FXのレートの見方/為替が動く要因とファンダメンタルズの重要性

  • 更新日: 2019/07/16

FX(外国為替証拠金取引)といえば為替相場を対象とした取引のことを指すのですが、この為替レートというのはそもそもどのように算出され、なぜ動くのでしょう?通貨というのは発行元の政府がその価値を保証するものです。しかし、株式投資などと違い、円の価値が高くなることがそのまま国の利益になるとは限りません

株式の世界であれば、株価が上昇することはそのまま企業の価値が高くなっている事だと見なすことができます。しかし、日本のような輸出国家の場合、円高になることが必ずしも国家にとってプラスになるとは限りません。

では、日本は円安になった方が良いのかというと、必ずしもそうとは限りません。円安には円安のデメリットがあり、行き過ぎた円安は是正し、円高になるように仕向けた方が国家にとって利益になることもあります。

為替レートは様々な要因で動きます。それらの為替レートを動かす要因を見ずに取引をすると、思惑が外れ、手痛い損失を招く恐れがあります。FX取引をする際には、為替レートを動かす要因や、レートの見方などをしっかりと学んでおきましょう。

過去にレートが大変動した事例に興味ある方は、下記サイトにてご紹介していますのでご参考ください。

主要通貨(円、アメリカドル、英ポンド)、豪ドル、トルコリラ、NZドルなど、通貨ごとに特徴ごとに先行きを確認したい方は以下の記事をご覧ください。

先にFXの基礎知識を勉強したいという人は以下の記事を参照してください。

為替レートの見方

普段、何気なく見ている為替レートですが、どのように見るのが正解なのでしょう?例えば、1ドル100のレートが1ドル110円になった時、数字が上昇しているわけですから、一見すると円の価値が高くなっているように思われます。しかし、実際は真逆であり、円の価値がドルに対して下がっている、つまり円安になっているということです。

日本円という立場から見ると、円高というのは特殊な動きに見えるでしょう。しかし、米ドルの立場ならどうでしょう?1ドル100円から1ドル110円にレートが移行したということは、米ドルの立場から言えば日本円に対して米ドルの価値が上がった、つまり米ドル高になったということになります。

米ドルからすれば、価値が上がっているのですから、数値が上昇することはとても自然なように見えます。このように、為替相場のチャートというのは通貨の立場によってそれぞれ見え方が異なります。

FXで取引をする際には、現在の為替相場がどの方向に動いているのか、そしてそれが何を意味しているのか、しっかりと区別して理解しましょう。

FXで取引をする時、一つの通貨ペアに対して二種類のレートが表示されます。この二つの数値の見方ですが、Bidが売りで、Askが買いを意味します。この見方を間違えて注文すると、正反対のポジションを保有することになってしまうだけに、絶対に間違えないようにしましょう。

基本的にこの二つの数値はBidよりもAskの方が高くなります。BidとAskの差はそれぞれのFX会社のスプレッド幅によって異なります。このスプレッド幅が大きい通貨ペアほど、一回あたりの取引コストが大きくなりますので、出来るだけ低コストで取引をしたいのであれば、スプレッド幅が狭いFX会社を選んだ方が良いです。

為替レートとは本来、二つの国との間にある通貨の交換比率のことです。例えば、米ドル/円の場合、Bidは1ドル売るのにかかる円の値段のことであり、Askは1ドルを買うのにかかる円の値段です。

つまり、円安になると思ったらAskで買いの注文をし、円高になると思ったらBidで売り注文をする、ということです。

レートが動く要因

為替レートはそれぞれの通貨の需要と供給のバランスで決まります。円高になるといっても意味もなく円の価値が上がるわけではありません。円が欲しいと思われ、大量に円を買われれば、他の通貨と比べて円の比重が強くなり、その結果として円高になりますし、反対に円が大量に売られれば円安になります。

この需要と供給のバランスに影響を与えるような要因が発生した時、為替レートは大きく変動します。

為替レートを動かす要因の種類は非常に多くあるものなのですが、大別すると季節要因、投機要因、地政学要因、テクニカル要因の4つに分類することが出来ます。

季節的な要因

季節性要因といっても四季のような季節のことではありません。経済の季節性要因というのは要するにそれぞれの国の経済に影響を与える要因のことで、例えばGDPなどがまさにそれに該当します。

GDPはその国の経済を占う上でまたとない指標なだけに、GDPが発表されるタイミングになると、為替レートは大きく動く傾向があります。GDPなどの経済指標の結果が良好であれば、期待感から通貨が買われるでしょう。

