FXの取引におすすめのパソコンとスペックを徹底解説
- 更新日: 2020/05/27
FXに必要なものとは何でしょう?勝つための知識や経験、手法、取引ルールでしょうか?確かにそれも必要です。しかし、オンライン上で取引をすることが主流のFXの世界では、勝つための知識とは別に、取引をするための環境も不可欠です。
もしも取引の最中にパソコンが停止してしまったら?
せっかくエントリーのチャンスがあったのにパソコンの動作不良が原因で注文できなかったら?
現在使用しているパソコンでFX取引は出来るのだろうか?
そんな悩みや疑問を抱いている人は多くいることでしょう。せっかくFXで勝つための手法を見つけても、パソコンのスペックがFXで求められる水準に達していなければ意味がありません。ただ、FXで求められるパソコンにはどれほどのクオリティが求められるのでしょう?
FX会社のどこで口座開設しようか迷っている方は、下記サイトにておすすめをご紹介していますのでご参考ください。
この記事の目次
- FXで必要なパソコンのスペック
- FXトレードにおすすめのパソコンの構成情報
- Windowsがオススメされる理由
- ノートパソコンとFXの相性
- タブレットとFXの相性
- オススメのパソコン
- FXトレードにおける必要なモニター数
- ①1枚の場合
- ②モニター2枚
- ③モニター3枚
- ③モニター4枚以上
- FXトレード環境のためのモニターとPCの関係
- ①PC+スマートフォン及びタブレット端末
- ②PC1台に複数のモニター
- ③PCを複数用意しモニターを増加させる
- 大画面モニターを利用する方法も存在
- 自らのトレードスタイルに合ったモニター数を
- スマホとFXの相性
- セキュリティは整えたほうがよい?
- FXに適した環境
- 揃えたほうがよいパソコン周辺機器
- 自分の投資スタイルと相談
- FXトレード用パソコンにおすすめのメーカー
- FXトレード用パソコン一式の必要経費
- かかった費用は確定申告で税金対策
- まとめ
FXで必要なパソコンのスペック
FXを始めるにあたり、パソコンのスペックは高ければ高いに越したことはありません。性能が高ければ高いほど、トレーダーは処理速度の遅さに悩まされず、クリック一つでスピーディに新規注文から決済まで行えます。
それどころか、リアルタイムな為替レートの動きに合わせてチャートを随時チェックできるだけに、テクニカル分析も容易に行えます。
パソコンでFXをするにあたり、最低限の質として求められるスペックというと、トラブルなく注文が行え、さらにテクニカル分析が出来る程度の性能となるでしょう。普段パソコンを使用するにあたり、時々フリーズしたり、クリックしても動かないなど、動作不良やトラブルが多いパソコンはFXには不向きと言えるでしょう。
その一方で、ネットサーフィンを毎日スムーズに行える程度のスペックがあるのであれば、それほど問題なくFXを行えます
それだけに、現在使用しているパソコンは動作不良が目立ち、FXをするには不安だと感じるのであれば、新しいパソコンに買い替えた方が良いでしょう。
FXをするにあたって求められる最低限のスペックの基準というと、OSはWindows7以上で、CPUはInter Core 2 Duo以上、メモリーは4GB以上、HDは100GB以上はあった方が良いでしょう。さらに、ネット環境も重要で、FXをするのであれば光回線のような高速インターネットが可能な環境があった方が良いです。
どれほどパソコンの性能が良かったとしても、ネット環境が拙いと満足なトレードが出来ません。それだけに、光回線のような、安定したネット環境を用意した方が良いでしょう。
ちなみに、最近はWi-Fiのような無線でインターネットをしている人も増えていますが、FXをするのであれば有線でしっかりとパソコンとネットを繋いだ方が良いです。Wi-Fiは確かにネットをするだけなら便利なのですが、いつ電波が悪くなり、接続不良になるかわからないだけに、FXには不向きかもしれません。
その点、有線でネット接続しておけば、接続不良の恐れを可能な限り減らし、安定した環境で快適に取引が行えます。
FXトレードにおすすめのパソコンの構成情報
最低限のスペックしか持たないパソコンの場合、素早い反応が求められるスキャルピング取引には向きません。そこで、スキャルピング取引にも対応できる具体的なパソコンのスペックをまとめました。BTO(受注生産)パソコンで自分好みのスペックにしてもらってもいいですし、自作が好きな方なら、自分で以下のスペックのパソコンを組んでも良いでしょう。
