2019年3月29日|週末・月末・年度末によるドル買いと日経平均株価の上昇により、ドル円は堅調

  • 更新日: 2019/05/08

2019年3月29日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年3月29日|本日午後からのFX相場予想

本日の東京時間は、日経平均株価が前日のNYダウの上昇を受け、前日の終値を上回ってスタートした後も高水準で推移している。これを受けてドル円も水準を切り上げている。

昨日の東京時間は、投資家のリスク回避姿勢が再燃し、ドル円は終始軟調となった。東京時間の終盤には、1ドル110円近辺まで下落する場面もあったが、その後、米長期金利が上昇したことにより、ドル円はロンドン時間からニューヨーク時間にかけて、水準を切り上げた。

その一方で、昨日発表された米国の20184QGDP確定値は軟調。前年比年率で速報値の+2.6%を下回る+2.2%となった。市場予想は+2.4%への修正だったため、それをも下回る結果となった。また、20184Qの米国の個人消費確定値も、事前予想の+2.6%への修正を下回る+2.5%となっている。速報値は+2.8%だったため、こちらも下方修正となった。

その一方で、20184Qの米コアPCEや前週分新規失業保険申請件数、前週分失業保険継続受給者数は事前予想よりも良好な結果となるなど、強弱まちまちの内容に。そのため、ドル円相場への反応は限定的なものに留まった。

とはいえ、このところの米国の経済指標は弱い内容が増えているのは事実で、今回の20184QGDP確報値の結果からも、経済成長ペースの鈍化が伺える。すぐに米国の景気が悪化するとは考えにくいものの、景気後退を食い止めるために、今後、何らかの景気刺激策を米国が実施するのでは、との見方が急速に広がっている。

財政出動に関しては、米国が政府の債務上限の大幅な引き上げをした上で、国債発行枠を広げる必要があるため、難しいのではないかと考えられている。一方、利下げについては、著効は期待できないものの、財政出動よりも実施しやすいことから、FRBが利下げに転じるのではないかとの見方も一部で出てきている。

また、米中貿易摩擦の動向について、楽観的な見方が広がったことも、20184Qの米GDP確報値の下振れに対する反応が薄くなった原因となったようだ。米中貿易協議が進展しているとのロイター通信の報道が好感され、米長期金利は、東京時間の終盤から上昇。ニューヨーク株式市場では楽観的な見方がさらに広がり、投資家のリスク回避姿勢が後退した。そのため、ドル円はロンドン時間以降、水準を切り上げている。

なお、米中貿易協議は本日まで行われる予定となっている。昨日は、楽観的な報道が好感されたものの、中国の構造改革や合意内容遵守のための枠組み作りの議論が難航することが予想されている。そのため、今後の報道に注意が必要だ。

一方、ユーロは、ドラギECB総裁が「必要ならば利上げをさらに遅らせる用意がある」と述べた影響が昨日も残り、対ドルで下落した。また、ポンドも、EU離脱をめぐる混乱が続いていることを踏まえ、英保守党議員が「現時点では412日の合意なき離脱の可能性が最も高いと思う」とBBCラジオにコメントしたことが悲観され、対ドルで急落した。これらのことも、ドル買いの原因になったと考えられる。

冒頭で書いたとおり、本日の日経平均株価は堅調。前場は前日比19917銭高の21,23293銭で取引を終え、後場は前日比1959銭高の21,22885銭でスタ―トしている。

本日は週末・月末・年度末の3つの要素が重なっていることから、ドル買い優勢。また、実質的な五十日(ごとおび)に当たることからも、ドル買い優勢となりやすい地合い。実需筋によるドル買いが入ったことに加え、米長期金利が2.4%台を回復したことから、ドル円は1ドル11080銭近辺まで水準を切り上げたが、その後は日経平均株価の上げ幅の縮小により、やや水準を下げている。

上海総合指数、ハンセン総合指数も上昇し、高水準で推移している。このことも、ドル円の上昇を後押ししていると考えられる。また、NYダウ先物も上昇。本日は、全体的に強い相場となっている。

なお、本日夜に、米国の1月の個人支出や2月の新築住宅販売件数、3月のミシガン大学消費者態度指数(確報値)が発表される。その結果によっては、急騰・急落の可能性があるため、注意したい。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は、午前中の下落により、一目均衡表の雲の上にある。ボリンジャーバンドは拡大し、ドル円の一時間足は、+1σと+2σの間を行き来する形で上昇している。

