2019年3月14日|日経平均株価は上昇するも上値の重い展開に。ドル円は思惑買いから上昇

  • 更新日: 2019/05/08

2019年3月14日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年3月14日|本日午後からのFX相場予想

本日の東京時間は、前日のNYダウの上昇を受けて、前日の終値を上回る水準で推移しているが、上げ幅が縮小している。一方、ドル円は、日経平均の上昇に対し反応が鈍かったものの、米長期金利の上昇と思惑買いから再び浮上している。

昨日の東京時間では、利益確定売り優先となった日経平均株価の動向に対し、ドル円の反応は限定的なものに留まった。この日の夜に米国の経済指標の発表を控えていたことに加え、英議会で合意なき離脱を巡る採決が行われたためである。そのため、終始様子見ムードとなり、全体的に小動きとなった。

一昨日に引き続き、昨日の東京時間でも注目された英国のEU離脱問題は、日本時間の早朝に、合意なき離脱を不支持とする決議案が可決された。事前予想通りの結果となったものの、これによりポンドは上昇。合意なき離脱への懸念から買われていた安全通貨である円は、結果を受けて売られたため、本決議の直後となる本日のオセアニア時間から上昇した。

合意なき離脱が不支持となったことから、本日の英議会では、EU離脱を少なくとも今年6月末まで延期するかを問う採決が行われ、可決する可能性が高いとの見方が大勢を占めている。今夜の採決が大方の予想通り可決された場合、英政府はEUに延期を申し入れることになり、今月21日より行われるEU首脳会議で延期についての協議される予定である。

なお、今回の合意なき離脱不支持の可決は、法的拘束力があるものではない。今回の決議を受けて、欧州委員会は、「英議会が合意なき離脱の不支持を可決するだけでは不十分」「合意できる案を見つけることが必要」との考えを再度表明している。また、離脱協定案のさらなる交渉についても認めないという、従前からの姿勢は崩していない。

英議会での今回の決議内容は、当初予定されていた3月末の離脱のみならず、どのような状況下であっても合意なき離脱を拒否するものになっている。本日の英議会で離脱延期が可決されたとしても、延期後の新しい期限までに、EUとの間で延期の理由やその期間について何の合意も得られなければ、合意なし離脱は回避できない状態となる。

このように、EU離脱を巡る問題は今後も混乱が続くことが考えられる。今夜も英議会の動向が為替相場に大きな影響を与えるとみられるため、注意が必要だ。

また、昨日は、米国の経済指標が複数発表された。その中で特に注目されたのが、2月の米卸売物価指数(PPI)である。先月発表の1月米卸売物価指数は、前月比で2ヶ月連続の下落になるなど軟調な結果となった。そのため、今回の結果に注目が集まったが、結果は前月比で4か月ぶりのプラスとなる0.1%となった。しかし、上昇としては若干弱い。

ただ、米卸売物価指数は昨年12月の-0.2%、今年1月の-0.1%、今回の+0.1%と徐々に上昇してきており、米国経済は少々減速気味とはいえ、大幅な悪化には至っていないことが今回の結果から伺える。

とはいえ、一昨日発表された2月の米消費者物価指数(CPI)は、前月比0.2%上昇、前年比1.5%上昇となっていて、やや弱い内容となっている。それに続く今回の米卸売物価指数(PPI)の結果も、当面の底は打ったとはいえ弱めの内容であったことから、今年の米国の利上げはさらに遠のいたとの見方が強まっている。このことが当面のドル円の上値抑制要因となると考えられる。

なお、本日のドル円は、米長期金利の上昇を受けて強含みの展開となっている。明日、日銀金融政策決定会合が行われるが、米国やEU、豪州など各国の中央銀行が緩和姿勢へ転換する中、このところ軟調な日本の経済指標を受け、日銀がどのような対応をするのかに注目が集まっている。明日の会合後の記者会見で、黒田日銀総裁がより緩和的な姿勢を示す可能性があるとの思惑から、円安が進んでいる模様。

冒頭でも書いたとおり、本日の日経平均株価は概ね堅調。一時前日比232円高まで上伸したものの、再び利益確定売りが先行し、上値の重い展開となっている。また、本日は上海総合指数が軟調なことも、日経平均株価の上値抑制要因となっているようだ。さらに、ハンセン総合指数も軟調に推移している。

た、NYダウ先物は軟調。東京株式市場のスタートとともに下落したが、現在は若干戻している。

本日は、前週分の新規失業保険申請件数と失業保険継続受給者数、そして、1月の新築住宅販売数などの米国の経済指標が発表されるため、その結果に留意したい。

ただ、本日も注目を集めるのは、英議会での離脱延期の採決であろう。昨日同様、その結果がポンド相場に大きく影響し、ドル円相場にも波及することが考えられる。引き続き、ロンドン時間以降の取引には注意が必要である。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は、上昇を受けて一目均衡表の雲の上にある。ボリンジャーバンドは拡大している。ドル円の一時間足が+3σを抜けたことから、現在はいったん反発している。

この後、東京時間のドル円は、1ドル11160銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル11170銭前後が短期的な抵抗線になるものとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル11140銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル11130銭前後が支持線として意識されるとみられる(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年3月14日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:110.98円~111.70円弱気予想:110.76円~111.45

ユーロ/円

    強気予想:125.60円~126.62円弱気予想:125.16円~126.33

ポンド/円

    強気予想:145.89円~150.56円弱気予想:144.00円~149.17

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年3月14日|本日のFX経済指標カレンダー

3月14日(木)

09:01 (英) 2月 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
 前回…-22 今回予想…-24
11:00 (中) 2月 鉱工業生産 [前年同月比]
 前回…5.7% 今回予想…5.5%
11:00 (中) 2月 小売売上高 [前年同月比]
 前回…8.2% 今回予想…8.1%
16:00 (独) 2月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前月比]
 前回…0.5% 今回予想…0.5%
16:00 (独) 2月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前年同月比]
 前回…1.6% 今回予想…1.6%
16:30 (スイス) 2月 生産者輸入価格 [前月比]
 前回…-0.7% 今回予想…0.0%
16:45 (仏) 2月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前月比]
 前回…0.0% 今回予想…0.1%
16:45 (仏) 2月 消費者物価指数(CPI、改定値) [前年同月比]
 前回…1.3% 今回予想…1.3%
21:30 (加) 1月 新築住宅価格指数 [前月比]
 前回…0.0% 今回予想…0.0%
21:30 (米) 前週分 新規失業保険申請件数
 前回…22.3万件 今回予想…22.5万件
21:30 (米) 前週分 失業保険継続受給者数
 前回…175.5万人
21:30 (米) 2月 輸入物価指数 [前月比]
 前回…-0.5% 今回予想…0.3%
21:30 (米) 2月 輸出物価指数 [前月比]
 前回…-0.6% 今回予想…0.1%
23:00 (米) 1月 新築住宅販売件数 [前月比]
 前回…3.7% 今回予想…0.6%
23:00 (米) 1月 新築住宅販売件数 [年率換算件数]
 前回…62.1万件 今回予想…62.5万件

3月15日(金)

未定 (日) 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
 前回…-0.10%

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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