FXのナンピンとは?危険性とリスクについて詳細解説

  • 更新日: 2019/07/10

fx ナンピンこのページの内容をざっくり紹介

  • 強制ロスカットの危険性がある
  • ナンピンを成功するには長期ポジションを取らなければならない
  • 長期投資家ほどナンピンは相性がいいが、円相場を予測するのは非常に困難

FXを積立投資のような感覚で、ただ買い続けるだけで利益を増やせないか、そんな悩みを抱えている人は多くいることでしょう。

たとえレートが上がらずとも、ただ投資をし続けるだけで利益を得られる投資手法があるのであれば、ぜひとも実践してみたいものです。投資の利益といえば資産の変動によって得られるキャピタルゲインとは別に、資産を継続的に保有し続けることで得られる利子や配当などのインカムゲインがあります。

下値で買い増しをすることで利益を狙うナンピンは、キャピタルゲインに属する利益になるのですが、長期にわたって塩漬けをするとFXであればスワップポイントなどのインカムゲインを狙うことも可能です。

ただポジションを保有し続けるだけでインカムゲインを狙いつつ、平均取得価格を下げることでキャピタルゲインも狙えるナンピンは一見すると確実に利益を得られる手法のように感じられます。しかし、FXの世界においてナンピンは危険だとされています。よほど勝てる見込みがない限り、初心者は避けた方が無難でしょう。

ナンピンとは

ナンピンとは株式投資などで使われる投資手法の一つです。通常、株で利益を得ようと思った場合、価格の上昇を見込んで株を購入するのですが、ナンピンの場合はその反対で、株が下落する場面などで購入することになります。

もしも下落する見込みのある株を買い建てると、高リスクで損失が発生するでしょう。例えば1000円の株を1株買った後に、価格が下落し、900円にまで落ちた場合、100円の損失となります。

この時点で株を売却すれば、100円の損失で済むのですが、ナンピンをする場合は売却せず、むしろさらなる買い増しをします。

するとどうなるのでしょう?下落後に再び1株を購入すると、手元には1000円の株と900円の株があることになります。1900円を2で割ると950円、つまりこの時点における平均取得株価は950円となります。

この状態で株価が再び回復し、1000円に戻った時に手元の株を全て売却すると、2000円となり、100円の利益となります。この平均取得株価の値が落ちれば落ちるほど、株価が回復した時の利益が上がります。

ナンピンをするとこのように、株価が下落し、回復するだけでもキャピタルゲインを狙うことが可能です。既に成熟してしまった企業ともなると、株価は滅多に上昇せず、上下に動くことが多いです。そのような上下によく動く株価ほど、ナンピンは効果を発揮することでしょう。

ちなみに、2008年にリーマンショックが起きた際、日経平均株価は一万円を割り、大きく下落しました。しかし、その後の展開を見ると、日経平均株価は上昇し、現在では2万円を越えています。

もしもリーマンショックが起きた時、株を売却せず、ナンピンをしていた投資家がいたら、今頃は相当なキャピタルゲインを得ていることでしょう。このように、ナンピンはたとえリーマンショックのような金融危機が生じた際でも、利益を出せる手法となります。

ナンピンはFXでは危険な投資

ナンピンは確かにFXでこそ危険な投資手法なのですが、株式投資の世界ではよく使われている投資手法です。あくまで為替相場を対象とすると、上手く働かないというだけで、ナンピンという手法そのものに問題があるわけではありません。

なにしろナンピンとは、損失が発生している時にさらに買い増しをするという、FXで勝てる原則とは真逆の投資手法を採用しているからです。

FXで勝つためにはできるだけ早めに損切りをし、被害を最小限に抑える必要があります。さらに、勝率を高めようと思ったら、常に現在のトレンドを意識し、その流れに乗る必要があります。ナンピンをするということは、このトレンドの流れに逆らう形でエントリーをし続けるということなので、どうしても損失が発生します。そして、その損失の規模が大きすぎると、やがて強制ロスカットの対象となり、無理やり決済させられます。

