- 更新日: 2020/05/27
2019年10月29日|本日午後からのFX相場予想
本日の日経平均株価は前日83円52銭高の22,950円79銭で寄り付いた。
投資家のリスクオフムードが後退し、幅広い銘柄に買いが集まっている。日経平均株価は、取引時間中に昨年10月来となる23,000円台を付けるなど堅調。
後場は前日比103円85銭高の22,971円12銭で寄り付いた。
一方ドル円は上値の重い展開に。日経平均株価が上昇して23,000円台を回復するとドル円は上昇。1ドル109円07銭まで円安が進んだ。
しかし、1ドル109円10銭近辺のドル売りオーダーや109円のNYカットオプションが上値抑制要因となり、ドル円は再び1ドル108円台に水準を下げた。
昨日のドル円は、東京時間中からロンドン時間の途中にかけて、小動きとなった。
米中貿易協議で複数の合意が間近との報道が好感された一方で、FOMCを前に様子見ムードも強く、動きに乏しい展開となった。大きな動きが出たのは、ニューヨーク時間がスタートしてから。
トランプ米大統領が中国との合意署名に向けて予定より早く進んでいると記者団に明らかにしたことが材料視された。
昨日トランプ米大統領は、記者団に対し、中国との通商協議に関して「中国と極めて大きな合意に署名することを予想している」「これは第一段階の合意であると認識しているが、かなり大きなものになる」と述べた。
また、11月に行われるAPECでの署名が予定されているとし、第一段階の合意には中国による米農産品の購入のほか、銀行業界の規制緩和が含まれると説明した。
これを受けて、市場はリスク選好ムードに。NYダウやS&P500種指数、ナスダックといった米国の主要指数が軒並み上昇し、米長期金利も上昇。
ドル円は1ドル109円台まで水準を上げた。
なお、昨日は10月の米ダラス連銀製造業活動指数が発表され、事前予想の1.0を大幅に下回る-5.1となった。
9月の1.5からも大幅低下したが、市場の反応は限定的なものに留まっている。
このように、昨日はトランプ米大統領による中国との第一段階の合意に関するポジティブな発言が材料視され、ドル円の上昇要因となった。
ただ、今週はFOMCが開催されるため、このことがドル円相場の上値を抑えると考えられる。
本日から明日までFOMCが開催される。ここ最近の米経済指標の内容は軟調なものが多く、今回のFOMCでは0.25%の追加利下げが行われるとの見方が確実視されている。
そのため、利下げ発表をした場合、市場は織り込み済みなのだが、問題となるのは、その後である。
さらなる追加利下げが行われるのか、あるいは、年内はこのまま据え置かれるのか、という点に市場の注目が集まっているのだ。
米国の利下げに関し、FOMCメンバーの何名かは、市場は利下げを過度に織り込んでいるとの認識を示していることが、9月のFOMC議事録で明らかとなった。
また、FOMCが声明で、「持続的な成長を維持するため、適切な行動をとる」との文言を削除するかどうかにも注目が集まっている。
このように、市場ではFOMCが意識され、ドル円の値動き抑制要因になると考えられる。
トランプ米大統領による、第一弾の米中貿易合意に関する発言が本日の相場を下支えすると考えられるが、積極的に上値を追う展開になりにくい。
とはいえ、米中貿易協議に関するポジティブなニュースはドル円相場の上昇要因となるため、注意が必要だ。
本日この後の東京時間のドル円は、FOMCを前に引き続き小動きになると考えられる。
本日の上海総合指数は軟調。下げ幅を拡大し、マイナス圏で推移している。
ハンセン総合指数も軟調。プラス圏でスタートした後、上げ幅を縮小し。そのままマイナス圏へ転じた後も下げ幅を拡大している。
NYダウ先物は上げ一服となり、若干のマイナスで推移している。米長期金利は上昇が一服し、低下。1.84%台で推移している。
テクニカルを見ると、ドル円の一時間足は一目均衡表の雲の上にある。値動きに乏しいことから、ボリンジャーバンドは拡大から若干縮小している。
この後、東京時間のドル円は、1ドル109円10銭前後が短期的な抵抗線になるとみられる。それを上抜けた場合は、1ドル109円20銭が抵抗線として意識されるとみられる。
一方、東京時間の支持線は、短期的には1ドル108円90円銭前後になるとみられ、そこを割り込んだ場合は、1ドル108円80銭前後が支持線として意識されるとみられる。
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)
2019年10月29日|本日のFXレンジ予想
ドル/円
- 強気予想:108.74円~109.27円
- 弱気予想:108.51円~109.12円
ユーロ/円
- 強気予想:120.61円~121.35円
- 弱気予想:120.25円~121.16円
ポンド/円
- 強気予想:139.57円~140.82円
- 弱気予想:139.00円~140.48円
(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏のレンジ予想)
※過去の相場データから当期の予想変動幅を算出。
2019年10月29日|本日のFX経済指標カレンダー
15:00 |
(南ア) 9月 マネーサプライM3 [前年同月比] 前回…7.45% 今回予想…7.50% |
---|---|
16:00 |
(英) 10月 ネーションワイド住宅価格 [前月比] 前回…-0.2% 今回予想…0.0% |
16:45 |
(仏) 10月 消費者信頼感指数 前回…104 今回予想…104 |
18:30 |
(英) 9月 消費者信用残高 前回…9億ポンド 今回予想…9億ポンド |
18:30 |
(英) 9月 マネーサプライM4 [前月比] 前回…0.4% |
18:30 |
(英) 9月 マネーサプライM4 [前年同月比] 前回…3.2% |
22:00 |
(米) 8月 ケース・シラー米住宅価格指数 前回…218.0 |
22:00 |
(米) 8月 ケース・シラー米住宅価格指数 [前年同月比] 前回…2.0% 今回予想…2.0% |
23:00 |
(米) 9月 住宅販売保留指数 [前月比] 前回…1.6% 今回予想…0.7% |
23:00 |
(米) 9月 住宅販売保留指数 [前年同月比] 前回…1.1% |
23:00 |
(米) 10月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 前回…125.1 今回予想…127.7 |
2019年10月30日|本日のFX経済指標カレンダー
未定 | (日) 日銀・金融政策決定会合(1日目) |
---|---|
08:50 |
(日) 9月 小売業販売額 [前年同月比] 前回…1.8% 今回予想…6.1% |
08:50 |
(日) 9月 百貨店・スーパー販売額(既存店) [前年同月比] 前回…0.3% 今回予想…8.8% |
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(元ネット系証券会社社員 佐藤真奈美氏)
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