FXのポジショントレードについてわかりやすく解説

  • 更新日: 2019/07/24

数週間から数か月に渡りポジションを保有する、ポジショントレードと言われる取引方法が存在します。

超短期のスキャルピング、短期のデイトレード、中長期のスイングトレードに比べると知名度が劣るポジショントレードですが、非常にゆったりとしたスタンスでの取引が可能です。

ポジショントレードを行う際に注意すべき点や取引方法などについて、解説いたしました。

ポジショントレードとは?

FXトレードには1日に何度も取引を行うスキャルピング、1日に数度の取引きとなるデイトレード、1週間に1~2度のトレード(それ以上長くなるケースもある)となるスイングトレードの3種類が知られています。

3種類の中では、スイングトレードが最もポジションを保有する期間が長いです。しかしながらスイングトレード以上に長くポジションを持つ、ポジショントレードと呼ばれるトレード方法も存在。ポジショントレードは第4のトレード方法と言うべき存在です。

ポジショントレードは、数週間~数か月(場合によっては数年間)という長期に渡りポジションを保有し売買を行う方法です。よって年の取引回数は数回程度となることもあります。

平日常時レートが動く為替市場ですが、長期に渡りポジションを保有するポジショントレードは、日々の値動きを気にすることなく、非常にゆったりしたスタイルでのトレードです。

ポジショントレードの手法

チャートのダマシが多いと言われる為替市場ですが、ポジショントレードで見る日足・週足・月足レベルまで時間軸を長くすると、チャート上のダマシは少なくなります。

よってチャートの値動きに従って、素直な売買スタイルを取ることが出来るようになります。チャートの観点から言えば、ポジショントレードで取りうるトレード手法は下記4種類です。

  1. トレンド方向に対する戻り・押し目狙い
  2. トレンド方向に対するブレイク
  3. レンジ相場におけるサポート&レジスンタンスの逆張り
  4. レンジ相場からトレンド相場に向かうブレイク

時間軸が上がることで素直な値動きのチャートとなる傾向にある為替市場において、ポジショントレードでは上記4種類は短期トレードの際に比べ、有効に機能するケースが多くなります。

この中では(1)(2)は、足元の相場がトレンド状態となっているかの判断が最重要視されます。相場は階段状に進むというダウ理論を用いたトレンド認識や、移動平均線を用いたトレンド認識などでトレンド認識を行った上で、(1)(2)の手法を採用する必要があります。

また(3)(4)は足元の相場がレンジ相場である、という判断を行う必要があります

トレンド認識やレンジ相場の反転いずれも、トレンドラインを引くことがその理解の助けとなります。日足以上の時間足となるとローソク足のヒゲも少なくなり、トレンドラインも有効に機能するケースが増えます。

足元の相場状態を判定する際は、トレンドラインを引きながら行うと、適格な判断を下せるケースが多いです。

ファンダメンタル情報への理解が勝率向上に繋がる

株式市場も為替市場も、ファンダメンタル情報が相場を動かす一面が存在しています。

日々の値動きは投資家の売買の強弱が大きな影響を与えていますが、長期的な視点であれば株式の場合銘柄の業績、為替の場合は金利や各指標発表の内容といったファンダメンタル情報が相場を動かす要因として浮上します。

よって取引の時間軸が長ければ長いほど、ファンダメンタル情報を利用してのトレードが有効性を増します。数週間以上に渡りポジションを持つポジショントレードにおいては、ファンダメンタル情報の把握と利用が、勝率アップに直結します。

ドルストレート通貨の場合はアメリカ及び対応する国(USD/JPYの場合は日本)の経済状況や金利状況に応じて、通貨ペアのレートは変動します。

アメリカの景気が良好で金利の上昇局面の際、通貨ペアが対応する国(ex.A国)の経済状況が悪化しているなら、投資家の資金はA国から景気が良く金利も高い米国に移動します。それによりUSDが買われ、A国の通貨が売られやすくなり、ドル高になります。

デイトレードやスイングトレードにおいても、ファンダメンタル情報をトレードに活用することは可能です。しかし取引する時間軸が短くなるほど、ノイズ的な値動きが発生。よってファンダメンタルとは関係なく相場が上下します。

