2019年4月10日|世界的なリスクの高まりと経済成長の減速懸念を受けて、日経平均は下落。ドル円も軟調。

  • 更新日: 2019/05/08

2019年4月10日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年4月10日|本日午後からのFX相場予想

本日の東京時間は、米欧貿易摩擦が浮上したことやIMFによる世界経済成長率見通しの引き下げを受けてリスク回避ムードが広がり、日経平均株価は下落してスタートした。

日経平均株価の動向を眺め、ドル円も円高地合いに。米長期金利も低下していることから、水準を下げている。

昨日は主要な指標発表がなかったっため、ドル円は日経平均株価の動向を眺めて推移した。

日経平均株価が利益確定売りに押されて値を下げたことからドル円は水準を下げ、その後、ロンドン時間の午前中までもみ合いが続いた。

材料が出たのは、ロンドン時間の午後になってから。一つは、米欧貿易摩擦の可能性が浮上したことだ。

トランプ米大統領が、欧州航空機大手のエアバスに対するEUの補助金を非難し、EUからの輸入品110億ドル相当に関税を課すことを表明。

対するEUも報復関税として、米航空機大手のボーイングへの補助金を巡り、米製品を対象とした報復関税を課す方向で準備していることが報じられた。

協議が続く中国との貿易摩擦に続き、EUとの貿易摩擦も再燃したことから、ドルは売られた。

また、この日米労働省が発表した2月のJOLT求人件数が前月から53.8万件減の708.7万件と事前予想の755万件を下回る結果となったことも材料視された。

今回JOLT求人件数の結果がより注目されたのは、減少幅が2015年以降最大となったことが原因である。

求人数の減少は2月の雇用統計の結果を裏付けるものとなっているが、今回のJOLT求人件数の結果からは、タイト化した労働市場が緩和した可能性が伺える。

賃金圧力の上昇も今後弱まる可能性があり、今年の利上げ停止を示したFRBの姿勢を裏付けるものとなっている。このことも、ドル売りにつながったと考えられる。

さらに、IMFが2019年の世界経済見通しを金融危機以降で最低の水準に下方修正したことも、ドル円相場の押下げ要因となった。

IMFは今回、1月に予測した3.5%から3.3%へ世界経済成長率を引き下げている。

また、米中貿易協議決裂や英国の合意なしのEU離脱の可能性など、世界経済への脅威についても言及している。

さらに、IMFは米国の成長率についても前回の2.5%から2.3%へ引き下げた。このこともドル売りを誘う一因となったと考えられる。なお、来年の米国の成長率については、0.1pt引き上げて1.9%としている。

これらの要因が重なったことで、昨日のロンドン時間以降、相場には強い下押し圧力がかかった。

ただ、ドル円について言えば、本日の東京時間は今のところ、下押し圧力は限定的。

五十日(ごとおび)の実需筋のドル買いがあったことに加え、本日はECBの政策金利発表とドラギECB総裁の定例記者会見がロンドン時間に、

また、FOMC議事要旨の公開がニューヨーク時間に控えている。そのため、様子見ムードとなっている模様。

本日公開されるFOMC議事録の内容については、利上げ回数の引き下げではなく、停止となったのか、その理由や根拠に注意したいところだ。

この後のドル円も様子見ムードが続くとみられるが、日経平均株価の動向には注意したい。さらに下げ幅を拡大すれば、ドル円は円高がいっそう進むと考えられる。

冒頭でも書いたとおり、本日の日経平均株価は軟調。後場に入ってからも前日の終値を下回る水準で推移している。

アジア株については、上海総合指数、ハンセン総合指数ともに前日の終値を割り込んで始まった後、下げ幅を縮めている。

一方、NYダウ先物は堅調で、上昇している。米長期金利は午前中に2.485%まで低下したが、現在は2.49%に小戻ししている。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は、一目均衡表の雲の下にある。ボリンジャーバンドは下向きに。大きなトレンドが起きていないため、バンドはやや収縮している。

この後、東京時間のドル円は、1ドル111円25銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル111円35銭が抵抗線として意識されるとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル111円05銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル110円95銭前後が支持線として意識されるとみられる。

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年4月10日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:110.86円~111.79円弱気予想:110.63円~111.44

ユーロ/円

    強気予想:124.98円~125.78円弱気予想:124.82円~125.46

ポンド/円

    強気予想:144.53円~146.57円弱気予想:144.03円~145.80

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年4月10日|本日のFX経済指標カレンダー

2019年4月10日(水)

09:30 (豪) 4月 ウエストパック消費者信頼感指数
 前回…98.8
15:15 (日) 黒田東彦日銀総裁、発言
15:45 (仏) 2月 鉱工業生産指数 [前月比]
 前回…1.3% 今回予想…-0.5%
17:30 (英) 2月 商品貿易収支
 前回…-130.84億ポンド 今回予想…-128.51億ポンド
17:30 (英) 2月 貿易収支
 前回…回-38.25億ポンド 今回予想…-39.00億ポンド
17:30 (英) 2月 鉱工業生産指数 [前月比]
 前回…0.6% 今回予想…0.1%
17:30 (英) 2月 鉱工業生産指数 [前年同月比]
 前回…-0.9% 今回予想…-0.8%
17:30 (英) 2月 製造業生産指数 [前月比]
 前回…0.8% 今回予想…0.2%
17:30 (英) 2月 月次国内総生産(GDP) [前月比]
 前回…0.5% 今回予想…0.0%
20:00 (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]
 前回…18.6%
20:45 (欧) 欧州中央銀行(ECB)政策金利
 前回…0.00% 今回予想…0.00%
21:30 (欧) ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
21:30 (米) 3月 消費者物価指数(CPI) [前月比]
 前回…0.2% 今回予想…0.3%
21:30 (米) 3月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]
 前回…1.5% 今回予想…1.8%
21:30 (米) 3月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前月比]
 前回…0.1% 今回予想…0.2%
21:30 (米) 3月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比]
 前回…2.1% 今回予想…2.1%
27:00 (米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
27:00 (米) 3月 月次財政収支
 前回…-2340億ドル 今回予想…-2128億ドル

2019年4月11日(木)

08:01 (英) 3月 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
 前回…-28 今回予想…-29
08:50 (日) 3月 マネーストックM2 [前年同月比]
 前回…2.4% 今回予想…2.4%
08:50 (日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
 前回…1兆2435億円
08:50 (日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
 前回…4387億円

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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