FXのリスク5つを徹底解説/リスク別の回避方法と失敗事例

  • 更新日: 2017/09/12
雨の中目隠しをして一本橋を渡るビジネスマンとその一本橋に落ちる雷
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FXには、予想以上に多くのリスクが存在しています。FXには、予想以上に多くのリスクが存在しています。投資とは切っても切れない関係にあるリスクですが、FXも例外ではありません。今回は、そんなFXのリスクについて解説します。

FXを始めようとしている人は、FXを始めるべきなのかを判断するための一つの参考にして頂きたいと思います。また、FX取引の真っ最中という人は、FXのリスクについて見直す機会になればと思います。

FXのリスク

それでは、FXのリスクについて、1つずつ把握していきましょう。

1.為替変動のリスク

FXのリスクの代表的なものに、為替変動のリスクがあります。

FX相場は、常に同じレートということはありえません。需要と供給、経済・金融政策等、様々な要因によって変化し、ポジションを持っている場合は、その変化により損益が発生します。

場合によっては、短時間で大きく動くケースもあります。例えば、金融政策について大きなニュースが報じられた場合、急速に一方向に為替相場が動き始めます。

その際、自分が予想した方向と逆方向に大きく相場が変動すれば、大きな損失を被る可能性もあります。

為替変動のリスクは、初心者も上級者も、避けるのが難しいリスクの1つと言えるでしょう。

その一方で、大きな為替変動は大きな利益を得られるチャンスでもあります。そのため、為替変動リスクは利益を得られるチャンスと表裏一体なのです。

2.金利変動のリスク

為替レートと同様に、金利も変動する可能性があります。

為替変動を利用する以外のFXの醍醐味が、スワップトレードです。スワップトレードとは、通貨間の金利差を利用して利益を上げる取引のことをいい、金利変動がダイレクトに影響します。

例えば日本は低金利通貨です。そのため、日本円との通貨ペア(ドル円、豪ドル円など)に関しては、ロングポジションをそのまま持ち続けていると、ロールオーバー後に持っているロット数に応じたスワップポイントが付与されるケースが多いです。

反対に、ショートポジションを持ったままロールオーバーすると、スワップポイントが引かれていることが多々あります。

ここで気を付けたいのが、日本以上に金利の低い通貨と日本円との通貨ペアの場合です。日本円の金利の低さから、ロングポジション=スワップポイントが付与される…というイメージを持ってしまいがちですが、実際はそんなことはありません。

例えばユーロ円は、2017年9月現在、ユーロの政策金利が0%なのに対し、日本円の政策金利は0.1%と日本の方が高い状態です。そのため、ユーロ円のロングポジションを持ち越すと、保有ロットに応じたスワップポイントが引かれます。

このように、金利差を利用したスワップトレードですが、政策金利の変更が大きな影響を与えます。例えば、未だに高金利通貨として人気がある豪ドルは、過去には15%を超えるときがありました。それを考えると今の1.5%という数字は、かなり物足りないと言えます。

また、新興国通貨は金利が高いものが多い傾向にあります。例えばメキシコの政策金利は2017年8月時点で7%です。ただ、新興国通貨に関しては政治リスクや経済リスクが付きまとうため、スワップポイントで利益を出していても、急激な為替変動で大きな損失が出る可能性があることを念頭に置く必要があります。

全ての国で、政策金利が変動する可能性はあります。金利差を利用して取引をするのであれば、1番チェックしておきたいリスクかもしれません。

3.レバレッジリスク

レバレッジは、てこ(レバー)の原理のように、小さな力で大きなものを持ち上げられる…つまり、自己資金より大きな金額の取引ができる仕組みのことです。少ない資金で大きな取引ができるため、大きな利益を得られる反面、自己資金以上の損失を被ってしまう可能性もあります。

FXが日本で急速な広まりを見せた背景の一つに、レバレッジがあります。レバレッジは以前、100倍や200倍と非常に高い倍率でかけることができたため、高レバレッジを謳う業者がたくさんあり、今以上に少ない資金でFX取引が可能でした。

レバレッジを大きく設定するだけで、数円の値動きで数十万の利益を出せる可能性があることから、FXは一攫千金の取引であるかのように誤解されました。当然のことながら、数円の値動きが数十万の損失に繋がるケースもあるため、そういう意味ではハイリスクなのです。