SSD:250GB(Cドライブにすることでパソコン全体の動きが高速化)メモリ:16GB以上搭載ソフト:FX自動売買ソフト、MT4など自分の投資スタイルに合ったソフト、収支計算用のソフトHDD:容量は1TB程度あれば十分(Dドライブでサブにする、データを蓄積する役目はこちら)モニタ:サイズは23インチ、ノングレア(非光沢)液晶ディスプレイで目の負担を少なくマウス:安定した動作の有線タイプがおすすめ、バッテリー切れの恐れもないキーボード:こちらも有線タイプがおすすめGPU:NVIDIA製のNVIDIA Quadroシリーズなどマルチディスプレイ対応OS:Windows 10 ProCPU:Intel Core i7 インテル製の高スペックCPUを積んでいると安心
目安としては、オンラインゲーム用モデルのパソコンスペックで、かつマルチモニターが使えればOKです。それだけのスペックがあれば、スキャルピング取引にも困ることはないでしょう。
デイトレード以上に長い時間軸のトレーディングスタイルなら、ここまでのスペックはなくても大丈夫です。ただ、ここまでのスペックにしても、デスクトップパソコンなら大体20万円前後の価格に納まるので、予算に余裕あればしっかりと初期投資しましょう。
Windowsがオススメされる理由
FXをするのであれば、極力パソコンはWindowsを選んだ方が良いです。というのも、FX会社が提供している取引ツールの多くがWindowsに対応しているものばかりであり、Mac(マック)に対応していないケースが多いからです。
特に、MT4のような高機能で人気の高いプラットフォームに限ってMacに対応していないなどのデメリットがあります。
Macはパソコンとしては非常に高性能で、優れていることは認めますが、FXに関して言うとどうしても相性が悪く、Windowsの方がオススメとなります。
Macと違い、Windowsのパソコンであればほとんどの取引ツールを問題なくインストールし、使用することが可能です。FX会社の中には取引ツールをインストールできないトレーダーのために、ブラウザ用のツールを用意してくれることもありますが、基本的にその性能はインストール型のツールと比較すると劣っていることが多いです。
どのFX会社も共通してインストール型の取引ツールに力を入れる傾向があります。優秀な取引ツールを使用したいのであれば、スペックの高いWindowsのパソコンを選んだ方が良いでしょう。
ノートパソコンとFXの相性
FXの専業トレーダーというと、複数のデスクトップ型のパソコンを置き、常に様々なチャートを見ながら取引をしているというイメージがあるかもしれません。
確かにそのような複数のモニターを置いて取引をする専業トレーダーもいるのですが、全ての専業トレーダーがマルチディスプレイを同時に見ながら取引しているわけではありません。中にはノートパソコン一台だけで取引をしているトレーダーもいます。
現在のノートパソコンのスペックは10年前のノートパソコンと比較すると、非常に高く、FXをするには申し分のない性能のものが多くあります。そのため、10年前のような昔のノートパソコンを使用せず、最新のノートパソコンを使用しているのであればスペックとしては問題はないでしょう。
何より、ノートパソコンは移動性に優れているだけに、外出先でもFXができるという利点があります。普段は忙しく、なかなか自宅に戻れないというトレーダーであっても、最新のノートパソコンであれば問題なくFXができるでしょう。
PCのFX取引ツールでおすすめの会社は「DMMFX」です。同社の「DMMFX STANDARD」はFIFO注文機能&決済同時発注機能で大胆かつ繊細なトレードを実現。自分のスタイルで取引をしたい方にうってつけの取引ツールです。
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タブレットとFXの相性
タブレットは、小型のノートPCに匹敵するほどの性能を持ち、タッチパネルで直感的な操作が可能です。タブレット専用のアプリを提供しているFX会社も増えつつあります。
自分が利用しているFX会社がタブレット用のアプリを出しているなら、使い勝手はかなり良いでしょう。操作感はスマホにかなり近いのですが、スマホに比べて画面が大きく文字が見やすいため、小さい文字が見えにくい方にもおすすめです。
タブレットの短所は、文字の入力がパソコンやタブレットに比べてやりにくい点でしょう。取引数量や指値の価格など、主に数字ではありますが入力しなければいけない場面が多々あります。
