2019年2月4日|日経平均株価の上昇を受けて、ドル円は小幅ながらも上昇
- 更新日: 2019/05/08
2月4日(月)の東京時間は、1ドル109円45銭前後~1ドル109円58銭前後の間で方向感なく動いている。
先週金曜日に発表された雇用統計をはじめとした米国の経済指標は、概ね米国経済の堅調さが確認できる内容だった。
1月非農業部門雇用者数変化(前月比)は事前予想の16.5万人を大幅に上振れて30.4万人で着地したものの、1月の失業率が事前予想の3.9%より0.1pt多い4.0%となったことは悪材料になった。
また、1月平均時給は前年同月比3.2%となり、前月から0.1pt減少している。
これにより、労働市場がタイトな一方、物価上昇圧力は抑制されているとの見方が強まり、FRBによる利上げペースの鈍化や停止の確度が強まった。
このことがドル円の上値抑制原因となり、ドル円は1ドル109円07銭まで浮上したものの、1ドル109円近辺までいったん押し戻されている。
しかし、その後発表されたISM製造業景況指数や1月のミシガン大学消費者態度指数が、事前予想を上振れたことがカタリストになり、ドル円はFOMC声明前の水準まで値を戻した。
本日の日経平均株価は先週金曜日の終値を上回って始まり、高水準で推移している。米雇用統計発表後の円安・ドル安地合いを好感した形だ。
ハンセン総合指数は先週金曜日の終値を割り込むタイミングがあったが、その後は概ね前日の終値を上回る水準で推移している。
また、米国債の利回りは堅調に推移し、NYダウ先物も先週末の終値を上回る水準で推移している。本日の東京時間はこれら株価指数の動向に左右される。
株価指数が堅調に推移すればドル円の下支え要因になり、じわじわと値を上げるとみられるが、材料難から、小動きとなることが考えられる。
今週一杯は春節のため、中国市場は休場となる。香港市場は今週火曜日から木曜日まで、また、シンガポール市場は今週火曜日と水曜日まで休場となる。
アジアの株式市場の休場により、東京時間は通常以上に日経平均株価の動向に左右されやすくなる。
なお、今週は米政府機関閉鎖の影響で発表が延期されていた経済指標の発表がある。
1月のISM非製造業総合指数や11月米貿易収支、昨年10‐12月の米GDP速報値などの経済指標が発表される予定だ。ただし、発表日程が変更になる可能性があることに注意したい。
テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の上に依然としてあり、ボリンジャーバンドも拡大した状態となっている。
東京時間のドル円は、1ドル109円70銭前後がひとまずの抵抗線になるとみられる。
ここを突破した場合、次の抵抗線として、1ドル109円74銭が意識されると考えられ、そこを突破した場合はラウンドナンバー近辺でもみ合いながら、上昇していく可能性がある。
一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル109円44銭前後になると考えられ、そこを割り込んだ場合は1ドル109円39銭前後が次の抵抗線として考えられる(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。
2019年2月4日|本日の経済指標カレンダー
2月4日(月)
未定 | (中) 休場 |
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06:45 |
(NZ) 12月 住宅建設許可件数 [前月比] 前回:-2.0% |
08:50 |
(日) 1月 マネタリーベース [前年同月比] 前回:4.8% 今回予想:4.6% |
09:30 |
(豪) 12月 住宅建設許可件数 [前月比] 前回:-9.1% 今回予想:2.0% |
09:30 |
(豪) 12月 住宅建設許可件数 [前年同月比] 前回:-32.8% 今回予想:-10.9% |
18:30 |
(英) 1月 建設業購買担当者景気指数(PMI) 前回:52.8 今回予想:52.4 |
19:00 |
(欧) 12月 卸売物価指数(PPI)[前月比] 前回:-0.3% 今回予想:-0.6% |
19:00 |
(欧) 12月 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 前回:4.0% 今回予想:3.2% |
24:00 |
(米) 11月 製造業新規受注 [前月比] 前回:-2.1% 今回予想:0.2% |
2月5日(火)
未定 | (中) 休場 |
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(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)
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