FXは土日に取引できない/取引時間とデモトレード・注意点を解説
- 更新日: 2020/05/27
FXは専業トレーダー以外にも、副業で始めている人は少なくありません。空いている時間を活用してトレードできるのでオススメの副業とも言えます。
しかし、副業となると土日に取引できるかどうか不安な方も多いかと思います。
- 「FXは土日に取引できるのか?」
- 「FXの土日のチャートを見る方法はあるのか?」
- 「土日もポジションを持ったままだとどうなるのか?」
このような悩み・不安を抱えている肩のために、今回はFXが土日にトレードできるのか、そしてFXにおける土日のリスクについてご紹介していきます。
この記事の目次
- FXは土日に取引できない
- FXで取引できるのは月曜日午前7時から土曜日午前6時
- 土日は世界中の市場がクローズする
- 土日はチャート・レートが動かない
- OANDAの土日取引サービスは2012年に終了
- 土日以外の取引ができない日
- 土日の値動きの特徴
- 値動きが激しい時間帯
- 安定している時間帯
- 土日のスワップポイントについて
- 土日の各市場の特徴
- ニューヨーク市場
- ロンドン市場
- 東京市場
- 土日に発生するリスク
- 土日のデモトレード
- LION FXは土日でもデモトレードができる
- その他のFX会社は土日にデモトレードができない
- FXのトレードにおける「土日の注意点」
- 土日にポジションを持ち越さない
- 土日持ち越しの失敗体験談
- 土曜日の早朝までに余裕を持って決済する
- FX会社別土日の取引時間・サービスの特徴
- 土日のFXのトレード方法
- おすすめのFX会社
- まとめ
FXは土日に取引できない
FXは世界中の為替取引となるので日本の市場が開いていなくても、土曜日や日曜日に取引できるのでは?と思ってしまうかもしれません。
しかし、実は土日に取引することはできないのです。祝日は通常取引できます。
FXで取引できるのは月曜日午前7時から土曜日午前6時
株式の場合、月曜日午前9時から午後15時までですが、FXの場合は月曜日の午前7時から土曜日の午前6時まで市場が動いています。
そのため、24時間取引することも可能です。
ただし、欧米やオセアニアなどの先進国では「サマータイム(夏時間)」という日照時刻に合わせて標準時から1時間早める制度が夏季の間適用されることになります。
この影響から取引時間は夏季の間だけ1時間早まるのです。夏と冬では取引時間が変わることを覚えておきましょう。
土日は世界中の市場がクローズする
月曜日から金曜日までは24時間取引可能ですが、土日になると世界中の為替市場がクローズします。そのため、土日にFX取引はできなくなってしまうのです。ただし、中東は取引することができます。
<各国市場取引時間>
5 | 7 | 9 | 11 | 13 | 15 | 17 | 19 | 21 | 23 | 1 | 3 | |||||||||||||
ウェリントン | ||||||||||||||||||||||||
日本 | ||||||||||||||||||||||||
ロンドン | ||||||||||||||||||||||||
ニューヨーク |
土日はチャート・レートが動かない
市場がクローズしてもチャートやレートが動くのでは?と心配になってしまう方もいるかもしれませんが、基本的に世界中の為替市場がクローズするためチャートとレートはほとんど動きません。
OANDAの土日取引サービスは2012年に終了
以前まで、土日でも取引できるサービスをOANDAが提供していましたが、2012年にサービスを終了しています。
市場がクローズしているのになぜ取引できていたのかというと、流動性の低下からスプレッドがワイドになり、さらに取引を行うことで為替レートが変化し、リスクマネジメントにつながっていたからです。
スプレッドと為替レートの変化を見ながらリスクマネジメントを行うことで、土日取引を有効にしていました。
ただ、土日取引にするとスプレッドを拡大しないといけなくなってしまい、コストもかかってしまうということで、土日取引が終了してしまったそうです。
土日以外の取引ができない日
FXは土日の取引ができないお話をしてきましたが、土日以外にも取引ができない日があります。
それは、「元旦」と「クリスマス」です。具体的には元旦の場合、大晦日の取引終了はニューヨーク時間の17時すなわち日本時間の元旦の朝となりますので元旦の朝までは取引ができ、オープンは1月2日の朝となります。またクリスマスの場合は、欧州やアメリカの時間帯が取引ストップとなりますので、日本時間の日中は通常通りの取引ができます。
土日の値動きの特徴
土日に関しては、世界中のFX業者や会社で、FX取引を休止しています。そのため、週末に決済をして、週明け月曜日のメンテナンス後から仕掛けるというトレード手法を取っている人もいるくらいです。この場合、1週間単位の運用をして、リスクを減らそうという狙いがあります。