ただ、タブレット用のアプリが極力文字入力ではなく、コンボボックスやリストなどを使って操作できるようになっていれば、この弱点はあまり気にするほどではないでしょう。
また、タブレットではチャートをみて、取引は入力しやすいスマホで行う、という人もいます。用途に応じて使い分ける、という使い方がタブレットに合ってるのかもしれません。
オススメのパソコン
FXをするにあたってオススメのパソコンというと、まず最低限の条件として画面が見やすいこと、パソコンの動作が早くて快適なもの、取引ツールを使用できるものなどの条件をクリアする必要があります。
その上でオススメのパソコンというと、NECの「LAVIE Direct NS」のシリーズなどはスペックが高く、画面も見やすく、なによりリーズナブルな価格なため、オススメです。ノートパソコンのため持ち運びにも優れているため、移動の多いトレーダーであっても安定感のある取引ができるでしょう。
次にオススメのノートパソコンというと、富士通の「LIFEBOOK」のシリーズも、スペックが高く、パワーがあってオススメです。ただ、値段が高い点が気になりますが、それに相応しいだけの高いスペックがあります。
できるだけコストを重視するのであれば、HPの「Pavilion」シリーズなどが高性能である一方で、リーズナブルな価格なだけに、コストパフォーマンスに優れているノートパソコンでオススメです。
このシリーズは処理能力の高いパソコンが多く、安定した動作環境でFXができることでしょう。
FXトレードにおける必要なモニター数
FXトレードにおいて、実際モニターは何枚必要とされるのでしょうか。枚数に応じて利用シーンを考えてみました。
①1枚の場合
何の工夫もなしにPC1台にモニター1枚のケースです。この場合、FXトレードに必要な情報を1枚のモニターに表示することは不可能です。よって必要とされる情報をPC上で開き、必要な都度チャート等を開いて確認するスタイルとなります。
分析に時間をかけることができるスイングトレードの場合、モニター1枚でも十分対応は可能です。しかしながら発注画面・保有ポジション画面にチャート画面と、最低2つの画面は表示したいところ。
モニター1枚でもトレードはできますが、見ることができる情報量も少なく、非常に不便です。FXトレードで利益を上げたい、と本気で思うなら、せめてモニター2枚にすべきでしょう。
②モニター2枚
兼業のFXトレーダーの多くが、モニター2枚の体制でトレードしているのではないでしょうか。モニターが2枚あれば、チャート画面にポジション画面を同時に表示可能です。分析の際は、ポジション画面の代わりに複数のチャートを表示することもできるので、1枚の時に比べると格段にチャート分析の効率が上がります。
FXトレードをするのであれば、一度お試しでもよいので、モニター2台体制でトレードすることをオススメします。恐らく2度と1枚体制に戻りたいと思わないでしょう。
尚、最近ではスマートフォンの性能が大きく向上しています。モニター2枚を用意できない場合は、スマホを1台分のモニターの代わりにすることも可能です。スマホの画面は小さいながら、ポジションの画面を表示する程度であれば、十分利用できます。
またiPadなどのタブレット端末があるようなら、新たにモニターを買わずとも、PCに接続することでモニターの機能を果たすことができます(ただし接続が難しい場合も)。
理想はPCに2枚のモニターという体制ですが、スマホやタブレット端末を併用することで、現在では容易にモニター2枚以上の体制を構築することも可能です。
③モニター3枚
モニターが3枚以上となると、いよいよ専業トレーダーの世界に足を踏み入れます。ファンダメンタル等の情報収集及びポジション確認用、そしてチャート分析用の各画面を時と状況に応じて使い分ける、というのが代表的な利用例となります。
モニターが3枚になると、気になるチャートを常時表示することが可能です。そして残り2枚で足元のチャート分析やポジションの確認をしながらのトレードスタイルです。また同時に確認できる情報が、2枚の時に比べても飛躍的に増えます。
スイングトレードの場合は、モニター3枚はオーバースペックの場合もありますが、通貨ペアの値動きは為替市場のみならず、株式市場や商品市場の影響も受けるため、周辺市場のチャート確認するためにはモニター3枚体制は非常に便利です。
③モニター4枚以上
モニター4枚以上となると、多通貨の監視を行うトレーダーも含め、ほぼ必要な情報を常時得られる環境が構築可能です。