ナンピンを成功させるためには長期にわたってポジションを保有し続けなければならず、強制ロスカットをされると今までの努力が全て水の泡となります。それだけに、強制ロスカットの被害を避けるためにも、ナンピンをするにはレバレッジを下げる必要があるのですが、そもそもレバレッジを下げてしまってはFXをやる意味がなくなってしまいます。それならば、普通に株式投資をした方が良いくらいです。やはりどう考えても、FXとナンピンの相性は悪いといわざるを得ません。

FXでナンピンをする危険性

ナンピンといえば株式投資では有名な手法であり、実践する人は多くいるものです。しかし、FXに関して言うと、ナンピンをしている人は多くはないでしょう。

そもそもナンピンとはたとえ損失が発生したとしても決済をせず、ポジションを保有し続けるという投資スタイルです。つまり損失が発生しても損切りをしないということを意味します。

株と為替は似ているようで全く違います。なにしろ株の値上がりと、為替レートの上昇では、本質的に全く異なるものだからです。

株の世界において、株価が上がることは絶対に良いことだと断言できます。なにしろ価値が上昇しているのですから、企業にとってこれほど良いことはないでしょう。

その一方で、為替の世界において、レートが上昇することは必ずしも国にとって良い事とは限りません。例えば日本のような製造業が中心の国の場合、日本円の価値が高くなることは必ずしも利益になるとは限りません。むしろ、円安になってくれた方が何かと都合が良いくらいです。

実際、日本の円高が長引いた時、多くの企業が収益の悪化に苦しんでいたものです。それだけに、円安は日本の製造業に追い風となるのですが、だからといって円安にはメリットしかないというわけでもないです。

日本には製造業以外にも、様々な業種が存在します。円安は確かに製造業にとってメリットになりますが、海外からの輸入品に頼っている企業にとって、円安はむしろデメリットです。いくら製造業にメリットがあるからといって、行き過ぎた円安を放置すると、その他の業種がダメージを受けることになります。

このように、為替相場は株と違い、価値が上がることが必ずしもその国のメリットになるとは限らないため、ナンピンの利益を狙おうにも、一向にレートが元に戻らない可能性があります。

なにより、日本の円相場は長い目で見ると、だんだんと円高へと向かっています。1973年に変動相場制に移行した時、日本の円は1ドル200円代でした。オイルショックなどが起きてようやく1ドル300円付近まで円安が進みましたが、その後はだんだんと円高に向かい、現在では100円を下回ることもあるほどです。

株式投資の場合、企業が成長することで株価はレートが上がっていきますが、日本円の場合、長い目でみると円高へと進み、チャートを見るとレートは落ちていく傾向があります。

ナンピンで利益を得るためには日本円が元の相場に戻る必要があるのですが、流石に1ドル200円の相場に戻る期待は最早薄いでしょう。それどころか今後、さらなる円高になる可能性すらあるほどです。

強制ロスカットの危険性

株式投資の世界の場合、たとえ株価が下落したとしても、そのまま保有することが可能です。しかし、レバレッジを最大の25倍に設定してFX取引をすると、最悪のケースとして強制ロスカットを執行され、無理やり損失を確定させられる恐れがあります。

例えば株の場合、1株1000円の株が大暴落し、1円にまで下落したとしても、それでも株を保有できます。

しかしFXの場合はそうはいきません。例えば4万円の証拠金で1万米ドルを購入し、その後に米ドル/円相場が4円下落すると、その時点で4万円の損失が発生し、証拠金が全て消えます。

たとえ4万円の損失が発生せずとも、証拠金維持率の問題があります。FX会社は基本、どこでも証拠金維持率が会社の指定する証拠金維持率を下回ると、投資家を保護する目的で強制的にロスカットを執行します。

例えば、強制ロスカットの基準が証拠金維持率50%のFX業者の場合、4万円の証拠金のうち、2万円の損失が発生した時点で強制ロスカットを執行されます。

さらに、たとえ強制ロスカットが行われなかったとしても、追証を解消できないと、やはり強制ロスカットの対象となります。

追証とは、証拠金が不足した際に必要となる追加分の証拠金のことです。例えば1万米ドルをレバレッジ25倍で購入するにあたり、4万円の証拠金が必要だったとします。その後、レートが下がり、5000円の損失が発生した場合、手元にある証拠金は3万5000円となるため、追加で5000円の入金をしないと、追証を解消できず、やがて時間が経過すると強制ロスカットの対象となります。