では、土日は一切の取引がされていないのかというとそうではなく、実はイスラム圏(バーレーン市場)に住む投資家や、一定の条件以上の資産を持つ投資家、土日も取引したい投資家が特定のFX会社で、土日でもFX取引をしています。
月曜日にチャートを見るとローソク足が乖離している状態、これを窓が開いていると表現しますが、たまに大きく窓が開いているときがあります。これは土日に相場の流れがあったからです。
ただし大きく窓が開いて相場が下がったとしても、窓埋めと呼ばれる相場を元に戻す動きが発生する場合があるので、即座に売り注文を入れるのは禁物です。
値動きが激しい時間帯
一部の人々が土日でもFX取引をしていると言っても、通常はほとんど値動きはないと考えて問題ありません。世界的なニュースやマーケット情報、指標発表などがない限りは、週末にクローズしたときから週明け月曜日まで価格にほとんど差がないか、もしくは極わずかな窓が開くくらいです。
ただし、週末に世界経済を揺るがすような事件があった場合は、土日でも大きく動いたり、暴落するときがあります。また、その場合イスラム圏の人々が取引開始する時間帯から、激しい値動きが発生することもあります。そうなると週明け、チャート上で大きく窓が開いている状態が生まれます。
安定している時間帯
土日のチャートでは相場が動くような材料がなければ、通常は大体動いていないか、動いてもわずかで安定した値動きをしています。
土日のスワップポイントについて
結論から言うとどのFX会社でもスワップポイントは1年365日、土日祝日関係なくもらえます。
各FX会社のスワップカレンダーを見るとわかるのですが、不定期に3日分付与されている日があるのがわかります。この3日分が土日含めたスワップポイントとなるわけです。
ちなみに金曜日や月曜日に付与されると決まっているわけではなく、FX会社によって異なります。
決済を3日分のスワップポイントが付与されたあとにすることで、少しでも多くの利益を取れるので、決済日はスワップカレンダーで確認をしてからの方が良いかもしれません。
スイングトレードの場合で、1日ずれてもあまり差益に影響が出ない場合は、3日分のスワップポイントをもらってから決済した方が得になるでしょう。
土日の各市場の特徴
土日はほとんどのFX取引は停止していますが、各国の一部の資産家は取引を行うこともあります。ただし平日のように神経を張り巡らせて、チャートを見張りながら取引を行うわけではなく、何かあれば即座に通貨ペアを売買できるようにスタンバイしている、というだけです。相場が大きく動くような発表があれば即座に決済か、もしくは損切り注文を入れる、という動きになります。
念頭に置きたいのが、FX取引はニューヨーク市場やロンドン市場で実際の取引を行うというわけではないことです。市場が休みかどうかはFX取引そのものには関係のないことです。
市場が開くと金や株式などの取引が行われ、それによって為替の売買が発生しFX相場が動くということであって、実際にニューヨーク市場が明けたらニューヨーク市場その場所ででFX取引が開始される、ということではありません。ニューヨーク市場が明けて金のやり取りが多く発生したことにより、各通貨ペアに大きな値動きが発生したので、世界中の投資家たちがその動きを読み取って、FX売買をしたというだけです。
ニューヨーク市場
ニューヨーク市場は夏時間だと日本時間で22時~、冬時間は23時~となっています。ただ土曜日の6時にクローズし、日曜日の22時から活発に動くかと言えば、必ずしもそうとは限りません。各国の土日も取引可能な資産家が、土曜日の朝6時(日本時間)にクローズしたあと、取引をする可能性もあります。
ニューヨーク市場や金融機関は休みなので、ニューヨーク市場が開いているときのようなドル円が活発に動くなどの特徴はありませんし、何事もなければ相場は基本動きません。ただし、ニュースや米国での指標発表があれば、関連した通貨ペアに値動きが発生します。
ロンドン市場
ロンドン市場は夏時間だと日本時間で16時~、冬時間は17時~です。当然、ロンドン市場も土日はお休みです。土日は各市場が休みのため、各市場の取引による影響はないということです。値動きがあるとすれば、何かしらの発表や事件があったときだけでしょう。
東京市場
東京市場は夏時間、冬時間に関係なく、9時スタートです。東京市場も土日はお休みなので、何もなければほとんど動きません。ゴトー日に大きな値動きが発生しますが、土日がゴトー日に当たる場合、ずれ込んだりするので、ゴトー日による土日の値動きは原則発生しません。
為替では、「5と10が付く日」と「月末」の事を、「ゴトー日」と呼びます。
土日に発生するリスク
土日はほとんど値動きしないので、うっかり注文してしまうことのないように気を付けてください。リアルタイムでチャートを見ながら、何となくポジションを持ってしまったけれど、そのあとまったく動かずに、暇な状態が続き、結局微妙なマイナスで終わるケースがあるためです。
