2019年3月11日|日経平均株価は反発。一方、ドル円の動きは鈍い

  • 更新日: 2019/05/08

2019年3月11日の米ドル/円の1時間足チャート

2019年3月11日|本日午後からのFX相場予想

本日の東京時間は、先週末の大幅安からの反発で日経平均株価が値を上げる一方、ドル円は小動きで、上値の重い展開が続いている。

先週末の東京時間は、株安の影響を受け、ドル円は下降トレンドに。実需筋によるドル売りが入ったことも、ドル円の下押し圧力となった。さらに、東京時間中に発表された2月の中国貿易収支が大幅な下振れとなったことで、円高はいっそう進んだ。

ロンドン時間で小戻しする場面もあったが、ニューヨーク時間に発表された米雇用統計のうち、2月非農業部門雇用者数変化(前月比)が事前予想を大幅に下振れるものとなったことが契機となり、ドル円は大幅に下落。

一時1ドル11078銭まで値を下げたが、失業率や平均時給などの指標は事前予想を上回るものとなった上、いずれも前回よりも良好な数値となっていることから、ドルは買い戻され、ドル円は再び1ドル111円台前半まで値を戻した。

今回、2月非農業部門雇用者数変化(前月比)が事前予想を大幅に下振れ、前回よりもはるかに低い伸びになったのには、そもそも前回が強すぎる数値だったため、ハードルが高かったことが考えられる。

さらに、1月には大寒波に見舞われるなど、米国では異常気象による被害があった。このことも今回の結果に影響したと見られ、専門職やヘルスケアなどの雇用者数は増加する一方、建設は減少、サービス業やレジャーは横ばいとなっている。

反面、失業率は3.8%と前回の4.0%から低下し、平均時給は前月比+0.4%、前年同月比+3.4%と上昇している。また、1月の住宅着工件数や建設許可件数も好調が確認できる内容となっていることから、米国の経済成長をけん引する個人消費は引き続き好調で、今後の先行きも概ね良好なものになることが予想される。

ただ、今回は大幅に下振れたものの、前回は大幅な上振れになるなど、このところの雇用統計は、結果が大きく変動する傾向にある。今後も、予想から大幅に乖離するなど不安定な状態が続く可能性があるため、相場のボラティリティが高くなる可能性があることに注意が必要だ。

なお、米国時間310日夜に、米CBSのインタビューにパウエルFRB議長が答え、「インフレは抑制され、我々の政策金利は適切な場所にあると考える」と述べた。さらに、現在の金利設定はほぼ中立の状態にあるとし、「辛抱強さとは、金利政策を変更する切迫感がないことを意味する」との発言をしている。

現在の利上げ停止に明確な期限がないことを示唆した発言内容で、中国やEUの景気動向、英国のブレグジットなど海外情勢の推移を見ながら、金利の据え置きを続ける公算が大きいとの見方を示したものとなったが、発言内容に目新しいものはないため、市場の反応は限定的なものに留まった。

本日の日経平均株価は冒頭でも書いたとおり、先週金曜日の終値を上回る水準で推移している。一時、先週金曜日の終値を割り込んだものの、その後は切り返すなど、概ね強い状態が続いている。

それに対し、為替相場の動きは鈍い。日経平均株価の下落には追随するものの、上昇にはさほど追随しない状態が続いている。

米国の年内利上げ停止の可能性は依然として強く残り、ECBは利上げ時期を来年以降に先送りした。さらには、先週発表された中国の2月貿易収支は、前回を大幅に下回る内容となっている。また、政治動向に目を向けると、米中貿易協議は、追加関税による意見の相違から、首脳会談が4月にずれ込む公算が現状は高い。

このように、現在はドル円の上値を抑える材料が多いことから、今後もドル円は上値の重い状態が続くものと考えられる。上昇方向のカタリストとなるのは、米国の主要な経済指標であろう。例えば、本日は米国の小売売上高、明日は米国の消費者物価指数(CPI)が発表される。結果が為替相場に大きな影響を与える経済指標の結果には、今後も注意したい。

冒頭でも書いたとおり、本日のドル円は軟調。日経平均株価の下落を受けて一時1ドル110円台88銭まで下落したが、日経平均株価が回復したことで、再び1ドル111円台まで値を戻した。ただ、その後は上値の重い展開が続いている。

アジア株については、ハンセン株価指数、上海総合指数ともに堅調に推移している。この後も好調が続けば、ドル円の下支え材料になることが考えられる。

一方、NYダウ先物は軟調。下落から下げ止まった後、現在は小戻しとなっている。米長期金利は上昇しているため、ドル円を下支えすると考えられる。

先ほど書いたように、本日はニューヨーク時間に米国の1月小売売上高の発表がある。注目度の高い指標だけに、注意が必要。なお、米・小売売上高の発表を前に、この後のドル円は、動きに乏しい展開が続く可能性が高い。

テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の下にある。ボリンジャーバンドは収縮し、横ばいとなっている。ドル円の一時間足がいったん-3σを割り込んだことから、現在は反発している。

この後、東京時間のドル円は、1ドル11115銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル11120銭前後が短期的な抵抗線になるものとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル11085銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル11078銭前後が支持線として意識されるとみられる(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年3月11日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:110.76円~112.06円弱気予想:110.34円~111.62

ユーロ/円

    強気予想:124.50円~125.52円弱気予想:124.00円~125.26

ポンド/円

    強気予想:143.97円~146.90円弱気予想:143.22円~145.81

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年3月11日|本日のFX経済指標カレンダー

3月11日(月)

08:50 (日) 2月 マネーストックM2 [前年同月比]
 前回…2.4% 今回予想…2.4%
16:00 (独) 1月 鉱工業生産 [前月比]
 前回…-0.4% 今回予想…0.4%
16:00 (独) 1月 鉱工業生産 [前年同月比]
 前回…-3.9% 今回予想…-3.1%
16:00 (独) 1月 貿易収支
 前回…139億ユーロ(143億ユーロ)
16:00 (独) 1月 経常収支
 前回…210億ユーロ
21:30 (米) 1月 小売売上高 [前月比]
 前回…-1.2% 今回予想…0.1%
21:30 (米) 1月 小売売上高(除自動車) [前月比]
 前回…-1.8% 今回予想…0.4%
23:00 (米) 12月 企業在庫 [前月比]
 前回…-0.1% 今回予想…0.6%

3月12日(火)

08:50 (日) 1-3月期 四半期法人企業景気予測調査・大企業全産業業況判断指数(BSI)
 前回…4.3
08:50 (日) 1-3月期 四半期法人企業景気予測調査・大企業製造業業況判断指数(BSI)
 前回…5.5

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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