2019年4月8日|日経平均株価の下落と米長期金利の低下を受け、ドル円は軟調。

  • 更新日: 2019/05/08

2019年4月8日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年4月8日|本日午後からのFX相場予想

本日の東京時間は、日経平均株価が先週金曜日の終値を上回って始まった後、上げ幅を縮め、先週金曜日の終値を割り込んだことで、ドル円は円高地合いに。また、実需筋のドル売りもドル円を下押ししたものとみられる。

先週金曜日の東京時間の序盤、習近平国家主席が「米中貿易協議は大幅に進展した」「貿易協議を巡る文書で早期決着を求めている」と述べたと中国メディアが報じたことを受けてドル円は水準を上げた。

しかし、その後は米国の雇用統計を前に小動きとなり、方向感なく推移した。

注目された米雇用統計は、3月の非農業部門雇用者数変化が前月比19.6万人増に対し19.6万人と上回り、3月の失業率が3.8%と事前予想どおり前回から横ばいの着地となった。

一方、平均時給が事前予想の前月比0.3増に対し前月比0.1%増、前年同月比も事前予想の3.4%増に対し3.2%増と下回り、全体では強弱が混在する結果となった。

今回の雇用統計に関しては、雇用者数は増加したため、全体的には堅調な内容であったと言える。そのため、このところ懸念されていた、米国の景気後退への不安はいったん後退したと考えられる。

一方で、平均時給が事前予想を下回り、インフレの弱さが伺える内容となったため、現状停止の公算が高い今年の利上げについては、今回の結果からは再開の可能性は期待できない。

FRBは、しばらくは現状のまま、様子見姿勢を続けるだろう。ただ、賃金の伸びについては長期的な平均を上回っているため、利下げが必要との見方はいったん後退するものとみられる。

米雇用統計発表後、トランプ米大統領は記者団に「FRBは利下げすべきだ」と発言した。FF金利先物取引の動向からは、マーケットが今後の利下げを織り込んでいることが見てとれる。

今回のトランプ米大統領の発言に対し、マーケットの反応は薄かったものの、これまで、インフレ圧力が想定より弱いことを受け、FRBが利下げしたこともあることから、今後の雇用統計では、より平均時給の動向が注視されると考えられる。

なお、先週行われた米中貿易協議については、今回も合意に至らず、今後はテレビ会議を通じて協議を続けるとの報道がされている。

トランプ米大統領は合意のめどを4週間後としているが、この先も協議が難航するとの見方は根強く、引き続き注意が必要だ。

ただ、米中貿易協議の動向に対する市場の懸念は、以前に比べて後退してきている。そのため、合意までの期間が長引いたとしても、大幅なドル売りにはつながりにくい可能性がある。

冒頭でも書いたとおり、本日の日経平均株価は軟調。一時約4か月ぶりとなる高値を付けた後、利益確定売りに押されて下落し、先週金曜日の終値を割り込んだ。

その後再び上昇したが、先週金曜日比18円16銭安で前場の取引を終えた。後場に入ってからも、軟調に推移している。

アジア株については、ハンセン総合指数がやや上げ幅を縮めているものの、概ね堅調に推移している。

上海総合指数は高水準で推移していたものの、午前中の終盤に失速し、下落。先週木曜日の終値を割り込んだ。

NYダウ先物は軟調。本日は下降トレンドとなっている。また、米長期金利は低下し、2.5%台を再び割り込んで推移している。

本日はこの後3月の景気ウォッチャー調査など日本の経済指標が発表される。市場の反応は限定的なものに留まると考えられるが、結果には気を付けたい。

また、ドイツの2月貿易収支も東京時間中に発表される。注目度の高い経済指標ではないが、こちらの結果にも注意が必要だ。

なお、本日はロンドン時間以降も主要な経済指標の発表が少ない。ただ、米国の2月製造業新規受注(前月比)がニューヨーク時間に発表される。

それほど注目度の高い指標ではないが、材料難から手がかりにされることも考えられるため、結果発表後の相場の動向に注意したい。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は、東京時間に円高が進んだ影響で、一目均衡表の雲の中にある。

ボリンジャーバンドは拡大。ドル円の一時間足が-3σを割り込んだことから、いったん反発すると考えられる。

この後、東京時間のドル円は、1ドル111円50銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル111円60銭が抵抗線として意識されるとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル111円30銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル111円20銭前後が支持線として意識されるとみられる。

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年4月8日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:111.60円~111.94円弱気予想:111.48円~111.83

ユーロ/円

    強気予想:125.16円~125.71円弱気予想:125.01円~125.51

ポンド/円

    強気予想:144.99円~147.26円弱気予想:144.30円~146.47

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年4月8日|本日のFX経済指標カレンダー

2019年4月8日(月)


08:50 (日) 2月 国際収支・経常収支(季調前)
 前回…6004億円 今回予想…2兆6789億円
08:50 (日) 2月 国際収支・経常収支(季調済)
 前回…1兆8330億円 今回予想…1兆9209億円
08:50 (日) 2月 国際収支・貿易収支
 前回…-9648億円 今回予想…5913億円
09:30 (日) 黒田東彦日銀総裁、発言
14:00 (日) 3月 消費者態度指数・一般世帯
 前回…41.5 今回予想…41.5
15:00 (日) 3月 景気ウオッチャー調査-現状判断DI
 前回…47.5 今回予想…47.6
15:00 (日) 3月 景気ウオッチャー調査-先行き判断DI
 前回…48.9 今回予想…49.2
15:00 (独) 2月 貿易収支
 前回…146億ユーロ 今回予想…165億ユーロ
15:00 (独) 2月 経常収支
 前回…183億ユーロ 今回予想…185億ユーロ
21:15 (加) 3月 住宅着工件数
 前回…17.32万件 今回予想…19.30万件
21:30 (加) 2月 住宅建設許可件数 [前月比]
 前回…-5.5% 今回予想…2.0%
23:00 (米) 2月 製造業新規受注 [前月比]
 前回…0.1% 今回予想…-0.6%

2019年4月9日(火)

08:01 (英) 3月 英小売連合(BRC)小売売上高調査 [前年同月比]
 前回…-0.1% 今回予想…-0.9%

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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