証拠金維持率を下回ってロスカットになる場合、ポジションを建てるために必要な証拠金以上の損失が出ると、証券口座に入っている余剰資金から損失が引かれますが、それでも足りないと、他のポジションがあればそれを強制決済して損失分に充てられます。しかし、それでも足りない場合、証券口座に追加入金しなくてはなりません。

少ない資金でレバレッジを最大限に効かせて大きな金額を取引していたために、追加入金の額が数百万単位になってしまい、証券会社やFX会社に対して負債を抱えるトレーダーが出てきてしまったのです。

事態を重くみた金融庁がレバレッジを規制したため、現在のレバレッジは、日本国内の業者の場合は最大で25倍と定められています。1万円の自己資金があれば、25万円の取引まで可能ということです。

日本の場合はレバレッジの上限が決められていますが、海外のFX業者は規制の対象外です。そのため、以前日本でそうであったように、数百倍のレバレッジで取引できる業者もあります。

レバレッジにはメリットもありますが、リスクもあります。現在の25倍であっても、相場の状況次第では、必要証拠金以上の損失を負う可能性はあります。このようなリスクを踏まえたうえできちんと計算してトレードする必要があります。

4.流動性のリスク

流動性とは、一般的に現金化しやすいかどうかをいいます。流動性が高いものは現金化しやすく信頼度も高いため、多くの人が取引しています。多くの人が取引すればするほど、値動きが穏やかになる特徴があります。

そのため、例えば株の場合、東証一部の銘柄の方が、マザーズやジャスダック等の新興市場の銘柄よりも値動きが穏やかです。

FXも同様で、流動性の高い通貨は、一般的にメジャー通貨と呼ばれるものが多いです。取引に参加しているトレーダーも多いため、値動きが緩やかなのが特徴です。

FX初心者がメジャー通貨を選ぶメリットには、値動きが穏やかで取引しやすいということもあります。当然、為替変動リスクはありますが、明確な理由もなく突然急激に相場が動く可能性は低くなります。

反対に、マイナー通貨は流動性が低いものが多いです。取引への参加人数も少ないため、少しの注文で値動きが大きく変動する可能性があります。そのため、相場を予想・分析することが困難になり、ギャンブル性が高くなってしまいます。

FXの値動きは線ではなく点です。ティックと呼ばれる値動きの集合体を分かりやすくチャートにしているため、あたかも線で動いているように見えますが、実際は点で動いています。

マイナー通過の場合、注文数が少ない分、この値動きの幅が大きくなる可能性があります。値動きが荒いので、注文から約定までの間に、スリッページが起こりやすくなるのです。

そのため、自分が思ったレートで約定しにくいこともあります。また、スプレッドも広がりやすく、トレーダーにとって不利な取引条件になることも珍しくありません。


さらに、マイナー通貨国には、政治経済に関する不安、テロや戦争などのリスクを抱えている国もあるため、これらの問題が発生した場合、メジャー通貨では考えられないような激しい値動きになる可能性があります。取引人数も少なく、損切ろうとしてもなかなか約定せずに損失が広がってしまう可能性もあります。

5.システム障害のリスク

FX取引は、ネット環境を使って、パソコンで取引するのが一般的です。ネット回線のトラブル、パソコンの不具合などが生じると、当然取引はできなくなります。

スマートフォンのFXツールアプリでも同様です。不具合が発生している間に、レートが大きく動いている可能性もあります。

その間に大きな利益獲得のチャンスを逃してしまうかもしれません.逆に、損失を食い止めるタイミングを失ってしまうというリスクもあります。

ネット環境を使った取引ですから、システム障害のリスクは、少しでも頭の片隅に置いておくべきでしょう。

また、業者側がシステム障害を起こす可能性もあります。仮に業者側が原因でシステム障害を起こし、その間に大きく相場が動いたのにロスカットできなかった場合、対応は業者によって異なりますので、確認しておくと良いでしょう。

いずれにせよ、現在はネット取引が主流です。トレーダーやFX業者側に問題がなくても、プロバイダー側に何らかの問題が発生して取引に不具合が生じるケースもあります。このようなリスクを踏まえた上で、取引しましょう。