この後、東京時間のドル円は、1ドル11090銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、再び、1ドル111円を試す展開になると考えられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル11060銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル11050銭前後が支持線として意識されるとみられる

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年3月29日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:110.17円~111.30円弱気予想:119.70円~110.97円

ユーロ/円

    強気予想:123.78円~124.91円弱気予想:123.31円~124.58円

ポンド/円

    強気予想:143.91円~146.06円弱気予想:143.42円~145.24円

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年3月29日|本日のFX経済指標カレンダー

2019年3月29日(金)

09:01 (英) 3月 GFK消費者信頼感調査 
前回…-13 今回予想…-14
14:00 (日) 2月 新設住宅着工戸数 [前年同月比] 
 前回…1.1% 今回予想…-0.1%
15:00 (南ア) 2月 マネーサプライM3 [前年同月比] 
 前回…5.09% 今回予想…5.20%
16:00 (独) 2月 輸入物価指数 [前月比] 
 前回…-0.2% 今回予想…0.5%
16:00 (独) 2月 輸入物価指数 [前年同月比] 
 前回…0.8% 今回予想…1.7%
16:00 (独) 2月 小売売上高指数 [前月比] 
 前回…2.9% 今回予想…-0.9%
16:00 (独) 2月 小売売上高指数 [前年同月比] 
 前回…2.6% 今回予想…2.2%
16:45 (仏) 2月 財政収支 
 前回…-173億ユーロ
16:45 (仏) 2月 消費支出 [前月比] 
 前回…1.2% 今回予想…0.2%
16:45 (仏) 3月 消費者物価指数(CPI、速報値) [前月比] 
 前回…0.0% 今回予想…0.9%
16:45 (仏) 3月 消費者物価指数(CPI、速報値) [前年同月比] 
 前回…1.3% 今回予想…1.3%
17:00 (スイス) 3月KOF景気先行指数 
 前回…92.4 今回予想…93.9
17:55 (独) 3月 失業者数 [前月比] 
 前回…-2.1万人 今回予想…-1.0万人
17:55 (独) 3月 失業率 
 前回…5.0% 今回予想…4.9%
18:30 (英) 2月 消費者信用残高 
 前回…11億ポンド 今回予想…9億ポンド
18:30 (英) 2月 マネーサプライM4 [前月比] 
 前回…0.2%
18:30 (英) 2月 マネーサプライM4 [前年同月比] 
 前回…0.5%
18:30 (英) 10-12月期 四半期国内総生産(GDP、改定値) [前期比] 
 前回…0.2% 今回予想…0.2%
18:30 (英) 10-12月期 四半期国内総生産(GDP、改定値) [前年同期比] 
 前回…1.3% 今回予想…1.3%
18:30 (英) 10-12月期 四半期経常収支 
 前回…-265億ポンド 今回予想…-229億ポンド
19:00 (日) 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
21:00 (南ア) 2月 貿易収支 
 前回…-131億ランド
21:30 (加) 1月 月次国内総生産(GDP) [前月比] 
 前回…-0.1% 今回予想…0.1%
21:30 (加) 1月 月次国内総生産(GDP) [前年同月比] 
 前回…1.1% 今回予想…1.5%
21:30 (加) 2月 鉱工業製品価格 [前月比] 
 前回…-0.3%
21:30 (加) 2月 原料価格指数 [前月比] 
 前回…3.8%
21:30 (米) 2月 個人所得 [前月比] 
 前回…-0.1% 今回予想…0.3%
21:30 (米) 1月 個人消費支出(PCE) [前月比] 
 前回…-0.5% 今回予想…0.3%
21:30 (米) 1月 個人消費支出(PCEデフレーター) [前年同月比] 
 前回…1.7% 今回予想…1.4%
21:30 (米) 1月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) [前月比] 
 前回…0.2% 今回予想…0.2%
21:30 (米) 1月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) [前年同月比] 
 前回…1.9% 今回予想…1.9%
22:45 (米) 3月 シカゴ購買部協会景気指数 
 前回…64.7 今回予想…61.0
23:00 (米) 2月 新築住宅販売件数 [前月比] 
 前回…-6.9% 今回予想…2.1%
23:00 (米) 2月 新築住宅販売件数 [年率換算件数] 
 前回…60.7万件 今回予想…62.0万件
23:00 (米) 3月 ミシガン大学消費者態度指数・確報値 
 前回…97.8 今回予想…97.8

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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