FXのOCO注文とは/使用法と使うべきシーン・注意点を開設

  • 更新日: 2019/07/08

FXには、基本の成行注文の他にも、予約注文と呼ばれる注文方法があります。FXには、基本の成行注文の他にも、予約注文と呼ばれる注文方法があります。この予約注文の中には、指値・逆指値といった注文方法の他に、IFDIFOといった特殊注文があります。今回紹介するOCO注文は予約注文であり、ある特定の条件下で発動する特殊注文です。

「特殊注文を使うのは、難しそう」と思う初心者の方もいるのではないでしょうか。しかし、特殊注文は内容が理解できてしまえば、さほど難しいものではありません。しかも、相場の見通しが立てられない時や、自分で利益確定や損切ができない時に威力を発揮してくれるなど、覚えておくと非常に便利なのです。

OCO注文も便利な特殊注文ですので、相場の状況に合わせて使えるようになると、より高いパフォーマンスを狙ったトレードができるようになります。

今回は、

    OCO注文がどんな注文なのか知りたい。OCO注文を使うべきタイミングが知りたい。

という人に、OCO注文の基本や使い方をご紹介します。

OCO注文とは何か

特殊注文の一つであるOCO注文は、株やFXなどトレードでよく使われています。ここでは、OCO注文がどんなものなのか解説します。

OCO注文は指値と逆指値を組み合わせた注文

OCO注文は正式名称を「One Cancel the Other」といい、それぞれの単語の頭を取って「OCO」と呼んでいます。その名のとおり、一方の注文が成立したら、もう一つの注文を取り消すという注文方法です。

最初に書いたように、OCO注文は予約注文で、2つの異なる方向性の注文を同時に出しておくのが特徴です。「2つの異なる方向性の注文」であるため、新規注文の場合は現在のレート、決済注文の場合はポジションを立てた時のレートを基準に「そのレートより高い」注文と「そのレートより安い」注文の2つを入れる必要があります。そのレートより高い注文と安い注文が、自分にとって有利になるのか、それとも不利になるのかは、売りと買いのどちらのポジションを建てたかで異なります。

OCOの新規組み合わせ4つの模式図

OCO注文は、このような性質の注文であるため、OCO注文の組み合わせは、新規注文の場合、

  1. 買いの指値・買いの逆指値
  2. 買いの指値・売りの指値
  3. 買いの逆指値・売りの逆指値
  4. 売りの指値・売りの逆指値

の4つに分けられます。

OCOの決済組み合わせ2つの模式図

そして、決済については

  1. 買いの指値・買いの逆指値
  2. 売りの指値・売りの逆指値

の2つに分けられます。

このような組み合わせで同時に入れた2つの注文のうち、どちらかが約定すると、もう片方がキャンセルされるのが、OCO注文の特徴です。

相場が読めない時に使うOCO注文

成行注文や指値注文、逆指値注文など、単独の注文のみを使うのはイメージしやすのですが、OCO注文は2つの条件を合わせた注文方法のため、どんな場面で役立つかイメージしにくいという初心者の人は多いかもしれません。

OCO注文は、相場の先行きが見えない時に役立つ注文方法です。例えば、レンジ相場は方向感がないため、OCO注文が役立つ相場です。また、天井や底入れが近いものの、そのタイミングがまだはっきりしない時にもOCO注文は役立ちます。さらに、レジスタンスラインやサポートラインでの反発が見込まれる場合にもOCO注文が役立つなど、その利用方法は多岐に渡ります。

また、OCO注文は方向性の違う注文同士を入れるため、利益確定にも損切りにも使えるのが特徴です。相場にずっと張り付いていられる場合はOCO注文を使う必要はないかもしれませんが、そうではない場合、OCO注文は非常に役に立ちます。

OCO注文を使うべきシーンを見極める

先ほど、OCO注文は、どちらに転ぶか分からない時に役立つ注文であると書きました。そのため、レンジ相場のような方向感のない相場にはぴったりの注文方法です。また、トレンドがはっきりしている場合は、主に新規注文で役立ちます。というのも、すでにポジションを建てており、うまくトレンドに乗って利益が出ているのなら、決済でOCO注文を使う必要はないからです。

決済のOCO注文は、利益確定と損切りの注文を同時に出すという特徴があります。そのため、ポジションを建てた際のレートに対し、有利・不利の2方向の注文を出す必要があります。そのため、そのポジションで含み益が出ているのなら、レジスタンスラインとサポートラインの近く、あるいは利益確定の目安となるレートの近辺で、決済注文を出した方が良いのです。

また、レジスタンスラインやサポートライン近辺、あるいは、目安となるレートに到達する前にトレンドが変わった場合、売り(または買い)注文を出して急いで利益を確定させなければならないこともあります。その場合は、OCOの逆指値による損切注文が発動する前に、もっと有利なレートで約定させて、利幅の縮小をストップさせたいと考えます。そのため、この場合は、OCO注文よりもトレール注文の方がふさわしいと言えます。

