退した。

これによりドル円も1ドル109円70銭台をつける場面もあった。

本日もドル円相場はおおむね堅調に推移している。

五十日(ごとおび)ということもあって、実需筋によるドル買いも支援材料になっている模様。

本日のドル円は日経平均株価と連動した動きになっており、日経平均株価がマイナス圏に沈んだ時は、1ドル109円50銭台まで円高が進んだ。

ドル円は中国の報復関税の発表を受けた今週月曜日の急落前の水準に戻しているが、上値は重く、1ドル109円70銭台に乗せても持続しない状態が続いている。

その原因として考えられるのが、米財務省の為替報告書だ。

本来であれば、4月に発表されるはずだったが、米中貿易協議の関係で発表が延期されている。

今月発表される見通しだが、今週発表された場合は、円に関する記述に注意が必要である。

円に関しては、過去20年の平均に比べ約25%安いと昨年の為替報告書の中で指摘されている。

今回も円安を指摘する文言が合った場合は、為替条項への懸念が再燃するため、注意が必要である。

なお、本日の東京時間中に中国の4月鉱工業生産と4月小売り売上高が発表されたが、どちらも市場予想を下振れた。

しかし、市場の反応は限定的なものにとどまっている。

本日も米中貿易協議関連の報道には注意したい。

併せて、先ほど書いた為替報告書と懸念されている自動車関税に関する報道にも注意したい。

米商務省による通商拡大法232条に基づく自動車関税に関する報告書では、仮に米国が対日自動車関税を25%に引き上げた場合日本の自動車業界の利益の約3割が減少するとの試算がされている。

本日は、上海総合指数が昨日の終値を上回って始まった後、高水準で推移している。

ハンセン総合指数も昨日の終値を上回って始まり、おおむね高水準で推移している模様。NYダウ先物は、上昇。小幅に下落したものの、プラス圏で推移している。

米長期金利は上昇したものの、低下している。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の上にある。ボリンジャーバンドは収縮し横ばいとなっている。

この後、東京時間のドル円は、1ドル109円70銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。

それを上抜けた場合は、1ドル110円80銭が抵抗線として意識されるとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル109円50銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル109円40銭前後が支持線として意識されるとみられる

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年5月15日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:109.27円~110.15円弱気予想:108.89円~109.80円

ユーロ/円

    強気予想:122.52円~123.75円弱気予想:122.17円~123.31円

ポンド/円

    強気予想:141.21円~142.48円弱気予想:140.92円~141.99円

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年5月15日|本日のFX経済指標カレンダー

11:00 (中) 4月 小売売上高 [前年同月比]
 前回…8.7% 今回予想…8.6%
11:00 (中) 4月 鉱工業生産 [前年同月比]
 前回…8.5% 今回予想…6.5%
15:00 (独) 1-3月期 国内総生産(GDP、速報値) [前期比]
 前回…0.0% 今回予想…0.4%
15:00 (独) 1-3月期 国内総生産(GDP、速報値) [前年同期比]
 前回…0.6% 今回予想…0.7%
15:00 (独) 1-3月期 国内総生産(GDP、速報値、季調前) [前年同期比]
 前回…0.9% 今回予想…0.7%
15:45 (仏) 4月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前月比]
 前回…0.2% 今回予想…0.2%
15:45 (仏) 4月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前年同月比]
 前回…1.2% 今回予想…1.2%
18:00 (欧) 1-3月期 四半期域内総生産(GDP、改定値) [前期比]
 前回…0.4% 今回予想…0.4%
18:00 (欧) 1-3月期 四半期域内総生産(GDP、改定値) [前年同期比]
 前回…1.2% 今回予想…1.2%
20:00 (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]
 前回…2.7%
20:00 (南ア) 3月 小売売上高 [前年同月比]
 前回…1.1% 今回予想…0.6%
21:30 (加) 4月 消費者物価指数(CPI) [前月比]
 前回…0.7% 今回予想…0.4%
21:30 (加) 4月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]
 前回…1.9% 今回予想…2.0%
21:30 (米) 4月 小売売上高 [前月比]
 前回…1.6% 今回予想…0.2%
21:30 (米) 4月 小売売上高(除自動車) [前月比]
 前回…1.2% 今回予想…0.7%
21:30 (米) 5月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
 前回…10.1 今回予想…8.0
22:15 (米) 4月 鉱工業生産 [前月比]
 前回…-0.1% 今回予想…0.0%
22:15 (米) 4月 設備稼働率
 前回…78.8% 今回予想…78.8%
23:00 (米) 5月 NAHB住宅市場指数
 前回…63 今回予想…64
23:00 (米) 3月 企業在庫 [前月比]
 前回…0.3% 今回予想…0.0%
29:00 (米) 3月 対米証券投資
 前回…-216億ドル
29:00 (米) 3月 対米証券投資(短期債除く)
 前回…519億ドル

2019年5月16日|本日のFX経済指標カレンダー

08:50 (日) 4月 国内企業物価指数 [前月比]
 前回…0.3% 今回予想…0.2%
08:50 (日) 4月 国内企業物価指数 [前年同月比]
 前回…1.3% 今回予想…1.1%
08:50 (日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
 前回…-2570億円
08:50 (日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
 前回…0億円

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

FXで分からないことは、こちらで検索してみましょう!

 

※本資料は情報の正確性、完全性を保証するものではありません。自己責任に基づき、投資の最終的な判断をお願いいたします。この情報に基づくいかなる損害についても、ナビナビFXおよび運営者は一切の責任を負いかねます。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お好みの条件で自分に合ったFX会社を検索

FXのことで悩んだら、専門家に相談!

FXに関するご相談を無料で受け付けております。
お問い合わせが多い場合は、返信が遅れることやお問い合わせ内容によっては返信が出来ない場合がございます。
※お問い合わせ頂いた内容はナビナビFX編集部に送信されます。

(必須)
(必須)

利用規約プライバシーポリシーにご同意いただき、ご利用下さい。