専業トレーダーの目指すべき一つの到達点ですが、専業トレーダーの中にはモニター2つ+発注用及びポジション確認用のスマホで十分、という方も存在します。
よってモニター数が多ければ多いほど勝ち易い、という訳ではありません。専業トレーダーとして勝利を重ねるためには、モニターの数ではなくトレードスタイルの確立が必要です。
自らのトレードスタイル確立の中で、4枚以上のモニターが必要となる手法もあります。よって4枚以上のモニターが必要となるかどうかは、トレーダーのトレードスタイルによる部分が多いといえます。
尚、株式のデイトレーダーの場合はFXトレードを遥かに上回る銘柄数の監視が必要です。よってモニターの数は必然的にFXトレーダーより多くならざるを得ません。逆に言えば、FXトレーダーのモニター数は、同じ専業トレーダーでも株式トレーダーに比べると少ない傾向にあります。
FXトレード環境のためのモニターとPCの関係
多数のモニターでチャート画面を表示する場合、PCとモニターの数について複数の選択肢を取ることが可能です。下記にその選択肢について取り上げました。
①PC+スマートフォン及びタブレット端末
スマートフォン及びタブレット端末をモニターのカテゴリーに入れることができれば、最も簡易に複数モニターの環境を構築可能です。
PCにモニター1台、そして日常的に利用のスマホもしくはタブレット端末を用意すれば、擬似的なマルチモニター環境が完成します。
手元のスマホやタブレット端末でポジション状況の確認をしながら、PCのモニターでチャート分析が可能となるため、FXトレードを行うための最低限の環境構築が可能です。
FXトレードを行う多くの方は既にスマホを保有しているため、PC1台あれば最低限のマルチモニター環境が実現できます。
②PC1台に複数のモニター
現在のPCの殆どは、2台までのモニター接続はデフォルトで設定可能です。よってモニターが2台あれば、マルチモニター環境の構築が簡単にできます。ノートPCの場合は別途モニターが1台あればマルチモニターとなります。
FXトレードに限りませんが、マルチモニターは一度体験するとその便利さは手放せなくなります。また本マルチモニター体制に加え、スマートフォンでポジションを確認すれば、純粋にチャート分析用に2枚のモニターが利用可能です。
専業トレーダーでもPC1台にモニター2台、そして発注やポジション確認用にスマートフォンやタブレット端末、というスタイルの方もいるので、モニター2台体制は一つのFXトレーダーのトレード環境の到達点となります。
PCに3枚以上のモニター接続の場合は特別の措置が必要となる場合が多い
PCに2台までのモニター接続はデフォルト設定で殆ど可能です。しかしながら3枚以上の接続となると、別途設定が必要となるケースが多くなります。追加の接続デバイスが必要、グラフィックボードの性能向上など、モニター以外の設備投資が求められます。
またグラフィックボードが典型例ですが、PCのスペックの問題も生じます。インターネットを検索すればPCに3枚以上のモニターの接続方法は数多く情報が存在しています。しかしながらモニター接続について2枚と3枚の間には大きなハードルが存在している、という点は事前知識として認識する必要があります。
③PCを複数用意しモニターを増加させる
1台のPCのモニター数を3枚以上にすると途端にハードルが上がる、と②で解説しました。しかし簡単にハードルを超える方法があります。それはPCの数を増やすことです。
現行のPCであればモニター2台までであれば、手間なくモニターの設置が可能です。よってモニター3枚の環境を構築するのであれば、PCを2台用意することでモニターの数さえ揃えば簡単にモニター3枚体制の構築が可能です。PC2台であればモニター4枚までは、簡単に環境構築ができます。
中古PCであれば、現在はインターネット経由で安価に入手可能です。チャート分析特化用であれば、それほどPCのスペックも求められません。よってPCにグラフィックボードを増設するなどして、1つのPCに多数のモニター接続するのが手間であれば、複数のPCを容易するほうが遥かに容易に多数のモニター環境を構築することができます。
1台のPCに3枚以上のモニター接続はしり込みする方も多いのですが、PCを複数用意することで、簡単にハードルを超えることができます。モニター3枚体制を簡単に構築したいのなら、2台のPC利用がオススメです。
大画面モニターを利用する方法も存在