その一方で、失業率が悪化するなど、その国の景気が悪いことを示すマイナス要因が発生すると、通貨を売られ、価値が下がることになります。

投資家の中にはこの経済指標を分析し、将来のレートの動きを予測する人がいます。このような季節性要因をヒントにレートを分析することを、ファンダメンタルズなどと呼びます。

ファンダメンタルズをするにあたって参考となる経済指標といえばGDP以外にも政策金利や物価水準、さらに国際収支なども為替レートの動きに影響を与える指標です。

GDPに限らず政策金利や失業率の情報というのは大抵決まったスケジュールで発表されます。例えばアメリカの失業率が発表される日ならば、毎月第一金曜日といった具合に、経済カレンダーをチェックすることで事前に重要な経済指標が発表されるタイミングを把握することが出来ます。

ファンダメンタルズ分析をするにしろ、しないにしろ、重要な経済指標が発表される日というのは決まって相場が不安定になりやすく、注意が必要となります。それだけに、相場に大きな影響を与えるほどインパクトが大きい経済指標が発表されるタイミングは常日頃からチェックしておきましょう。

投機的な要因

グローバリゼーションが当たり前な今の世の中、国外でビジネスをする企業も珍しくありません。ただ、全ての企業や組織が海外でビジネスをするために為替取引をしているわけではありません。中にはヘッジファンドや機関投資家と呼ばれるような、いわゆる投機筋と呼ばれる人たちも為替取引に参加しています。

実需と呼ばれる市場参加者とは対照的に、投機筋と呼ばれる市場参加者は時に大量の資金を投じることで短期的に利益を得ることがあります。個人でやっているトレーダーと違い、このような投機筋と呼ばれるファンドや機関投資家の中には為替相場に影響を与えるだけだけの資金力のある組織もいます。

FXの世界ではたった10銭動かすだけでも大きな利益もしくは損失となります。投機筋が動かせる為替レートはそれほど大きくはありませんが、それでも短期的に利ざやを得るには十分な規模の為替変動となります。

スケジュールがハッキリしている季節性要因と異なり、投機的要因というのはいつ発生するのか、その情報がなかなか仕入れ難いだけに、リアルタイムでヘッジファンドや機関投資家の動きには警戒しておく必要があります。

地政学的な要因

為替レートは時に、テロや紛争、クーデター、災害など、その土地特有の政治情勢や事件、天災などが原因で変動することがあります。以前までは何か大きな事件が発生した時は、有事のドル買いということで米ドルが買われ、価値が高くなることが多かったのですが、9.11テロ以降は米国といえど必ずしも安全とは限らないという認識が世界で広まったためか、有事になると日本円が買われることが多くなりました。

この有事の日本円買いというのはかなり感情的な要因であるせいか、たとえ地政学リスクを高めるような事柄が日本で発生したとしても、有事の日本円買いという認識が広まり、バイアスがかかっているせいか、本来なら円売りをした方が良いはずなのになぜか円が買われ、円高になることがあります。

地政学リスクが高まると為替レートはかなり慌ただしく、ヒステリックな動きをすることがあります。必ずしも定石通りに事が運ぶとは限らないため、有事の際には慎重に為替取引をした方が良いでしょう。危険をできるだけ避けたいのであれば、有事の際にはFX取引は控えた方が無難です。

テクニカル的な要因

インターネットが発達している今の時代、たとえ地球の裏側にいたとしても、世界中の人々が全く同じ形を成しているチャートをパソコンの画面上でチェックすることが出来ます。皆がみんな、同時刻において同じチャートを見ていると、時としてそのチャートの動きそのものが為替レートに影響を与えることがあります。

テクニカル分析はよくファンダメンタルズ分析と対比して紹介されます。初心者の方は中長期的に取引をするようなファンダメンタルズ分析ではなく、短期的にチャートの状況のみで判断していくテクニカル分析のほうを当社ではおすすめしています。

例えば、1ドル100円の付近にサポートラインがあったにも関わらず、突如レートが下がり、1ドル99.99円になったとします。すると、世界中の投資家たちがついにサポートラインを割ったと判断し、この勢いに乗るためにさらに米ドル/円で売り注文をすることでしょう。すると、その行動が下落トレンドの勢いを増すキッカケとなることで、ますます為替レートは大きな動きを見せることがあります。

このように、売りがさらなる売りを呼ぶこともあれば、反対に買いがさらなる買いを呼ぶこともあります。それだけに、FX取引をする際に、できるだけ為替変動が大きくなりやすい時間帯で取引をしたいのであれば、世界中の投資家が為替取引に参加しやすい時間帯がオススメとなります。