このように、OCO注文はどう転がるか予想がつかない相場であれば、必ずしも役に立つというわけではありません。使うべきシーンを見極めて効果的に使う必要があります。

OCO注文の注意点

すでに書いたとおり、OCO注文は異なる2方向の注文を出す注文方法です。しかし、新規注文と決済注文とで出せる注文の組み合わせの数や種類が異なることに注意が必要です。

また、OCO注文で逆指値を入れる場合は、スリッページが起こる可能性があることにも注意が必要です。逆指値注文は成行注文で発注されるため、想定以上に不利なレートで約定する可能性があることに留意しましょう。

OCO注文の使用例

OCO注文は、新規注文にも決済注文にも使えます。そんなOCO注文がどんな性質の注文なのか、また、新規と決済の注文の組み合わせにはどんなものがあるのかについてこれまで説明しましたが、ここでは、どんな時にOCO注文を出すのかについて解説します。

レジスタンスラインとサポートラインでのOCO注文

レジスタンスラインやサポートライン付近は、OCOの新規注文を使うのに良いタイミングです。例えば、「ここで反発して上がるだろう」「ここで反発して下がるだろう」と考えるポイントで、OCOの新規注文を入れます。もし読み通りに反発すれば、そこからトレンドが反転する可能性があります。反対に、レジスタンスラインやサポートラインを抜けた場合は、さらにそのトレンドが継続する可能性があります。

レジスタンスラインの2つの予想を表す模式図

例えば、上昇相場が続いているときに、レジスタンスラインにぶつかって跳ね返ることを予想します。その場合、レジスタンスライン付近で、買いの逆指値注文と売りの逆指値注文を入れます。予想通り、レジスタンスライン付近で反発して下がれば、売りの逆指値注文が約定します。反対に、レジスタンスラインを抜けて上昇すれば、買いの逆指値注文が約定します。

この例の場合、

1. レジスタンスラインで跳ね返った後、そこから下がる、

という予想と、

2. レジスタンスラインを抜けて、そのままさらに上がる


という予想を立てていることになります。つまり、下がった場合はそこから下降相場が始まる可能性があることを予想していることになります。反対に、レジスタンスラインを抜けた場合は、そのまま上昇相場が続くことを予想していることになります。相場が下降と上昇のどちらに転がるか分からないため、どちらに転がっても、そこから流れに乗って利益が得られるように新規のOCO注文を入れるのです。

サポートラインの場合も同様です。サポートラインの場合は下降相場が続き、サポートライン付近で反発してそのまま上昇トレンドになるのか、それとも、そのまま抜けてさらに下落するのか、その見通しが立てられないということになります。この場合も先ほどの例と同じで、買いの逆指値注文と売りの逆指値注文を入れることになります。

目安となるレートでのOCO

FXでも株でもそうですが、レートが一方向にずっと動くことは非常にまれで、大抵の場合、上下に細かく値動きしながら、徐々に上昇・下降していきます。そのため、例えば、1分足で見た時には陰線が含まれて下降していても、その後、値を上げると、5分足や10分足では陽線になることも珍しくありません。つまり、全体的に上昇相場にある時に、そのまま上昇のみを続けていくことは珍しく、大抵は、一時的な下落を挟みながら上昇していきます。それと同様に、全体的に下降相場にある時に、下降のみが続くことは珍しく、大抵は一時的な上昇を挟みながら下降していきます。

このような相場の特性を生かしたトレードをするときにも、OCO注文は役に立ちます。この場合は、反発を狙うのではなく、反発からの上昇・下落を狙います。つまり、現在上昇相場にある時に、「今くらいのレートで、いったん下がる」と考えた場合、反発を見込み、反発するラインより下で買い注文を入れておきます。もちろん、反発せずにそのまま上がっていく可能性もありますので、現在価格より上のレートにも買い注文を入れておきます。

この例の場合、いずれにせよ、「上がる」ことを予想しているのが特徴です。上がることを予想してはいるのですが、その上がり方によって、新規注文のパターンを変えるのが、このパターンのOCO注文です。このようなケースで使うOCO注文は、買いの指値注文と、買いの逆指値注文のOCO注文の組み合わせになります。

同様に、現在下降相場にあり、「今くらいのレートで、いったん反発して上昇するのではないか」と考えた場合、反発するラインより上で売り注文を入れておきます。ただし、反発せずにそのまま下落していくことも考えられるので、その場合は現在のレートより下に売り注文を入れておきます。いずれにせよ、「下がる」ことを予想しているのですが、その下がり方によって、新規注文のパターンを変えているのが特徴です。

このケースの場合、指値注文が約定し、その後読み通りのトレンドになれば、より大きな利益が取れることがメリットです。反対に、逆指値注文が約定すると、指値注文よりも少なくなりますが、トレンドに乗って利益が取れます。

