2019年3月12日|日経平均株価は上昇。今夜の指標発表や英議会の採決を前に、ドル円は小動きに

  • 更新日: 2019/05/08

2019年3月12日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年3月12日|本日午後からのFX相場予想

本日の東京時間は、昨日に引き続き日経平均株価は上昇。リスクオフ姿勢が後退したことで、ドル円も水準を上げている。

昨日の東京時間は動きに乏しい展開が続き、上昇する日経平均に対し、ドル円の動きは鈍かった。

しかし、中国人民銀行の易綱総裁が、「中国人民銀行が市中銀行からの預金準備率の引き下げによる金融緩和による景気刺激策で、景気減速に対応する」との考えを示したことが材料視され、市場のリスク回避姿勢が後退した。これを受けて上海総合指数は上昇。

また、日経平均株価も上昇し、ドル円は一時1ドル11130銭台まで円安が進んだ。

ニューヨーク時間には1月の米小売売上高の発表があり、事前予想を上振れる良好な内容となったにも関わらず、昨年12月の同指標が下方修正されたため、一時ドル売り優勢となる場面もあった。

そのため、1ドル111円近辺まで円高が進んだが、1月の内容自体は良好であったことから買戻しが進んだ。また、中国の景気刺激策が好感され、米株高の支援材料となったことも、ドル円を下支えした。

ただ、今朝のパウエルFRB議長の講演や、今夜発表の米国の消費者物価指数(CPI)が控えていることもあり、ニューヨーク時間のドル円は小動きとなった。本日のオセアニア時間に入ってからは、市場のリスク回避姿勢がさらに後退し、円安が進んでいる。

円安に拍車をかけているのは、米国の良好な経済指標の結果や中国の景気刺激策だけではない。英国のEU離脱を巡る問題では、「合意なき離脱」を迎えることが懸念されていたが、ここに来て、メイ英首相とユンケル欧州委員長が、英国離脱案の見直しで合意に達したとの報道がされている。

さらに、メイ英首相の側近が、ユンケル欧州委員長との会談で、離脱協定を強化・改善する法的拘束力のある修正を確保したと話したことも報道されており、このこともポンド買いを後押ししている。

これにより今朝からポンドは上伸。また、ユーロも上昇している。ポンド買いの影響がドル円相場にも影響し、円は売られやすい地合いに。懸念材料となっていた「合意なき離脱」の可能性が後退したことも、市場のリスク回避姿勢の軟化につながっているものと考えられる。

なお、日本時間の今朝行われたパウエルFRB議長の講演では、金融政策に関する内容は特に触れられなかった模様。そのため、次に意識されるのは、今夜発表の2月の米消費者物価指数と英議会でのEU離脱協定案の採決である。

メイ英首相とユンケル欧州委員長との離脱案の見直し合意で、英国のEU離脱を巡る問題への懸念はいったん後退しているが、本日採決にかけられる新しい離脱協定案が否決された場合、明日、合意なき離脱についての採決が行われる。さらにそれも否決された場合、明後日に、離脱期限の延期の採決が行われる。

今のところ離脱期限を延期する可能性が高いとみられているが、いずれにせよ、その動向が為替市場にも大きな影響を与えると考えられるため、英国のEU離脱に関する動向には注意が必要である。

また、本日18時半に、英国のGDP1月鉱工業生産指数などの指標が発表される。こちらについても注意したい。

冒頭でも書いたとおり、本日は日経平均株価が上昇し、後場は前日比40019銭高で始まるなど続伸している。これを受け、ドル円も上昇している。

アジア株については、ハンセン株価指数、上海総合指数ともに上昇。NYダウ先物、米長期金利はともに上昇するなど、相場は強い。このことも円安を後押しすると考えられるが、先ほど書いたとおり、本日の2月の米消費者物価指数の発表や、英国での離脱協定案の採決を前に、東京時間のドル円は、積極的に上値を追わず、小動きになることが考えられる。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の上にある。ドル円の上昇を受け、ボリンジャーバンドはやや拡大し、上向きになっている。ドル円の一時間足がいったん+3σに触れたことから、現在は反発している。

この後、東京時間のドル円は、1ドル11145銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル11155銭前後が短期的な抵抗線になるものとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル11130銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル11120銭前後が支持線として意識されるとみられる(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年3月12日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:110.99円~111.64円弱気予想:110.70円~111.46

ユーロ/円

    強気予想:124.72円~126.13円弱気予想:124.09円~125.74

ポンド/円

    強気予想:144.79円~150.41円弱気予想:142.21円~148.89

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年3月12日|本日のFX経済指標カレンダー

3月12日(火)

08:00 (米) パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
09:30 (豪) 2月 NAB企業景況感指数
 前回…7
09:30 (豪) 1月 住宅ローン件数 [前月比]
 前回…-6.1%
18:30 (英) 1月 商品貿易収支
 前回…-121.02億ポンド 今回予想…-122.00億ポンド
18:30 (英) 1月 貿易収支
 前回…-32.29億ポンド 今回予想…-35.00億ポンド
18:30 (英) 1月 鉱工業生産指数 [前月比]
 前回…-0.5% 今回予想…0.2%
18:30 (英) 1月 鉱工業生産指数 [前年同月比]
 前回…-0.9% 今回予想…-1.3%
18:30 (英) 1月 製造業生産指数 [前月比]
 前回…-0.7% 今回予想…0.2%
18:30 (英) 1月 月次国内総生産(GDP) [前月比]
 前回…-0.4% 今回予想…0.2%
21:30 (米) 2月 消費者物価指数(CPI) [前月比]
 前回…0.0% 今回予想…0.2%
21:30 (米) 2月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]
 前回…1.6% 今回予想…1.6%
21:30 (米) 2月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前月比]
 前回…0.2% 今回予想…0.2%
21:30 (米) 2月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比]
 前回…2.2% 今回予想…2.2%

3月13日(水)

08:30 (豪) 3月 ウエストパック消費者信頼感指数
 前回…103.8
08:50 (日) 2月 国内企業物価指数 [前月比]
 前回…-0.6% 今回予想…0.1%
08:50 (日) 2月 国内企業物価指数 [前年同月比]
 前回…0.6% 今回予想…0.7%
08:50 (日) 1月 機械受注 [前月比]
 前回…-0.1% 今回予想…-1.5%
08:50 (日) 1月 機械受注 [前年同月比]
 前回…0.9% 今回予想…-2.1%

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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