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  • 更新日: 2017/10/25
背を向けて電話をするビジネスマンと投影された経済指標
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「FXを始めてみたいが、初心者の自分にできるかどうか不安。」と考えていませんか?不安を抱えたまま始めても、FXのトレードでよい結果は得られないでしょう。

FXに関する不安や疑問を解消し、自信を持ってFXのトレードを始められるようになりましょう。

FXとは?

始めにFXとはそもそも何なのかを解説します。どんな仕組みで取引がされていくのか、基本となる部分をまずは押さえておきましょう。

FXとは「通貨を売買して差分で利益を狙う取引」のこと

FX概念図

FXとは「通貨を売買して差分で利益を狙う取引」のことです。正式には「外国為替証拠金取引」といいます。

「証拠金」と呼ばれる保証金を業者に預け、通貨の売買を行い、差分で利益を狙います。

FXは外国為替という意味のForeign eXchange(フォーリンエクスチェンジ)の略で、海外では一般的にForex(フォレックス)と呼ばれています。

外国為替取引

外国為替とは、通貨を異なる国の通貨に交換することです。その交換レートは外国為替レートといいます。外国為替レートは「今日は1ドル=○○円○○線、昨日より○○銭の円高」といニュースでよく聞きますね。

このレートは日々変動しています。変動するということは通貨が安くなったり高くなったりするということです。この変動を利用して、通貨が安くなったところで買い、通貨が高くなったところで売ることによって利益を狙うのが、FXでもっとも基本的な利益の上げる方法です。

証拠金取引

信用取引を除き、株式の取引で何かの銘柄を買って売るためには、その都度受渡金額の全額を用意する必要があります。そうでないと買うことができないので、当然ですが売ることもできません。

これに対して証拠金取引では、買ったものは売る(反対売買をする)ことが前提にあり、売った際に発生する損益分の受け払いだけが行われます。そのため、受渡金額を全額用意する必要はなく、損益分の受け払いができるような証拠金を用意しておけば問題ありません。

FXはこういった証拠金取引の仕組みを採用しているので、少ない資金からでも大きな取引をすることができます。外国為替取引では、大きな利益を出すためには相当な資金が必要ですが、FXは証拠金取引ができることによって、少ない資金でも大きな利益を出すことが可能になっています。

取引で利益が出る仕組み

両替で利益が出る説明では、FXで取引をする時にどういう仕組みで利益が出るのか、簡単な例で見てみましょう。スタート時の資金は10万円で、これを証拠金としてFX会社に預けているということにしましょう。

まずは米ドル/円=110.00(1ドル=110円という意味)の時に、1万ドルを円で買ったとします(米ドル/円を1万通貨ロング)。通常の取引だと1万ドルを買うには110万円が必要ですが、この110万円はいったんFX会社が立て替えてくれるというイメージです。

しばらくすると米ドル/円=111.00になったので、先ほどの取引で買った1万米ドルを円に売り戻したとします。この時に1万米ドルを売ると111万円が手に入るりますが、FX会社が立て替えてくれた110万円を返済して、残りの利益1万円を受け取ることになります。

この取引によって、スタート時の資金10万円が11万円になりました。最初にある通貨を異なる通貨で買って、レートが変動したら反対売買で売り戻して決済する。この一連の流れがFXの大枠になるので、まずはここをしっかり理解するようにしましょう。

株などの投資との違い

このように、FXは通貨を買ったり売ったりして投資対象にしていくものです。この通貨というものの価値を保証しているのは国で、信頼性は非常に高いということが言えます。通貨が完全に無価値になるのは国が倒れるときですが、そんなことはまずないでしょう。

一方で、投資と言って思い浮かべやすい株なんかの場合ではどうでしょうか? 株の投資対象は個別企業になってきます。もちろん上場企業なので安定した会社が多いですが、それでも国の安定度と比べると弱いですよね。個別企業はなにかがあれば、倒産してしまうことも十分にありえます。

こういう前提で考えるとよくわかるんですが、外国為替レートというのは実は非常に安定しいるんです。株価の場合だと、毎日のように10%以上動く銘柄がたくさん出てきます。ストップ高銘柄、ストップ安銘柄だともっと動きます。

外国為替レート、とくにFXで取引されることが多いメジャー通貨関係の場合は、10%も動くことはまずありません。例えば、米ドル/円=100円だとすれば、10%というのは10円です。1日でそこまで動いたら「○○ショック」と名前が付くことになるでしょう。

意外かもしれませんが、FXの投資対象は安定していて、とても安全なんです。ただし、それではローリスク・ローリターンです。そこで、高いレバレッジをかけることで、ハイリスク・ハイリターンを可能にしているというのが、株などとは一味違うFX特有の部分なんです。

FX初心者入門講座

FXのもっとも基本となるところについて説明しましたので、ここからはもう少し掘り下げていこうと思います。初心者の人はここから少しずつ知識を深めていってくださいね。

FXの特徴

投資はFX以外にもいろいろあって、それぞれいろいろな特徴を持っています。投資の手段としてFXを選ぶのであれば、FXの特徴は知っておきたいところですね。ここでは押さえておきたいFXの特徴について、3つ紹介しておきます。

