2019年2月25日|対中関税引き上げ延期が好感され、日経平均株価は高水準。一方、ドル円の上値は重い

  • 更新日: 2019/05/08

ドル円の1時間足チャート(20190225)

2019年2月25日|本日午後からのFX相場予想

225日(月)の東京時間は、米中貿易協議への進展期待と32日に予定されていた対中関税引き上げが延期されたことが好感され、日経平均株価が上昇。ドル円もドル買い優勢となったが、現在は一服し、上値の重い展開となっている。

先週末は、米中貿易協議の進展への期待感と動向を見極めたいとの思惑から、ドル円は概ね底堅い展開が続いたものの、東京時間は小動きに。21日から4日間にわたって続いた閣僚級の米中貿易協議は、中国が米国製品の輸入拡大で合意したと報じられている。

ただ、為替条項での合意の履行や知的財産権侵害問題など、難航が予想されている問題に関しては、「乗り越えるべき大きな障害がいくつかある」とライトハイザー通商代表部(USTR)代表が述べるなど、依然として溝が深いようで、完全な問題解決に至るには難しいとの見方は変わっていない。

技術移転問題に関しては、中国側は強制的な技術移転は存在しないと主張し、補助金政策による国有企業の優遇についても譲歩しない姿勢を崩していない。また、ムニューチン米財務長官が合意したとしている中国との為替条項は、詳細が明らかになっておらず、為替条項での合意履行の部分で、米中の意見が一致していないとの報道も一部でされている。

このように、今回の米中貿易協議は一定の進展があったが、従前から指摘されているように、中国の国策に関わる問題に関しての合意は難しいようだ。中国側も本問題については譲歩しない構えであることから、今後もこの問題の動向が相場に影響を与えるのは変わらない。

また、先週金曜日にFRBが金融政策報告書を公表した。「昨年7月以降、今後数年先の金利の方向性が低下した」との文言が明記されていたことから、利上げ停止の長期化や、利上げ回数の限定の可能性が高まったとみられ、このことが、ドル円の上値を抑える要因になると考えられる。

さらに、2018年通年の米国の経済成長率について、FRB3%弱であったとしたことから、米国経済の減速が不安視されている。

なお、28日に発表予定の米GDPは前年比年率+2.4%と予想されている。米GDPは、20184-6月期に前年比年率+4.2%、同7-9月期に前年比年率+3.4%と徐々に低下しており、今回予想されている数値もさらなる減速を示すものとなっている。

このことを市場はある程度織り込み済ではあるが、28日の結果には注意したい。現在、年内の利上げ停止の公算が高まっていることから、結果が横ばい以上にならない限り、ドル円の水準は下がるものと考えられる。

本日の日経平均株価は、対中関税引き上げが延期されたことが好感され、始値が先週末の終値を上回る水準で始まった後も、高水準で推移している。ハンセン総合指数、上海総合指数も先週末の終値を上回る水準でスタートした後、概ね好調に推移している。

また、NYダウ先物も、対中関税引き上げの延期を受けて、上昇。現在も高水準で推移している。米長期金利は、2.668%台まで上昇した後、跳ね返され、現在は2.65%台まで低下している。

米欧貿易摩擦を想起させるニュースや、FRBの金融政策報告書の内容を受け、先週のニューヨーク時間中に米長期金利は2.64%を割り込む水準まで低下したが、そこからは回復を見せている。

東京時間のドル円は、対中関税引き上げ延期を受けた今後の米中貿易協議への期待感から、ドル円の底は堅いと考えられる。

ただ、FRBによる金融政策報告書の内容や、米国の景気減速への懸念など、年内利上げ停止の可能性が高まっていることが、上値を抑える要因になり、ドル円は、堅調な日経平均の動向にこの後も連動しない可能性が高い。

なお、テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の下にある。ボリンジャーバンドは拡大しつつあるが、方向感のない状態となっている。

この後、東京時間のドル円は、1ドル11080銭近辺が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル11085銭近辺が短期的な抵抗線として意識されるものとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル11062銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル11055銭前後が支持線として意識されるとみられる(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年2月25日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:110.53円~111.08円弱気予想:110.36円~110.89

ユーロ/円

    強気予想:125.36円~126.00円弱気予想:125.14円~125.79

ポンド/円

    強気予想:143.95円~145.30円弱気予想:143.40円~144.90

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年2月25日|本日のFX経済指標カレンダー

2019年2月25日(月)

06:45 (NZ) 10-12月期 四半期小売売上高指数 [前期比]
 前回…0.0% 今回予想…0.5%
08:50 (日) 1月 企業向けサービス価格指数 [前年同月比]
 前回…1.1% 今回予想…1.1%
14:00 (日) 12月 景気先行指数(CI)・改定値
 前回…97.9
14:00 (日) 12月 景気一致指数(CI)・改定値
 前回…102.3
19:00 (英) カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
24:00 (米) 12月 卸売在庫 [前月比]
 前回…0.3% 今回予想…0.2%
24:00 (米) 12月 卸売売上高 [前月比]
 前回…-0.6%

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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