レンジ相場の新規注文にも使えるOCO注文

レンジ相場の時も、OCO注文は役立ちます。レンジ相場がまだ続くのか、それともレンジブレイクするのかの見極めが難しい時に、OCO注文が非常に便利です。

レンジ相場でOCO注文を使う場合も、レジスタンスライン・サポートラインでのOCOの新規注文のケースと同じです。レンジのレジスタンスラインやサポートラインを抜けていくのか、それとも、跳ね返されて再びレンジに戻るのか分からない時に、OCO注文を使います。この場合は、買いの逆指値注文と売りの逆指値注文を入れることになります。

OCO注文はこんな時にも使える

OCO注文の使い方としては上級者向けのため、あまりお勧めできる方法ではありませんが、雇用統計をはじめとした指標発表時にもOCO注文が使えます。

指標発表の結果は誰にも分からないため、どちらに転がるか分かりません。そんな時、買いの逆指値と売りの逆指値を置いておきます。ただし、指標発表時はレートが大きく動き、レートが飛ぶことも珍しくありません。そのため、逆指値注文を置くということは、買いの場合は想定を大幅に超える高値で約定し、売りの場合は想定を大幅に下回る安値で約定する可能性がある、ということになります。

指標発表には、雇用統計のように激しく動くものもあれば、市場にそれほどインパクトを与えないものもあります。また、普段はさほどインパクトを与える指標ではないものの、その時たまたま大きな注目を集め、一時的に大きなインパクトを与えるものもあります。そのため、まずは指標発表時の値動きがどれくらいの大きさなのか確認する必要があります。

大きな値動きが期待できるものであれば、たとえ想定を大幅に超えた不利なレートで約定したとしても、そこから先は大きな上昇や下落が見込めるため、不利なレートでの約定をカバーして余りある大きな利益が見込めます。しかし、インパクトがそれほど大きくない場合は、大きな利益は取れない可能性があるので、注意が必要です。

決済でOCO注文を使うのはどんな時?

含み益が出ている場合、決済のOCO注文はあまり使い勝手が良くありません。決済の場合、利益確定と損失限定のための注文を両方入れる必要があります。利益確定の方が約定した場合は良いのですが、損失限定の方が約定した場合、含み益を失った上に、元手も減らすことになってしまいます。大きな含み益が出ている時に決済のOCO注文を入れてしまうと、損失が出てしまうほどの大きな為替変動があってから、損切りすることになります。

しかし、通常、大きな含み益が出ているにも関わらず、損失が出る状態になるまで何もせずに放置するとは考えにくいと言えます。

このことから分かるように、大きな利益が出ているポジションの決済でOCO注文を使うのは、パフォーマンスの面で問題があり、現実的ではありません。つまり、決済時にOCO注文を使うのは、あまり向いていないと考えられます。

もちろん、OCO注文が決済に100%向いていないというわけではありません。例えば、最初は有利な方向にレートが動いていたにも関わらず、途中でトレンドが変わってしまい、そのまま決済のタイミングを失った結果、塩漬けになってしまった…という場合は、OCOの決済注文を入れるのは有効な方法であると言えます。なぜなら、そのまま放っておいても、自分の裁量で損切りできる可能性は低いからです。

また、スキャルピングのように超短期間で薄い利益を獲得することが目的のトレードについては、決済時のOCO注文が役に立ちます。ポジションを建てた後、読み通りに動いた場合と、反対に動いてしまった場合の両方でOCOの決済注文を出すのです。

スキャルピングは薄い利益を積み重ねる超短期取引のため、利益確定のタイミングも早いのですが、逆方向に行った場合の損切のタイミングも非常に早いのが特徴です。そのため、利益が少ない一方で、損失額も少なくなります。従って、スキャルピングの場合は決済のOCO注文は有効であると言えます。

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まとめ

有利方向と不利方向の、異なる2つの方向の注文を入れる注文方法であるOCO注文は、新規注文として使うケースの方が多いのが特徴です。決済注文として使う場合は、損失をできる限り小さくする必要があることから、中長期取引よりもスキャルピングの方が向いています。

OCO注文は、使用するのに向いているシーンで正しく使えるようにすることが大切です。今回説明したように、OCO注文を決済で使う場合、ある程度含み益が出ているポジションに対してOCO注文を出してしまうと、利益を失うだけでなく、元本も減ってしまいます。そのため、そのような場合は、トレール注文の方が使い勝手が良いと言えます。あるいは、頻繁に自分で相場をチェックできるのであれば、相場の状況に応じて、成行注文で決済した方が良いでしょう。

OCO注文は、使うべき状況を見極めて使わないと、使うメリットをあまり享受できずに終わってしまいます。そうならないためにも、OCO注文がどんな時に向いている注文方法なのか、きちんと理解した上で使うことが大切です。

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