24時間取引できる

いくら取引をしたくても、市場が開いていなけれれば取引はできません。例えば日本の株式を取り扱う東京株式市場は9時から15時までしか開いていないので、それ以外の時間帯では取引することができません。

この点、外国為替に関しては世界中に市場が存在しています。東京の市場が閉まっても欧州の市場が開いています。欧州の市場が閉まってもニューヨークの市場が開いています。ニューヨークの市場が閉まってもオセアニアの市場が開き、また東京の市場に戻ってきます。

こんな具合になっている、FXでは基本的に24時間取引をすることができます。ただし、土日については主な世界中の市場はお休みになります。なのでもう少し正確に言うと、月曜のオセアニア市場が開いてから金曜のニューヨーク市場が閉まるまで(日本時間で月曜早朝から土曜早朝まで)が取引可能、ということになります。

レバレッジがかけられる

レバレッジの説明

FXは証拠金取引を採用しているため、手持ち資金よりも大きな取引が可能です。このことは「レバレッジをかける」という言い方をされ、とくに手持ち資金の何倍の取引をするかということは「レバレッジ〇倍」と表現されます。

レバレッジをかけた取引は、勝った時の利益が大きくなる一方で負けた時の損失も大きくなります。そのため、投資家保護の観点から、個人がFXで取引する際にはレバレッジ25倍が上限というかたちで規制がかけられています。

なお、レバレッジ25倍だと、例えば10万円があれば250万円分の取引が可能です。仮に上限いっぱいで取引したとすると、1%のレート変動で25%の利益が出せる計算です。規制があるといっても、利益を伸ばすうえでは十分すぎるレバレッジと言えるでしょう。

下落相場でも利益を出すことができる

投資の基本といえば、安く買って高く売ることです。そのため、利益を出すのは上昇していく時のみというイメージがあるかもしれません。この点、FXの場合は外国為替レートが上昇している時も、下落している時も、どちらの局面でも利益を出すことができます。

例えば、米ドル/円が上昇するということは、米ドルが円に対して高くなるということです。この局面では、高くなる米ドルを買えば利益が出ます。逆に、米ドル/円が下落するということは、円が米ドルに対して高くなるということです。今度は高くなる円を買えば利益が出るというわけです。

外国為替というのは通貨と通貨の交換レートです。上昇中でも下落中でもいずれかの通貨は高くなっていくので、高くなる通貨を買えば利益を出せます。相場の状況に関わらず利益を狙うことができるというのは、FXの大きな特徴の1つです。

FXのメリットとデメリット

FXの特徴を確認してきましたが、こういった特徴によるメリットやデメリットというものが存在します。では、これらのメリットとデメリットについて、簡単にまとめてみましょう。

FXのメリット

少額でも始められる

FXでは最大25倍というレバレッジをかけた取引ができます。そのため、少額の資金しか用意できない場合でも十分に取引ができるため、誰でもFXを始めやすいというメリットがあります。最近では、なんと10円未満でも取引ができるようなFX会社もあります。

大きな利益が狙える

こちらもレバレッジをかけられることに関係しますが、レバレッジをかけることで、実際にある資金よりも大きな金額の取引が可能です。そのため、より大きな利益が狙うことができ、資金効率がいいというのもメリットの1つです。

取引チャンスが多い

FXでは、外国為替レートの上昇時にも下落時にも利益が狙うことができます。そのため、相場にはいつでも利益を出せる可能性があるため、取引チャンスが多いということが言えます。

自分の生活に合わせられる

FXは基本的に24時間いつでも取引ができます。早朝、日中、夕方、夜、深夜、自分がやりたい時にいつでも取引ができるので、どんな生活スタイルの人でもFXを自分の生活の中に取り入れることが可能です。

FXのデメリット

ハイリスクな取引をしてしまいやすい

レバレッジによるメリットも紹介しましたが、これは一歩間違えるとFXの最大のデメリットにもなります。どういうことかというと、目先の大きな利益に目がくらんで、ハイリスクな取引をしてしまいやすいんです。これで失敗するトレーダーは多いので、きちんとリスク管理をしておく必要があります。

相場がずっと気になる

FXでは24時間絶え間なく相場が動いているため、FXをやっていない時もずっと気になってしまう人がいます。FXのせいで本業のパフォーマンスが落ちては本末転倒です。きちんと時間管理をして、FXをする時としない時のケジメをつけなければなりません。

株とFXの違い

ここまでFXがどういうタイプの投資なのかということを見てきましたが、投資の王道である株式投資とFXを比較していきたいと思います。

必要とする知識が異なる

株式投資は個別企業に投資をするのに対し、FXは各国の通貨が投資対象となります。そのため、株式では業界の動向や企業の業績といった知識が必要になりますが、FXでは世界経済の動向や各国の経済政策・金融政策の方針といった知識が必要になります。

このように、同じ投資ではありますが、株とFXでは必要とされる知識が異なってくる面があります。そのため、得意分野の違いから、人によっては株とFXで得手不得手が分かれてしまうこともあります。

