2019年4月23日|日経平均株価は徐々に下げ幅を縮める展開に。ドル円は下落から戻してきているが、上値は重い。
- 更新日: 2019/05/08
2019年4月23日|本日午後からのFX相場予想
本日の東京時間は、日経平均株価が前日の終値を上回って始まった後、下げ幅を縮め、そのまま下落。現在は徐々に下げ幅を縮めている。
日経平均株価の下落に連れ、ドル円は軟調。実需筋のドル売りがあったことを受けて水準を大幅に下げた後、日経平均株価同様、徐々に下げ幅を縮めている。
昨日は、イースターマンデーのために欧州とオセアニア市場が休場。米国は休み明けとなったものの、取引参加者は少なく、先週金曜日に続き動意の薄い展開が続いた。
昨日は米国の3月中古住宅販売件数が発表され、事前予想の531万件(前月比2.3%減)を下回る521万件(前月比4.9%減)と弱い結果となった。
この結果を受けて米為替市場では不動産関連銘柄が下落したが、ドル円相場への影響はほとんどなかった。
本日3月の米新築住宅販売件数の発表があるが、その結果には注意したい。
昨日の中古住宅販売件数、先週金曜日の住宅着工件数と冴えない結果が続いている。
2月の米新築住宅販売件数の結果は11カ月ぶりの高水準となり、住宅市場の回復の兆候が見られたが、昨日発表された3月の米中古住宅販売件数が弱い結果となったことから、同月の米新築住宅販売件数がどうなるかに注目が集まりそうだ。
なお、トランプ米政権がイラン産原油の禁輸措置に関し、一部の国と地域に対しイラン産原油の禁輸から適用除外としている特例措置を延長せず、5月2日に打ち切ることを発表した。
これによりイラン産の原油は全面的に禁輸となり、原油の需給がひっ迫するとみられたことから、ニューヨーク原油先物相場は大幅続伸となった。
今回のトランプ米政権の発表に対してイランは猛反発し、世界の原油輸送の要となるホルムズ海峡の封鎖を警告している。
米国とイラン間の緊張が高まったことから、ニューヨーク金相場はやや上昇した。
このような状況から、資源国通貨であるカナダドルとロシアルーブルは好調。
一方、豪ドルは、中国共産党政治局の直近の会合について、将来の刺激策が限定されるのではないかとの見方が広がったために、資源国通貨ではあるが下落した。
ただ、本日オセアニア市場は連休明けとなっており、シドニー株式市場の株価は原油高の影響で上昇しているため、ニューヨーク時間からの動きに注目したいところだ。
なお、先ほど書いたとおり、本日は3月の米新築住宅販売件数の発表がある。
連休明けで市場は通常に戻ることから、結果を受けたドル円の動きには注意したい。
さらに、今週末には米1Q(1-3月)GDPやミシガン大学消費者態度指数(確報値)といった米経済指標の発表があり、今週中は米財務省の為替政策報告書の発表も予定されている。
また、明日と明後日には日銀金融政策決定会合が開催される。このことから、ドル円は様子見ムードになりやすい。
10連休前のポジション調整の動きもあることから、ドル円相場の予期せぬ動きに引き続き注意が必要だ。
冒頭でも書いたとおり、本日の日経平均株価は軟調。
前場は前営業日比52円49銭安の22,165円41銭となり、後場は前営業日比16円15銭安の22,201円75銭でスタートしていて、徐々に下げ幅を縮めている。
なお、アジア株については、上海総合指数、ハンセン総合指数ともに下落し軟調。ただ、どちらも前場の終わりにかけて下げ幅を縮めている。
米長期金利は低下しているが、いったん下げ止まった模様。一方、NYダウ先物は昨日に続き下落基調。前営業日の終値を割り込む水準で推移している。
本日の東京時間のドル円は、冒頭で書いたとおり実需筋のドル売りを受けたドル円の下落からその後は徐々に値を戻してきているものの、伸び悩んでいる。
東京株式市場が開いている間は、ドル円は日経平均株価の下落に連れられやすいため、そちらの動向にも注意したい。
テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の下にある。ボリンジャーバンドは、9時台のドル円の下落を受けて拡大している。
この後、東京時間のドル円は、1ドル111円85銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。
それを上抜けた場合は、1ドル111円95銭が抵抗線として意識されるとみられる。
一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル111円75銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル111円65銭前後が支持線として意識されるとみられる
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。
2019年4月23日|本日のFXレンジ予想
ドル/円
- 強気予想:111.86円~112.07円弱気予想:111.81円~111.99円
ユーロ/円
- 強気予想:125.82円~126.29円弱気予想:125.61円~126.16円
ポンド/円
- 強気予想:145.16円~145.67円弱気予想:145.03円~145.49円
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)
※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。
2019年4月23日|本日のFX経済指標カレンダー
21:30 |
(加) 2月 卸売売上高 [前月比] 前回…0.6% 今回予想…0.1% |
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22:00 |
(米) 2月 住宅価格指数 [前月比] 前回…0.6% 今回予想…0.5% |
23:00 |
(米) 4月 リッチモンド連銀製造業指数 前回…10 今回予想…10 |
23:00 |
(欧) 4月 消費者信頼感(速報値) 前回…-7.2 今回予想…-7.0 |
23:00 |
(米) 3月 新築住宅販売件数 [年率換算件数] 前回…66.7万件 今回予想…64.5万件 |
23:00 |
(米) 3月 新築住宅販売件数 [前月比] 前回…4.9% 今回予想…-3.3% |
2019年4月24日|本日のFX経済指標カレンダー
未定 | (日) 日銀・金融政策決定会合(1日目) |
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(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)
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