例えば、ニューヨーク市場がオープンする時間帯とは、東京からロンドン、果てはニューヨークの投資家まで、世界中の人たちが一斉に為替相場をチェックしやすい時間帯になるからです。

市場参加者が多くなればなるほど、テクニカル要因が発生する割合が強まります。反対に、クリスマスやイースターのような、海外の投資家も仕事を休むような時期になると、市場参加者が減ってしまうせいか、為替レートもあまり動かなくなります。

このような世界中が連休に入る時期というのはFX取引をしても大した利益をあげられないことが多いだけに、この時期は投資を控えた方が良いかもしれません。

ファンダメンタルズ分析の重要性

なぜ為替レートは動くのか、その原因を分析すると、今後の為替レートの動きが読みやすくなることでしょう。それだけに、今後数ヶ月から1年という長いスパンをかけて取引をする長期投資家にほど、ファンダメンタルズ分析は有効で、役立ちます。

ただし、経済指標というのは実体経済を正確に把握しているわけではありません。どちらかといえば、遅いくらいです。というのも、失業率にしろGDPにしろ、調査をし、結果が出るまでに時間がかかるからです。

例えば、ブレグジットショック(イギリスショック)による英ポンドの急落は、EU離脱によって引き起こされたものです。これは移民を本格的に受け入れだした2015年頃から可能性があるといわれてきたことですが、実際には2016年6月に起きています。

そのため、調査した時は経済が良かったかもしれませんが、発表された頃には経済が悪化している可能性もあるということです。

しかし、たとえ実経済が悪化していたとしても、発表されたデータが好景気を示す内容ですと、それに合わせて為替レートが変動することがあります。もしもそのデータを信用し、今後も景気が良くなるだろうと判断して投資をすると、次の経済指標の発表のタイミングで損失を受ける可能性があります。

それだけに、ファンダメンタルズ分析をする際には、発表されたデータと実経済との間に乖離はないか、調べる必要があります。

では、ファンダメンタルズ分析は短期投資家には関係がないのかというと、むしろ大有りです。というのも、重要な経済指標が発表されると、今までのトレンドを無視するかのような動きを見せることがあるからです。

テクニカル分析のみに頼り、投資をすると、突発的な事態に見舞われた時、大きな損失を生み出してしまうことがあります。しかし、GDPや失業率、政策金利が発表されるタイミングを事前に掴んでおけば、相場が激変する時間帯を事前に掌握することができるだけに、突発的な事態にも対応できるようになるでしょう。

為替レートを動かす要因について学ぶと、一体いつレートが動き出すのかを予測しやすくなるだけに、FX取引をする上で非常に役立つことでしょう。

ファンダメンタルズ分析についてより詳しく見たい方は、下記サイトにてご紹介していますのでご参考ください。

おすすめのFX会社

DMM FX

Medium 300 250
口コミ点数 Point star4 5 4.9
ランキング 1位
初回入金額 無料
推しポイント FX口座数 国内第1位!
主要通貨スプレッド
米ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円
0.30銭原則固定(例外あり) 0.50銭原則固定(例外あり) 0.70銭原則固定(例外あり)
買いスワップポイント
米ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円
20円 -7円 25円

外為オンライン

Medium imagesender
口コミ点数 Point star4 5 4.5
ランキング 3位
初回入金額 5,000円
推しポイント 自動売買ツールがおすすめ
主要通貨スプレッド
米ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円
1.00銭原則固定(例外あり) 2.00銭原則固定(例外あり) 3.00銭原則固定(例外あり)
買いスワップポイント
米ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円
15円 -20円 10円

外為どっとコム

Medium 99cc610d3bc7486acc314e0178bfad56
口コミ点数 Point star4 0 4.4
ランキング 4位
初回入金額 無料
推しポイント 業界トップクラスの情報量!
主要通貨スプレッド
米ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円
0.30銭原則固定(例外あり) 0.5銭原則固定(例外あり) 0.70銭原則固定(例外あり)
買いスワップポイント
米ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円
72円 -15円 25円

まとめ

今回はFXのレートについて詳しく解説しました。FXの取引はレートがどのように動くかを予測する取引であるため、それが動く要因を押えておくことは欠かせません。

知識と経験を重ねてレートとの付き合い方を見極め、あなたに合ったFXのトレード方法を見つけてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お好みの条件で自分に合ったFX会社を検索

FXのことで悩んだら、専門家に相談!

FXに関するご相談を無料で受け付けております。
お問い合わせが多い場合は、返信が遅れることやお問い合わせ内容によっては返信が出来ない場合がございます。
※お問い合わせ頂いた内容はナビナビFX編集部に送信されます。

(必須)
(必須)

利用規約プライバシーポリシーにご同意いただき、ご利用下さい。