株のほうが取扱銘柄数が多い

日本における上場会社数は3,500社を超えており、株式投資は投資対象をたくさんの選択肢の中から選ぶことになります。一方でFXで投資可能な通貨ペアは、日本のFX会社の場合、2、30通貨ペアというのが一般的なところです。情報の多いメジャー通貨を触るとなると、さらに少ない選択肢になります。

選択肢の多いほうがいいかどうかは人それぞれのところもあります。ただ、初心者の人にとっては、選択肢が少ないほうが分析に集中できてわかりやすい面があるかもしれません。

FXのほうが取引時間が長い

株式の取引時間が基本的に9時~15時であるため、とくに日中に仕事をしているサラリーマンにとっては、取引しにくいというところがあります。一方でFXについては、土日を除いてほぼ24時間取引をすることができます。

そのため、FXのほうが取引時間については柔軟な取引が可能なので、自分の生活スタイルに合わせた取引をすることができます。一方で、24時間いつでも取引ができるため、相場がずっと気になってしまうというデメリットを感じる人も中にはいるようです。

FXのほうがレバレッジの高い取引が可能

最初にFXに比べて株式のほうが値動きが大きいという話をしましたが、FXのほうが高いレバレッジをかけることが可能です。株式も信用取引を利用すれば約3.3倍のレバレッジが可能ですが、FXは25倍ということでかなり大きな差があります。

簡単に言えば、値動きが安定している外国為替に高いレバレッジをかけて取引をするのがFXで、値動きが大きい株式にあまりレバレッジをかけずに取引するのが株式というイメージを持っおくといいでしょう。

FX用語

FXについての特徴などについて説明してきたので、ここでFXで取引をするにあたって、最低限必要になってくる用語を解説していきます。

通貨ペア 

通貨ペアの説明

「通貨ペア」は、米ドル/円というように、2国の通貨を組み合わせたかたちで表記されたものです。例えば、米ドル/円=100.00であれば、1米ドル=100円という意味になります。

ロング・ショート

「ロング」とは買うという意味で、例えば、米ドル/円をロングするということは、米ドルを買って円を売る(円で米ドルを買う)ということを指します。また、「ショート」とは売るという意味で、例えば、米ドル/円をショートするということは、米ドルを売って円を買う(円で米ドルを売る)ということを指します。

新規注文・決済注文

FXの取引は、通貨ペアをロングまたはショートすることで始まり、それを反対売買することで終わります。この取引を始める最初の注文のことを「新規注文」、取引を終わらせる注文のことを「決済注文」と言います。

ポジション

「ポジション」というのは、取引中の通貨ペアの残高のことです。例えば、米ドル/円を1万通貨ロングしてまだ決済していないのであれば、米ドル/円の1万通貨のロングポジションを持っていることになります。

含み益・含み損

「評価損益」とは、ポジションが抱えている損益のことです。例えば、米ドル/円=100.00で1万通貨ロングしたとします。その後、米ドル/円=101.00になると、このポジションは1万円の「含み益」となり、米ドル/円=99.00になると、このポジションは1万円の「含み損」となります。

取引証拠金

「取引証拠金」とは、FX会社に預けている証拠金のことです。

必要証拠金

「必要証拠金」とは、取引をするために必要となる証拠金の金額のことです。例えば、米ドル/円=100.00で、1万通貨あたりの必要証拠金が4万円だったとします。この場合、取引証拠金が100万円の場合、最大で25万通貨のポジションを理論上は持つことができます。

有効証拠金

「有効証拠金」とは、取引証拠金にポジションの評価損益を加減したものです。例えば、取引証拠金が100万円で、米ドル/円=100.00の時に10万通貨のロングポジションを持ったとします。その後、米ドル/円=101.00になると、評価損益は10万円の含み益となるので、有効証拠金は110万円ということになります。

証拠金維持率

「証拠金維持率」は次の計算式で求められた値です。

証拠金維持率=有効証拠金÷必要証拠金×100

例えば、取引証拠金が100万円で、米ドル/円=100.00の時に10万通貨のロングポジションを持ったとします。その後、米ドル/円=99.00となると、有効証拠金は99万円となります。この時の1万通貨当たりの必要証拠金が4万円だとすると、証拠金維持率は「99万円÷40万円×100=247.5%」ということになります。

※便宜上4万円として計算しています。

強制ロスカット

「強制ロスカット」とは、トレーダーの損失拡大を防ぐために、強制的に含み損のポジションを決済することです。この強制ロスカットを執行する基準は、FX会社において決められています。

例えば、「証拠金維持率が100%を下回ったら強制ロスカットする」という基準だとします。また、米ドル/円の必要証拠金については、1万通貨あたり一律4万円だとします

取引証拠金が100万円で、米ドル/円=100.00の時に20万通貨のロングポジションを持つと、必要証拠金は80万円となります。その後、米ドル/円=90.00になると、評価損益は20万円となるので、有効証拠金は80万円になります。そのため、証拠金維持率はちょうど100%となるので、米ドル/円がここから少しでも下がれば、強制ロスカットされることになります。

