2019年3月25日|株式市場の大幅下落により、ドル円は下落。その後はもみ合いに

  • 更新日: 2019/05/08

2019年3月25日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年3月25日|本日午後からのFX相場予想

本日の東京時間は、日経平均株価が先週金曜日の終値を下回って始まった後、上海株安を受けて一時700円超まで下げ幅を拡大するなど、軟調に推移している。

ドル円は、五十日(ごとおび)の実需筋によるドル買いを受けて1ドル11013銭台まで浮上したものの、日経平均株価の下落を受けて、水準を下げている。

先週金曜日のロンドン時間以降、ドル円は急激に円高が進んだ。

ロンドン時間中に発表されたフランスの3月製造業購買担当者景気指数(PMI・速報値)とドイツの3月製造業購買担当者景気指数(PMI・速報値)がどちらも事前予想を下振れる弱い結果となり、その後発表されたEU3月製造業購買担当者景気指数(PMI・速報値)も事前予想を下振れ、ユーロ圏の景気鈍化を懸念する向きが広がったためである。

EU3月製造業購買担当者景気指数(PMI・速報値)は、製造業が約6年ぶりのペースでの縮小を見せるなど、需要の大幅な減少が伺える内容となった。

一方、EU3月サービス部門購買担当者景気指数(PMI・速報値)は事前予想通りの結果となった。ただ、製造業の減速が鮮明となり、縮小ペースが拡大していることから、概ね好調に推移しているサービス業で、景気の下支えをするのも限界があるのではないかとの見方が広がっている。

さらに、EU経済のけん引役であるドイツの3月製造業購買担当者景気指数(PMI・速報値)は44.7と、20128月以来の低水準に。好不況の目安となる503ヶ月連続で下回った。

一方、3月サービス部門購買担当者景気指数(PMI・速報値)は54.9と、前月よりは低下したものの、好調が続いている。ただ、こちらも、サービス業による景気の下支えがいつまで続くのか、不安視する見方が強まっている。

これにより、欧州株は全面安に。独10年債利回りは一時マイナスになるなど、リスク回避の動きが強まった。

さらにその後、米国の3月製造業購買担当者景気指数(PMI・速報値)が事前予想を下振れ、20176月以来の水準に下落したことから、NYダウは前日比460ドル超の下落を見せた。

ただ、欧州に比べると、米国の3月製造業購買担当者景気指数(PMI・速報値)はまだ50台を維持していることから、実体経済はそれほど悪くないと見られる。

それにも関わらずNYダウが大幅下落したのは、前日のFOMC後、FRBが今年の米国経済の見通しを引き下げたことが影響したものと考えられる。FRBの引き下げは緩やかであることから、今回市場が見せた反応には、やや行き過ぎの感があることは否めない。

これにより、米債券市場では10年債利回りが3ヶ月債利回りを下回る逆イールドとなった。景気後退への懸念が広がったため、安全通貨である円は買われ、1ドル109円台まで値を下げた。

本日もドル円は円高が進んでいる。そのため、今年1月の下落から値を戻し、円安が進んできたドル円は、ここでいったん調整に入るとみられ、今後は円高になりやすい地合いになることが考えられる。

FRBが今年の利上げ回数を0回としたことから、円安にはなりにくく、仮になったとしても一時的なものに留まりやすいだろう。

また、円高に拍車をかけると考えられるのが、英国のEU離脱を巡る動向である。当初予想された以上に迷走していることから、メイ英首相に引責辞任を求める動きが出ていると、複数の英紙が昨日報じた。

その後、閣僚から一連の報道を否定するコメントが出たことから、いったん収束したものの、今後も英国のEU離脱を巡る混乱は続くものとみられる。ポンド相場の動向がドル円相場に与える影響に注意したい。

冒頭でも書いたとおり、本日は上海総合指数、ハンセン総合指数ともに下落していることから、日経平均株価は先週金曜日比697.07円安で前場引けとなった後、70616銭安で後場が始まるなど、相場は弱い。NYダウ先物も、前日の終値を下回る水準で推移している。

軟調な日経平均株価の動向を受けて、ドル円も水準を切り下げた。しかし、その後はいったんもみ合いに。時間外の米長期金利がいったん下げ幅を縮めたことや、実需筋のドル買いが原因とみられる。

本日の東京時間のドル円は、これといった経済指標の発表がないことから、この後ももみ合いになりやすいと考えられる。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は、一目均衡表の雲の下にある。ボリンジャーバンドは下向きになっている。先週金曜日のドル円の急落により陰線が連続していることから、強い下降トレンドにあることが分かる。

この後、東京時間のドル円は、1ドル10990銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル11000銭前後が短期的な抵抗線になるものとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル10970銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル11060銭前後が支持線として意識されるとみられる

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年3月25日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:109.48円~111.35円弱気予想:109.03円~110.64

ユーロ/円

    強気予想:123.39円~127.19円弱気予想:122.41円~125.78

ポンド/円

    強気予想:144.57円~146.44円弱気予想:143.92円~145.83

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年3月25日|本日のFX経済指標カレンダー

2019年3月25日(月)

13:30 (日) 1月 全産業活動指数 [前月比] 
 前回…-0.4% 今回予想…-0.4%
18:00 (独) 3月 IFO企業景況感指数 
 前回…98.5 今回予想…98.6

2019年3月26日(火)

06:45 (NZ) 2月 貿易収支 
 前回…-9.14億NZドル
08:50 (日) 2月 企業向けサービス価格指数 [前年同月比] 
 前回…1.1% 今回予想…1.2%

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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