2019年5月10日|米国の対中関税を嫌気し、日経平均株価は再び下落。ドル円も連れ安に

  • 更新日: 2019/05/10

2019年5月10日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年5月10日|本日午後からのFX相場予想

本日の東京時間は、今週火曜日から3日連続下落となった日経平均株価が、前日比2968銭高の21,43181銭で始まり、その後100円超の上昇となった。これを受け、ドル円は1ドル10990銭まで浮上。

しかし、後場に入り米国の対中関税の引き上げを嫌気する動きが強まり、日経平均株価は大幅に下落。ドル円も円高が進行し、1ドル10960銭台まで下落している。

昨日のドル円は、米国の対中追加関税の引き上げを受けたリスク回避の流れが継続した。特に材料視されたのは、トランプ米大統領が「中国はディールを破った」と発言したこと。

この発言を受けて東京時間からニューヨーク時間の途中までリスク回避の円買いが続いた。途中、ポジション調整によるドル買いもあったが、限定的なものにとどまり、円高が進行した。そのため、昨日は1ドル10945銭近くまで円高が進む場面もあった。

ニューヨーク時間中、トランプ米大統領が中国の習近平国家主席から素晴らしい書簡を受け取ったことや、米中合意について素晴らしい代替案があること。

そして、習近平国家主席と電話会談を実施する可能性があることを話したことから、米中貿易協議の動向に対する懸念がいったん後退し、投資家のリスク回避姿勢が和らいだ。

これにより、米株式市場ではNYダウが値を戻し、為替市場ではドルを買い戻す動きが強まり、ドル円は戻りを試す動きとなった。

米中貿易協議に関しては終了したとのニュースが本日の午前中に報道されており、また、トランプ米大統領とライトハイザー米通商代表部代表、ムニューシン米財務長官が進展状況を議論中との報道もされた。

さらに、劉鶴中国副首相は米通商代表部代表やムニューシン米財務長官らと協議したが、どのような協議が行われたかには答えていない。

今回注目されているのは、どのような展開になるのか、ということである。米中が合意に達するのか、あるいは合意に達することなく引き続き交渉が続くのか、交渉が決裂するのか、ということである。

また、合意に達することなく引き続き交渉が続く場合も、今回引き上げられた関税をそのままに交渉を続けるのか、それとも、今回の関税引き上げの原因となった中国側の法律改正を実施して関税の引き上げを延期した上で、この先も交渉を続けるのか、といういくつかの展開が考えられる。

この中で市場が最も恐れるのが、交渉決裂である。しかし、これについてはトランプ米大統領のツイートを見る限り、今のところ可能性は低いようだ。

今回どのような結果になったのか、今後の発表が注目される。合意に達した場合はリスクオン姿勢が強まるため、円売り圧力がかかることが考えられる。

また、合意に達することなく引き続き交渉が続く場合も、円は売られると考えられるが、その場合は限定的なものにとどまりそうだ。特に、引き上げた関税はそのままに交渉が今後も続く場合、ドル買い・円売りは一時的なものにとどまると考えられる。

また、昨日は4月卸売物価指数(PPI)など米国の指標が発表された。強弱まちまちの結果となったが、市場の注目は米中貿易協議に集中していたため、相場の反応は限定的なものにとどまった。

なお、昨日発表された4月卸売物価指数(PPI)については、前回から低下する結果となったが、コア指数が前月比0.4%と20181月以来の大幅な伸びとなった。今回の結果は、コアPCEの減速が一時的なものとするFRBの見方を裏付けるものとなっている。

本日も米中貿易協議は続くが、米国時間の10日に現在の10%から25%への関税引き上げを前に、今回、どのような着地を見せるのかに注目が集まっている。この後の米中貿易協議関連の報道には引き続き注意したい。

本日は、上海総合指数が昨日の終値を上回って始まった後、高水準で推移している。ハンセン総合指数も昨日の終値を上回って始まったが、上げ幅を縮めている。

また、米中貿易協議に関する懸念が後退したことを受けて、米長期金利は小幅に上昇した後、おおむね横ばいの動きに。NYダウ先物は下落している。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の下にある。ボリンジャーバンドは収縮し横ばいとなっている。

この後、東京時間のドル円は、1ドル10990銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル110円00銭が抵抗線として意識されるとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル10960銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル10950銭前後が支持線として意識されるとみられる

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年5月10日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:109.47円~110.39円弱気予想:109.17円~110.08円

ユーロ/円

    強気予想:122.69円~123.75円弱気予想:122.21円~123.46円

ポンド/円

    強気予想:142.32円~143.76円弱気予想:141.78円~143.31円

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年5月10日|本日のFX経済指標カレンダー

10:30 (豪) 豪準備銀行(中央銀行)、四半期金融政策報告
15:00 (独) 3月 貿易収支 
 前回…180億ユーロ 今回予想…189億ユーロ
15:00 (独) 3月 経常収支 
 前回…163億ユーロ 今回予想…260億ユーロ
15:45 (仏) 3月 鉱工業生産指数 [前月比] 
 前回…0.4% 今回予想…-0.5%
17:30 (英) 1-3月期 四半期国内総生産(GDP、速報値) [前期比] 
 前回…0.2% 今回予想…0.5%
17:30 (英) 1-3月期 四半期国内総生産(GDP、速報値) [前年同期比] 
 前回…1.4% 今回予想…1.8%
17:30 (英) 3月 商品貿易収支 
 前回…-141.12億ポンド 今回予想…-137.50億ポンド
17:30 (英) 3月 貿易収支 
 前回…-48.60億ポンド 今回予想…-46.00億ポンド
17:30 (英) 3月 鉱工業生産指数 [前月比] 
 前回…0.6% 今回予想…0.1%
17:30 (英) 3月 鉱工業生産指数 [前年同月比] 
 前回…0.1% 今回予想…0.4%
17:30 (英) 3月 製造業生産指数 [前月比] 
 前回…0.9% 今回予想…0.0%
17:30 (英) 3月 月次国内総生産(GDP) [前月比] 
 前回…0.2% 今回予想…0.0%
21:30 (加) 3月 住宅建設許可件数 [前月比] 
 前回…-5.7% 今回予想…2.0%
21:30 (加) 4月 新規雇用者数 
 前回…-0.72万人 今回予想…1.50万人
21:30 (加) 4月 失業率 
 前回…5.8% 今回予想…5.8%
21:30 (米) 4月 消費者物価指数(CPI) [前月比] 
 前回…0.4% 今回予想…0.4%
21:30 (米) 4月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比] 
 前回…1.9% 今回予想…2.1%
21:30 (米) 4月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前月比] 
 前回…0.1% 今回予想…0.2%
21:30 (米) 4月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比] 
 前回…2.0% 今回予想…2.1%
27:00 (米) 4月 月次財政収支 
 前回…-1470億ドル 今回予想…1650億ドル

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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