※実際は米ドル/円のレートにより変化しますが、便宜上一律4万円で計算しています。

2つの分析方法

FXでは外国為替レートがこれからどう動いていくのか、将来の値動きを予想していくことになります。この予想をするための分析方法は、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の大きく2つに分けることができます。

テクニカル分析というのは、過去の値動きをグラフ化したチャートを読み解くことで、今後の値動きを予想していく方法です。ほとんどのFXトレーダーがこのチャートを見ることに多くの時間をかけており、FXでは欠かせない分析方法と言えます。

一方、ファンダメンタルズ分析とは、経済の基礎的条件から外国為替レートの大きな方向性を分析していく方法です。この方法では、日々公表される経済指標をチェックしたり、金融政策や経済政策に関する要人発言をチェックすることになります。

FXにおいては、どちらかというとテクニカル分析のほうを重視されがちな傾向があります。ただし、これら2つの分析方法は対立する概念ではないですし、併用することも十分に可能です。あまり先入観を持たずに、どちらの分析方法も取り入れることをおすすめします。

注文方法

分析をして予想が決まったら、次にすることは注文です。この注文ですが、FXにはさまざまな注文方法があります。取引をするにあたって知っておきたい定番の注文方法について紹介していきます。

成行注文

成行注文は、リアルタイムにその時のレートで取引する注文方法です。その時の相場を見ながら取引することになるので、もっともシンプルでわかりやすい注文方法とも言えるでしょう。ちなみに、FX会社によっては、ストリーミング注文など別の呼び方をされることもあります。

指値注文・逆指値注文

指値注文、逆指値注文では、取引したいレートをあらかじめ指定しておき、実際にそのレートになった時に取引するという注文方法です。注文時のレートより有利なレート(買い注文なら安いレート、売り注文なら高いレート)を指定するのが指値注文で、不利なレート(買い注文なら高いレート、売り注文なら安いレート)を指定するのが逆指値注文です。

IFD(イフダン)注文

IFD注文は、指値注文・逆指値注文の応用バージョンで、新規注文と決済注文を同時に発注する方法です。ポイントとなるのは、新規注文が実際に約定した後に、決済注文が有効になるという点です。このため、先に決済注文で指定したレートになっても、約定は起こらないようになっています。

OCO(オーシーオー)注文

OCO注文も、指値注文・逆指値注文の応用バージョンですが、こちらは指値注文と逆指値注文を同時に出して、一方が約定した時にもう一方をキャンセルするという注文方法です。どちらか一方だけを約定させたい時に使う方法で、決済注文の時などにはとくに便利です。

IFO(アイエフオー)注文

IFO注文は、IFD注文とOCO注文を組み合わせたもので、IFD注文の決済注文部分がOCO注文となるような注文方法です。流れ的には、IFO注文で新規注文が約定した場合、その上下に決済注文の指値注文・逆指値注文が出てくることになります。最初から最後まで面倒を見てくれるので、忙しい人にとってありがたい注文方法です。

トレール注文

トレール注文は、決済注文として逆指値注文を置いている場合に、レートが有利な方向に動いたら逆指値を自動でレートに追従するように動かす注文方法です。レートを追いかけて逆指値が有利な方向に動いていくので、うまくいけば自動で利益を大きく伸ばして決済することができます。

デモトレード

FXには、仮想の資金が入ったデモ口座で取引を行うデモトレードというものがあります。デモトレードでは実際のレートを使って実戦さながらの取引が経験できる一方、どんなに損をしても実際の資金を失うことはありません。

そのため、まったくFXをやったことがないという人は、まずはこのでもトレードをやってみることをおすすめします。デモトレードを通じて、レートがどういう感じで動くのか、取引をしたらどのぐらいの利益・損失が発生するのか、より明確にわかると思います。

ただ、少しだけこのデモトレードに関しては注意点があります。というのは、デモトレードでものすごい大きな利益を出せたからといって、リアルトレードでも同じようにうまくいくとは限らないということです。

リスクゼロのデモトレードと実際に資金を失う可能性があるリアルトレードでは、精神的なプレッシャーがまったく異なります。デモトレードでできた取引をそのままリアルトレードでできるとは限りません。いや、むしろできない場合のほうが多いと言ってもいいかもしれません。

そういう意味では、あまりデモトレードでFXの練習をし続けても、実際にFXがうまくなるかというと限界があると思っておいたほうがいいでしょう。デモトレードはあくまでFXに慣れるものなので、次のステップに進むためには少額でもいいのでリアルトレードに挑戦することをおすすめします。

チャートを使った「テクニカル分析」

前章は初心者入門講座ということで、FXで取引をするにあたって知っておきたい基本を解説してきました。次にFXでとくに大事になる分析について、さらに深掘りして見ていきましょう。まずはテクニカル分析からです。

FXのチャート

テクニカル分析をする際には、過去の値動きがグラフ化されたチャートを使います。FX会社によって提供しているチャートツールは異なりますが、チャートの基本スタイルはだいたい共通しています。

チャートは横軸が時間、縦軸がレートになっていて、時間ごとの始値、終値、高値、安値を視覚的に表示したローソク足が並ぶことで、どういう値動きをしてきたかがわかるようになっています。最初に慣れたいのは、