FXのリスクの回避方法

次に、それぞれのリスクの回避方法について解説します。

1.為替変動のリスクの回避方法

為替変動のリスクは、回避するというより「リスクを最低限に抑える」と言ったほうが正しいでしょう。

なぜなら、為替変動はリスクである一方で、メリットでもあるからです。コインの裏と表のように切っても切れない関係のため、リスクを回避することはできません。

為替変動リスクを抑えるには、やはり、損失の許容範囲を決めることが大切です。トレードの前に、自分で対処できる損失の上限を決めておくようにしましょう。

ポイントは、資金を大きく、ポジションを小さく、ということです。これが基本となります。最初のうちは大きな資金で取引ロット数は控えめにして取引しましょう。利益を積み重ねて資金が増えたら、それに応じて取引ロット数を増やしましょう。

また、利食いのタイミングや損切のタイミングも重要です。ポジションに含み益が出ている場合はすぐに利食いをして、利益を確保します。逆に損失が許容範囲を超える前に、含み損はすぐに損切りをして手仕舞いします。

証拠金が必要な額を下回ると、FX会社から「マージンコール」という警告が発生します。マージンコールが発生したら、すぐに証拠金を既定の額まで追加しましょう。

ポジションが強制終了されるロスカットも、FX会社による為替変動のリスクを食い止める処置ではあります。ただし、成行注文で決済されることがほとんどのため、相場の急変時は、想像以上の痛手になることが多々あります。

また、損失が広がったからこそロスカットされることを考えると、ロスカット注文が出された時には、すでにトレーダーは許容範囲以上の損失を負っていることがほとんどでしょう。

最終手段が執行される前に、自分で損失を最小限に食い止める努力をすることが大切なのです。

2.金利変動のリスクの回避方法

金利変動のリスクを回避するには、各国の政策金利の情報をこまめにチェックすることが大切です。政策金利発表に合わせて、FX相場が大きく変動するケースもあります。

スワップトレードだけでFX取引をしていると、どうしても金利変動のリスクは高くなりますので、スワップトレード以外にも為替差益を狙った取引をするなど、別の取引手法を取り入れることもリスク回避の一助になります。

なお、スワップポイントは業者によって異なります。なぜなら、FXは相対取引だからです。スーパーマーケットなどと同様、業者が自由にレート設定できます。

そのため、スワップポイントやASKとBIDのレートについても、業者によって違いがあってもおかしくないのです。

このことから、FX取引は、1つの業者に絞って取引をする必要はないといえます。手法に合わせて、最適な口座を使い分けることで、より効率的な利益獲得を狙いましょう。

3.レバレッジリスクの回避方法

レバレッジリスクを回避するには、むやみに大きなレバレッジを使用しないということに尽きるでしょう。

大きな取引単位でFX取引をしたいというのは、誰もが思っていることだと思います。しかし、少しの為替変動で損切りばかりしていては、利益を安定的に出すことはできませんし、資金がすぐに底をついてしまいます。

一般的にレバレッジは、かけるとしても10倍ぐらいが限度だと言われています。またFX初心者に関しては、2倍~3倍が目安でしょう。ポイントは、大きな資金で控えめにロットを持つということです。大きな利益をすぐに大きな損失に変えるような取引は、ギャンブル性が高く、好ましくありません。

4.流動性のリスクの回避方法

流動性のリスクは、メジャー通貨を優先的に選択することで、ほとんどは回避できるでしょう。

メジャー通貨は流動性が高いだけではなく、その通貨に関する情報も多く得ることができます。つまり、FX取引の参考にできる要素が多いということです。

マイナー通貨は、通貨の情報も少ない上に値動きも荒いので、自分の置かれている状況が把握しづらいのが特徴です。

それでもマイナー通貨を運用したい人は、とにかくファンダメンタルズ分析を徹底し、きちんと資金をコントロールしながら取引しましょう。

5.システム障害のリスクの回避方法

システム障害のリスクは、ネット環境や機材の問題など、自分の力だけで解決できない部分もあります。

しかし、取引方法で、システム障害を見越した対処をすることはできます。自分の知らないところで損失が膨らんでしまうリスクを改善するには、ストップロス注文が有効でしょう。いわゆる逆指値注文のことです。

ストップロス注文は、損失額を指定して、損失がその額に達すると、自動的に決済される注文方法です。ただし、損失限定のための注文であることから成行で注文を出すことが多く、実際の約定価格と注文価格との間にスリッページが発生する可能性があることに注意が必要です。

