2019年3月22日|実需筋のドル買いによりドル円は上昇したものの、日経平均株価の下落により水準を下げ、もみ合いが続く。

  • 更新日: 2019/05/08

2019年3月22日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年3月22日|本日午後からのFX相場予想

本日の東京時間の序盤は、前日の終値を上回って始まった日経平均株価が、その後下落し、前日の終値を割り込んだ。ドル円は、実需筋によるドル買いを受けて1ドル11090銭近辺まで浮上したものの、日経平均株価の下落を受けて、水準を下げている。 

米国時間の20日まで開催されたFOMCで、これまで2回とされていた今年の利上げを0回に下方修正したことがネガティブサプライズとなり、ドル円の水準は1ドル110円台半ばまで下がったが、その後は徐々に買い戻された。ただ、昨日は、祝日のため東京市場が休場だったことから、東京時間ではドル円はあまり動かず、動きだしたのは、ロンドン時間以降となった。

ロンドン時間の序盤は、今年の米国の利上げ回数が0回に引き下げられたことによる影響が残り、1ドル11030銭を割り込む場面もあったが、その後は再びドルが買い戻された。

今回、FRBによる利上げ回数の引き下げがネガティブサプライズとなったため、ドル円は1時間の間に1円もの下落を見せた。

ただ、年内の利上げは当面見送ることを、前回のFOMC終了後にパウエルFRB議長は示唆しており、このところの米経済指標の結果が弱かったことから、市場コンセンサスも、今年の利上げは0回になるのではとの見方が強かった。

今回、FRBはさらなるハト派姿勢へのシフトを示したものの、ドル売りはすでに一巡し、買い戻しが入っていることから、影響は比較的限定的なものに留まったと言えよう。

なお、バランスシート縮小については、年内終了との見方がされていたが、今年9月末で終了することになった。

昨日のニューヨーク時間では、3月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数が事前予想の4.5を大幅に上振れる13.7となったのをはじめ、2月の景気先行指標総合指数(前月比)や前週分新規失業保険申請件数と失業保険継続受給者数が事前予想より良好な数字だったことから、ドルの買い戻しが進んだ。

今回大幅に予想を上振れたフィラデルフィア連銀製造業景気指数であるが、内容は強弱混在している。新規受注指数は前月のマイナスからプラス転換しているものの、従業員数指数や支払価格指数は前月から低下している。また、設備投資の6か月予測は、2016年以来初めて20を割り込む19.5となるなど、弱い。ただ、総合指数は強い改善がみられる結果となっていて、低調な詳細との間でギャップがあるのが気になるところだ。

さらに、製造業での人材不足が進んでいることも、今回の調査から判明している。今後、慢性的な人材不足に陥るようであれば、製造業生産の抑制要因になることが考えられる。

昨日は、英国のEU離脱についても新たな動きがあった。ブリュッセルで行われたEU首脳会議で、6月末までとする英国のEU離脱延期が却下されたのである。これにより、ポンドは大幅に下落した。

その後、EUは、英国のEU離脱時期について、すでに英議会で2度否決された離脱案を、英議会で可決すれば、522日までの延期を認めるとした。だが、この離脱案が英議会で再び審議にかけられる可能性は低く、仮にかけられたとしても、可決の可能性が極めて低いことから、5月末の欧州議会選挙の立候補締め切り日にあたる412日までの延期になる可能性が高い。

とはいえ、ポンド売りは一服。これにより、ポンドは対ドルと対円で値を戻した。

英国のEU離脱については、当初想定された以上に難航している。ポンドの下落がドル円相場に影響を与えることが多くなっていることから、引き続き、英国のEU離脱の動向には注意が必要だ。

本日のドル円は、冒頭でも書いたとおり、実需筋によるドル買いが入ったことで水準を切り上げたものの、日経平均株価の下落により水準を切り下げ、現在はもみ合いとなっている。

なお、冒頭でも書いたとおり、日経平均株価は前日の終値を上回る水準で始まった後、下落し、前日の終値を割り込んだ。後場に入っても、前営業日比でマイナスとなっている。また、ハンセン総合指数と上海総合指数は前日の終値を上回った後、下落し、前日の終値を割り込んだ。その後は下げ幅を縮めている。

NYダウ先物は前日の終値を下回る水準で推移している。また、米長期金利は2.501%から緩やかに回復傾向にあるが、現在は2.53%台で横ばいになっている。

本日のドル円は、14時に日本の景気先行指数が発表されるが、相場に与える影響はそれほど大きくないと考えられる。また、本日も、3月の製造業購買担当者景気指数(PMI・速報値)をはじめとした、米国の経済指標が発表される。結果がドル円相場に大きな影響を与えることが考えられるため、注意が必要だ。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は、一目均衡表の雲の下にある。ボリンジャーバンドは、ドル円が小動きになっていることから、バンドが縮小傾向にある。

この後、東京時間のドル円は、1ドル11080銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル11090銭前後が短期的な抵抗線になるものとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル11065銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル11055銭前後が支持線として意識されるとみられる。

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年3月22日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:110.43円~111.35円弱気予想:110.03円~111.09

ユーロ/円

    強気予想:125.62円~127.03円弱気予想:125.19円~126.54

ポンド/円

    強気予想:144.28円~147.62円弱気予想:143.08円~146.55

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年3月22日|本日のFX経済指標カレンダー

14:00 (日) 1月 景気先行指数(CI)・改定値 
 前回…95.9
14:00 (日) 1月 景気一致指数(CI)・改定値 
 前回…97.9
17:15 (仏) 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 
 前回…51.5 今回予想…51.3
17:15 (仏) 3月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 
 前回…50.2 今回予想…50.6
17:30 (独) 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 
 前回…47.6 今回予想…48.0
17:30 (独) 3月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 
 前回…55.3 今回予想…54.8
18:00 (欧) 1月 経常収支(季調済) 
 前回…162億ユーロ
18:00 (欧) 1月 経常収支(季調前) 
 前回…330億ユーロ
18:00 (欧) 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 
 前回…49.3 今回予想…49.5
18:00 (欧) 3月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 
 前回…52.8 今回予想…52.7
21:30 (加) 1月 小売売上高 [前月比] 
 前回…-0.1% 今回予想…0.4%
21:30 (加) 1月 小売売上高(除自動車) [前月比] 
 前回…-0.5% 今回予想…0.2%
21:30 (加) 2月 消費者物価指数(CPI) [前月比] 
 前回…0.1% 今回予想…0.6%
21:30 (加) 2月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比] 
 前回…1.4% 今回予想…1.4%
22:45 (米) 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 
 前回…53.0 今回予想…53.6
22:45 (米) 3月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 
 前回…56.0 今回予想…56.3
22:45 (米) 3月 総合購買担当者景気指数(PMI、速報値) 
 前回…55.5
23:00 (米) 1月 卸売在庫 [前月比] 
 前回…1.1% 今回予想…-0.1%
23:00 (米) 1月 卸売売上高 [前月比] 
 前回…-1.0%
23:00 (米) 2月 中古住宅販売件数 [前月比] 
 前回…-1.2% 今回予想…3.2%
23:00 (米) 2月 中古住宅販売件数 [年率換算件数] 
 前回…494万件 今回予想…510万件
27:00 (米) 2月 月次財政収支 
 前回…87億ドル 今回予想…-2300億ドル

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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