また、過去の値動きを分析用に加工したテクニカル指標というものが、チャートには用意されています。まずはテクニカル指標の基本的なところとして、トレンド系とオシレーター系という2種類を押さえておきましょう。

トレンド系とオシレーター系では、異なる目的でチャートを見ていくことになります。どちらが正しい、どちらが間違っているというものではなく、その時々の状況によってうまく使い分けていく必要があります。では、このそれぞれについて見ていきましょう。

トレンド分析

トレンド系というのは、その時のチャートが全体としてどっちに向かって動いているかという方向性(トレンド)を把握したり、そのトレンドにどれぐらいの勢いがあるのかということを判断するためのテクニカル指標です。トレンド系には、例えば以下のようなものがあります。

  • 移動平均線
  • ボリンジャーバンド
  • MACD
  • 一目均衡表

もしトレンドが発生しているのであれば、そのトレンドに乗っていくような取引をしていけば、良い結果になる可能性は高いですよね。相場が上昇トレンドであればロング狙い、下降トレンドであればショート狙いというようなかたちです。

このような相場の見方はトレンド分析といって、テクニカル分析をする際には欠かせないものです。現在どんなトレンドが発生しているのか、あるいは、発生していないのかというのをまず最初に把握してから、その後の戦略を考えていくようにしましょう。

オシレーター系

オシレーター系というのは、相場の過熱感、買われすぎ・売られすぎという状態を把握するためのものです。相場というのは、上昇しては下降し、下降しては上昇しということを繰り返しながら推移します。このトレンドの転換点を探るためのテクニカル指標です。オシレーター系には、例えば以下のようなものがあります。

  • RSI
  • ストキャスティクス
  • ウィリアムズ%R
  • RCI

オシレーター系が得意とするのは、強いトレンドの出ていない、いわゆるレンジ相場の時です。こういった相場の時は、オシレーター系が上昇しすぎと教えてくれればショートを、下降しすぎと教えてくれればロングを狙っていく、というようなかたちになります。

ただし一方で、強いトレンドが発生している時にオシレーター系を使うと、大失敗を重ねることになります。あらかじめトレンド分析をしておくことで、オシレーター系が苦手とする場面を把握することが可能です。トレンド系とオシレーター系を使い分けることで、いろいろな相場に対応することができるわけです。

経済指標を使った「ファンダメンタルズ分析」

テクニカル分析について見てきたので、次はファンダメンタルズ分析です。経済などの知識がいるので苦手意識を持つ人もいますが、テクニカル分析とはまた違った意味で重要な分析方法なので、ぜひイメージをつかんでおいてください。

ファンダメンタルズ分析の方法

ファンダメンタルズ分析でやることというのは、通貨ペアに関連する国の経済動向や、それに伴う経済政策・金融政策を把握していくということです。その国の経済動向がこうなるんだったら、こういう政策が打たれて、だから、その通貨はこうなるはずだ、という見方をします。

例えば、アベノミクスを例に取ってみると、それまでかなりの円高でしたが、安倍政権誕生による強い金融緩和策が期待されて、一気に円安の流れに変わりました。そして、実際に黒田バズーカと呼ばれる異次元緩和策で、その勢いは加速していきました。

ベースにデフレの日本経済というのがあって、政権交代でデフレ脱却のための金融緩和政策が打たれると市場が期待した、というところがスタートです。そして、金融緩和をした国の通貨は安くなるという理屈から、円安を多くの人が予想していたわけです。

こういったかたちで、ファンダメンタルズ分析では、非常に大きな流れを読んでいくことになります。そして、その流れを読むベースとなるのが、日々発表される経済指標の結果で合ったり、要人の発言であったりするというわけです。

FXの相場に影響を与える経済指標

ファンダメンタルズ分析では、日々発表される経済指標を通じて経済動向、今後の経済政策・金融政策などを把握・予想していきます。チェックの仕方として大事なのは、それまでの予想と実際の結果にどういうふうな乖離が出たのかという点です。

それまでの相場は予想に基づいてできたものなので、結果が予想と大きく乖離している場合、あるべき相場は大きくズレてくることになります。そういった時には、大きな相場の流れが新たに生まれることもあります。

そういった大きな流れにつながることのあるとくに重要な経済指標について、ここではいくつか挙げておこうと思います。

金融政策決定会合

通貨に直接影響を与えるのが、各国の金融政策です。それを決める金融政策決定会合は、FXにおいて非常に注目が集まります。大きな政策変更などがあった場合には、相場の流れがまったく変わることになります。

雇用統計

雇用統計では失業率や雇用者数などが発表され、その時の雇用情勢を把握することができます。非常に注目度の高い経済指標で、為替レートに与える影響も甚大です。とくにアメリカの雇用統計は注目度が高く、もっとも影響の大きい経済指標と言ってもいいでしょう。

GDP(国内総生産)

GDPはその国の経済規模を表す経済指標で、経済動向を表すもっとも根本的なものです。大きな動きがあった場合には、経済政策の変更にもつながるかもしれないので、しっかりとチェックしておく必要がある経済指標です。