このように、FXの世界で損失を発生させると、常に追証に迫られるため、いくらお金があっても足りません。しかし、ナンピンで成功するためには、ある程度の時間が必要です。ナンピンで成功するまでの長期の間、損失が発生する度に毎回高額の追証に迫られていたのでは、お金がいくらあっても足りません。なにより、そこまで労力を割いたにも関わらず、FXの場合、必ずしもレートが元の水準にまで回復する見込みはないため、追証を解消しただけ損を被るリスクが高いです。

ナンピンは必ず価値が回復するという前提があってはじめて利益が出る投資手法です。まさに株のような、株価が上昇することを前提としている投資にお誂え向きの手法なのです。

その一方で、FXは為替相場という、必ずしもレートが上昇することが正義とは限らない世界での投資となりますので、ナンピンが成功し辛く、何よりも損失を発生させると毎回強制ロスカットの対象になるだけに、非常にリスキーなのです。

FXとナンピンは基本的に相性が悪いだけに、ナンピンをするのであれば株式投資でやった方が良いくらいです。

FXでナンピンをする場合

FXのナンピンはリスクばかりでメリットはほとんどありません。ただ、株と違い、FXは毎日インカムゲインを得られる可能性があるという魅力があるため、中にはどうしてもナンピンや塩漬けをFXでしたいという人もいることでしょう。

キャピタルゲインはともかく、インカムゲイン狙いでナンピンをするというのであれば、まずはナンピンに向いているFX業者を選びましょう。

FX業者の中には積立向きの業者もあります。例えば、レバレッジを1倍にまで設定変更できるFX業者や、1通貨から購入が可能なFX業者などがまさにそれです。

レバレッジを1倍に設定したり、1通貨から外貨を購入することで、極力リスクを下げてナンピンが行えるようになります。リスクを下げることに成功すれば、長期にわたって強制ロスカットの憂き目に遭うことなく外貨を保有することが出来るため、金利の高い通貨ペアであればスワップポイントを狙えますし、上手くレートが元の値にまで回復してくれればナンピンによる利益も狙えるでしょう。

特に豪ドル、NZドル、南アフリカランドなどは金利が高い通貨ということで有名です。これらの通貨を対象に、レバレッジを下げ、リスクを減らしながら投資を続ければ、FXであっても上手にナンピンが出来るでしょう。

なによりFXは外貨預金と違い、24時間いつでも取引できる事に加え、スワップポイントが毎日もらえるため、外貨預金よりもメリットが高いです。特に手数料が安いという特徴が一番大きい利点でしょう。

あくまで外貨預金感覚で、レバレッジ1倍の投資をし続ける、それがFXでナンピンを成功させるコツです。

ナンピンと相性の良い投資家

ナンピンで利益を得ようと思った場合、どうしても長期にわたってポジションを保有することになります。そのため、対象となる通貨ペアもスワップポイントが高いものが選ばれやすく、必然的に長期投資家にほどナンピンは相性が良くなります。

長期投資家はもともと長期間にわたってポジションを保有することを前提に投資をするため、ナンピンとの相性が良いです。

ただ、長期投資を成功させるためには、金融や経済に対する深い洞察力や経験、そして経済界の情報を仕入れるための太いコネクションなどが必要となります。要するに、今後の相場を占うための情報を仕入れられるだけの環境が必須ということです。

例えば今でこそ円高であるものの、将来的に必ず円安になるという見込みがあるのであれば、ナンピンは有効でしょう。その見込み通り、円安になれば、ナンピンによる利益を獲得することが可能です。

しかし、為替相場の未来を予測することは神でもない限り不可能です。経済の専門家ですら、よく今後の円相場を外します。完璧に今後の円相場を予測することは非常に難しいため、よほど長期投資の自信がない限り、ナンピンは危険です。 

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まとめ

ナンピンは理論だけ見ると理にかなった投資方法に思えますが、極めて危険性の高い手法と言えるでしょう。初心者の方はできるだけナンピンをせず、利益を上げられる自分なりの方法を模索する必要があります。

もしFXのトレードに迷いがあるのであれば、別の記事を読みFXの知識を増やし、自分なりのスタイルを見つけるヒントにしてみてください。

FX初心者の始め方については以下の記事で詳しく紹介していますので、FX初心者の人は参考にしてください。

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