あとは、週末に決済せずに残しておいたポジションで、土日に大きく動いてしまい、損切り注文をしっかりと入れていたにも関わらず、月曜日にかなりすべった状態で決済され、結果大損失になるケースもあります。
なるべく週末に入る前に決済して、リスクを回避しておきましょう。
土日のデモトレード
これまでは土日の取引について説明してきましたが、この章では土日の「デモトレード」について解説していきます。
LION FXは土日でもデモトレードができる
上記で土日のトレードはできないことを紹介しましたが、デモトレードも同様に、土日は使用できないことがほとんどです。しかし、実は土日でもトレードを行っているところはあります。
それが、ヒロセ通商の「LION FX」です。
こちらでは、デモトレードとなっていて、実際の環境とほぼ変わりなくトレードにチャレンジすることができます。
デモトレードは基本的に仮想マネーを使ってトレードを試してみることで、ツールを初めて使う人は操作しやすいかどうかなどを確認してみたり、FX初心者の人は実践感覚を身に着けたりするために最適な無料ツールです。
LION FXは仮想レートを動かし、短期時間で大きな変動を起こすようになっているので、注文の仕方を確認しやすくなっています。
取引できるのは約3ヶ月間で、名前とメールアドレスの登録のみでデモトレードを行うことができるので、FX初心者の方で、土日にゆっくり練習がしたいという方におすすめです。
その他のFX会社は土日にデモトレードができない
LION FX以外の会社でもデモトレードを行うことはできますが、デモトレードであっても土日に取引することはできません。
平日は仕事が忙しく、土日にFX取引の実践練習を行いたいという人にはLION FXが適していると言えるでしょう。
FXのトレードにおける「土日の注意点」
FXのトレードは基本的に週明けの月曜日から土曜日の早朝までとなります。
土日を挟んで月曜日から再びトレードを行なっていく形になるのですが、この時注意しておきたいポイントがいくつかあります。
そちらに注意してトレードを行うようにしましょう。
土日にポジションを持ち越さない
土日は市場がクローズされているため、金曜日に持っていたポジションを決済せず、また月曜日からトレードすればいいと最初は考えてしまうかもしれません。
市場取引は行なっていないものの、ポジションをそのまま保有することは可能なので、持ち越すことに関しては特に問題はありません。
しかし、土日にポジションを持ち越してしまうことで、良からぬ事態に発展してしまう可能性は高くなってしまうのです。
その理由として、市場は動いていなくても為替変動は動いていることが関係しています。
市場で取引できない状態であるのに為替は常に変動し続けているため、万が一ポジションを持った状態で世界情勢が変化し、大きな為替変動が起きてしまっても月曜日の朝、市場が開くまでは決済することができないのです。
含み損はその間どんどん大きくなってしまい、市場が開く頃には大損につながっている可能性があります。
ですから、エントリーして持っていたポジションは市場がクローズする前に決済することが重要なのです。
土日持ち越しの失敗体験談
実際に土日にポジションを持ち越してしまった人たちの体験談を見てみましょう。
長野県50代女性
始めたばかりのころ、ある会社のツールが使いにくく、停止したつもりが動き続けており、休日で取引がなかった時に気が付いたが、どうしようもなかった。
兵庫県60代男性
10日ほどの海外旅行で不在の期間に、指値注文を取り消していなかったため、約定してしまい、損を被った。
神奈川県60代男性
数年前、月曜日の朝FX口座をみたら、ロスカットされていた。
土曜日の早朝までに余裕を持って決済する
ポジションを土日に持ち越してしまうと、上記のような大損をしてしまう可能性は十分にあり得ます。
アメリカではこうしたトラブルが頻発しないよう、市場取引を行なっていない土日に悪い出来事やニュースを発表しているようです。
そう考えると、やはり土日の持ち越しはリスクの高いことだと言えるでしょう。
では、ポジションを土日に持ち越さないためにはどうすれば良いのか、という点ですが、やはり市場がクローズされる土曜日の早朝までギリギリまで取引を行わないということが挙げられます。
ポジションを時間ギリギリまで持っていると、迷った結果判断が遅れてしまい、そのままポジションを持ち越さなくてはならなくなってしまいます。
そのため、ポジションはなるべく金曜日中に決済しておいた方がよいでしょう。
ただし、金曜日は同じように金曜日中に決済しようと考えている人がほとんどです。
すると、ポジションの決済が多くなり、普段の値動きとは若干違った動きを見せる可能性があります。
ここで損をしてしまう可能性も十分考えられるでしょう。
また、金曜日は休日前ということもあり、できれば利益を上げてから土日に移りたいと考える人も多いかと思います。