どちらかではなく両方を活用する

ファンダメンタルズ分析は大きな流れを見る時には役に立ちますが、細かい動きなどには弱いところがあります。実際に取引をするなると、ファンダメンタルズ分析だけではチャートのどこで入ればいいのか、タイミングを判断することができません。

一方、これはテクニカル分析についても同様のことが言えます。テクニカル分析ではチャート上の動きについてはよく見えますが、もっと大きな全体の方向性を見落としてしまう可能性があります。そのため、木を見て森を見ず状態になってしまう可能性があります。

つまり、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析は、どちらか一方だけでいいというわけではないんです。どちらも併用して、それぞれの弱いところを補完してあげることで、より確度の高い分析ができるようになるということです。

あまり早い段階で「自分はこっちだ」というふうに決めてしまわずに、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方について学習することをおすすめします。両方を活用できるようになれば、相場をより深く理解することができるようになるでしょう。

FXの始め方

FXの取引や分析に関する説明をしてきましたが、実際にFXの取引をするにはFX会社の口座開設をしていく必要があります。どうやってFXを始めていけばいいのか、その手順について見ていきましょう。

利用するFX会社を決める

一番最初にやってほしいのは、利用するFX会社を決めるというところです。なんとなく決めてしまいがちなところですが、このFX会社選びというのは意外と重要です。FX会社はいろいろありますが各社それぞれ特徴が違うので、自分に合ったFX会社を選んだほうがいいからです。

人によって生活スタイルも違えば性格も違います。そのため、FXとの付き合い方も、トレードスタイルも人それぞれで変わってきます。そうなると当然、人によってFX会社に求めるポイントも変わってきます。そういったポイントをどのFX会社が押さえているか、あらかじめリサーチするとよいでしょう。

ちなみに、海外のFX会社という選択肢もありますが、初心者にはあまりおすすめできません。なぜなら日本の法律の保護の外側にあるため、詐欺のようなことに巻き込まれても、すべてが自己責任になってしまうからです。

取引条件として魅力的に見えることもあるかもしれませんが、とくに初心者のうちは情報の少ない海外のFX会社はやめておいたほうが無難です。まずは国内のFX会社から始めて、FXに慣れることを優先してください。

口座開設を申し込む

利用するFX会社が決まったら、次にそのFX会社の口座を開設します。口座開設はインターネット上で完結させることもでき、それほど時間はかかりません。スムーズにいけば、申し込んでから1週間以内で口座開設が完了します。それでは、口座開設の標準的なステップを見ていきましょう。

1.口座開設申込み

まず口座開設申込みですが、インターネット上に申込みページが用意されています。このページでの手続き内容は、名前、住所、電話番号、職業などの必要事項を入力して、いくつかの投資に関する質問に回答するといったことです。10分ぐらいあれば終わるような作業です。

2.本人確認書類、マイナンバー確認書類の提出

申込みが終わったら、本人確認書類、マイナンバー確認書類を提出します。これはインターネット上で画像データをアップロードして提出することも、コピーを郵送で提出することもできます。インターネット上で提出するほうが早いので、画像データをあらかじめ画像データを用意しておくとよりスムーズです。

3.FX会社による審査

必要書類の提出が終わったら、あとはFX会社の審査が行われます。申込み内容に不備などがなければ、この審査は通常、FX会社の営業日数日ほどで終わります。なお、審査は口座開設申込み時の自己申告に基づいて行われ、主に以下のような点が見られます。

  • 20歳以上の国内在住者か
  • 本人であることが確認できるか
  • FXをするだけの余裕資金があるか
  • 投資経験があるか
  • どんな投資方針でFXを行うか
  • 申込み内容が矛盾していないか

厳しい審査ではないので、日本に住んでいる成人で、FXの取引資金を用意する余裕があれば、心配する必要はありません。また、自己申告内容の裏付けを取られる(職場に電話がかかってくるなど)ということも基本的にないので、気楽に審査に臨んで大丈夫です。

4.口座開設書類の郵送(口座開設完了)

審査を通過すると、IDやパスワードなどが記載された口座情報が郵送で届けられます。これは大切な書類なので、きちんと保管しておくようにしましょう。口座開設の手続きはこれですべて完了、口座が使える状態になります。

開設した口座に入金する

口座がつかえるようになっても、口座に資金が入ってないと取引はできません。最後のステップとして、口座に資金を入金していきましょう。多くのFX会社では、クイック入金と振込入金という2通りの入金方法が用意されています。

クイック入金

FX会社が提携する金融機関のインターネットバンキング口座から、オンラインで入金することができる入金方法です。メンテナンス時を除けば、24時間いつでも即時で入金できます。また、基本的に手数料は無料なので、対応する口座を持っていたらぜひ利用しましょう。

振込入金

クイック入金ができない場合は、振込入金を利用しましょう。自分用の入金口座が用意されているので、これに振り込んでいくかたちになります。これをFX会社側で確認後、入金がFX口座に反映されることになります。なお、入金口座への振込手数料は自己負担になので注意しましょう。

