2019年2月22日|米中貿易協議進展への期待が下支え要因となるも、ドル円は方向感のない展開

  • 更新日: 2019/05/08

ドル円の1時間足チャート(20190222)

2019年2月22日|本日午後からのFX相場予想

222日(金)の東京時間のドル円は、日経平均株価の下げ幅が100円を超えるなど、軟調なことを受けて、ドル売り優勢に。その後、日経平均株価が下げ幅を縮めたことや、米中貿易協議への期待感から、再びドルは買い戻されている。

昨日は、閣僚級の米中貿易協議に関し、知的財産権保護や技術移転の強要等、中国の構造問題に関わる部分の対処方法について、覚書の作成に着手したとの報道があったことで、東京時間の相場は一転して楽観ムードとなった。

さらに、中国が年300億ドルにおよぶ農産品の輸入拡大を提案したとも報じられ、ドル円の下支え要因となった。

ただ、中国の構造に関する問題に関しては、完全な合意に至るかどうか、依然として不透明な状態が続いている。そのため、今後、中国が思い切った譲歩をするのかどうか、ということに注目が集まっている。本日も引き続き閣僚級の貿易協議が行われるが、続報には注意したい。

このように、米中貿易摩擦への期待感が集まる一方で、昨日発表された米国の経済指標は強弱が混在し、全体的に冴えない内容となった。

心配されるのは、フィラデルフィア連銀製造業景気指数の結果で、前回+17.0ptだったのに対し、今回は-4.1pt(事前予想:+14.0pt)と大幅な下振れとなり、20165月以来、3年ぶりにマイナス圏に沈んだことだ。

新規受注と出荷が大幅なマイナスになったことが、今回の数値に影響したと見られているが、214日に発表された昨年12月の小売売上高以降、米国の経済指標は冴えない状態が続いている。

米国の経済指標が弱い状態が続けば、バランスシート縮小終了後、米国が緩和的政策へ転換するのではないかとの観測がいっそう強まることになる。

現状、年内の利上げの可能性については残存しているものの、経済指標の結果は利上げを後押しする内容になっておらず、年内利上げ停止の可能性が再び強まる恐れがある。その結果、ドル円は円高・ドル安トレンドになる可能性がある。

本日は、米国の経済指標の発表はないが、日本時間の23日(土)0時半にドラギECB総裁の発言が予定されている。こちらの内容にも注目したい。

冒頭でも書いたとおり、本日の日経平均株価は、昨日の米国の経済指標の結果を受けた、米株安の流れを引き継ぎ、全体的に軟調。今後、米中貿易協議に関するポジティブなニュースが出た場合は、昨日同様切り返す可能性があるが、現状のところは不透明である。

アジアの株式市場に関しては、ハンセン総合指数、上海総合指数ともに昨日の終値を割り込んでスタートしたが、ハンセン総合指数は下げ幅を縮め、上海総合指数は前日の終値を回復し上昇している。このことが、東京時間におけるドル円の下支え要因になるとみられる。

また、NYダウ先物は一進一退となった後、下落している。米長期金利は高水準で推移しているものの、現在は2.68%台まで低下している。

東京時間のドル円は、昨日に引き続き、米中貿易協議への期待感から、ドル円の底は堅いと考えられるが、昨日の軟調な米国の経済指標の結果が上値抑制要因になると考えられる。この後、米中貿易協議に関する続報が出た場合、ドル円は再び大きく動くとみられるが、それまでは小幅なレンジで推移するとみられる。

また、東京時間の16時にドイツのGDPが発表される。比較的注目度の高い指標で、結果がドル円にも波及する場合があるため、注意が必要だ。

なお、テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の中にある。ボリンジャーバンドは下向きで、値動きの乏しさから収縮傾向となっている。

この後、東京時間のドル円は、1ドル11083銭近辺が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル11090銭近辺が短期的な抵抗線として意識されるものとみられる。

一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル11062銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル11055銭前後が支持線として意識されるとみられる

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)。

2019年2月22日|本日のFXレンジ予想

ドル/円

    強気予想:110.57円~111.00円弱気予想:110.44円~110.85

ユーロ/円

    強気予想:125.28円~126.12円弱気予想:125.02円~125.83

ポンド/円

    強気予想:143.99円~145.33円弱気予想:143.61円~144.85

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)

※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。

2019年2月22日|本日のFX経済指標カレンダー

2019年2月22日(金)

16:00 (独) 10-12月期 国内総生産(GDP、改定値) [前期比]
 前回…0.0% 今回予想…0.0%
16:00 (独) 10-12月期 国内総生産(GDP、改定値) [前年同期比]
 前回…0.6% 今回予想…0.6%
16:00 (独) 10-12月期 国内総生産(GDP、改定値、季調前) [前年同期比]
 前回…0.9% 今回予想…0.9%
16:30 (スイス) 10-12月期 四半期鉱工業生産 [前年同期比]
 前回…1.4%
18:00 (独) 2月 IFO企業景況感指数
 前回…99.1 今回予想…99.0
19:00 (欧) 1月 消費者物価指数(HICPコア指数、改定値) [前年同月比]
 前回…1.1% 今回予想…1.1%
19:00 (欧) 1月 消費者物価指数(HICP、改定値) [前年同月比]
 前回…1.4% 今回予想…1.4%
22:30 (加) 12月 小売売上高 [前月比]
 前回…-0.9% 今回予想…-0.3%
22:30 (加) 12月 小売売上高(除自動車) [前月比]
 前回…-0.6% 今回予想…-0.3%
24:30 (欧) ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言

(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)

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