2019年2月27日|株高の一方、ドル円は材料待ちで値動きに乏しい展開に

  • 更新日: 2019/05/08

ドル円の1時間足チャート(20190227)

2019年2月27日|本日午後からのFX相場予想

227日(水)の東京時間は、日経平均株価が反発し、昨日の終値を上回って始まった後も高水準で推移している一方、ドル円は動きに乏しい状態が続いている。

昨日のニューヨーク時間では、米国の経済指標が発表された。昨年12月の米住宅着工件数が大幅な下振れとなり、ケース・シラー米住宅価格指数、20184Qの住宅価格指数も下振れるなど、弱い結果があった一方で、昨年12月の建設許可件数や2月の消費者信頼感指数、2月のリッチモンド連銀製造業指数は大幅な上振れになるなど、強い結果もあり、強弱が混在している。

中でもリッチモンド連銀製造業指数は、事前予想の5に対し結果は16となり、前回の-2から大幅なプラス転換となっている。

その一方で、昨日のパウエルFRB議長の議会証言では、「利上げに関して、FRBは辛抱強い方針」であることを再表明し、従前どおりの姿勢の継続を示した。発言内容には特段のサプライズは無かったが、年内利上げ停止の確度が一段と高まり、このことがドル円の上値抑制要因となっている模様。米長期金利は、パウエルFRB議長の議会証言の後、徐々に低下している。

ただ、パウエルFRB議長は、「この先の政策判断は、引き続きデータ次第となり、経済情勢や見通しの展開に伴い、新たな情報を考慮する」と昨日の議会証言で述べている。

年内の利上げについて完全否定はしておらず、先日のFOMC議事録でもあったとおり、利上げを支持する連銀当局者もいて意見が分かれていることから、今後の米国の経済指標の動向次第では、再び年内利上げの可能性が浮上してくる可能性もある。

明日、米国のGDP(前期比年率)が発表され、事前予想は2.4%と予想されている。まずはこの結果に注目したい。また、今後四半期ごとに発表される米国のGDPにおいて、2%台の成長が維持されれば、年内利上げの可能性が再び注目されるものと考えられる。

昨日のドル円は、一連の米経済指標の発表後、さらに円高が進んでいる。パウエルFRB議長の議会証言が原因の一つだが、ポンドの対ドル売りが強まったことも、原因の一つと見られている。

これまで、英国のEU離脱延期に対し否定的な立場を貫いてきたメイ英首相だったが、昨日の英下院での演説で、312日に下院で政府の離脱合意案の修正案が否決された場合、翌13日に合意なき離脱と離脱延長について、下院で採決する方針を初めて示した。

この報道を受けてポンドは対ドルで急上昇。ポンドでのドル安がドル円相場にも波及したものとみられている。

本日もパウエルFRB議長の議会証言が予定されている。ここでどのような発言があるか、引き続き注意したい。また、本日は米朝首脳会談が予定されている。こちらのニュースにも注意が必要だ。

本日の日経平均株価は、冒頭で書いたとおり、高水準で推移している。米国の年内利上げ停止の可能性が現状高いことから、海外投資家による買いが入っている模様。ハンセン総合指数、上海総合指数も好調に推移している。

NYダウ先物は小幅に下落しているものの値動きに乏しい。米長期金利は低下が続いたが、現在はいったん反発し、2.640%台近辺まで上昇している。

この後の東京時間のドル円は、本日のパウエルFRB議長の議会証言や米朝首脳会談を前に様子見ムードとなり、値動きに乏しい展開が続く可能性が高い。ただ、米朝首脳会談に関する大きなニュースがあった場合には、東京時間中でもドル円が大きく動く可能性がある。

なお、テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の下にある。ボリンジャーバンドは下向きになっている。

この後、東京時間のドル円は、1ドル11062銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル11070銭近辺が短期的な抵抗線として意識されるものとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル11050銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル11042銭前後が支持線として意識されるとみられる(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年2月27日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:110.30円~111.33円弱気予想:110.05円~110.94

ユーロ/円

    強気予想:125.69円~126.47円弱気予想:125.45円~126.20

ポンド/円

    強気予想:145.64円~147.99円弱気予想:144.71円~147.28

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年2月27日|本日のFX経済指標カレンダー

2月27日(水)

18:00 (欧) 1月 マネーサプライM3 [前年同月比]
 前回…4.1% 今回予想…4.0%
19:00 (欧) 2月 経済信頼感
 前回…106.2 今回予想…106.0
19:00 (欧) 2月 消費者信頼感(確定値)
 前回…-7.4 今回予想…-7.4
21:00 (米) MBA住宅ローン申請指数 [前週比]
 前回…3.6%
22:30 (加) 1月 消費者物価指数(CPI) [前月比]
 前回…-0.1% 今回予想…0.2%
22:30 (加) 1月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比]
 前回…2.0% 今回予想…1.5%
24:00 (米) 1月 住宅販売保留指数 [前月比]
 前回…-2.2% 今回予想…-0.4%
24:00 (米) 1月 住宅販売保留指数 [前年同月比]
 前回…-9.5%
24:00 (米) 12月 製造業新規受注 [前月比]
 前回…-0.6% 今回予想…0.9%
24:00 (米) パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言

2月28日(木)

08:50 (日) 1月 鉱工業生産・速報値 [前月比]
 前回…-0.1% 今回予想…-2.5%
08:50 (日) 1月 鉱工業生産・速報値 [前年同月比]
 前回…-1.9% 今回予想…1.3%
08:50 (日) 1月 小売業販売額 [前年同月比]
 前回…1.3% 今回予想…1.1%
08:50 (日) 1月 百貨店・スーパー販売額(既存店) [前年同月比]
 前回…-1.0% 今回予想…-2.4%
08:50 (日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
 前回…1937億円
08:50 (日) 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
 前回…-529億円

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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