大画面TVが存在するように、2017年に入り大画面のPC用モニターの販売も一般的になり、家電量販店のPCコーナーで大画面モニターの姿も日常的に見るようになりました。
これまでは複数のモニターを用意してチャート画面の確認をするスタイルが通常でした。しかしながら大画面モニターの誕生により、1枚の巨大モニター上に複数のチャート画面・ファンダメンタル情報・ポジション情報を同時に表示可能となっています。
大画面モニターの誕生は、FXトレーダーのトレード環境に新しい選択肢が誕生することにも繋がっています。
株式のデイトレードほど多くのモニターを必要としないFXトレードでは、今後大画面モニターの利用が広がる可能性もあります。
また大画面モニターの多くは詳細な画面表示が可能な4Kパネルであるため、繊細なチャート画像表示が可能です。
自らのトレードスタイルに合ったモニター数を
超長期のトレードスタイルであれば、エントリータイミングもゆったり取れるためPCにモニター1台で十分トレードが可能です。よって専業トレーダーであっても、トレードスタイルによってはPC1台にスマホがあれば十分、という方も存在します。
一方で3枚以上のモニターが必須、というトレードスタイルの方も存在します。これらのようにモニターの数はトレードスタイルに大きく左右されます。
よって自らのFXトレードに何枚モニターが必要かという部分は、自らのトレードスタイル次第です。
ただしトレードスタイル確立に至るまでの試行錯誤の期間が、どんなトレードスタイルであっても必要です。その試行錯誤の期間を考えれば、PC1台にモニター2台という環境が、FXトレードを行う環境としてはスタート地点と言えるのではないでしょうか。
スマホやタブレット端末が普及する前は、トレード用の画面に発注用の画面と言われていました。しかし現在は発注用の画面はスマホ等で代用できるため、モニター2台にスマホがあれば、最低限のFXトレード環境構築が可能です。
スマホとFXの相性
最近はパソコン用の取引ツールのみならず、スマホ用の取引アプリをリリースするFX業者も増えています。MT4もMacには対応していないものの、iPhone用のアプリとしてリリースされているため、MacがなくてもiPhoneさえあれば実はMT4を使用することが可能です。
このように、スマホが普及している現在において、スマートフォンはパソコンに代わるデバイスになれるのでしょうか?
結論から言えば、スマホがパソコンの代わりになるにはまだまだスペックが足りない状態です。確かにiPhoneなどは昔のパソコンと比較するとかなり優秀なのですが、最新のパソコンと比較するとどうしてもスペックで見劣りしてしまいます。
なによりスマホ用の取引ツールは使えるものがほとんどなく、取引に不向きなことが多いです。FXに十分に対応しているスマホ用の取引アプリを提供しているFX会社となると、それほど数は多くありません。
それだけに、万全の態勢でFXをするのであれば、パソコンで取引をした方が良いです。
ただし、スマホにはパソコンにはない独自の強みがあります。例えば、片手で操作するだけで簡単にレートのチェックから注文、さらには簡易なテクニカル分析が可能です。
昔と違い、最近のスマホはインターネットの接続環境が安定しているため、外出先であっても問題なく注文することが出来るでしょう。スペックの低さに目を瞑れば、スマホでFXをする利点は非常に多いです。
確かに、スマホは場所によってはネット環境が不安定になり、通信が途切れる恐れもあります。しかし、それはパソコンについても同様でしょう。
確かに光回線は安定したインターネット接続が可能なライフラインですが、常時安定しているとは限りません。
特にマンションに住んでいる人の場合、夜間帯のような住人がネットにアクセスしやすい時間帯になると、光回線といえど速度が落ちる危険性があります。このように、光回線といえど時と場合によってはネットの速度が落ちる可能性があるだけに、パソコン用のインターネット回線とは別に、スマホ用のインターネット回線を確保しておくと、万が一の時があっても安心です。
スマホはパソコンの代わりにはなりませんが、万が一のことを考えると、スマホでも取引できる環境を安全対策として用意しておいた方が無難です。
強いて言えば、スマホアプリの使用感が一番良いのはDMMFXです。DMMFXのスマホアプリは中級者以上の方でも使用している方は多いおすすめのスマホアプリです。
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20円 | -7円 | 25円 |
セキュリティは整えたほうがよい?