FXの失敗事例

ここではFXの失敗事例を紹介します。実際の失敗を知ることで、リスクをよりリアルに感じることができるでしょう。

福岡県50代男性「負けを取り返そうとつぎ込み数百万が消える」

始めたばかりの頃、大金をつぎ込んでやられ、その負けを早く取り返そうと、更に大金をつぎ込んで、またやられるという悪循環に陥り、数百万が消えた。

沖縄県40代男性「試行錯誤を繰り返すも……」

ある程度勉強したり試行錯誤していると、勝ち始めて「よし勝てる方法がわかったぞ」なんて思って、この感じなら幾らになるなあ、なんて計算し始めると、その方法が聞かなくなって、あれ?あれ?なんて言っているうちに資金が減る。んでまた勉強して、試行錯誤で、よしこれで、あれあれ?を繰り返し、とうとうもうどうしたって最後には負けるような気がしてきてしまってぐったりする。

京都府20代女性「下手なナンピンすかんぴん」

相場の格言に「下手なナンピンすかんぴん」というのがありますが、私は先日の人民元引き下げに端を発した急激な円高への流れの中でこれを身をもって経験しました。

矯正ロスカットにかかり、50万の資金を全額吹っ飛ばしたのです。当時トレードしていた通貨はポンド円でした。ポンド円は値動きが激しい通貨ペアで、英国の利上げ期待で激しく上げ下げしていますね。目安にしていたテクニカル指標は1時間足の21EMAでした。この21EMAからの乖離が大きくなったら逆張りでエントリーするといった感じです。

かなり大雑把なトレードだったのですが、これで20~50pipsくらいの利益が取れてました。エントリーした後に更にトレンドが加速しても、長くて1週間くらい放っておけば戻ってくるので、ラクして稼げるなーと調子に乗っていた頃でした。

愛知県40代男性「調子に乗ってドルとユーロで損失1,000万円」

はじめてFXを利用しはじめた時に、過去ドル建ての外貨預金で利益を出せていたので調子に乗っていてドル買いで数百万円の損失を出し、立て続けにユーロで数百万円の計1000万円ほどの損失を出した。

愛媛県30代男性「仕事中にチャートが確認できず対応が遅れる」

仕事中や出かける時などにチャートが確認できない時は失敗経験が多いです。一つの理由が急に動き出した時な初期対応が遅くなる事。そして損失幅が大きく、下手に損切りが出来なくさらに損失が拡大してしまう事。 あとはレンジ相場での欲が強くなり、往復ビンタの繰り返しで利益を全て吹っ飛ばすなどの経験が一番多いです。

神奈川県40代男性「FX会社のシステムダウンで1,000万以上の損失」

リーマンショックなどの時にはあまり信用できないFX会社をつかうとシステムダウンかつ電話対応もダウンしてしまうので、 普段からそのリスクを考慮して取引しないとひどい目にあいます。 私の場合リーマンショックのときに取引不可状態におかれて1000万以上損しました。

沖縄県50代女性「スイスフランショックで証拠金以上の損失」

塩漬けポジションをストップを付けずに放置していたら、 大暴落(スイスフランショック時)。一瞬でロスカット。さらに口座残高以上の損失を出し、奈落の底に真っ逆さまでした。

リスク以外のFXのデメリット

FXのデメリットはリスクだけではありません。それらを知り、FXを始めるかどうか改めて考えて見ましょう。

勉強する必要がある

FXは、取引次第ではギャンブルのようになってしまいます。そうならないためにも、しっかりとした裏付けのある取引を行い、確度高く利益を上げることが、FXの本来の姿です。

それを実行するには、仕組みやFX取引の知識を、頭に入れてから始めることが大切です。中でも、リスクに関する知識は必ず身に着けておく必要があります。

FXで無謀な取引を助長させてしまう原因の1つに、ビギナーズラックが挙げられます。根拠も特にないまま利益を出してしまうと、FX初心者は利益を得る喜びだけを知ってしまいます。
利益と損失の理由が分からないままの状態で無計画に取引すると、いずれ損失が増えて資金が底をついてしまいます。

中毒性がある

FX取引は利益を得ることができれば、これほど効率的な資産運用はないと感じることでしょう。特に兼業トレーダーは、空いている時間を利用して利益を上げることができれば、ハマってしまう可能性は否定できません。

FXの中毒性は、無謀な取引や許容額を超えた損失に繋がります。利益が出る日もあれば、損失が出て諦めないといけない日もあります。

前回の利益の喜びが忘れられず、取引を避けた方が良い局面でもFX取引を続けていると、無駄に損失を増やすことになります。これでは、上級トレーダーへの道は遠いどころか、最悪、FX相場から撤退せざるを得ない状況に陥るかもしれません。

