2019年4月24日|日経平均株価は下げ幅を拡大し軟調。ドル円は日銀金融政策決定会合が意識され、小動きに。
- 更新日: 2019/05/08
2019年4月24日|本日午後からのFX相場予想
日経平均株価は下げ幅を拡大し軟調。ドル円は日銀金融政策決定会合が意識され、小動きに。
本日の東京時間は、日経平均株価が前日の終値を上回って始まった後、上昇。
しかしその後は10連休を前に利益確定売りが集まり、小反落となっている。
ドル円は、豪ドルの対米ドルでの下落を受けて一時1ドル112円近辺まで浮上する場面もあったが、日経平均株価の下落などの影響を受けて、その後は水準をやや下げた。
昨日は、イースター休暇明けとなり、市場は通常に戻った。しかし、ドル円の値動きは小動きにとどまった。
その理由として考えられるものの一つが、本日と明日開催される日銀の金融政策決定会合である。
この先3年間の物価見通しを公表する予定だが、インフレターゲットである2%に届かない見通しで、今後、追加緩和に踏み切るのではないかとの見方が強まっているのだ。
ただ、今回の金融政策決定会合では現状を維持する見通しだが、緩和の継続は延長されるのではないかとの見方が出てきている。
市場が様子見ムードとなっているもう一つの理由が、25日の日米財務相会談と26日の日米首脳会談である。
特に25日の日米財務相会談については、為替条項についての協議がされるとみられており、その動向を見極めたいとする向きが強まっている。
これらのことから、昨日のドル円は小動きなものにとどまった。
なお、昨日発表された3月の米新築住宅販売件数は、年率換算件数が事前予想の65.0万件を上回る69.2万件、前月比は事前予想の-2.5%を上回る4.5%と好調な結果になった。
3か月連続で増加し、2018年夏以降の住宅市場の調整が一巡して回復傾向にあることが伺える内容となったことが好感されたため、ドル円は一時112円台まで円安が進んだ。
また、同時刻に発表されたユーロ圏の消費者信頼感(速報値)がさらに悪化したことや、メイ英首相の辞任圧力が強まっていることも、対ユーロ、対ポンドでのドル買いを後押しし、ドル円相場に波及した。
さらに、米株式市場では
・決算が好調だった米コカ・コーラなどの銘柄が買われたこと
・米中貿易協議に関し、6月末までに合意し、関税を撤廃するのではないかとする米大手金融グループの見通しが報じられたこと
を受け、投資家のリスク回避姿勢が後退したことから株高に。
ただ、ドル円への影響は限定的なものにとどまった。その原因はすでに挙げたとおり、日銀の金融政策決定会合と日米財務相会談、日米首脳会談を控えていることにある。
冒頭でも書いたとおり、本日、オーストラリアの今年1Qの消費者物価指数(CPI)が発表された。
事前予想を下回ったうえ、前年同期比で昨年4Qの1.8%から今年1Qは1.3%に。
また、前期比で昨年4Qの0.5%から今年1Qは0.0%に低下したため、早期利下げへの確度が高まったとして豪ドルが売られた。
その影響がドル円相場にも波及し、1ドル112円近辺まで浮上したものの、対円でも豪ドルが売られたことから、ドル円は上げ渋る展開となった。
現在は対豪ドルでの円買いは一服した模様。ただ、すでに書いたとおり、日銀の金融政策決定会合の結果を前に、この後のドル円相場は様子見ムードが続くとみられる。
この後の、本会合に関するニュースには注意したい。
冒頭でも書いたとおり、本日の日経平均株価は軟調。前場は前営業日比5円32銭安の22,254円42銭となった。
後場は前営業日比28円50銭安の22,231円24銭でスタートし、その後も下げ幅を拡大している。
なお、アジア株については、上海総合指数、ハンセン総合指数ともに下落し軟調。
日経平均同様、下げ幅を拡大している。米長期金利は低下し、NYダウ先物は昨日に続き下落基調にあるが、現在は下げ止まっている。
本日の東京時間のドル円は、上値が重いものの、下値も堅い状態となっているため、小動きになるものとみられる。
テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の中にある。ボリンジャーバンドはやや縮小し、横ばいとなっている。
この後、東京時間のドル円は、1ドル111円90銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。
それを上抜けた場合は、1ドル112円00銭が抵抗線として意識されるとみられる。
一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル111円75銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル111円65銭前後が支持線として意識されるとみられる
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。
2019年4月24日|本日のFXレンジ予想
ドル/円
- 強気予想:111.68円~112.25円弱気予想:111.47円~112.07円
ユーロ/円
- 強気予想:125.21円~126.43円弱気予想:124.85円~126.00円
ポンド/円
- 強気予想:144.36円~146.02円弱気予想:143.96円~145.39円
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)
※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。
2019年4月24日|本日のFX経済指標カレンダー
10:30 |
(豪) 1-3月期 四半期消費者物価(CPI) [前期比] 前回…0.5% 今回予想…0.2% |
---|---|
10:30 |
(豪) 1-3月期 四半期消費者物価(CPI) [前年同期比] 前回…1.8% 今回予想…1.5% |
13:30 |
(日) 2月 全産業活動指数 [前月比] 前回…-0.2% 今回予想…-0.1% |
14:00 |
(日) 2月 景気先行指数(CI)・改定値 前回…97.4 |
14:00 |
(日) 2月 景気一致指数(CI)・改定値 前回…98.8 |
15:00 |
(南ア) 1-3月期 四半期 南アフリカ経済研究所(BER)消費者信頼感指数 前回…7 今回予想…6 |
15:45 |
(仏) 4月 企業景況感指数 前回…105 今回予想…104 |
17:00 |
(独) 4月 IFO企業景況感指数 前回…99.6 今回予想…99.9 |
20:00 |
(米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比] 前回…-3.5% |
23:00 |
(加) カナダ銀行 政策金利 前回…1.75% 今回予想…1.75% |
2019年4月25日|本日のFX経済指標カレンダー
未定 | (豪) 休場 |
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未定 | (NZ) 休場 |
未定 |
(日) 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表 前回…-0.10% |
未定 | (日) 日銀展望レポート |
08:50 |
(日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前回…5911億円 |
08:50 |
(日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前回…5285億円 |
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)
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