パソコン上でFX取引をしている限り、セキュリティ対策は不可欠です。セキュリティ対策ソフトは必要な分インストールしておきましょう。
FX取引をしているパソコンにもしウィルスが侵入して来たらどうなってしまうのでしょうか。ランサムウェアが侵入すればパソコンはロックされて使えなくなります。IDやパスワードをハッキングされる危険性もあります。そうした危険を取り除くには、インターネット回線と繋がなければ良いのですが、それではFX取引はできません。
基本的なセキュリティ対策を列挙しますので、ひとつひとつ確実に対策してください。
セキュリティ対策ソフトのインストールと定時スキャンの実行(ウィルスバスター、ノートン、マカフィなど)
FX口座のログインID、パスワードは自動記憶させず毎回手入力する(Excelやテキストでの保存もしない)
(予算が許せば)取引専用パソコンとインターネット閲覧用パソコンは分ける
FX取引しているパソコンやスマホ、タブレットを他人に使わせない
FXに適した環境
あれもこれもと良いモノに次々と手を出すと、やがて全てが疎かになり、すべて失敗することがあります。それはFXについても同じことが言えます。
いくらFXをするにあたってパソコンのスペックは高い方が良いからといって、部屋に何台もパソコンを置き、ゴチャゴチャとした環境にすると、かえって失敗する恐れがあるので気を付けましょう。
専業トレーダーというと複数のパソコンを同時に使い、様々なチャートを随時チェックしているイメージが強いかもしれませんが、実際の専業トレーダーのパソコン周りの環境を見ると、意外とスッキリと整頓していることが多いです。
確かに、万が一の事態に備えて予備のパソコンはあった方が良いのですが、取引中は不要なパソコンの電源は切り、一台に絞って取引した方が、かえって本人の集中力が上がり、勝率に貢献するかもしれません。
そもそも、複数のパソコンを同時にネットに接続させると、ルーター側に大きな負荷がかかり、ネット全体のスピードが落ちる可能性があります。パソコンに性能を求め過ぎた結果、ネットが遅くなってしまっては本末転倒です。性能を求めるのは良いのですが、求め過ぎは危険なので控えた方が良いでしょう。
揃えたほうがよいパソコン周辺機器
揃えたほうがよいパソコン周辺機器は色々ありますが、その中でも優先度が高いのはサブモニターと外付けHDDの2つです。
サブモニターはチャートを複数表示したり、複数のソフトを動かすのに必須といっても差し支えません。単一通貨ペア、単一業者でしか取引しないというのであれば不要ですが、FX取引を拡張していきたい気持ちがあるのであれば複数モニターの操作に慣れるためにも早めに導入しましょう。
外付けHDDはサブモニターよりは優先度が落ちますが、データを蓄積するのに役立ちます。本体のSDDに入れるデータは厳選し、なるべく空きを作ることでパソコンのパフォーマンスを低下させずにすむので、快適な操作を保ちたいのであればこちらも導入するとよいでしょう。
自分の投資スタイルと相談
パソコンはどう選ぶべきか、複数の外部モニターはあった方が良いのかなど、FXをする環境を巡って悩むことはあるでしょう。どうすべきかで悩んだら、自分の投資スタイルや価値観、本人の性格と相談すると良いです。
FXは最終的に利益が出れば良いものです。利益を出す上で必要だと感じたら求めれば良いですし、不要だと感じるのであれば止めた方が良いでしょう。
いくら便利そうに見えるからといって、余計な機能やツールがあると、集中力が乱され、快適に取引できない恐れがあります。どう考えても取引をするにあたって必要ないと思えるデバイスがあるのであれば、部屋から出してしまった方が良いかもしれません。
例えば、外部モニターを付けすぎて、本来見るべきチャートに集中できないというのであれば、不要な外部モニターを減らして余計な情報はシャットアウトするなど、取引環境を改善した方が良いでしょう。
FXでパソコンを選ぶ際には最低限のスペックはあった方が良いのですが、それ以上を求める必要は特にないです。自分の投資スタイルにあったデバイスを選択しましょう。
FXトレード用パソコンにおすすめのメーカー
FXトレード用パソコンにおすすめのメーカーを3社ピックアップしました。どのメーカーも、パソコンを探しに行くと目にする有名メーカーばかりです。それぞれに個性がありますので、自分の個性に合ったメーカーはどこかを知る参考にしてください。
マウスコンピューター
モニターで有名なiiyamaを傘下に従えている国内のパソコンメーカー。BTOメーカーのひとつであり、長野県の向上で受注生産をしているため、品質にも定評があります。その上、コストパフォーマンスが高いパソコンを多く販売しているため人気があります。
おすすめの理由