FXにかかる税金と確定申告の方法

FXを始めるにあたって、あらかじめFXの税金の知識も持っておきたいところです。この章では、FXにかかる基本の部分をザッと解説していきます。なお、個々のケースで微妙な部分、疑問に思う部分については、悩まずにお近くの税務署などに確認するのが確実です。

FXの税金を支払わなければいけない条件

まずはじめに、どうなったらFXの税金を支払わないといけないかという、条件のところから押さえておきましょう。給与所得者かそうでないかによって条件が変わってくるので、自分がどちらに当てはまるか注意してください。

給与所得者は20万円以上で確定申告

給与所得者というのは、会社などに勤めて給与をもらっている人のことで、典型的なのはサラリーマンです。それ以外にも、主婦でパートをして給与をもらっている人や、学生でアルバイトをして給与をもらっている人もこれにあたります。(なお、給与所得が2,000万円を超えるなど、FX以外の理由で確定申告をしている人は、本項記載の条件に関わらず、確定申告においてFXに関する所得を申告する必要があるのでご留意ください。)

こういった給与所得者は、給与所得以外の合計所得が20万円以上を超えると、確定申告をして所得税を納付しなければなりません。なので、1年間(1月~12月)のFXの所得が20万円以上かどうか、というのが1つの目安となります。(なお、FX以外にも副収入がある場合は、それも加えて判定する必要があるのでご留意ください。)

ただし、20万円以下で確定申告をしなくてもいい場合でも、住民税はかかってくるので注意が必要です。つまり、給与所得者

※後述しますが、FXの所得とは、FXで出した利益からFXのために使った経費を差し引いたもののことを指しています。税金がかかるかどうかの判定は、この所得を基準に行います。

給与所得者以外は38万円以上で確定申告

給与所得をもらっていない人というのは、会社などに勤めてない人のことです。例えば、パートをやっていない専業主婦や、アルバイトをしていない学生なんかがこれにあたります。(なお、本業で自営業をやっている、家賃収入があるなど、FX以外の理由で確定申告をしている人は、本項記載の条件に関わらず、確定申告においてFXに関する所得を申告する必要があるのでご留意ください。)

合計所得が38万円以上になると確定申告の必要が出てきます。そのため、1年間(1月~12月)のFXの所得が38万円以上になると税金がかかってきます。なお、FX以外にも収入がある場合は、それも加えて判定するようにしてください。

また、細かい話ですが、合計所得が28万円~38万円のケースでは、住民税がかかることもあります。この場合、確定申告をする必要はありませんが、住民税の申告が必要です。実際の住民税がかかるかどうかはお住まいの地域やその人の状況によりますが、とりあえず申告をしておけば間違いはありません。自分のケースがどうなのか気になる人は、地方自治体に問い合わせをして確認しましょう。

※後述しますが、FXの所得とは、FXで出した利益からFXのために使った経費を差し引いたもののことを指しています。税金がかかるかどうかの判定は、この所得を基準に行います。

FXでどれぐらいの利益を出すと自分は税金がかかるのか、イメージがついたでしょうか? ちなみに、ここで書いたFXの利益には、含み益・含み損は含まれません。決済して確定したものだけが含まれます。そのため、決済のタイミングによっては節税(あるいは、税金の支払いの先送り)もできるので、頭の片隅に入れておきましょう。

マイナンバーも導入されたので、税金を支払い忘れるとすぐに見つかってしまいます。税金がかかる場合には、確実に確定申告等をして支払うようにしてください。

FXの税金は「所得税」「住民税」「復興特別所得税」の3つ

次に気になるのは、税金はどのぐらいかかってくるかという点ですね。FXの税金は申告分離課税というもので、他の所得とは切り離して計算されます。そういう意味ではシンプルで、とりあえず次の計算式を覚えておきましょう。

FXの税金=(FXの利益-必要経費)×税率20.315%

これがFXの税金としてトータルでかかってくる分です。大雑把なイメージとしては、利益に対して20%ぐらい税金がかかると考えておけばいいでしょう。なお、この税率20.315%には3つの税金が含まれていますが、内訳は以下のようになっています。

  • 所得税:15%
  • 住民税:5%
  • 復興特別所得税:0.315%

少しだけ注意したいのは、それぞれどのタイミングで支払うのかという点です。所得税・復興特別所得税については、確定申告をした時点で税額が決まって納付することになります。ただし、これには住民税分が含まれていません。

住民税は、確定申告データが税務署から地方自治体に送られてから、地方自治体のほうで計算されます。そして、税額が決まってから納付書が送られてきます。確定申告は2月~3月頃ですが、住民税の納付書が届くのは6月頃になります。忘れた頃に住民税の納付書が届いて大慌て、なんてことがないように注意しましょう。

※復興特別所得税は東北大震災の復興を目的とした税金で、2013年から2037年までの期間について課せられることになっています。

確定申告をすることで損失を繰り越すことができる

税金がかかるのはFXで利益が出た場合なので、今まではそういった場合の話をしてきました。ただし、義務ではありませんが、損失が出た場合にも確定申告をしておいたほうが、後々、実は得をすることがあります。

というのは、FXで損失が出た年に確定申告をしておけば、最長で3年間、その損失を翌年に繰り越せるようになっているからです。もし繰り越した翌年に利益が出せたとすると、前年の損失分と相殺することができ、税額を減らすことができます。

