2019年4月4日|米中貿易協議の動向と週末の米雇用統計を眺め、ドル円は動きに乏しい展開に

  • 更新日: 2019/05/08

2019年4月4日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年4月4日|本日午後からのFX相場予想

本日の東京時間は、日経平均株価が何度か昨日の終値を割り込む場面があったものの、そのまま上げ幅を拡大し、堅調。

一方ドル円は米長期金利が上がりきらず、レンジになっていることから、上値が重く下値も堅い、値動きに乏しい展開となっている。

昨日は午前9時半頃に、英フィナンシャル・タイムスが米中貿易協議に関し、米中が最終合意に近づいているとの報道をしたことから、投資家のリスク回避姿勢が後退し、日経平均株価と米長期金利が上昇。ドル円も水準を上げた。

ただ、その後は材料難から小動きとなり、その流れはそのままロンドン時間に引き継がれた。

ニューヨーク時間では、米国の経済指標が発表された。今週金曜日に発表される米雇用統計の先行指標として注目される米ADP雇用統計の3月の結果は、事前予想のプラス17.0万人を下回るプラス12.9万人と弱い内容となった。

一方、3月の米サービスPMIは55.3と事前予想の54.8を上回る強い数字となった。このほかに、米ISM非製造業景況指数(総合)も発表され、こちらは事前予想の56.1を下回る58.0となった。

このように、昨日発表の米国の経済指標は強弱まちまちの結果となった。

そのため、方向感が出にくく、相場への反応は限定的だった。中でも米ADP雇用統計の内容の下振れ幅は大きかったが、それ以上に米中貿易協議進展への期待感が強く、ドル円相場を下支えしたものと考えられる。

米国時間の3日、米ワシントンで再開された閣僚級米中貿易協議だが、同日、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が、中国が過去の知的財産権侵害や、米企業に対する技術移転の強要、ハッキング行為を初めて認めたことを明らかにした。

今回再開された米中貿易協議に関しては、交渉の90%は決着したが、残る10%が極めて険しいと米商工会議所幹部が指摘したとの報道があるとおり、罰則条項やこれまでに双方が課した関税の引き下げ時期を巡り対立している。

今回、中国がこれまで否定してきた知的財産権侵害や技術移転の強要などを認めたということは、合意への大きな進歩であると言えるが、まだ予断を許さない状況であることは変わらない。

なお、今回の貿易協議は5日までの3日間が予定されているが、延長する可能性があることを、クドロー米国家経済会議委員長も示唆している。今後も、米中貿易協議の動向が、相場に影響を与えそうだ。


日経平均株価は、本日の後場も堅調に推移している。ドル円は引き続きレンジが続いている。米中貿易協議の動向を眺める向きがあるのはもちろんだが、今週金曜日の米雇用統計の発表を前に、様子見ムードとなっている側面もある。

なお、NYダウ先物は上昇している。米長期金利は冒頭でも書いたとおり、前日終値の2.517%を挟みレンジで推移していて、方向感のない動きに。

なお、アジア株については、上海総合指数が高水準で推移したものの、途中で上げ幅を縮める場面があった。

しかし、再上昇して午前の取引を終えている。一方、ハンセン総合指数は軟調。昨日の終値を割り込み、そのまま下げ幅を拡大したが、いったん下げ止まって午前の取引を終了している。

本日はロンドン時間にECB理事会議事要旨が公表される。直接ドル円には影響しないものの、対ドルや対円でのユーロの急騰・急落がドル円相場に影響を与えることがあるため、注意が必要だ。

また、ニューヨーク時間には、前週分の、新規失業保険申請件数と、失業保険継続受給者数の発表がある。

結果次第では、ドル円が大きく上昇・下落する可能性があるので注意が必要。とはいえ、米中貿易協議の動向次第では、動きが限定的なものになる可能性もあることも、同時に念頭に置きたい。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は、一目均衡表の雲のすぐ上にある。

ボリンジャーバンドはレンジが続いていることから、横ばい。バンド幅も収縮している。ドル円の1時間足が-3σにタッチしたことから、いったん反発する可能性がある。

この後、東京時間のドル円は、1ドル111円50銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル111円60銭が抵抗線として意識されるとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル111円30銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル111円20銭前後が支持線として意識されるとみられる

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年4月4日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:111.21円~111.76円弱気予想:111.02円~111.58円

ユーロ/円

    強気予想:124.76円~125.96円弱気予想:124.26円~125.61円

ポンド/円

    強気予想:146.13円~147.82円弱気予想:145.50円~147.29円

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年4月4日|本日のFX経済指標カレンダー

2019年4月4日(木)

15:00 (独) 2月 製造業新規受注 [前月比] 
 前回…-2.6% 今回予想…0.3%
15:00 (独) 2月 製造業新規受注 [前年同月比] 
 前回…-3.9% 今回予想…-3.1%
20:30 (米) 3月 チャレンジャー人員削減数 [前年比] 
 前回…117.2%
20:30 (欧) 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
21:30 (米) 前週分 新規失業保険申請件数 
 前回…21.1万件 今回予想…21.6万件
21:30 (米) 前週分 失業保険継続受給者数 
 前回…175.6万人
23:00 (加) 3月 Ivey購買部協会指数 
 前回…50.6

2019年4月5日(金)

未定 (中) 休場
08:30 (日) 2月 全世帯家計調査・消費支出 [前年同月比] 
 前回…2.0% 今回予想…1.9%
09:00 (日) 2月 毎月勤労統計調査-現金給与総額 [前年同月比] 
 前回…1.2% 今回予想…0.9%

 (元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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