2019年4月11日|日経平均株価は軟調。ドル円はもみ合いが続く。

  • 更新日: 2019/05/08

2019年4月11日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年4月11日|本日午後からのFX相場予想

本日の東京時間は、日経平均株価が続落してスタートした後、下げ幅を縮めて前日の終値を挟んで推移したが、金融株の売りが出たことから再び下落。

ドル円も、日経平均株価の動向を眺めて1ドル111円台に浮上。1ドル111円10銭近辺を意識した動きとなった。

昨日のドル円は、米欧貿易摩擦の再浮上やIMFの2019年の世界経済成長率の引き下げ、米国のJOLT求人件数の下振れを受けて、軟調に。

ロンドン時間に入ると、ドラギECB総裁の会見や米国の指標発表、FOMC議事録公開を前に小動きとなった。

この日発表された米国の3月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.4%、前年同月比+1.9%と、ともに事前予想を上振れた。

しかし、エネルギーと食料品を除くコア指数は前月比が事前予想の+0.2%に対し結果は+0.1%、前年同月比が事前予想の+2.1%に対し結果は+2.0%と、市場予想を下振れた。

今回コア指数が低下した背景には、データ収集方法の変更の影響があったとみられている。

被服費は前月比-1.9%、前年同期比-2.2%となり、前月比は1949年以降最大の下落となった。

一方、原油価格が今年に入り上昇していることを受け、総合CPIは上昇している。エネルギー価格は前月比+3.5%、ガソリン価格は+6.5%と2017年9月以来の大幅な上昇となった。

なお、インフレ調整後の実質平均時給は3月が前年同期比+1.3%、2月が前年同期比+1.9%となっていて、2015年以来の伸びとなっている。

今回の米国の消費者物価指数の結果は、FRBの今年の利上げ停止をわずかながら後押しする内容となり、ドル円が1ドル110円台まで下落する要因の一つとなった。

また、この日はECB理事会が開催され、終了後のドラギ総裁の会見に注目が集まっていた。

会見でドラギ総裁は、ユーロ圏経済が今年さらに減速したことを認め、「見通しは軟化しており、成長減速が見込まれる。

政策委員会はあらゆる政策手段を適切に調整する用意がある」「3月上旬の前回会合以来得られた経済指標に基づけば、年内は成長率の低い状態が続くだろう」と述べた。

さらに、「主要政策金利は少なくとも2019年末にかけて、インフレが目標に向け確実に持続的に収束していくために必要な限り、現行水準にとどまると予想している」等の発言をした。

今回のドラギ総裁の会見での発言から、ユーロ圏経済の減速の確度が増したとしてユーロは売られた。ユーロ売りの影響がドル円相場にも波及し、円高を後押ししたものとみられる。

その後、FOMC議事録が公開され、大半の参加者が利上げの見送りを妥当する一方、今後の経済データ次第では利上げ、利下げのどちらもあり得るとの見方を示す参加者もいたことが判明した。

また、市場が注目する利下げについては直接の言及はなかった。

このことから、ドルは買い戻されたが限定的なものに留まった。

今年のユーロ圏の経済の減速をECBが認めた他、米欧貿易摩擦の可能性が浮上しているなどのネガティブ要因が、ドル円の上値を重くしていると考えられる。

なお、本日は東京時間中にドイツの消費者物価指数が発表され、夜には米国の卸売物価指数が発表される。どちらも結果には注意したい。

冒頭でも書いたとおり、本日の日経平均株価は、昨日の終値を挟んだ動きとなったが、前場の終盤近くになってから、失速。後場に入ってからも前日の終値を下回る水準で推移している。

アジア株については、上海総合指数、ハンセン総合指数ともに前日の終値を割り込み、一時下げ幅を拡大するなど軟調に推移している。

一方、NYダウ先物は昨日の終値を上回る水準で推移した後、下落し、前日比マイナスに。現在は前日の終値を意識した動きとなっている。米長期金利は2.46%まで低下した後、2.47%台まで回復している。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は、一目均衡表の雲の下にある。ボリンジャーバンドは下向きとなっている。

この後、東京時間のドル円は、1ドル111円10銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル111円20銭が抵抗線として意識されるとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル111円00銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル110円90銭前後が支持線として意識されるとみられる。

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年4月11日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:110.80円~111.47円弱気予想:110.61円~111.23円

ユーロ/円

    強気予想:124.81円~125.78円弱気予想:124.47円~125.47円

ポンド/円

    強気予想:144.43円~147.42円弱気予想:143.68円~146.30円

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年4月11日|本日のFX経済指標カレンダー

2019年4月11日(木)

10:30 (中) 3月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]
 前回…1.5% 今回予想…2.3%
10:30 (中) 3月 生産者物価指数(PPI) [前年同月比]
 前回…0.1% 今回予想…0.4%
15:00 (独) 3月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前月比]
 前回…0.4% 今回予想…0.4%
15:00 (独) 3月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前年同月比]
 前回…1.3% 今回予想…1.3%
15:45 (仏) 3月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前月比]
 前回…0.8% 今回予想…0.8%
15:45 (仏) 3月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前年同月比]
 前回…1.1% 今回予想…1.1%
21:30 (加) 2月 新築住宅価格指数 [前月比]
 前回…-0.1% 今回予想…0.0%
21:30 (米) 3月 卸売物価指数(PPI) [前月比]
 前回…0.1% 今回予想…0.3%
21:30 (米) 3月 卸売物価指数(PPI) [前年同月比]
 前回…1.9% 今回予想…1.9%
21:30 (米) 3月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く) [前月比]
 前回…0.1% 今回予想…0.2%
21:30 (米) 3月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く) [前年同月比]
 前回…2.5% 今回予想…2.4%
21:30 (米) 前週分 新規失業保険申請件数
 前回…20.2万件 今回予想…21.0万件
21:30 (米) 前週分 失業保険継続受給者数
 前回…171.7万人

2019年4月12日(金)

未定 (中) 3月 貿易収支(米ドル)
 前回…41.2億ドル(40.8億ドル) 今回予想…81.0億ドル
未定 (中) 3月 貿易収支(人民元)
 前回…344.6億元 今回予想…0.0億元

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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