急に金曜日に損失を出してしまった場合、それを取り戻そうと結果的にギリギリまでポジションを持ってしまうことにつながってしまうかもしれません。
このようなことが起きないためにも、金曜日は早めに決済を行う、もしくは金曜日も行わずに木曜日までに決済しておくというのも手です。
FX会社別土日の取引時間・サービスの特徴
残念ながら現在日本のFX会社で、土日にFX取引が可能なFX会社は存在しません。
LION FXでは仮想レートによるデモトレードが土日にできますが、実際のレートではないので値動きの参照は不可能です。あくまでも取引の練習に使用する目的で、土日にゆっくりと通貨ペアの売買で、注文方法を試したい人向けのサービスとなっています。
土日のFXのトレード方法
どうしても土日にトレードがしたいという人には、海外FX業者の口座を開設して取引する、という方法があります。ただし海外の場合、何かしらのアクシデントがあった場合、問い合わせは英語となります。英会話が日常レベル以上という人ではないと、現実的にサポートを受けるのは難しいでしょう。
英語に自信があり、なおかつFX取引を長年しているベテランの人なら、海外のFX業者を使い、土日に取引をしても良いかもしれません。その場合、各市場が休みなので、何かしらの発表があって動きそうなときに、いつでも注文を入れられるようにスタンバイしておくのが賢明です。スキャルピングやデイトレードなど、平日の通常トレード手法は通用しないことを念頭に置いておきましょう。
おすすめのFX会社
DMM FX
口コミ点数 | |
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総合ランキング | 1位 |
初回入金額 | 無料 |
推しポイント | 最短1時間で取引開始が可能! |
主要通貨スプレッド | ||
---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 豪ドル/円 |
0.20銭原則固定(例外あり) | 0.50銭原則固定(例外あり) | 0.70銭原則固定(例外あり) |
買いスワップポイント | ||
---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 豪ドル/円 |
20円 | -7円 | 25円 |
外為オンライン
口コミ点数 | |
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総合ランキング | 3位 |
初回入金額 | 5,000円 |
推しポイント | 自動売買ツールがおすすめ |
主要通貨スプレッド | ||
---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 豪ドル/円 |
1.00銭原則固定(例外あり) | 2.00銭原則固定(例外あり) | 3.00銭原則固定(例外あり) |
買いスワップポイント | ||
---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 豪ドル/円 |
15円 | -20円 | 10円 |
外為どっとコム
口コミ点数 | |
---|---|
総合ランキング | 4位 |
初回入金額 | 無料 |
推しポイント | 業界トップクラスの情報量! |
主要通貨スプレッド | ||
---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 豪ドル/円 |
0.20銭原則固定(例外あり)2020年12月22日時点 | 0.5銭原則固定(例外あり) | 0.70銭原則固定(例外あり) |
買いスワップポイント | ||
---|---|---|
米ドル/円 | ユーロ/円 | 豪ドル/円 |
72円 | -15円 | 25円 |
まとめ
FXは市場が動いていないので土日にトレードすることは基本的にできません。
ただし、デモトレードであればLION FXを利用して行うことができます。
デモトレードで実践の練習はもちろん、感覚を忘れないように土日はデモトレードを利用する人もいるのです。
ですから、土日のデモトレードを効果的に活用することができれば、平日のトレードで結果が残せる可能性も高まるでしょう。
ただし、ポジションの土日持ち越しに関しては月曜日の市場取引が開始されるまで決済ができなくなるため、為替変動により大きな損失につながってしまう可能性があります。
土日にポジションを持ち越さないように気を付けて、デモトレードで実践練習を積み重ね、本番のトレードで大きな損失が出ないようにしていきましょう。
トレードする際には、FXの基礎知識が重要になります。FX初心者の人は以下の記事を必ず読んでからトレードするようにしましょう。
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