簡単なシミュレーションをしておきましょう。例えば、1年目に50万円の損失が出たとします。2年目はまったく取引をしなかったとします。3年目に100万円の利益が出た場合を考えます。

この場合、1年目、2年目に損失を繰り越すための確定申告をしておけば、3年目は相殺して利益50万円ということで所得税が計算されることになります。こういうケースも十分に考えられるので、手元に残る資金を少しでも増やせるよう、損失が出ても確定申告をしておくことを強くおすすめします。

経費を計上することで節税できる

前述のFXの税金に関する計算式のとおりですが、所得税を計算する際に、利益からFXに関する必要経費を差し引くことができます。ざっくりと言うと、必要経費として計上した金額のだいたい20%ぐらい、税額が減ると思えばいいでしょう。

では、どんなものが必要経費として計上されるかという点です。基本的な考え方としては、FXのために使ったことを合理的に説明できるかどうかです。いくつか必要経費として認められる可能性があるものの例を挙げておきます。

  • 売買手数料
  • セミナー参加料
  • FX関連の書籍代
  • パソコン購入代(一部)
  • 通信費(一部)

パソコン代や通信費を一部としてあるのは、完全にFXのためだけに使ったかどうかが微妙だからです。トレード専用パソコン、トレード専用回線であれば別ですが、生活用としても使っている場合には、きちんと根拠をもって説明できる一部分だけを計上するようにしてください。

節税に役立つ必要経費ですが、いろいろ迷うことも多いと思います。一番確実なのは、最終的な判断をする税務署に聞くことです。税金を支払う人には意外とやさしく対応してくれるので、悩むよりは聞いてしまったほうがいいでしょう。

税金でFXをしていることが勤務先にばれるのか

サラリーマンの場合、勤務先にFXをやっていることがばれるかどうかが気になる人もいるかもしれません。この点、結論から言うと、ある程度の対策は打てますが、100%ばれないとは言いきれません。

会社にばれる仕組みとその対策「住民税を普通徴収にする」

FXの税金には、税務署で管理する所得税・特別復興特別所得税と、地方自治体で管理する住民税がありました。このうち、税務署で管理するものについては、自分で確定申告して自分で納付するので、会社にばれることはありません。

一方で、地方自治体のほうで管理する住民税については、会社の給与に関する住民税とFXの利益に関する住民税が含まれています。この両方の請求がまとめて会社に行ってしまうと、本来あるべき数字とズレてくるため、会社に「なにか副業をやってるんじゃないの?」とばれてしまうわけです。

この点、確定申告時に、住民税の納付方法として「自分で納付する(普通徴収)」を選ぶことで、基本的にはFXに関する住民税分は会社に行かないようにもできます。ただし、こうしていたとしても、まだばれてしまう可能性があります。

普通徴収を選んでもばれるケース

住民税の手続きは、地方自治体で事務処理されていきますが、この過程でミスがおきれば、普通徴収にしていたのにも関わらず、FXに関する住民税分が会社に行ってしまう可能性があります。こうなると、普通徴収を選んでいてもばれてしまいます。

また、地上自治体における手続きは、地域によって異なります。そのため、そもそも普通徴収を選んでいたとしても会社にばれてしまうケースもあるようです。この点については、念のためお住まいの地方自治体に確認しておいたほうが安心だと思います。

その他、医療控除、住宅ローン控除、配当控除などを利用している場合、普通徴収を選んでいても、会社のほうに副業をやっていることがばれるリスクが残るようです。こういった可能性までしっかり防ぐには、プロの税理士さんに任せるのが確実です。絶対にばれたくないという場合は、プロの税理士さんに相談することを検討しましょう。

FXの利益が20万円以下でばれるケース

サラリーマンでFXの利益が20万円以下の場合、確定申告は必要ありませんが、住民税はかかってきます。この場合、もし地方自治体のほうで住民税の申告漏れに気付くと、FXに関する住民税分の請求が会社のほうに行ってしまいます。そうなると、やはりばれてしまいますね。

地方自治体が気付くかどうかは微妙なところですが、マイナンバー制度が導入されたので気付く可能性は高くなっていると思います。20万円以下で確定申告が不要だからといって安心せずに、住民税の申告も忘れずに行うようにしましょう。

まとめ

FXの基本から始めるまでに必要な情報をひと通り解説してきました。少しボリュームが多いですが、必要になったら適宜読み返していただければと思います。最後に、内容のおさらいをしていきましょう。

  • FXの基本的な仕組み
  • FXの特徴、メリット、デメリット
  • FXと株の違い
  • 知っておきたいFX用語、注文方法
  • テクニカル分析、ファンダメンタルズ分析
  • FXの始め方
  • FXの税金関係

何事においてもまず大事になってくるのは、基本の部分です。FXについても同様で、今回説明したものは基本的なところですが、FXをやっていくうえで土台になる非常に大事なことばかりです。

理解しきれていない部分は読み返し、しっかりとすべて理解してください。FXで余裕ある生活を実現するために、知識を十分に身につけましょう。

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