ポジショントレードで見る日足以上の時間足チャートは、ノイズが少なくなりファンダメンタルに素直な値動きを見せるケースが多いため、対応する2カ国のファンダメンタル情報を丁寧に分析することで精度の高いトレードが可能になります。

よってポジショントレードで勝つためには、ファンダメンタル情報の把握は必要不可欠とも言えます。

ポジショントレードに適した通貨ペア

上述のように素直な値動きを見せるチャートでの取引となるポジショントレードですが、ファンダメンタル情報の把握が勝利のためには必要です。

よってポジショントレードを行う際は、ファンダメンタル情報の把握を行いやすい通貨を選択する必要があります。代表的な通貨ペアとしてはUSD/JPYとEUR/USDがあげられます。

日本ではUSD/JPYはFXトレードで最も利用されている通貨ペアであり、米国のファンダメンタル情報及び日本のファンダメンタル情報は容易に日本語で手にすることができます。

アメリカのファンダメンタル情報は、FRB(連邦準備制度理事会、米国の中央銀行に該当する組織)のサイトなどからも入手でき、機関投資家がファンダメンタル重視のトレードを行う場合、FRBサイトでファンダメンタル情報の分析を行うのも通常です。

日本の場合は、日米いずれのファンダメンタル情報の入手が可能且つ読みやすいので、USD/JPYはポジショントレードに優れた通貨ペアと言えます。

一方で世界最大の取引量を誇る通貨ペアはEUR/USDです。世界最大の取引が行われているためEUR/USDは、値動きが素直となる場合が多いです。

よって流通量の観点、値動きの観点からEUR/USDもポジショントレードの対象先として優れた存在です。

またEURのファンダメンタル情報も、ECB(欧州中央銀行)中心に英語のみならず日本語でも様々なサイト等で解説がなされており、アメリカと同程度ファンダメンタル情報の把握が可能です。ファンダメンタルの把握の面からも、EUR/USDでのポジショントレードは勧めることができます。

ファンダメンタル情報が取得できるようなら、USD/JPY、EUR/USD以外の通貨ペアでの取引も十分可能性があります。

しかしながら取引量と値動きの素直さの観点から、日本人のFXトレーダーが好むEUR/JPYのようなクロス円の通貨ペアの取引は避けることが無難です。

日本人には馴染みのあるEUR/JPYやGBP/JPYは世界的に見ればマイナー通貨ペアです。よって変則的な値動きとなる場合も多く、USD/JPY、EUR/USD以外の通貨ペアでのポジショントレードを行う際は、少なくともドルストレート通貨(ex.AUD/USD、GBP/USD)を選ぶ必要があります。

ポジショントレードで見るべき時間足

超長期に渡りポジションを保有するポジショントレードで見るべき時間足は、基本的に

  • 日足
  • 週足
  • 月足

の3種類となります。

3種類のチャートで方向性(トレンド相場かレンジ相場かの確認、トレンド相場の際の方向性)やサポート&レジスタンスを確認した上で、エントリー方向の決定及びエントリーすべきかどうかを判断します。(マルチタイムフレーム分析)

日足が確定してからのエントリーで十分対応可能ですが、よりエントリータイミングを見極めたい場合は、エントリー判断専用に1時間足や4時間足を見ることも可能。 最も簡単なケースは3種類のいずれも、同じ方向にトレンド相場が継続しているケースです。その場合は、日足の押し目若しくはブレイクでエントリーが可能となります。 ポジショントレードに限りませんが、短期・中期・長期の時間軸のチャートを分析するマルチタイムフレーム分析を行うことで、相場の環境認識の精度は上がります。

ポジショントレードを行う際の注意点

ポジショントレードを行う際の注意点は、

  1. 損切する地点を決める
  2. レバレッジや証拠金に注意する
  3. スワップポイント

の3点があげられます。

1.損切について

ポジショントレードは超長期でポジションを持つために、損切を行わない方も中にはおられるようです。

確かにファンダメンタルの分析を正確に行うことで、相場の方向性を正確に読むことができれば、精度の高いトレードにより最終的には含み損が利益確定となるケースもあります。