品質と価格の安さを兼ね備えており、高スペックのパソコンでFX取引したい方には特におすすめです。傘下のiiyamaは「トレーディングパソコン」という大手ネット証券会社とタイアップした、FX取引に特化したスペックのデスクトップシリーズを出しています。
こちらも魅力があります。2画面・4画面など、複数のモニターとセットになっているので、わざわざモニターを買い足す必要がありません。たとえば4画面でインテルCorei5というスペックで約21万円と、これだけで十分高スペックなFX取引環境が構築できます。
富士通
日本の国内有名メーカーで、NECと人気を二分しています。初心者に優しく、サポート体制が充実している点が大きな特徴です。価格は高めですが、安心を買いたいという方には、特に向いているパソコンメーカーと言えます。
おすすめの理由
昔は多くの国内メーカーがデスクトップセパレート型のパソコンを販売していましたが、格安の海外メーカーやBTCメーカーなどの台頭で売れなくなったためか、今では富士通以外はあまり見当たらなくなりました。
ディスプレイ一体型のESPRIMO WF1シリーズはデザイン性にも優れています。パソコンに苦手意識のある方は、少し値は張りますが富士通のパソコンを購入してFX取引を始めると、パソコンの操作面で分からないことは富士通のサポートに問い合わせることができるので安心でしょう。
Dell(デル)
海外メーカーでコスパの良いパソコンを供給しているDell。FXトレード用にぴったりのパソコンを多く製造販売しているアメリカのメーカーです。国内企業の多くが、ビジネス用ノートPCやデスクトップパソコンにDellを採用しています。
おすすめの理由
そつのないスペックで値段も安価なビジネス用モデルやゲーム用モデルなど、スペックもバリエーションが多いので、自分に向いた価格帯・スペックの機種が選びやすい点が魅力です。
高スペックパソコン本体が10万円以下で購入可能で、同じくDell製の13インチクラスモニターを2枚買っても15万円以内で済みます。デュアルディスプレイの環境を作りたい方なら、これで十分快適なFX取引が可能です。
ノートPCもコスパの良い機種が多いため、ノートPCを買いたい方にもデスクトップを買いたい方にもおすすめできます。
FXトレード用パソコン一式の必要経費
最後に、FXトレード用パソコンの準備にかかる必要経費について紹介します。
かかった費用は確定申告で税金対策
パソコンにかかった費用は、すべて購入年度の確定申告で必要経費として申告することで、節税になります。10万円未満なら、消耗品として一括で経費の申請が可能です。
パソコン本体が10万以上かかった場合は減価償却資産として、耐用年数の期間(月数)でかかった費用を割り、使った割合分だけを計上する必要があります。たとえば20万円のパソコンを5ヶ月使ったとした場合の計算は以下の通りです。
2017年8月に20万円でパソコン購入
翌年の確定申告では、
20万÷耐用月数48ヶ月(耐用年数4年)×5ヶ月使用=約20,833円
FXの収入は雑所得になるため、残念ながら一括償却はできません。しかし、パソコンにかけたお金を少しでも取り戻すためにぜひ確定申告時に忘れず必要経費として計上するようにしましょう。
なお経費計上するためには、パソコンを購入したレシートや領収書など、品目と購入年月日が分かる書類が必要なので、必ず保管しておきましょう。
ただし、経費として認められるにはFX専用であることを証明する必要があるため、ハードルは高めです。
まとめ
FXをするにあたってパソコン選びは確かに重要ですが、安定した取引ができるのであれば、それ以上のスペックを求める必要はありません。住めば都というように、使ってみて問題がなければこれが最適なパソコンだと妥協するのも大切です。
一番良くないのは、取引で結果が出ないのをパソコンのせいにして、次々ともっと優秀なパソコンを選ぼうとすることです。一定以上のスペックがあるのであれば、正直な話、パソコンはどれを選んでも大差はありません。取引で失敗するか成功するかは本人の問題であり、パソコンに罪はないです。
それだけに、FXで最適なパソコンを選ぶコツとは、これで大丈夫だと妥協することです。そもそもFXをする目的はFXを通じて資産を増やすことです。目的を間違えないように、パソコンは選びましょう。
どんなパソコンであっても、一定以上のスペックがあるのであれば問題はないですし、使っている内にトレーダーに馴染むものです。トレーダーにとって最適なパソコンとは、使い慣れたパソコンのことです。
パソコン以外のFXの取引ツールについては以下の記事で紹介しています。
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