メンタルに高負荷がかかる

FX取引には、強いメンタルが必要です。自分のルールを設定していても、会社ではないので、それを破って怒る人は誰もいません。常に自分を律し、安定した利益を追求する姿勢が必要です。

利益が出ない日はすぐに損切りをして我慢をして、利益が出た時は深追いをせず、自分の決めたルールに従って利食いする…簡単なことのように見えますが、ルールを順守できないトレーダーは多いのです。

損失を取り返そうという気持ちになると、必ずポジションを深追いしてしまうことになります。独学でFXを続ける人の中にも、このメンタルの部分でとても苦戦しているという人は多くみられます。

FXと株のリスク

株は、FXの比較対象として挙げられることの多い投資の一つです。最後に、FXと株のリスクについて考察します。

投資におけるリスクの正体は不確実性

株やFXなどの投資のリスクとは、大部分が「不確実性」であると言えるでしょう。

対象となる銘柄や通貨が、今後どのように変動していくか分からないというのが、不確実性の怖さです。莫大な利益になる可能性がある一方で、莫大な損失になる可能性もあります。つまり、「損失がどのくらいになるのかわからない」ことが怖いのです。

例えば競馬や競艇、宝くじなどのギャンブルの場合、賭けた金額分がリスクになります。どんなに損しても、賭けた金額分がリスクの上限です。

FXの場合、投資した金額以上の損失が出る可能性があることがリスクです。相場が急変した時にレートが大きく動き、自分が投資した金額を上回るどころか証券口座に入っている金額以上の損失が出て、追加で入金しなければならなくなる可能性があります。

株は、現物取引の場合はFXのようなレバレッジのリスクはなくなります。ただ、信用取引の場合は、FXほどではないにせよレバレッジがかけられる(約3倍)ため、FXと同様のリスクが発生します。また、株の場合、流動性の低い銘柄を取引した時に、売買したい金額とタイミングで取引できないこともあります。なぜなら、売り手や買い手が現れないためです。

ただ、株に関しては、FXと違い値幅制限があり、かつ、かけられるレバレッジも低いため、そういう面ではFXよりリスクは抑えられているかもしれません。

不確実性はコントロール可能

投資におけるリスクの正体は不確実性ですが、この不確実性は、ある程度のコントロールが可能です。もちろん、不確実性そのものをなくすことはできませんが、不確実性を踏まえた上で、それに応じた取引を工夫することができます。

たとえばロングポジションを持っている場合、株はもちろんFXも、相場が上昇すれば、そこにある不確実性は薄れていきます。

FXの場合、通貨によって上がりやすい時間帯や、手法に適した通貨を使用しているかどうかで不確実性は変わりますし、株の場合、ファンダメンタル分析や日経平均、TOPIXなどといった指標を参考に取引することで、ある程度、相場を予測することができ、コントロールが可能です。

どちらの不確実性が高いかは判断できない

株とFX、どちらが不確実性の高い投資なのかについては、なかなか断言しづらいのが現状でしょう。

株やFXと言っても、それぞれ投資の方法や、状況は1つではありません。どちらも常にリスクがあり、常に利益のチャンスが転がっていると言えます。

極端に言えば、どれだけ勝算が高い状況で投資をしても、トレーダーが無謀な取引をしてしまえば、不確実性は高くなります。

逆に、かなり劣性に立たされていたとしても、トレーダーの手腕によって好転する場合もあるでしょう。

株とFXは、よく比較される金融取引です。しかし現状では、どちらのリスクが高いとは、ハッキリ言えない状況にあるでしょう。

まとめ

ここまで読んで頂いたみなさんは、FXの持つリスクに関して、少しはご理解頂けたかと思います。

FXはリスクと隣り合わせの取引で、どれだけ上手な人でも、リスクを100%遠ざけるのは不可能です。

FXでは、リスクヘッジの考え方が非常に重要で、利益を上げること以上に、リスク回避の方法を常に模索することを重視します。そのためには、FXという金融商品の性格をよく知ることが大切で、リスクについて必ず知っておく必要があります。

リスクのことばかり考えるのは、利益獲得に消極的だと思われる人もいるかもしれません。しかし実際は、リスクヘッジを継続することが、FX取引で高いパフォーマンスを上げるための「ミソ」なのです。

できるだけリスクを回避し、少なくても安定して利益を出すことができれば、FXトレーダーの理想形に近づくのではないでしょうか。

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