しかしながらポジショントレードであっても損切は、トレードで生き抜く上で必要不可欠です。そしてポジショントレードでは損切は100pips以上と深くなってしまいます。

深い損切はどうしても人間ためらうことになります。損切のハードルとしては、少ないpipsでの損切より、長いpipsでの損切のほうが、心理的ハードルが高くなります。

よって長いpipsでの損切となるポジショントレードでは損切が出来ない・一度置いた損切を更に深くしてしまう、という行動を取りがちです。

損切を行うこと自体は、スキャルピングであろうとポジショントレードであろうと、必要性は何ら変わりありません。

損切の心理的ハードルが高くなるポジショントレードですが、エントリーの際は損切幅を決めて、一度決めた損切は動かさないことが他の手法以上に大切です。

日足以上を見るケースが多いポジショントレードでは、チャートもヒゲが短くなりヒゲで損切となってしまうケースも少なくなります。よって最初に決めた損切は安直に動かすことなく、損切が近くなったら素直にその現実を受け入れるべきです。

2.レバレッジ・証拠金について

損切が深くなるポジショントレードでは、ポジションを維持するための証拠金が短い足でのトレード以上に必要となります。

仮に50,000円で10,000通貨のトレードをした場合、200pipsの損切を行うと投資資金の4割が消える計算となります。

スキャルピングやデイトレードの場合、余程レバレッジを上げない限りポジションを維持するための証拠金不足となるケースは少ないです。

しかし損切幅が深くなるポジショントレードでは、レバレッジや必要証拠金の計算無しでトレードを行うと、損切注文に掛かる前に証拠金不足でポジションが強制解除された、というケースが発生します。

ポジショントレードを行う場合は、投資資金と損切幅を考え適正な取引通貨量を事前に把握した上でのトレードが、他の取引方法以上に求められます。

③スワップポイント

FXトレードではポジションを持ったままで日をまたぐと、金利に相当するスワップポイントが発生します。ポジションによってプラスとなるケース、マイナスとなるケースの両者があります。

プラスのスワップポイントは、ポジショントレードを行う際の大きな得点ですが、マイナスのスワップポイントはマイナス要因です。

最終的に利益確定でプラスとなるトレードであればまだしも、スワップ金利を支払いながら持っていたポジションが損切になると、金額面のみならず精神的なダメージも大きくなります。

よって余程自信のあるトレードを除けば、可能な限りマイナススワップの付くポジションを持つのは避けることが得策となります。

スイングトレードまでであれば、それほど気にならないスワップ金利も、超長期でポジションも持つポジショントレードでは馬鹿にならない金額となります。

まとめ

ポジショントレードはレバレッジも低めに取引を行うことになるため、日々の為替市場の値動きに左右されずゆったりしたスタンスでトレード可能です。よって日中仕事をしている、サラリーマン・OLに適した取引方法です。

しかしながら深めの損切となるため、損切が出来なくなる傾向がある等の注意点も存在するトレード方法です。

ただし一度慣れてしまえば、比較的取り組みやすいトレード方法で、ファンダメンタル情報をトレードに活かすことで取引精度を上げられる、という優位点もあります。

スキャルピング・デイトレード・スイングトレードに比べると知名度の劣るポジショントレードですが、ご興味あればまずは少ない資金から始めてはいかがでしょうか?ゆったりとしたスタンスで日々の為替市場の値動きを見守ることが出来ますよ。

ご紹介したような注文方法はFX初心者必須の知識です。

以下の記事で、トレードスタイルについて詳しく説明しているので、ぜひ合わせてご一読ください。

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監修者紹介/FX専門家 五十嵐勝久

中央大学経済学部卒。アルゴ株式会社代表取締役。銀行や証券、FX会社に勤務し、営業、企画、マーケティング部に所属。40歳で会社を辞めて起業。現在はFXや証券会社などのプロモーション業務、システム開発を行う一方、システムトレーダーとしても活躍。

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