2019年3月20日|ドル円は上昇後、もみ合いに。FOMC声明やパウエルFRB議長の会見を前に様子見ムード

  • 更新日: 2019/05/08

2019年3月20日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年3月20日|本日午後からのFX相場予想

本日の東京時間の序盤は、日経平均株価が下落。一方、ドル円は、実需筋による五十日(ごとおび)のドル買いにより、やや円安地合いに。

昨日の東京時間は、日経平均株価の下落やアジア株の軟調により、下落。その後は、この日のニューヨーク時間に開催されるFOMCを前に動きに乏しい展開となった。

今回のFOMCでは、パウエルFRB議長のハト派へのシフトがあるかどうか、ということに注目が集まっている。

2月末の講演で、クラリダFRB副議長が、インフレ率が急激に上昇するリスクよりも、過度な金融引き締めによる景気減速リスクの方が高いとの見方を示すなど、FRB高官によるハト派発言により、今回のFOMCで、FRBがさらなるハト派姿勢を表明するとの見方が強まっている。

FOMC終了後の声明発表で、「忍耐強い」姿勢に変化があるのか、また、今後の金利動向やバランスシートの方針がどうなるのか、といったことに注目が集まっている。

昨日発表された1月の製造業新規受注指数は、事前予想の前月比+0.3%を下回る前月比+0.1%となり、出荷は4か月連続で落ち込んでいる。また、先週火曜日に発表された2月の消費者物価指数や2月の卸売物価指数、2月の鉱工業生産なども、事前予想を下振れている。

このように、米国の経済指標は弱い内容が続いていることから、今回のFOMCでは、これまでどおり、当面の利上げを見送る方針を再確認するのではないかと考えられている。

さらに、今回は、4兆ドル規模のバランスシート縮小計画について今後の方針を明確にする見通しだが、バランスシート縮小は年末までに終了するとの方針を発表するとの見方が強い。

本日も、ドル円はFOMCを前に小動きをなることが考えられる。五十日(ごとおび)や、祝日による明日の休場に備えた実需筋によるドル買いはすでに一服しており、ここからは、再びレンジになることが考えられる。

ドル円が大きく動くとすれば、米中貿易協議に関するニュースである。知的財産権に関し、中国側が米国の公約提案に抵抗しているとの報道が昨日あった。

その後、米政府が閣僚級の貿易協議を来週中に北京で開くことを明らかにしたことから、いったんこの問題への懸念は後退している。今後も、米中貿易協議に関する続報には注意したい。

なお、本日も英国のEU離脱を巡る協定案の採決について、動向に注意が必要である。本日までに行われる予定だった離脱協定案の3度目の採決に関しては、バーコウ議長がこれを不可とする決定を下したことから、ポンドは大幅下落した。

英国のEU離脱延期が危ぶまれる中、メルケル独首相が、EUと条件など合意したうえでの離脱ができるように、今月29日まで努力を続けるとの立場を示したことや、メイ英首相がトゥスクEU大統領に手紙を書き、最低3ヶ月の離脱延期を正式に求めたとのニュースが報道されたため、ポンド売りは一服している。

ドル円相場に直接的な影響はないものの、対ドルや対円でのポンド売りがドル円相場にまで波及することがあるため、注意が必要だ。

本日のドル円は、冒頭でも書いたとおり、実需筋によるドル買いが入ったことで水準を切り上げた。現在は上げ一服で、もみ合いとなっている。

なお、日経平均株価は前日の終値を下回ったものの、その後は下げ幅を縮小し、現在は昨日の終値を上回っている。

ハンセン総合指数は、日経平均株価同様、前日の終値を下回って始まった後、下げ幅を縮めたが、再び下落。上海総合指数も前日の終値を下回った後、上昇し、前日の終値を上回ったが、急落している。

一方、NYダウ先物は前日の終値を下回る水準となっているが、こちらも下げ幅を縮小し、現在はもみ合いになっている。また、米長期金利は2.632%から低下したが、その後は底を打ち、現在はゆるやかに上昇している。

すでに書いたとおり、この後のドル円は、FOMCの声明発表やパウエルFRB議長の会見を前に、小動きとなることが考えられ、方向感の出ない状態になりやすいと考えられる。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は、上昇を受けて一目均衡表の雲の上にある。ボリンジャーバンドは拡大しているが、実需筋のドル買いによる急上昇で、+3σを超えたため、いったん反落している。

この後、東京時間のドル円は、1ドル11165銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル11170銭前後が短期的な抵抗線になるものとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル11150銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル11140銭前後が支持線として意識されるとみられる

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年3月20日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:111.22円~111.68円弱気予想:111.02円~111.55

ユーロ/円

    強気予想:126.19円~126.93円弱気予想:125.87円~126.72

ポンド/円

    強気予想:147.58円~148.32円弱気予想:147.30円~148.09

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年3月20日|本日のFX経済指標カレンダー

3月20日(水)

16:00 (独) 2月 生産者物価指数(PPI) [前月比]
 前回…0.4% 今回予想…0.2%
17:00 (南ア) 2月 消費者物価指数(CPI) [前月比]
 前回…-0.2% 今回予想…0.9%
17:00 (南ア) 2月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]
 前回…4.0% 今回予想…4.1%
18:30 (英) 2月 消費者物価指数(CPI) [前月比]
 前回…-0.8% 今回予想…0.4%
18:30 (英) 2月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]
 前回…1.8% 今回予想…1.8%
18:30 (英) 2月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比]
 前回…1.9% 今回予想…1.9%
18:30 (英) 2月 小売物価指数(RPI) [前月比]
 前回…-0.9% 今回予想…0.7%
18:30 (英) 2月 小売物価指数(RPI) [前年同月比]
 前回…2.5% 今回予想…2.5%
18:30 (英) 2月 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI) [前年同月比]
 前回…2.4% 今回予想…2.3%
20:00 (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]
 前回…2.3%
20:00 (南ア) 1月 小売売上高 [前年同月比]
 前回…-1.4% 今回予想…1.4%
27:00 (米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
 前回…2.25-2.50% 今回予想…2.25-2.50%
27:30 (米) パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見

3月21日(木)

未定 (日) 休場
未定 (南ア) 休場
06:45 (NZ) 10-12月期 四半期国内総生産(GDP) [前期比]
 前回…0.3% 今回予想…0.6%
06:45 (NZ) 10-12月期 四半期国内総生産(GDP) [前年同期比]
 前回…2.6% 今回予想…2.5%

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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